アトピー体質・アレルギー体質なら要注意!?
息子の皮膚炎(慢性湿疹)に関する記録です。
アトピー性皮膚炎・水いぼ・突発性発疹でもなく「慢性湿疹」
息子の足首にある皮膚炎(湿疹)は、「慢性湿疹」と診断されました。
白いポツンとした丸い形状のできものが、ポツポツと現れます。
痒くて、掻きむしってしまうと、ジュクジュクして広がります。
広がる・増えるということは、ウイルス性か細菌系か?アトピー性皮膚炎の一種なのか、水いぼの一種なのか、突発性湿疹の一種なのか?
皮膚科で聞いてみると、「慢性湿疹」とのことでした。
始まりは足のケガ!”擦りむいた傷”で終わらなかった
息子の慢性湿疹の始まりは、何もない所からではありません。
4歳児クラス(幼稚園でいう年中クラス)の時、保育園の教室で、担任の先生に”引きずられた”ことが始まりです。
保育園の教室では、裸足で過ごすため、手を持って引きずられると、足と床で摩擦が起こり、足を擦りむいてしまうのです。
軽度ASD(自閉症スペクトラム障害)の息子は、気持ちと行動の切り替えが苦手で、動くべきタイミングにテキパキと動けないことが多いです。
きっと、先生が来て欲しい時に、行かなかったのでしょう。
結果、息子は手を引っ張って引きずられ、うつ伏せの状態で引っ張られたので、両足の足の甲から足首にかけて、擦りむいてしまいました。
息子本人が、泣いてしまった出来事を話してくれたので、何が起こったのか理解しました。
この時、息子の両足に、右と左で同じような擦りむき傷がありました。
足の甲の傷は、擦りむき具合も軽く、両足共にすぐに治りました。
足首の”擦りむき”は、皮膚がめくれて痛そうでした。
それでも片足(左足)は、時間の経過と共に治りました。
それなのに、もう片方。
右足の足首周辺にある傷口は、良くなるどころか日に日に広がっていきました。
ここで初めて(そもそも息子が皆と一緒に行動しなかったのがいけないと、分かってはいるけど)、”ケガするほど引っ張られた”ことについて、ちょっと逆恨み。
広がる傷…「自然治癒しない!」と悟って皮膚科へ
傷が直径1cmくらいまでの時は、傷口が痒くてかいてしまったから広がっただけだと思いました。
傷が2cmくらいまで広がろうとしていた時、「これは、このまま様子を見ても自然治癒しないだろう」と悟りました。
赤いジュクジュクとした傷口が、”かさぶた”になるどころか、赤いジュクジュクのまま、そのエリアが拡大するのです。
このまま放っておくと、どんどん大きくなるだけだ!
と分かった時に、皮膚科に駆け込みました。
処方されたのは抗生物質製剤とステロイド剤
初診では、「慢性湿疹」という診断ではなく、「ばい菌が広がって治らない状態」という説明でした。
確かに、初診時の皮膚状況は、白いポツポツした吹き出物ではなく、赤いジュクジュクしたエリアが直径2cm近く、水たまりのように1つあるだけでした。
「抗生剤でしっかり抗菌&殺菌して、痒みをステロイド剤で押さえていけば、徐々に平らになっていく」…と言われました。
処方された薬
抗生物質製剤:ゲンタシン 軟膏0.1%
ステロイド剤:メサデルム クリーム0.1%
皮膚科医の言う通り、処方薬を使って2週間ほど経過すると、皮膚は平らになってきました。
ジュクジュクしていた赤い皮膚が”かさぶた”になり、次第に治りました。
掻かないように薬が触れないように!便利なガーゼ&テープを使用
治りかけの時に、かさぶた部分が痒くて、息子はすぐに掻いてしまうため、掻かないように教えるのが苦労しました。
この時、大活躍したのが、自宅に長らく使わずに保管していた「メロリン・ガーゼ」です。
息子は、赤ちゃんの頃、ひどいアトピー性皮膚炎(顔や耳の裏が、常にジュクジュクしていた)でした。
その時に、赤ちゃんが掻いたり、塗った薬を触ったりしないように、絆創膏のようなイメージで使っていたのが、メロリンガーゼ。
一見、普通の医療系コットンなのですが、皮膚に触れる面に透明フィルムが付いていて、皮膚とコットンガーゼがくっつかない仕様になっています。
これを「優肌絆」というサージカルテープで止めました。赤ちゃんにも使えるという、優しいテープです。
これも、息子がアトピー赤ちゃんだった時代に、活躍していた逸品。
5年前に大量に箱買いしたため、自宅に在庫が余っている状態です。
今では私や夫が、湿布を留める時に使いながら消費していました。
ここに来て、息子の赤ちゃん時代の記憶がよみがえる活躍ぶりでした。
※メロリンガーゼも優肌絆も、調剤薬局で単品で購入できましたが、ネット通販で箱買いした方が安かったです。
※結果、自宅で在庫を抱えてしまう羽目にもなりました。今回の皮膚炎で、メロリンガーゼは(嬉しい)自宅在庫ゼロに!
