最近、子供に怒鳴ってしまうことが増えました。
イライラのスイッチが、一度怒鳴ることで暴走すると、「あの時も、さっきも、〇〇だったでしょ!」の連発。
目の前の悪事を怒るのではなく、過去を掘り出して注意することは、禁物!
自分の中で分かっているのに、つい掘り返して怒ってしまう。
イライラして心臓が痛い日が続いています。この状態ではマズイと感じました。
イライラする時のことを書き出して、解決糸口を探すべく、今後につなげることが当記事の目標です。
目次
就寝が遅いから起床できない!
就寝の時刻がだんだん遅くなっている息子は、朝も当然、遅めです。
私は、「早く起きれない事・目覚めが悪い事」というより、朝起きれない姿を見て、「就寝時間が遅いこと」を思い出してイライラします。
自分でベッドから降りない、リビングまで歩かない!
朝起きてから保育園に出発するまでの「急がない行動」は、すべて「保育園に行きたくない」に繋がっています。
行きたくないから、全てが遅い、さっさとやらない、次のステップを嫌がる状態です。
好きなことをやる時でさえ、行動の切り替えが悪く、なかなか次の行動に移せないのに、行きたくない保育園に行くために支度するなんて、できるわけがありません。
ベッドにいる4歳児を言葉巧みにベッドの端まで来させて、16.5kgほどの体を抱っこしてリビングまで運びます。
この恥ずかしい状態自体がイライラなんじゃない、リビングに行くことを嫌がって、朝から癇癪を起こされるとイライラします。
喘息の吸入を嫌がる(朝の回)!
赤ちゃんの頃から喘息の吸入薬はやっていて、息子は吸入のベテランです。
急いでいない休日の朝や夜は、嫌がることもなく吸入しているのに、平日の朝となると「やらない、今はやらない、あっちでやる!」と暴れ出します。
「寝ている間にやってあげようとしてるんでしょ!」と怒鳴ってしまいました。
できるのに自分で着替えない!
朝食の食べこぼしによって、洋服が汚れる事を極端に嫌がるので、上は朝食後に着替えても良いことにしています。
問題は、下です。
夜オムツで寝ているということは、朝起きた時のオムツはオシッコでパンパンだし、パジャマのズボンまで濡れていることがあります。
普段は「一緒に着替えよう」と誘って一緒に着替えますが、時間がなくて、つい「パンツ脱いで、ズボン変えて。」と言ってしまった時に、駄々をこね始めるとイライラします。
朝食のために手を引いて食卓に連れて行く!
朝食の準備ができても、「おいて」と言って来るわけがありません。
「朝ごはん食べよう」と誘って、手を引いて食卓まで連れて来ます。
食事中に食べ物・食器で遊びだす
何度も何度も注意しているのに、すぐにパンやお皿で遊びだします。
さすがにお皿をカンカン鳴らすのは、私も夫も激怒して以来しなくなりましたが、かじった米粉パンの形が動物に見えようものなら、すぐにその動物パンが、テーブルの上や私の腕の上を歩き出します。
食べ物や食器で遊ぶのは、私が許せない事の1つです。
水や食べ物をこぼした時に癇癪をおこす
水やジュースをすぐにこぼします。食べ物もテーブルの下によく落とします。
発達障害の特徴として「水をよくこぼす」という話を、どこかの記事で読んだことがあったので、それは”このこと”だな、と思って気にしていません。
こぼしたり、落としたりすることで、癇癪をおこされるとイライラするのです。
些細なことで騒がれると、「こぼしたら、拭けばいいでしょ!」「落としたら、拾えばいいでしょ!」と怒鳴ってしまいます。
ソファや床に寝転んで急がない!
朝の山場を迎えます。行きたくない保育園が近づいてきたことを、息子本人も察しているからです。
歯磨き、パジャマの上を着替える、やることはまだあるのに、椅子から降りてソファに向かって一直線。ソファで寝転び、ゴロゴロし始めます。
保育園に出発する時間が、どんどん迫ります。
全く急ごうとしないから、イライラします。
歯磨きを嫌がり癇癪をおこす
「歯磨きをしなさい。」でやるわけがないので、歯磨きを持った私が近づきます。
その姿を見るなり、自分の口を手やソファに押しつけて隠します。そういう時は素早いです。
それでも私が近づいて、「歯磨きするよー。」と言うと、「歯磨きしない!」の癇癪大合唱が始まります。
出発の時間が迫っているのに、この態度を取られるとイライラします。
着替えを嫌がり癇癪をおこす
朝食の食べこぼしで汚れるのを防ぐため、パジャマのままだった上半身ですが、脱ぐ時がやってきました。
「これを着替えたら保育園だ。」と、きっと思っているのでしょう。なかなか自分から脱ぎません。時間がない!
