息子が1歳の時に入園した保育園は、5歳児クラスまである大規模園。つまり卒園まで同じメンバーで同じ施設で過ごすため、いわゆる「3歳の壁」は無いはずでした。
それなのに3歳児クラスに進級すると、急に様子がおかしくなったのです。
保育園で何があったんだろう?情報アンテナを張りまくって色々分かってきました。
行き渋り・癇癪・母子分離不安が悪化「保育園・3歳の壁」
保育園の3歳児クラスに進級直後から、息子の情緒がひどく不安定になりました。
行き渋りも癇癪も母子分離不安も悪化。
一体何があったのか?気を付けて状況を見ていると、少しずつ分かってきました。
大きな変化1.教室が2階になる
息子が通う保育園は、2階建ての建物でした。0歳~2歳児クラスまでは1階、3歳~5歳児クラスは2階の教室です。そう、3歳児クラスから教室が2階に変わりました。
2階の教室の子供達は、登園した時・園庭に行く時・園庭から戻る時などなど、移動の時はいつでも階段を使って行き来します。
集団行動が遅れがちな息子にとっては、移動のハードルが上がる状況。頑張りどころが増えました。
避難訓練で「非常用すべり台」を使用
教室が2階であるゆえ、災害などの緊急事態の避難経路は、大きな非常用滑り台を使って園庭まで滑り降ります。
月に一度の避難訓練でこの非常用すべり台を使うため、怖がりの子は4月・5月の避難訓練でかなり苦戦。
公園の普通の滑り台すら、ゆっくり恐る恐る滑る息子にとって、さぞ怖かっただろうなと思いました。
因みに同じクラスの怖がりの男友達は、秋頃になっても非常用すべり台がスムーズに滑れず、先生からその子のママに指摘が入ったそうです。
大きな変化2.担任の先生の数が激減
認可保育園における担任の先生の数は、1・2歳児クラスで概ね6人に対して1人、3歳児クラスは概ね20人に対して1人(当時の情報)。
息子のクラスは30人以上いたため、2歳児クラスまでは6人いた先生が、3歳児クラスからは2人になりました。これは激減です。
テーブル(グループ)1つにつき一人ずつ付いていた先生がいなくなり、全体に1人立って指示を出す先生と、遅れた子をサポートする先生1人だけになりました。
しかも保育園児は春休みの概念がないので、3/31まで2歳児クラスなのに、翌日4/1から3歳児クラス。一夜にして慣れ親しんだ先生たちがみんな消え、全く違う世界という印象でした。
大きな変化3.保育より”幼児教育”的な雰囲気へ
2歳児クラスの先生たちは、一緒に遊んでくれる/お世話をしてくれる/困った時に助けてくれる…という、まさに保育そのものでした。
これが3歳児クラスになると、先生の役目が、指示を出す/何かを教える/できない時に注意する…に見える変化がありました。まさに幼児教育というか?
先生の一斉指示に集団で従いながら遅れると怒られる環境になり、(息子のようなタイプの子にとっては)もともと苦手なのに、3歳児クラスからはそれが顕著になりました。
大きな変化4.「何でも自分で」が求められる
担任の先生の雰囲気や姿勢によっても変わってくるところですが、3歳児クラスになった途端「何でも自分でできるようになろう」というプレッシャーがありました。
自分のペースより人に合わせることを優先する集団生活に対して、かなりのエネルギーを要する息子。
その保育園生活自体が大変なのに、できないこと1つ1つに「自分でできるように」といちいち指導される環境は辛いと思う、しかもまだ3歳で。
※3歳児クラスに進級してから約半年後、「一斉指示が理解できない」と指摘されることになります
「3歳の壁」の向こうを目指して
ここに挙げただけでも大きな変化があった、3歳児クラスへの進級時。
もともと変化が苦手な息子にとって、得体の知れない恐怖を感じた状態だったのかも…と思うと心苦しくもあり、まだ3歳の子にそんな一律指導をしている先生に悪い印象を持ち始めてしまった。
息子にとっても、私にとっても、「魔の3歳児クラス時代」が始まりました。
この「大きな変化」を1つずつ乗り越えるため、ここから苦難の道が続きます。
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