妊娠糖尿病の検査方法は?75g経口ブドウ糖負荷試験で陽性だった!妊婦に厳しい基準値

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なぜ私が妊娠糖尿病に?

私は毎年必ず人間ドッグを受けていて、血糖値で基準値を超えたことは一度もありません。

甘党で大食いですが太らない体質で、血液検査では血糖値も低い。だから自分は糖尿病とは無縁だと思っていました。

それが、まさかの「妊娠糖尿病」の診断。そこには、妊婦に厳しい判定基準がありました。

高齢出産となる妊婦は、75g経口ぶどう糖負荷試験が必須

妊娠すると妊婦検診で尿検査・内診・超音波検査・血液検査などの基本的な検査を行います。

この時、通常の血液検査で基準値を超えた妊婦さんだけが、75g経口ブドウ糖負荷試験を受ける対象になる病院もあると思いますが、私が通う婦人科では高齢出産となる35歳以上の妊婦は、希望有無にかかわらず全員が検査対象」という位置付けでした。

※既に持病として糖尿病がある妊婦さん、明らかに高血糖の症状がある妊婦さんは、負荷試験によって更に高血糖を引き起こすリスクがあるため、検査対象外でした。

妊娠4か月の妊婦検診の時期は、栄養指導が始まるタイミングでした。その前段として75g経口ブドウ糖負荷試験がありました。

私は余裕で高齢出産に該当するため、妊娠4ヶ月の妊婦検診で検査を受けました。

75g経口ぶどう糖負荷試験の手順・検査方法は?

妊娠糖尿病の判定基準や私の血糖値がどうだったのか触れる前に、私が受けた75g経口ぶどう糖負荷試験の検査方法をご紹介します。

◆75gブドウ糖負荷試験の検査方法

  1. 前日21時以降から検査当日の朝まで何も食べず、空腹のまま来院
  2. 採血して、血糖値を測る
  3. ブドウ糖液(ブドウ糖75gを水に溶かしたもの)を全部飲む
  4. 30分後に採血し、血糖値を測る
  5. 1時間後に採血し、血糖値を測る
  6. 2時間後に採血し、血糖値を測る

上記1~2までの手順は、普段の健診や人間ドックでやる検査と同じです。

75g経口ブドウ糖負荷試験では、その後に続きがありました。

甘いジュースのようなブドウ糖水を飲んで、わざと血糖値を上げます。そして、30分後・1時間後・2時間後の血糖値を調べます。

糖分を摂って、体内(血液)内を食事後のような状態にして、食後・糖質摂取後の血糖値がどうなるか調べる感じです。

それぞれの血糖値だけでなく、「30分や1時間を超えた後は、2時間に向けて下がり始めるか」とか「30分から1時間の間に急上昇し過ぎる」とか「2時間過ぎても血糖値が下降しない」など、食後の血糖値がどのように推移しているのか把握できます。

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この妊娠糖尿病の診断により、私の妊娠中の食生活は糖質制限が必至となるわけですが、出産までの糖質コントロールでは「食後1時間値が高い」傾向だと判明します。

今回の75g経口ブドウ糖負荷試験の検査結果は、そういう血糖値の上昇下降の体質傾向を見透かすように、けっこう当たっていて、私は75gブドウ糖摂取後の「1時間値」が基準値超えでした!

年に一度の人間ドッグで血糖値OKでも妊娠糖尿病!

私は、年に一度の人間ドッグを必ず受診していて、血糖値が基準値を超えたことは一度もありません。どんなに不摂生で甘い物ばかり食べても、血糖代謝に問題があったことは全くありませんでした。

そのため、妊娠4ヶ月で受けたこの75g経口ブドウ糖負荷試験の判定が「陽性」になるとは想像すらしないし、血糖値が基準値を超えるなんてあり得ないと思っていました。

それが、まさかの基準値超え!

