学校給食で”年間弁当”と言うなら”添加物にアレルゲン不使用”の「食材選定」方針を問う!

食物アレルギーがある息子は、来春、小学校に入学します。

自治体が定めた「学校給食における食物アレルギー対応ガイドライン」を読んだところで、「年間通して弁当対応」の可能性が出て来ました。

調理現場の混乱や子供の安全を優先して、方針に理解はしつつも、何やらモヤモヤとした気持ちも出てきた前回。

今回は、私のモヤモヤを整理しつつ、教育委員会に物申した結果をまとめました。

除去は”卵”だけ!?学校給食の食物アレルギー対応ガイドラインを見て「毎日弁当」を覚悟!

2019/10/25

文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応指針」の大原則が…

文部科学省が定めた「学校給食における食物アレルギー対応ガイドライン」を元に、各自治体が独自の「ガイドライン」を作り、実際の学校給食のアレルギー対応に反映されています。

一方で、
・「卵」だけ除去対応の方針、それ以外は弁当対応(息子が通う予定の小学校はこれに該当)
・ 「乳」、「卵」、「卵・乳」の3パターンのみ除去対応

等々、自治体や学校によって、方針はバラバラです。

各自治体のガイドラインの”元ネタ”となるのは、文部科学省の対応指針。元ネタが同じなのに、末端でバラバラ方針となるのは、なぜだろう?

と思ったら、文部科学省が定める『大原則』が、1本化どころか分岐可能な原則でした。

● 食物アレルギーを有する児童生徒にも、給食を提供する。

文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応の大原則」より

これと

● 学校及び調理場の施設設備、人員等を鑑み無理な(過度に複雑な)対応は行わない。

文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応の大原則」より

これが、同列に書かれているのです。

「アレルギー児を含めた全児童生徒に、給食を提供する」ことが大原則にありながら、学校や調理場の”大変さ”を理由に、大原則を否定できる内容でした。

これでは、各自治体がどちらを優先するかによって、作成するガイドラインの方向性が変わってきます。

その結果、残念ながら、うちの市町村区では、「除去対応は”卵”だけ」というガイドラインが作成されました。

「給食の提供」を弁当持参で代替えする、ということ

この地域に住む以上、作成されたガイドラインに則り、学校側に従って「弁当持参」で対応していくことになると思うのですが…。

本来は大原則である「給食の提供」ができないと言うことは、アレルゲンの除去対応が、同じく大原則である「学校や調理場が人員などを鑑みて無理な場合」であるなら納得です。

しかし、もしも「人員などを鑑みて無理」なのではなく、仕入れ食材の選定責任を怠り、「加工品の添加物に、アレルゲンを含む食材」が採用されている結果だったら?

これで「除去できない」「弁当持参」と言われたら、モヤモヤ感が満載です。

大原則である「給食の提供」ができず、アレルギー児家庭からの「弁当持参」で代替え対応するということは、

大原則である「学校や調理場が人員などを鑑みて、無理な対応は行わない」という方針に合致する時なら、OK。

仕入れたチーズは、(主原料)として「乳成分」を含む。チーズの除去対応はできない。乳アレルギーの子は「チーズ入りちぢみ」は提供できない。弁当でお願いします。

というのは、了解です!という話です。

仕入れたハムに、(添加物として)「乳成分」が含まれている。ハムの除去対応はできない。乳アレルギーの子は「ハム入りチャーハン」は提供できない。弁当でお願いします。

というのは、違うでしょう!という話です。

ハムの食材選定に関して、文部科学省の食物アレルギー対応指針に則っていないからです。

加工品は、添加物に原因食物(アレルゲン)が使用されていない食品を選定する等の対応を考慮することが定められているからです。

「添加物に乳成分を含まないハム」を学校給食で使用する(考慮をする)ことが定められており、考慮もせずに「今までと同じ」「仕入価格が安い」「外注業者任せ」等の理由で、実現できていないなら指針違反です。

ここまで来ると、我が教育委員会に問うべき内容が、見えてきました。

教育委員会に問う!「添加物に7大アレルゲンを含有しない加工品」を仕入れる努力はしているのか!?

本来、自治体・学校給食側が「添加物に原因食物(アレルゲン)を使用していない加工品」の選定を考慮しなければいけない、ということが分かりました。

もしも、この努力がされない状況で、アレルギー児の保護者が「弁当対応」になるなら、「添加物にアレルゲン未使用の加工品の選定」対応が、文部科学省の大原則に反して、保護者だけに偏っていることになります。

ハムの例で言うと、保護者が代わりに「乳成分不使用のハム」を購入して、ハム入りチャーハンを弁当で持たせることになるのですから。

というわけで、気持ちと情報の整理が長くなりましたが・・・

いよいよ私のモヤモヤを教育委員会にぶつけてみます。

Q:学校給食の食物アレルギー対応について

(一部略)
文部科学省のガイドラインは、全ての児童に給食を提供することを前提としています。

「給食の提供」を保護者側が弁当をもって代替えするなら、学校給食側も〇〇〇(←実際の給食業務の委託業者)に対して、添加物として7大アレルゲンが含有されていない加工品を仕入れること等、要請するべきだと思います。

例えば、添加物に乳成分が含まれるハムを使っているために、乳アレルギー児童が弁当対応になり、保護者が乳成分を含まないハムを使って弁当を作った場合、

文部科学省のガイドラインにもある「原因食物を含まない食品の選定」に関する対応が、保護者に偏っていることになります。

これについて、現状確認および何らかのご意見を頂きたく、問合せさせて頂きました。

どうぞよろしくお願い致します。

仕入れ努力は今後に期待。就学前のアレルギー対応相談(対:調理担当・栄養士)がカギとなる予想

A:回答

(一部略)
お問い合わせの内容にあります「添加物として、7大アレルゲンが含有されていない加工品」の仕入については、対応可能な範囲において、以前からすでに行っておりますが、納入の際に誤って納品される可能性もあることから、安全性を最優先し、アレルギーの原因食材の除去については、あくまでも保護者の責任において決定させていただいております。

栄養士はそのために、翌月分の詳細献立、配合表を保護者に配付し、保護者からの回答に基づき、慎重に対応を進めておりますので、御理解と御協力をお願いいたします。

学校給食部 学校給食課

上記が回答です。

要約すると、

  • 「添加物として、7大アレルゲンが含有されていない加工品」の仕入れは、対応可能な範囲で行っている。
  • 誤納入に備え、食材の除去については保護者の責任で決定
  • 栄養士が毎月、詳細献立&配合表を作成し、保護者の回答をもって慎重に対応

とのこと。

「納入の際に謝って納品される可能性」というところは、引っ掛かります。

事前に知らされた原材料とは、異なる原材料の食品が納品される事情は理解しますが、保護者だって、その食材の除去の判断はできないですよ。

保護者だって魔法使いではなく、原材料を教えてくれないと判断できません…。

とはいえ、「ガイドラインに書いてある通りです」という突っぱねた感じではなく、「栄養士と個別相談することで、個々の食物アレルギー対応を決めて下さい」という印象を受けました。

やはり、鍵となるのは、食物アレルギー対応に関する就学前相談の場、となりそうです。


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