息子には、小麦・乳・ゴマ・ナッツ類の食物アレルギーがあります。
アレルギー児の就学準備では、学校給食のアレルギー対応に関する手続きが必要です。
そこで、保護者側と小学校との最初の情報連携となったのが、アレルギー関連書類の提出でした。
今回は、提出書類の種類・記入のコツ・提出タイミングなど、学校給食の食物アレルギー対応に纏わる書類について、まとめました。
※書類の名称・種類・フォーマット・提出タイミングは、お住まいの自治体や小学校によって異なります。
初動はいつから?給食のアレルギー対応に向けて
小学校入学に向けて、だいたい前年の11月頃に就学前健診、就学直前2月頃に入学説明会が開催されます。
息子の就学時は、11月の就学時健診のタイミングで「給食における食物アレルギー実態調査票」が配布されました。
これは、当日その場で提出です。
就学時健診で提出する、この食物アレルギー実態調査票によって、児童のアレルギー有無を振り分けていました。これが実質の初期調査。
この時の”初期調査”で、食物アレルギー「有り」だった子供(家庭)が、次なるステップに進むことになります。
対象の保護者には、2月の入学説明会の時に、食物アレルギー対応関連書類一式が配布されました。
その書類一式が、実際に「給食のアレルギー対応」のインプットとなる書類たちです。
就学前にもらう食物アレルギー対応関連書類は8種類!入手タイミングは違う!
食物アレルギー対応に関する書類一式とは、どのような内容なのでしょうか。
学校側からの配布によって、入手した書類は、以下の10種類です。
※ <>内は、配布されたタイミング
※ 青字は、提出不要の書類
<就学前健診>
1.給食における食物アレルギー実態調査票
<新入生保護者説明会> ※以下「入学説明会」
2.食物アレルギー実態調査票
3.学校生活管理指導表(食物アレルギー疾患用)
4.食物アレルギー問診票・面談記録票
5.食物アレルギー対応確認書
6.「面談希望日」記入用紙
7.学校給食における食物アレルギー対応について
<面談>
8.与薬依頼書
<入学後>
9.食物アレルギー緊急時マニュアル
10.牛乳パックを開く作業について
11.飲用牛乳等の提供停止及び学校給食費減額申出書
このように一覧にすると、就学前にあたる「就学前健診」と「入学説明会」以外にも、アレルギー関係の書類をもらっていることが分かります。
就学前は「面談」までを実施しますが、それまでに入手する書類は8種類。今回は、就学準備で必要だった、この8つの書類をご紹介します。
入学後に必要になった書類もあります。これら3種類については、別記事でご紹介します。
【1】給食における食物アレルギー実態調査票
ポイント:
就学時健診で一次調査!食物アレルギー児を特定する。
もらうタイミング:就学時健診
提出期限:就学時健診当日
「給食における食物アレルギー実態調査票」は、就学時健診の時に唯一、食物アレルギーに関する書類として配布されました。
※記入項目などの詳細は、上記別記事にまとめてあります。
「食物アレルギー実態調査票」は、正式には後日提出しましたが、就学時健診では簡易版(旧様式)を提出。
食物アレルギー児を特定・把握するための一次調査として、当日に提出しました。
ここで重要視されるのは「食物アレルギーがあるか/ないか」だけ。この冒頭の選択肢で「ない」と答えた人は、調査がこれで終わりです。
食物アレルギーが「ある」と答えた人は、入学説明会で改めて「食物アレルギー実態調査票」をもらい、子供のアレルギーの実態を記入します。
食物アレルギー児の特定に使われる書類は、学校によって異なると思います。
息子の小学校の場合は、「食物アレルギー実態調査票」の旧様式が使われました。
簡単なアンケート形式や申し出方式の学校もあると思います。
重要なのは、書類の形式を問わず、間違いなく確実に、食物アレルギーが「ある」と申し出て、手続きの波に乗ること。
必ず、最初の”ふるい”に引っ掛かることが重要です。
【2】食物アレルギー実態調査票
ポイント:
義務教育9年間、追記式で使用!基本的な給食方針が問われる。
もらうタイミング:入学説明会
提出期限:3月7日頃(第1週の金曜日)まで
「食物アレルギー実態調査票」は、食物アレルギーの実態を把握するための書類です。
記入項目は以下の通り。
()内は、選択肢です。
記入項目
□ 作成年月日
□ 児童・保護者の氏名、連絡先
□ 小学校名、中学校名
□ 記入年月日 ※9年分
□ 保護者印 ※9年分
□ 食物アレルギーの有無(ある/ない)
□ 医師の診察有無(ある/ない)
※ある場合は「医療機関名」と受信日を記入
□ アレルゲン食品(鶏卵/乳製品/小麦/そば/ナッツ類/ピーナッツ/その他)
※「ナッツ類」と「その他」は該当欄にアレルゲン食材を記入
□ アレルギー症状(発疹/かゆみ/嘔吐/呼吸困難/腹痛/唇の腫れ/異常行動/咳/その他
※「その他」は該当欄に症状を記入
□ アナフィラキシー経験有無(あり/なし)
※「あり」の場合は年月日を記入
□ 家庭での食事方法(除去/医師の指示のもと摂取を進めている/配慮なし)
□ 学校給食でのアレルギー対応を希望するか(自己除去で給食を食べる/年間給食停止・弁当持参/使用食材が分かる献立表の事前配布/牛乳を停止/該当日のみ全部持参/該当日のみ一部持参
※該当するもの全てに〇
□ その他心配なこと
※自由記述
私が記入した「食物アレルギー実態調査票」は9年間の追記方式です。
義務教育の9年間(小学校6年+中学校3年)、当用紙を一貫して使用することに驚きました。
※これは、お住まいの市町村区によって違うと思います。実際に入学する学校で配布される書類様式に従って下さい。
表面は、上記の項目を記入すると、追記の余地はない感じです。
裏面は、学年ごとの余白枠のみ書かれており、追記に備えた様式でした。1年生の途中で修正更新があった場合や2年生以降は、この裏面に追記します。
実際に「食物アレルギー実態調査票」を記入すると、注意や工夫が必要だったのは主に、以下3つの観点です。
1.マルチアレルギーの場合どうする!?選択肢ベースだと書きにくい!
「アレルゲン食品」を選択肢から選んだ後、それに伴うアレルギー症状やアナフィラキシー年月日を記入するのですが、「アレルゲン食品」が複数の場合はどうしましょう?
各記入項目は、マルチアレルギーに対応しておらず、アレルゲン毎の症状や病歴は書けない書式でした。
私は「各アレルゲンごとの詳細症状」よりも、「全体としてアレルギーレベルがどうなのか」を伝える方が重要だと考え、以下のように工夫しました。
□ アレルギー症状
・「発疹」「かゆみ」「嘔吐」「唇の腫れ」「咳」「その他」に丸を付け、どのアレルゲンがどの症状なのかは省略。
・「その他」の該当欄には、その他の症状「じんましん」「落着きがなくなる」など、複数アレルゲンの症状をひっくるめて記入。
□ アナフィラキシー経験有無 の年月日
・1か所しかない年月日欄に、乳アレルギーのアナフィラキシー経験日を記入し、文頭に『乳』と記載。
・その下と欄外に、他のアレルギーのアナフィラキシー経験日を記入し、文頭に該当アレルゲン名を記載。
<記入前>
年 月 日( 歳)
↑
記入欄が1か所しかないので、複数のアレルゲンについて書けない。
<記入後>
乳 2014年mm月dd日(0歳)
小麦 2016年mm月dd日(2歳)
ゴマ 2017年m月d日(3歳)
クルミ 2018年m月d日(4歳)
↑
空白や欄外を利用して、無理やり記入。
実際は、次の項目の余白に突入&用紙の余白部分にはみ出しました。
2.学校給食の実態を知らないのに、希望する「アレルギー対応」を選択しなければならない…
「食物アレルギー実態調査票」を記入する段階では、まだ学校給食側(
栄養士さん)と面談をしていません。
この時点では、実際に通学する小学校の給食は未知だし、アレルギー対応の実態が分かりません。
ですが、その状態で、「学校給食でのアレルギー対応を希望するか」という問いに対して、選択肢からチョイスしなければならないのです!