全く「想定外」の出来事でした。

私は、 75g経口ブドウ糖負荷試験で引っ掛かり、妊娠糖尿病の診断を受けました。

隠れ糖尿病に要注意!早朝・空腹時の血糖値は低くても食後は…

私は妊婦検診の一環で、75g経口ブドウ糖負荷試験の検査をした時に「妊娠糖尿病」が発覚しました。

しかし妊娠前は、早朝・空腹時血糖値が正常値の範囲内(75mg/dl~90mg/dlの間)を推移していたので、自分の血糖値が基準値を超えるなんて想像もしていませんでした。

血糖値が「110~125mg/dL」だとC判定となり「境界型」と呼ばれていますが、この「≦109mg/dl」を基準に考えても、私の普段の空腹時血糖値は「75mg/dl~90mg/dl」で正常値です。

ところが、今回75g経口ブドウ糖負荷試験を受けてみて、自分の正常値って「食前」だけじゃん!と知りました。

自分の血糖値が食後どれくらい上昇するかなんて、普段の人間ドッグでは分からないと知り、愕然としました。

朝食を抜いた状態で検査する”普段の健康診断や人間ドッグ”では、空腹時の血糖値しか分からない

「いつも血糖値は90mg/dl以下だから糖尿病とは無縁だわ」と思った私は間違いで、90mg/dl以下なのは単に空腹時血糖値だけ。

食後30分・1時間・2時間後の値がどうなるかなんて、普段は分からないのです。

普段の血糖値が「90mg/dl」くらいの場合、「血糖値が200mg/dlなんてあり得ない」と思うかもしれませんが、妊娠してブドウ糖を75g摂取して血糖値を測定すると、けっこう「200mg/dl」に近い数字になります。

そう考えると、空腹時の血糖値が上限「125mg/dl」を超えるまで様子を見ていたら、食後1時間値・2時間値はあっという間に「200mg/dl」を越える!と分かって恐ろしくなりました。

私は妊娠前に、空腹時血糖値が「75mg/dl~90mg/dl」の間を推移していたものの、人間ドックを受ける度に毎年少しずつ上昇していました。

それでも、食後の血糖値(30分値・1時間値・2時間値)を測定する機会はなかったため、妊娠による体質変化なのか、元々が糖尿病体質なのかどうかは分かりません。

これは出産後に体調が落ち着いたら、食後血糖値を計測して、妊娠中と比べた時の変化を実験してみようと思います!

妊婦に厳しい!「妊娠糖尿病」の診断基準

空腹時血糖値の基準や食後血糖値を知ることの重要性を理解したところで、妊娠糖尿病の診断基準および私が基準値超えだった食後血糖値をご紹介します。

妊娠糖尿病の診断基準は、一般的な糖尿病の診断基準よりも厳しいものでした。

私が75g経口ブドウ糖負荷試験を受けた妊娠初期は、世界統一基準の提唱によって糖尿病の診断基準が厳しくなった2008年以降で、妊娠糖尿病の判定基準は以下の通りでした。

◆妊娠糖尿病の診断基準

 妊娠中の判定基準
早朝空腹時≦95mg/dl
空腹時≦100mg/dl
食後1時間≦140mg/dl
食後2時間≦120mg/dl

この基準値を1つでも超えると、「糖尿病」と診断されます。

この検査を受ける時に、一般的な診断基準は「早朝・空腹時:≦110mg/dl」「食後:≦200mg/dl」だと教えてもらいましたが、それと単純比較してもかなり厳しいことが分かります。

全部の値が超えるならともかく、1つでも超えると妊娠糖尿病って…。厳し過ぎます。

なぜ「妊娠糖尿病」診断基準値は一般的な糖尿病より厳しいの?

妊娠糖尿病の診断基準値が、一般的な糖尿病の基準値よりも厳しいのはなぜでしょう?

妊婦さんは75g経口ブドウ糖負荷試験を受ける時に教えてもらえると思いますが、妊娠するとインスリンの働きが邪魔されるそうです。

インスリンは血糖を下げてくれるホルモンですが、妊娠するとお腹の赤ちゃんに栄養(ここで注目するのはブドウ糖)を運ぶため、インスリンの働きを邪魔するホルモンが胎盤で作られるらしい。