私が脱がせると、抵抗しながらも袖を通して洋服(上)を着ます。
この時、首が引っ掛かったり、腕がスムーズに通らなかったりすると、「痛い!」「もう!」と大袈裟に言ってきます。
文句言うなら自分で着替えろ!と、イライラします。
「行きたくない」と泣き出す
靴下を履いて出発だ、という時、振り返るとソファで寝ている4歳児。
「行こ。」と言って手を引いて、玄関まで一緒に歩いて行ける日は、素晴らしくスムーズな日です。
それ以外の日は、行きたがらない息子と時間との闘いです。
夕方の保育園お迎え時、なかなか帰らない!
保育園が嫌な理由のうち、1番大きい理由は「お母さんがいないから。」らしいです。
夕方、迎えに行った時は、さぞかし、すっ飛んでくると思いきや、その心境をコントロールできません。
朝は行くのを嫌がるのに、夕方は帰るのを嫌がります。
遊んでいたブロックをわざと乱暴に片付ける・お友達のブロックをわざと壊す
私が迎えに来た姿を横目に見て、気が付いているはずなのに、知らないふりを続けます。
名前を呼びながら近づくと、こっちを見ずに、持っていた玩具でわざと「悪いこと」をします。
「玩具は優しく片付ける」と教えているのに、持っていたブロックをわざと高い所から落としたり、箱の中に投げつけるように片付けたり。
まだ遊んでいるお友達のブロックをわざと壊すこともありました。
やってはいけない事だと知っているはずなのに、わざとやる事があります。
「お母さんが来たから嬉しい」「まだ遊びたい」「まだ遊べる友達はいいな」「まだ帰りたくない」「帰る支度が面倒臭い」・・・色々な気持ちが混ざった時に、問題行動を起こすように見えます。
教えて理解している事をわざと守らない時、何をどう注意して良いのか?イライラを通り越して途方に暮れます。
※息子が5歳になってから書いた、「わざと悪い事をする」に関連した記事です。この頃には、息子の心理状態がだんだん理解できるようになり、イライラも減りました。
無理やり連れて帰ると、大癇癪をおこす
帰る素振りを見せない息子を、無理やり教室の出口まで連れて来ると、大癇癪を起こす事があります。
泣いて泣いて泣き叫び、2階建ての保育園の園舎全体に泣き声が響き渡ります。
なかなか帰ろうとしてくれない姿は、この後に用事が控えている日は特に、かなりイライラします。
朝も時間を守れないのに、夕方も時間を守れないことに、かなりイライラします。
帰宅時間を遅らせたのは自分なのに「お腹すいた」と癇癪をおこす
保育園からなかなか帰ってくれなかった時、スーパーに行きたいという言うから行って帰ってきた時、道端で虫やキノコを見ながら「もう帰ろう」と言ってもなかなか帰ってくれなかった時。
「ご飯が遅くなるからね。帰ってから、お腹空いたすいた言って泣かないでね。」
「うん。」
という約束だったのに、「お腹すいた」×10、でグズり出します。
なかなか帰ってくれないことにイライラし始めている中、疲れて心のゆとりもないので、更にイライラしてきます。
カプラやブロックが思い通りにできないと不貞腐れる
一人っ子だから、一人で遊んで待っていなければならず可哀想なので、野菜を切っては一緒に遊ぶ、ちょっと炒めては一緒に遊ぶ、煮込んでいる間に一緒に遊ぶ、など工夫はしているつもりです。
問題は、一人で遊べて良い子だったのに、途中でうまく行かなかった時。
カプラやブロックが思い通りにできないと、対処に困る不貞腐れ方をします。うまく出来なかったカプラやブロックを投げたりしてしまいます。
せっかく一人で遊べて褒めてあげようと思っていたのに、物を投げた時点で怒り爆発です。
「1つ1つの行動」に対策が必要なのかも!?
