2日連続!カシューナッツ経口負荷試験で分かったこと・”微量”から始めるアレルギー対応

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息子は、小麦・乳・ごま・ナッツ類アレルギー。

前回の食物アレルギー経口負荷試験では、カシューナッツ0.1gでアナフィラキシーギリギリの症状となりました。

ということは、強いアレルギー症状と背中合わせ。カシューナッツを含む食品を誤食した場合、アナフィラキシーショックとなる危険性があります。

そんなリスクを少しでも軽減させるため、2日連続でカシューナッツ経口負荷試験に挑みました。

強いアレルギー症状の翌日!「半量以下なら食べられる」大予想

カシューナッツ0.1gでアナフィラキシー直前のアレルギー症状!経口負荷試験の記録

2020/03/13

前日は、カシューナッツ0.1gを食べて、全身蕁麻疹と嘔吐の症状が出ました。

「行きたくない」「なんで今日も行くの?」「またゲボが出るのイヤだ」

息子のカシューナッツへの警戒レベルは、MAXです。

そんな息子に、私は「今日は大丈夫だよ。」と声をかけました。

主治医が教えてくれた「今日は食べられる可能性が高い」の根拠に、不思議と私も確信に近いものがありました。

◆今日なら食べられる(と思う)根拠◆
※主治医から受けた説明を元に、かみ砕いたものです。

  • 昨日は「初めて食べた」から細胞がびっくりした
  • 強いアレルギー症状が出た翌日(=今日)は、アレルギー症状が出にくい
  • 昨晩、内服薬「アレジオン」*を飲んで、アレルギー症状が出にくくなっている
  • 今日食べる量は、昨日食べた量の半分以下
  • 口の中に纏わりつくチョコレートと一緒ではなく、パン類に入れ込んで食べる(=口腔内に触れる時間は短く、すぐ飲み込んでお腹に入る)

* 「アレジオン」… 抗ヒスタミン成分を含む。アレルギー症状を引き起こす原因物質の作用を抑える。

「昨日食べて、カシューナッツはアレルギーだって分かったから、今日は痒くならない量を確かめに行くんだよ。」と息子に説明しました。

カシューナッツ”微量”経口負荷試験で用意したもの

カシューナッツを計量

日帰り入院で実施する食物アレルギー経口負荷試験では、病院側が食べるアレルゲンを用意してくれます。

2日目の今日は、外来での経口負荷試験。食べるアレルゲンは、患者側が持参します。

カシューナッツは、1粒がピーナッツよりも大きいです。キッチンスケールで測ると、中くらいの1粒で約1.8gでした。

半分で約0.9g、1/4粒でも約0.45g…、「0.1g」がいかに少量か分かります。

「すり鉢」で摩り下ろしたカシューナッツ

カシューナッツ1粒を必要な量だけ割るのは難しいため、すり鉢で摩り下ろしました。

キッチンスケールでは、0.1g単位までしか計量できないため、計測可能な最少量0.1gをラップに包みました。

これを念の為(余分に)2つ用意しました。

お米deガトーショコラ!自然解凍が便利!小麦・乳アレルギーっ子でも大丈夫なチョコレートカップケーキ

2018/06/27

それから、もう1つ。
日東ベストのフレンズスイーツ・シリーズ「お米deガトーショコラ」を用意しました。

前日の経口負荷試験では、カシューナッツを乳不使用チョコレートと一緒に食べましたが、これだと口腔内に纏わりつき、口腔内にカシューナッツが滞在する時間が長い。結果、過敏に反応して口の中が痒くなりました。