※結果的にどちらが安いか、よ~く吟味する必要があります。
アトピー&アレルギー体質なら要注意!?見た目は治っても「慢性皮膚炎」まっしぐらな皮膚状態とは?
処方された塗り薬のおかげで、”引きずられてできたケガ”は、ようやく治すことができました。
本当の闘いは・・・ここから。
見た目が治ってから、始まりました。
キレイな皮膚になってから暫くすると、息子が「かゆい」と言って、治った場所をポリポリ掻いていました。
見ると、白いポツポツした湿疹が浮き出ています。
なんじゃこりゃ!?
この白い小さな湿疹を掻いてしまうと、汁が出て、やがて拡がりジュクジュクします。
少し掻いて、少し血が出て、小さくジュクジュクしてきた皮膚を見て、「このまま掻いて広がると、最初のケガと同じ!?」
と気が付きました。
その通り。
最初に処方された薬を使うと、良くなりました。
しかし、「ぶり返し」が気になって、今度は早めに皮膚科へ行きました。
状況を説明すると、「慢性皮膚炎」だと説明されました。
見た目は治っても、皮膚バリアが未熟な状態が続いているそうです。
アトピー性皮膚炎の経験者でアトピー体質、あるいはアレルギー体質であれば、普通より「皮膚が弱い」という感覚はありますよね。
息子は、アトピー経験者&バリバリの食物アレルギー患者。
もともと乾燥肌で皮膚は弱いし、今回の”ケガ”周辺は尚更、皮膚バリアも未熟。外皮が薄い状態です。
「慢性皮膚炎」まっしぐらな皮膚状態でした。
靴下も!?皮膚バリアが未熟だと”刺激”で発疹
皮膚バリアが未熟だと、ちょっとした刺激で痒みや湿疹になってしまうそうです。
息子の「慢性湿疹」の場所は、足首。ちょうど靴下と皮膚が擦れやすく、歩いたり走ったりの日常の動作が、皮膚の刺激になってしまう場所です。
見た目が平らで肌色になっても、皮膚としてはまだ未熟で、完全ではない。
そういう皮膚と擦れ合うような刺激が加わると、湿疹が出る。
それが「慢性湿疹」の状態だそうです。
大切なのは「保湿」!バリアが未熟な皮膚を守るのは保湿剤
見た目では分かりにくい、バリアが未熟な皮膚。
刺激から守るには何が必要か?
やはり「保湿」なんですよね。
アトピー性皮膚炎で皮膚科に通院した時も、食物アレルギーでアレルギー科に通っていても、「保湿の大切さ」はいつも医者から言われてきました。
今回の「慢性湿疹」でも、やはり大切なのは保湿!と言われて、改めて肝に銘じました。
皮膚は、見た目が治っても保湿が重要で、刺激から守ってあげなくてはならない。
保湿剤が、皮膚を守る重要な役目を担うことになります。
慢性湿疹の発生から収束まで!治療経過の記録
分かっているけど、暫くすると出現する、息子の「慢性湿疹」。
発生から収束まで、記録しました。
慢性湿疹1日目:出現
白くて丸いポツポツした湿疹が、単独で現れます。
1つだけの時もあれば、数個まとめて出現する時もあります。
今回は、大きめ2個、小さめ5個くらいが、まとめて出現した例です。
湿疹の出現に気が付いた時に、塗り薬(ステロイド剤)をすぐに使うのがコツだそうです。(by 皮膚科医)
慢性湿疹2日目:1つが大きくなる
小さかった湿疹が、なんとなく大きくなった感じ。
放っておくと、大きくなる・痒くなる・増える…と悪化するだけなので、1日2回・朝晩にステロイド剤を塗ります。
慢性湿疹3日目:塗り薬の効果が出始める
湿疹1つ1つが、2日目より大きくなる傾向はなく、現状維持もしくは”しぼんでいる”感じがします。
塗ったステロイド剤の効果が出たか?
