息子が小学校に入学する前年の11月。就学に向けて、就学時健康診断(以下「就学時健診」)に行って来ました。
息子はマルチアレルギー。小麦・乳・ごま・ナッツ類の食物アレルギーがあります。
書類提出や親子面談を伴う就学時健診において、食物アレルギーに関する情報をどこまで学校側と共有できるのか不安でした。
そのため、食物アレルギー児の保護者の観点で、就学時健診で提出した資料・面談の内容などをまとめました。
配布&提出は「給食における食物アレルギー実態調査票」1枚だけ!
就学時健診で配布された資料は、全部で17種類でした。
そのうち、アレルギーに関する資料は、「給食における食物アレルギー実態調査票」(以下「アレルギー実態調査票」)という、A4用紙1枚だけ!
この1枚だけでは、子供の食物アレルギー情報を伝えきれないため、とても不安に感じました。
後で分かったことは、就学時健診で提出した「アレルギー実態調査票」は、食物アレルギー有無の振り分け・アレルギー児の把握が目的ということです。
そういう意味では、この最初の1枚である「アレルギー実態調査票」は、絶対に提出を忘れてはいけません。
これが、給食対応について、小学校との相談に向けた入り口です。この後、他の書類提出や栄養士さんとの面談に繋がります。
※食物アレルギーに関する提出書類については、別記事にまとめました。
就学時健診の時点でアレルギー診断書はいらない!
「アレルギー実態調査票」には、食物アレルギーの有無などを記入しますが、記入内容は問診レベルです。
だけどもしも、就学時健診の場で提出する「アレルギー実態調査票」が正式版なら、アレルギー既往歴をメモしておくと良いです。
アレルギー発症時期、かかりつけ医の最新診断日、アナフィラキシー病型など、咄嗟に年月日を言えない項目があるからです。
息子の小学校の場合は、後日改めて、「アレルギー実態調査票」の正式版を記入し、再提出する手順でした。
だから、就学時健診の場で配られた「アレルギー実態調査票」の中に、正確に書けない項目があっても、結果的には大丈夫でした。
一方で、私が就学時健診前に心配していたのは、診断書をどのタイミングで取っておけば良いのか?ということでした。
就学時健診の案内ハガキには、持病に関する記載欄があり、「食物アレルギー」と記入して、当日はこのハガキを出席票として提出しました。
だけど、記入した持病名は自己申告に過ぎず、診断書の持参が必要だとは書いてありませんでした。
そのため、就学時健診には診断書もアレルギー関連書類も何も持たずに臨みました。
結果的に、食物アレルギーに関する、医師の診断書や意見書は、就学時健診の時点では不要でした!
就学時健診では、自分の子供のアレルギー基本情報について、「一方的に申告する」という感じです。
アレルギー実態調査票には「想定している給食対応」の項目がある!
私が提出した「アレルギー実態調査票」の記入項目をご紹介します。
食物アレルギーの有無
まずは、食物アレルギーがあるか否か。アレルギーがなければ、ここで「無」に丸をして、書き込み終了です。
アレルギーがある場合は、以降の項目に記入が必要でした。
食物アレルギーの種類
アレルギーがある場合、該当アレルゲンを記入します。
アレルギー特定原材料7品目、表示推奨項目20品目に関わらず、持っている食物アレルギーを書き出します。
就学時健診の時点で、息子の食物アレルギーは、小麦・乳・ゴマ・クルミでした。
今後、アレルギー経口負荷試験を控えており、まだアレルギー有無が特定できていないアレルゲンがあります。(→ ナッツ類)
小麦、乳、ごま、くるみ、その他ナッツは検査中。
それらは、「検査中」である旨を書きました。
学校給食で想定している対応内容
この「アレルギー実態調査票」の項目の中で、一番動揺したのが「学校給食で想定している対応内容」です。
この調査票は、医師の診断書もいらず、自己申告で、簡単にアレルギー情報を伝えるだけの位置付けなのに、「入学後の学校給食の対応として、想定している対応内容」を問う項目がありました。
つまり、実際どうするのか。一部のメニューを学校給食でもらうのか、全部弁当で対応するのか。今ここで、選択肢から”想定対応”を選ばなければなりません。
- 牛乳の提供をしない。
- その日の一部を弁当にする
- その日の全部を弁当にする
- 年間通じて弁当にする
この中から、該当する”想定対応”を選ぶ!?
学校給食の実態を何も知らないのに、選べません!
とりあえず、「年間全部弁当」以外の項目全てに☑(該当チェック)を付けて、提出しました。
結果的には、この4択になるのですが、この時点では給食事情に無知なので狼狽えました。
ここでは「年間通じて弁当にする」のは考えていない。という意思表示をするため、それ以外の項目を全て選択しました。
「アレルギー実態調査票」は全員提出!アレルギー児が埋もれないための工夫
アレルギー実態調査票は、全員提出です。
食物アレルギーは、大多数が「アレルギーなし」で、「アレルギーあり」は少数派であることが分かっています。
全員提出することで、肝心な「アレルギーあり」の子の調査票が、全体に埋もれて抜け落ちないか!?
心配性の私は、「全員提出」という文字を見て、そんな心配が沸き上がりました。
「無し」も「有り」も一緒に提出したら、人間がそれを仕分ける時に、絶対に「仕分けミス」が起きます。
ところが、それは小学校側も承知のようで、アレルギー実態調査票の提出ボックスは、「アレルギーなし」と「アレルギーあり」で別々に分かれていました!
アレルギー児の保護者がやるべきは、絶対に間違わないように「アレルギーありBOX」に投函することでした。
私は何度も目視確認して、確実に「アレルギーあり」の札が立つボックスに提出しました。
就学時健診の親子面談では「給食の食物アレルギー対応」の必要性を告げただけ
就学時健診では、アレルギー実態調査票を記入して提出する以外、アレルギーに関してやることはありませんでした。
最後に親子面談がありますが、詳細を相談する場ではなく、事前に記入した用紙を見ながら、内容を流す感じでした。
記入用紙に「食物アレルギーがある」ということは書きましたが、読み流された感じです。
ここでアレルギー対応内容を相談したいとは思っていませんが、今後の手続きとして、学校側のアクションを待っていれば良いのか、次の入学保護者説明会まで自分は受け身で良いのか、はっきり知りたかった。
私が確認すると、面談の先生は、「私からも担当者に伝えます。連絡するように伝えておきます。」と回答してくれました。
保護者目線で言うと、こちらから言わなくても、次のアクションを教えてくれると安心できますね。
アレルギー児は入学説明会でアレルギー関連書類一式がもらえる!
就学時健診で提出した「アレルギー実態調査票」により、新入生の食物アレルギー有無が判明します。
年が明けて2月に入ると、入学に向けて「新入生保護者説明会」(
入学説明会)がありました。
アレルギー児の保護者には、この入学説明会で配布される書類の中に、アレルギー関連書類一式が含まれていました。
※アレルギー関連書類一式の詳細については、別記事にまとめました。
こうして、学校側に「アレルギーがある」と認識された息子は、アレルギー関連書類一式の提出を経て、無事入学。
学校給食のアレルギー対応がスタートしました。