今日はその反省から、チョコレートではなくマフィン類にカシューナッツを入れ込んで食べる作戦です。

カシューナッツと相性の良い、チョコマフィンをチョイス。小麦アレルギーの息子が食べられる(食べ慣れている)のが、「お米deガトーショコラ」というワケです。

カシューナッツ0.1g×2個」と「お米deガトーショコラ」を持って、病院に向かいました。

食べるのは微量を1回だけ!経口負荷試験2日目の検査方法

「昨日の症状を見ると、半分”0.05g”だと多い気がするわね。お母さんもなんとなく直観でそう思うでしょ?」

経口負荷試験開始前の診察で、ベテランの主治医が言いました。

確かに、その通り。
私も「0.05gは怪しい、痒くなりそう」と思っていました。

”計量したカシューナッツ0.1g”の1/4~1/3くらいの少量で試してみましょう。

もはや家庭で正確に計量できない目分量。

耳かき1杯分くらいの量です。

ここでは、私が持参した「計量したカシューナッツ0.1g」から、看護師さんが”その微量”を取り分けてくれました。

看護師さん曰く「1/3もないかもしれない、1/4に近いくらい。」の量です。

というわけで、2日目の経口負荷試験では、カシューナッツ約0.03gという微量を食べることになりました。

より安全ラインを知るために余計に負荷をかけ、同量を20分後に食べるパターンもあります。

今回は「その量を1回なら食べても大丈夫」という事実確認を行う検査。食べる回数は”1回ぽっきり”という検査方法です。

カシューナッツ約0.03gを食べた結果…

◆9:35頃
「お米deガトーショコラ」を1/4くらいの大きさに取り分け、カシューナッツ約0.03gを入れ込んで食べました。

カシューナッツに警戒している息子に、カシューナッツ約0.03gの量を見せ、「ほら、こんなに少ないから怖くないよ。」と言いました。

「これでお終い、食べるのはこれだけ。食べても大丈夫かどうか確認するんだよ。」

と言うと、警戒しながらも食べてくれました。

◆10:30頃
ここまでは異常なし。
病院にあった絵本を一緒に読みながら過ごしました。

カシューナッツのアレルギー症状は、始まりが遅く、食べてから1時間経過くらいでアレルギー症状が目立ったので、私の警戒心がMAXに。

これでダメなら、そろそろ痒みが出る頃だ!

◆10:40頃
本人は「大丈夫」と言う中、トイレに行きました。

病院の女性用トイレには、男児用の小便器がないため、息子は個室便座に座って用を足しました。

その時、一緒に個室に入ったので、息子の太もも内側が赤くなっていることに気が付きました。

膝から股間あたりまで、縦幅で言うとけっこう広範囲。ちょうど歩く時に足の内側同士で擦れて、皮膚に刺激が伝わる場所です。

ここって、昨日の強いアレルギー症状の時に、真っ赤になって蕁麻疹が出たところだ!

・・・でも、本人は「痒くない」らしい。

◆10:50頃

慢性湿疹の始まりはケガ!皮膚炎の発生・経過・治療結果まとめました。

2019/09/09

息子には、右足首に「慢性湿疹」があって、靴下が擦れて刺激になったり、体に痒みが出たりする場面で、すぐにぶり返します。

その右足首の”ぶり返し”部分が、赤みを帯びていました。

息子本人も痒いようで、靴下に指を突っ込み、ポリポリ掻き始めました。

この”ぶり返し”部分…いわゆる慢性湿疹は、皮膚からの直接の刺激以外に、食物アレルギー症状も影響するんだと確信した瞬間でした。

カシューナッツ経口免疫療法へ!”約0.03g”からスタートして0.1gを目指す

こうして、2日連続でカシューナッツ経口負荷試験をすることになり、2日目は約0.03gの微量で検査しました。

皮膚に赤みと痒みが見られましたが、最終的には「約0.03gを食べられる」と判断されました。

結果、カシューナッツ約0.03gの食物アレルギー経口免疫療法が始まります。

  • この流れで、明日からカシューナッツ経口免疫療法を開始
  • 約0.03g(0.1gの1/4~1/3程度)を3か月くらい食べ続ける
  • 長年の経験で増量タイミングが分かるだろうから、自宅で様子を見ながら微量ずつ増やしていく。※来院なし・診察なし・増量テストなし
  • 来年度中、小学1年生の1年間で、0.1gの摂取を目指す

カシューナッツ0.1gを食べただけで、強いアレルギー症状が出たことはショックでしたが、その翌日には経口免疫療法に繋げることができて、達成感に近い気持ちがありました。

食物アレルギーがまた1つ増えることは、精神的なダメージを受ける…というのが正直なところ。

反面、白黒はっきり!今後はアレルギー対応あるのみ!…という割り切りのような、清々した気持ちもあります。

とりあえず、就学前に計画していた食物アレルギー経口負荷試験を終わらせることができました。

エピペンポーチのアレルギーサインカード

アレルギーサインカードを手作り!「もしも」の時にも備えよう。

2019/07/04

息子のマルチアレルギーが4種類を超えて、5種類が確定したことを受けて、アレルギーサインカードの改造が必要です。

就学に向けて、小学校にアレルギー関連情報の資料提出と、その面談。そして小学校給食のアレルギー対応に関する打ち合わせも必要です。

1つ1つ頑張ります。


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