胎盤で作られたこのホルモンがインスリンの働きを邪魔すれば、高血糖の状態を保てるので、お腹の赤ちゃんにもブドウ糖が行き渡るというわけです。

しかし、現在の食生活はとても豊か。先進国では妊娠して栄養不足になる妊婦さんは、昔に比べると激減しました。

そこで見えてくるのが、妊娠中の高血糖。妊娠前よりもインスリンの働きが悪くなっているわけですから、一般的な糖尿病の診断基準よりもシビアになっているのですね。

また、高齢によってインスリンの働きは弱くなりますが、高齢出産は年々増えているので妊娠糖尿病と診断される妊婦さんも増加傾向にあるそうです。

75g経口ブドウ糖負荷試験の検査結果

私の75g経口ブドウ糖負荷試験の検査結果は、4回の採血のうち「1時間後の値」だけが基準超えでした。

空腹時の血糖値は、毎年の人間ドッグの検査結果から想定できる通り、正常値「90mg/dl」でした。

食後1時間値は基準値「140mg/dl」を超え、食後2時間値はあと少しで基準値「120mg/dl」に到達するギリギリのラインでしたが基準内。

食後1時間後の血糖値だけ、診断基準を超えてしまいました。

妊婦のために、厳しく特別に設けられた「妊娠中の診断基準」をクリアできず、妊娠糖尿病と陽性判定されました。

「妊娠糖尿病になりやすい人の特徴」は当てはまらない!高齢出産のリスク

世の中には、「妊娠糖尿病になりやすい人」として主な特徴が挙げられています。しかし、妊娠糖尿病だった私の特徴は、全く当てはまりません。

一般的に「妊娠糖尿病になりやすい人」として挙げられる特徴と、私の特徴を比較して、当てはめてみましょう。

◆妊娠糖尿病になりやすい人の特徴

  • 糖尿病の家族、血縁関係のある親族がいる。→×
  • 肥満である。→×
  • 妊娠中に体重が急増した。→×
  • 35歳以上の高齢出産である。→〇
  • 過去の出産で、巨大児を出産した。→×
  • 尿検査で、尿糖の陽性が出ていた。→×

◆私の特徴

  • 糖尿病の血縁関係者はいない。
  • 肥満どころか、やせ型。
  • 妊娠中の体重増加分は、赤ちゃんと羊水の分だけ。
  • 38歳後半の高齢出産
  • 今回が初めてのお産
  • 尿検査で尿糖が陽性だった経験は一度もない。

妊娠糖尿病と診断された私が、当てはまる特徴はただ1つ!

「35歳以上の高齢出産である」ということだけでした。

高齢出産は、自分が思う以上に、出産への影響が大きいのか?

高齢出産に臨むということは、今以上に気を引き締めるべきなのかもしれない。

スタイル、体力、筋力、気力、健康・・・。何に自信があるのか人によって違いますが、加齢はみな平等。高齢出産である事自体が既にリスクを負っていると思い、細心の注意を払うべきかも。

積み重ねた年齢や生活習慣が、卵子や子宮に与えてしまった影響は、自分でさえ分からないのですから…。

75g経口ブドウ糖負荷試験は時間がかかる

今回の75g経口ブドウ糖負荷試験。通算すると3時間ほど要する検査で、午前中いっぱいかかりました。

共働き妊婦さんの妊娠4か月頃は、まだ出産休暇に突入していないので、仕事を休む(もしくは午前休)ための調整が必要です。

妊婦検診のために半休を取り、75g経口ブドウ糖負荷試験の検査終了後、午後から仕事に向かう予定を組む妊婦さんが多いかも?

だけど、妊娠糖尿病と診断された後に仕事に行っても集中できないので、可能であれば丸1日有給休暇を取得して検査に臨むことをお勧めします!

ブドウ糖負荷試験に再検査は無い!診断当日から妊娠糖尿病患者に!

75g経口ブドウ糖負荷試験の再検査はありませんでした。

ブドウ糖摂取後の1時間値だけが基準値を超え、妊娠糖尿病の診断を受けて、妊娠糖尿病の妊婦さんとして扱われるまで、あっという間。

妊娠糖尿病だと診断されてすぐに、栄養指導用の小部屋に移動し、「妊娠糖尿病管理スケジュール概要」という用紙を渡されました。

この用紙に「妊娠糖尿病」「糖質制限用」「初期診断」等のキーワードが太字で書かれていました。

「まさか私が妊娠糖尿病!?」という、診断を疑う気持ちの整理もできないまま、現実を突きつけられた感じです。

管理栄養士さんに言われるがままに、「妊娠糖尿病管理スケジュール概要」の用紙に、自分の名前と妊娠週を書き込みました。

妊娠糖尿病の診断当日は、診断直後から実感がないまま妊娠糖尿病患者として、今後の対応スケジュールを説明されました。

【妊娠糖尿病】自己血糖値測定に必要なもの・自己管理ノートの役割や使い方・糖質制限の考え方とは?

2018/08/31

数日後、妊娠糖尿病と診断された妊婦さんだけが招集される「妊娠糖尿病管理に関する説明会」に参加しました。ここから、糖質制限の食生活が始まりました。



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