選択肢は、以下の6つ。
複数選択OKなので、私は以下の3つに〇をしました。
< > 自己除去で給食を食べる
< > 年間給食停止・弁当持参
<〇> 使用食材が分かる献立表の事前配布
<〇> 牛乳を停止
< > 該当日のみ全部持参
<〇> 該当日のみ一部持参
※息子は乳アレルギーなので、牛乳は年間通じて停止です。
アレルゲンそのものが含まれないメニューは、例えコンタミネーション注意であっても症状が出ないように、アレルギー経口免疫療法(免疫減感作療法)を続けてきたこと。
なるべく皆と同じ給食を食べさせてあげたい気持ち。
私はそんな事情から、「使用食材が分かる献立表の事前配布」によって食べられるor食べられないメニューを見極めて、「該当日のみ一部持参」するという、アレルギー対応方法を選びました。
万が一の誤食やリスク回避のため、給食の場にアレルゲンを含むメニューが登場する日は、全部持参する方法もあり。その場合は「該当日のみ全部持参」を選択します。
この後に紹介する「【5】食物アレルギー対応確認書」で、面談結果から決定した食物アレルギー対応内容を記載し、最終的に合意します。
なので、ここで迷う場合は、可能性が高い対応を複数選択しておき、後に予定されている「面談」で確認・決定すれば大丈夫でした。
3.自由記述「その他心配なこと」欄が狭い!記入するアレルギー情報に工夫を
記入欄最後の「その他心配なこと」は、自由記述欄でした。
選択肢ではなく唯一、自由記述ができる項目ですが、記入欄が狭い!
A4用紙の横幅半分、縦には2行しか書けない狭さです。
アレルギーに関する心配事はたくさんありますが、これまでの選択肢項目には現れていない、伝え切れていないアレルギー情報を優先しました。
アレルギー経口負荷試験の結果が明らかで、アレルギー対応が絶対必要なアレルゲンは、既に他の項目で記入済。明らかに「該当アレルゲン」として情報が伝わっているので大丈夫。
逆に、立ち位置が曖昧なアレルゲンこそ、情報も対応も漏れがちで、要注意と思いました。
なので、私は以下の短文で、息子のアレルギー情報を伝えました。
□ その他心配なこと
ピーナッツ、ヘーゼルナッツはIgE抗体検査で陽性、摂取量をコントロール中。大量の大麦に皮膚症状あり。
・負荷試験ではOKだったけど、血液検査(抗体検査)で陽性のアレルゲン
・上記のうち、摂取量を気を付けながら食べているもの
・負荷試験が未実施で、食物アレルギーの診断が下りていないアレルゲン
などに着目すると、記入すべきことが取捨選択できるのではないでしょうか。
【3】学校生活管理指導表(食物アレルギー疾患用)
ポイント:
主治医が記入・医療機関の押印が必要!実質「診断書」兼「意見書」
もらうタイミング:入学説明会
提出:3月7日頃(第1週の金曜日~10日)まで
「学校生活管理指導表(食物アレルギー疾患用)」は、実質「医師の診断書・意見書」です。
学校によっては、医療機関指定の診断書で代用される場合もありますが、息子の小学校では、市町村区内で統一された様式を使いました。
未記入の用紙を医療機関に持参して、主治医に記入・押印してもらい、学校に提出します。
これを嫌がる医師(というより病院?)が時々いる…という情報は、別記事の通り。事前準備として、医師に「学校から入手した紙に書いてもらいたい」という根回しをしておくことをお勧めします。
この書類は、先生が書くため、保護者側は「保護者名」「連絡先」欄の記入と捺印だけでした。
保護者側で事前に記入項目を抑える必要はないですが、マルチアレルギーの場合は、該当アレルゲンに漏れがないかチェックしましょう。
参考までに、「病歴・治療」に関する項目としては、
・食物アレルギーの病型
・アナフィラキシー病型
・原因食物
・診断根拠
・緊急時に備えた処方薬
「学校生活上の留意点」に関する項目としては、
・給食の対応
・食物、食材を扱う授業や活動
・運動(体育・部活動など)
・宿泊を伴う校外活動
・その他の配慮事項
その他に、気管支喘息の有無を問う項目がありました。
これから就学を控えている立場では、特に「学校生活上の留意点」に関する項目が気になります。
これらの項目は、『保護者と相談して決定』という内容にしてもらうことをお勧めします!