- 「お腹がすいた」と騒いでいたのに、「ご飯だよ」と呼んでも食卓に来ない。
- 行動の切り替えが苦手だから、事前にこの後のスケジュールを説明するも、自分がやりたい事が含まれていないと癇癪をおこす。
- トイレを我慢しすぎる。モジモジしているのに、なかなかトイレに行かない。
- 大人の針(時計の長い針)を指さしながら、時間を約束したのに、守らない。
- 寝る約束の時間を過ぎているのに「本読む」と言い出してきかない。
まだまだイライラする場面は、たくさんあります。
でも、私がイライラするのは、1つ1つの行動ではない気もします。
上記の各言動は、発達障害の特徴を持つ4歳児であれば、行き着く着地点であり、そうなってしまう理由は理解できるから。
発達障害の特徴は理解しているつもりだから、1つ1つの行動に理解はできる、しかし対処方法が分からない。
そして、あれよあれよと時間は過ぎて、一緒に決めたはずの時間、約束の時間を守れない。
就寝も遅くなり、起床も遅くなり、切り替えも急ぐのも極度に苦手な子に、急げ急げで対応するしかなくなる悪循環。
組織社会でダメな事はダメ、集団行動でダメな事はダメだから、なんとか対処しなければならない、保護者の責任というプレッシャーもある。
頑張れば頑張るほど、息子が苦手とする「煽る」雰囲気になり、ゆえにイヤイヤ攻撃が始まる。
何をお願いしてもイヤイヤで返される事に、今度は私がイライラしてくる。(なんで親が子供に気を使ってお願いしないといけないんだよ!)
親のためじゃない、子供のために言っているのに、全てを否定文で返されると、気持ちも空気も悪い。この、誰も嬉しくないネガティブ感が許せない!
このように、一日の流れが連動すると、できない→イライラ→煽る→癇癪…と悪循環になるわけだから、こうなる前に「1つ1つの行動」に分解して「1つ1つの行動」に対して、丁寧に対策をとっていかないとダメなのかもしれない。
「子育てイライラ」の理由を整理してみた。
- 時間がどんどん遅くなり、時間(約束)を守れないから
- 感情アンコントロール(操縦不能)の結果が、お友達に及ぶから
- 声かけした全てが「嫌だ」で否定されて、こっちまでネガティブになるから
- 遊びも生活も全てが、癇癪によって雰囲気が最悪になるから
イライラのポイントを整理すると、「決めた時間が守れない」「癇癪を起こすと誰も嬉しくない(本人も)」という状況が見えます。
そして、自分が求めていること、考えていること、いつも胸にある気持ち。これらと逆行することが分かります。
- 人生は何が起こるか分からないから、毎日の生活を無駄にせず、心豊かに過ごしたい。
- 発達凹凸な特徴を持つ息子が、小学校に通える準備をしなければならない。
- 自分で身支度をし、遅刻せず、登校できるように、躾なければならない。
- 人に迷惑をかけずに集団生活を送るために、感情コントロールが苦手でも、思い通りにならなかった時の対処方法を教えなければならない。
など、結果的に私が考えていることができないから、イライラに繋がっています。
”ゆとり”が糸口!?イライラ怒鳴ることはマイナスにしかならない
怒鳴り散らした後、落ち着いた時に「お母さん、すぐ怒ってごめんね。」と息子に謝ることがあります。
以前は、

と言っていたのに、先日、

と言ったのです。
そんな現状が良いわけがない。
何かを変えなければ…。
でも何をどうやって?
同じ状況でも、「時間通りに進む」もしくは「自分の心のゆとりを増やす」ことができれば、解決の糸口が見つかるのかもしれない。
時間にゆとりがあれば、煽らないで済む。
気持ちにゆとりがあれば、怒鳴らないで済む。
そうすれば癇癪に繋がらず、言い聞かせができる状況になるかもしれない。
”できない”のは「1つ1つの行動」ではなく「気持ちと行動の切り替え」なんだ!
息子は「1つ1つの行動」ができないのではなく、行動の切り替えが苦手なのだ。”歯磨きができない”、”着替えができない”わけじゃない。だから「1つ1つの行動」ができないからと言って怒る必要はなく、行動の切り替えができない事に対して、サポートしてあげればいいんだ…。
そう思い始めました。
身支度できない時に、できない事を怒るのではなく、身支度を進めるサポートをする。「一緒にやろう」と支度を進めていく。
そういう気持ちで接すれば、私のイライラも減るはず…。
気持ちと行動の切り替えができない息子と一緒に、私が気持ちを切り替えて、歩み始めることにしました。