息子が通う療育施設を探している時、なんだか信頼できない園長(施設長)に出会ったことがあります。
その児童発達支援施設(以下「療育」)は、見学と1日体験までして申込直前までいきましたが、結局選びませんでした。
ここで、その理由を共有して、療育選びのヒントになれば幸いです。
第一印象は良かった
この時に見学した療育施設には、同じ保育園のお友達が既に通っていました。
そのお友達は保育園で見かけるよりも、笑顔も多く活発な感じがしたので、私にとってこの療育施設の第一印象は良かったです。
保育園では悪い事をしていないくても「遅い」というだけで怒られますが、この療育施設では行動が遅いだけでは怒られないので、伸び伸び活動できるのかもしれません。
息子にとってもここが良いのか?まだ決断できませんでした。
療育支援員は良いが、園長に違和感を覚え…
実際に子供達と一緒に活動する支援員さんは、それぞれの子供の特性をよく見ていて、特性に合わせた声掛けや対応をしていました。
息子は、不安なのに突然大声で指示されたり、理由もわからず「いいからやれ」「急げ」と煽られたりするのが苦手。ここの支援員さん達にはそういう雰囲気がないし、穏やかな感じが息子に合っているかも、と思いました。
しかし、園長と話せば話すほど違和感を覚えたのです。
子供の特性を決めつける

園長は、息子の様子を10分くらいしか観察していないのに、強烈なキーワードで決めつけてきました。
慣れない環境で、慣れない集団に混じって活動する様子を10分ほど見ただけで
の決めつけですよ?
多くの特性ある子供達を見てきたとはいえ、医者でもないのにこのキーワードの連発はいかがなものか?
繊細な場所なのにデリカシーがない
しかも療育施設に見学に来ている保護者は、子供の発達に悩んで苦しんで今があるわけです。
診断有無や特性の種類はそれぞれですが、障害を受け入れられなかったり、受容に時間がかかったり、今この瞬間も辛い想いで見学しているかもしれないわけです。
たまたま私は違和感を覚え、多少腹が立ってきた気持ちで済みましたが。
こういう繊細な場所であえてデリカシーがない言い方ってどうなの?と思いました。
LDって?他の子と間違えてる…疑惑
それから、この園長は息子のことを「ちょっとLDがある」と言ってきましたが、私はいまいちピンときませんでした。
繊細だ、過敏だ、不安が強い、母子分離できない、体感が弱い、感覚統合に問題…など言われるなら解ります。しかし、普段の読み書きや公文の学習状況を見る限り、学習障害があるとは思えませんでした。
いえ、いいんです…様子をよく見た結果「LDです」と指摘されるなら。
しかし、少なくともこの時は、読み書きなしの活動を10分ほど見ただけでLDだと明言されるのは、他の子と間違えていないか?と疑うほどの違和感がありました。
就学先を決めつける「学区内の小学校を諦めろ」

それから、この辺りの小学校はどこもマンモス校で、学級崩壊の噂もありました。特別支援級などのサポート体制が整っていない可能性はあります。
それが課題なのは理解できますが、この施設園長はこの時点で「学区内の小学校は諦めろ」と言うのです。

息子が過ごしやすい小学校、というのはもちろん目指すところ。
しかし、この時まだ4歳児クラス(年中相当)。療育も就学トレーニングも始めていないのに、しかも見学中に「学区内の小学校を諦めろ」と言われることに違和感は深まりました。
見学前後で説明内容が違う
前回と今回で説明が違う、都合のいいように説明が変わる、というのも気になりました。
療育に通うためには「サービス等利用計画書」が必要になりますが、それを保護者が自分で作成(プランニング)することを『セルフプラン』と呼んでいます。
そのセルフプランについて、私が前回聞いた時は、「ボランティアになりますが、療育プランに関わる部分は、こちらで下書きとして書きますよ」と言っていたのに。
いざ受給者証の申請準備を進めながら「療育プランに関わる部分の下書きををお願いします」と頼むと、「ご自分でお願いします。皆さんそうしてますから」と断られました。
通所を迷っていた前回は、都合の良いように「やります、やります、うちでやります」的だったのに。
いざ通所しようと動き出した今回は、事情が変わったのか全く言うことが真逆でした。
「民間療育」特有のセールストーク
民間療育の見学で言われることは、その場しのぎのセールストークかもしれないから、本当はどうなのか見極めるのが非常に大切だと思いました。
民間療育の場合、儲かる/儲からないの定員ラインもあるだろうから、入所して欲しいタイミングが明確にあるのかもしれない。
療育ノータッチの家族が「やめた方がいい」
普段は療育関連にノータッチの夫ですが、さすがに療育施設を決めるにあたっては意見を聞こうと思い、上記の園長に言われたことを一通り話しました。
するとピタっと止まり「やめたら?そこ。印象悪いよ。」の一言。
普段ノータッチでもそういう所は、迷いもせずに言うのね…
でも、なるほど「普段ノータッチからの直感」というのは、大事かも。
1人で奮闘した「療育探し」でしたが、自分の違和感や家族の直感を重要視して、このような療育施設は選びませんでした。
お子さんに合った療育が見つかりますように。