保護者の相談先として医師がいるのは良いですが、学校生活でどうするか決める時にいちいち「医師の意思」が必要になるのは大変です。
アレルギー対応の内容が変わるごとに、この書類を再提出するのは大変なので、私は、「学校側と保護者が相談して決定」という流れを作ってもらいました。
【4】食物アレルギー問診票・面談記録票
ポイント:
アレルギー検査結果・症状などを申告!3種類までのマルチアレルギーは書きやすい。
もらうタイミング:入学説明会
提出:3月7日頃(第1週の金曜日~10日)まで
「食物アレルギー問診票・面談記録票」は、保護者が子供のアレルギー情報を記入して、学校側との面談の時に使います。
主な記入項目は、
・アレルゲン
・摂取時の症状
・家庭での除去程度
・実施済み検査
・食物アレルギーの治療薬
・携帯薬の有無(エピペンなど)
・他のアレルギー疾患の治療薬
・アレルギー発症の場合の対処方法
です。
こちらは、「アレルゲン」~「実施済み検査」までの項目が、3枠ずつ存在。3種類のマルチアレルギーに対応した様式でした。
3種類のアレルゲンに対して、それぞれ「摂取時の症状」「家庭での除去程度」「実施済み検査」を書くことが可能でした。
ところが、息子のように、4種類以上のアレルゲンに食物アレルギーがあったらどうしましょう?
そこで私は、「小麦」「牛乳・乳製品」「ゴマ・ナッツ類」の3つに分けて、それぞれの症状や対応状況をまとめました。
アレルギーレベル毎に括って考えると、書きやすいと思います。
実際の面談では、アレルギー症状や家庭での対応内容を詳しくヒアリングされるよりも、「学校給食ではどうするか?」という話題がメインでした。
※「面談」の詳細は、別記事にまとめます。
【5】食物アレルギー対応確認書
ポイント:
書類提出と面談の結果、決定したアレルギー対応内容を記入して署名
もらうタイミング:入学説明会
提出:3月7日頃(第1週の金曜日~10日)まで
「食物アレルギー対応確認書」は、学校給食の食物アレルギー対応に対する申請・同意・署名の役割です。
食物アレルギー対応について、「新規」に申し込むのか、「継続」するのか、「変更」「中止」するのか、申請内容を選びます。
そして、「対応期間」と「対応内容」を記入後、最後に署名・押印します。
「対応期間」は、1年間。新入生であれば、給食開始日から年度末3月31日までです。
「対応内容」は、以下から複数選択。
□弁当持参
□一部弁当持参
□牛乳の中止
□詳細な献立表と加工食品の配合表の配布
□対応中止
□その他
上の「【2】食物アレルギー実態調査票」の記入時には迷っていた「食物アレルギー対応内容」は、栄養士さんとの面談により、ここでは決まっているはずです。
息子の場合、「一部弁当持参」「牛乳の中止」「詳細な献立表と加工食品の配合表の配布」を選択チェックして、申請しました。
【6】「面談希望日」記入用紙
ポイント:
学校側・給食担当・栄養士さんと面談が可能な日時を複数記入!
もらうタイミング:入学説明会
提出:3月7日頃(第1週の金曜日~10日)まで
「面談希望日」記入用紙は、学校給食について、学校側の給食担当(多くは栄養士さん)と面談をするため、希望日時を記入するシートです。
私は、3月10日以降~3月末までの間で、都合がつく日時を可能な限りたくさん書きました。
相手側と都合が合致する日時が含まれていた方が、早く面談に漕ぎ付けと思ったからです。
ところが、息子が入学する年は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、学校行事の予定が例年通りとは行かず。学校は3月から休校状態で、新入生の受け入れ準備もイレギュラー。
結局、面談は4月に入ってからでした。
※「面談」の詳細は、別記事にまとめました。
※例年は、3月10日から月末にかけて、実施されています。
【7】学校給食における食物アレルギー対応について(※ガイドライン簡易版)
ポイント:
簡単に言うと、学校給食のアレルギー対応ガイドラインの簡略板&当校バージョン
もらうタイミング:入学説明会
提出:不要
書類の中には、「学校給食における食物アレルギー対応について」という、提出不要の資料も入っていました。
大きく3つのことが、説明されていました。
1.本校の学校給食における食物アレルギー対応について
2.食物アレルギー対応関連の書類の提出と回収期限について
3.食物アレルギー対応の流れ
「2」「3」は書いてある指示に従うとして、何度も読み返したのが「1」です。
ここには、「食物アレルギー対応ガイドラインの簡易版」とも言える、学校側の基本方針が書いてありました。
例えば、
- 教育委員会の方針では「牛乳・鶏卵・うずら卵のみ除去」とあるが、本校では「鶏卵・うずら卵」の除去は行わない。
- 給食の全部または一部を持参した場合でも、代替食による返金はできない。
- 飲用牛乳の停止をする場合は、学校給食費の減額はできるが、別途申請が必要。
などです。
教育委員会が定めるガイドラインと異なり、出来上がり直前に入れる「うずら卵」さえ除去しない方針だと分かりました。
これには、びっくり。
私は、教育委員会が出している食物アレルギー対応ガイドライン等を事前に読んでいたので、「学校ごとにアレルギー対応方針が異なるんだ!」と実感しました。