なんとなく薬が効いた感じがする、3日目です。
慢性湿疹6日目:湿疹が消失スタート
湿疹1つ1つが消失し始めた感じが分かります。
”かさぶた”になるほどジュクジュクしていなければ、白い湿疹が萎んで、茶色くなるという感じです。
慢性湿疹7日目:ポロリと取れそう?硬くなる
湿疹1つ1つが、小さな硬い粒になって、形がしっかりした感じがします。
ポロリと取れそうな印象です。
慢性湿疹9日目:消失してクレーターふう
湿疹が取れた所?が、クレーターのようになっていて、消失したことが分かります。
慢性湿疹10日目:皮がむけて湿疹跡に
湿疹が消失して、皮がむけたようになった部分が目立ちます。
例えるなら、水虫の水泡に水虫薬を塗って、茶色く固くなってポロリと取れた跡、に似ています。
慢性湿疹13日目:湿疹消失!皮膚が平らに
皮膚が平らになりました。
処方薬のステロイド剤は、「皮膚が平らになるまで」という処方指示があります。
湿疹が出現してから、約2週間。
湿疹が消失して、皮膚が平らになったので、そろそろステロイド剤は終了です。
慢性湿疹15日目:皮の再生待ち
湿疹は、すっかり消失しました。
皮むけの状態が残っていますので、皮の再生を待ちます。
この期間は、保湿が重要です。
保湿剤を塗りまくります。
※処方された「ヒルドイド」軟膏を塗った上で、”怪しい時”は市販の「ベビーワセリン」を塗りこんで、皮膚のバリアを作ります。
油断大敵!保湿万全でも新たに出現する「慢性湿疹」
慢性湿疹18日目。
すっかり良くなった・・・と言いたい場面で、ん!?
新たな湿疹が1つ、ポツンと出現したことが、お分かり頂けるでしょうか。
そうなんです。
油断しているわけじゃない!
保湿剤をたっぷり塗って、皮膚バリアを意識して保湿しているのに、すぐに新しい湿疹が出現するんですよ。
これが、上述のどこかで「闘い」と表現した由来です。
慢性湿疹1サイクルが、2週間くらいで治ることが分かりました。
課題は、治った状態をいかに保つか、ということ。
今回の慢性湿疹18日目に出現した、新たな湿疹1粒が、平らに治るまでにまた2週間くらいかかります。
ということは、ステロイド剤の使用期間が、間隔を開けずに継続してしまうことも意味します。
強いステロイド剤を継続して使用することは、皮膚が薄くなったり免疫に作用したり、副作用も知られています。
やはり、一度でしっかり治して、新たな湿疹も生じさせないことが大切です。
息子の右足首の慢性湿疹が、「出ない期間」の最高記録を目指して、 今日もまた、慢性湿疹との闘いが続きます。
息子のように乾燥肌だと、ミルキーローション系では保湿が足りない。クリーム系の保湿剤でしっかり皮膚を保護する必要があります。
※本人が”べたつき”を嫌がる感覚過敏なので、保湿剤を塗るのも実は大変です。
私も慢性化かもです。
大人になってからなったのですが、毎年同じ季節に同じ場所が同じようにできてます。
子供も服がこすれただけで痒くなることもあって、保湿は欠かせないですね。
>レオさん
コメントありがとうございます。
私も、寒い日に服が擦れると痒くなる場所があります。(太ももとか)
蕁麻疹の薬を飲むと治るのですが、体調によっても違ってくるので、
肌を守る「保湿」に加えて、
やはりストレスを減らし、体を無理に疲れさせないことも重要ですよ。