入学説明会までに、お住まいの市町村区管轄・教育委員会が発行している「食物アレルギー対応ガイドライン」には、目を通しておいた方が良いです。
そうすれば、小学校の独自方針が提示された時に、何の対応が独自対応なのか把握できるし、後から衝撃が少なくて済みます。
※息子は血液検査では卵アレルギー陽性ですが、アレルギー対応としては「完全除去解除」済みです。
【8】与薬依頼書
ポイント:
アレルギー発症にすぐ投薬できるよう、責任は保護者が持つ前提で、予め与薬の依頼をしておく。
もらうタイミング:面談
提出期限:入学後、給食が始まるまで
「与薬依頼書」は、食物アレルギーの症状が出た時に、学校にいる保健師や先生たちが投薬できるように、事前に依頼しておく書類です。
私は、蕁麻疹や痒みなどの皮膚症状が出た時の「粉薬」、アナフィラキシーショック症状が出た時に使う「エピペン」について、記入しました。
項目には「依頼内容」「薬品名」「薬の種類」「保管場所」「与薬が必要な時の状況」「使用方法」「医療機関名」「医師名」があります。
「薬品名」や「薬の種類」は一枠の中に、複数の薬品の情報を書けますが、特に「与薬が必要な時の状況」と「使用方法」は工夫が必要でした。
この2項目の記入欄は、合わせて大きな一枠なのに、薬が違えば書く内容も全く違う上に、「※細かく記入」と指示されているからです。
<アタラックス-P散>
口腔内の違和感、かゆみ、蕁麻疹などの皮膚症状
→ 当内服薬を水に溶かして飲む。保護者に連絡。
<エピペン>
全身蕁麻疹・咳・息苦しい他、別紙「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」の緊急性が高いアレルギー症状に1つでも当てはまる場合
→ ただちにエピペンを使用。119番通報。その場で安静(立ったり歩かない)。内服薬を飲む。保護者に連絡。
内服薬とエピペン注射に分けて、上記のように記入しました。
そして、赤字の「別紙」に該当する資料をコピーして提出しました。
「与薬依頼書」は、入学後に、保健室の先生(養護教諭)宛てに提出しました。提出先は養護教諭ですが、担任の先生経由で大丈夫でした。
「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」は別紙として役立つ!
東京都「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri06.pdf
それらの提出書類の中で、「別紙」として活用したのが、「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」です。
私はいつも、東京都の「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」を活用。カラー印刷して、常時持ち歩いています。
※「エピペンの使い方」ブログ記事でも、その活躍事例をご紹介しました。
東京都の「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」は、とても見やすいのでお勧めです。
ただし、スマホ画面ではなく、紙にカラー印刷しておくこと!
焦っている時に、スマホ操作は難しいです。
印刷済みのマニュアルは、学校に提出する書類の「別紙」としても役立ちました。
入学前に準備する食物アレルギー関連書類としては、以上で完璧です!
入学後に個人用「アレルギー緊急時対応マニュアル」作成
入学後、担当の養護教諭が、息子専用の「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」を作ってくれました。
息子の主治医からの指示…というか、主治医の話によると、地域全体に対して、学校給食アレルギー対応内容を統一化するための指導を行ったそうです。
このマニュアルのメインとなるフォーマットは、東京都の「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」の「緊急性が高いアレルギー症状」が書かれたページによく似ています。これがベースになっているイメージです。
これに、息子のクラス・アレルゲン・保護者連絡先・搬送先医療機関・主治医・息子のエピペンケースの写真…などが見やすく追加掲載。息子用としてバージョンアップされていました。
今後は、学校側に対して、エピペンが必要な状況を説明する時に、息子専用の「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」が使えます。
食物アレルギー対応では”入学後”に提出する書類もある!
学校給食の食物アレルギー対応に関しては、入学後に準備した書類もありました。
●上で紹介した「食物アレルギー緊急時マニュアル」
●「牛乳パックを開く作業について」
●「飲用牛乳等の提供停止及び学校給食費減額申出書」
申請や証明に該当する書類については、年度が変かわって進級するタイミングでも提出が必要でした。
毎年、1年に一度、提出する書類は決まっているので、コピーを取っておくと昨年を真似て書くことができます。
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