「口に入れる衝動」を緩和したい!握って持ち歩く”おもちゃ”が小さい時の対処方法

「玩具を握って持ち歩く」という、息子のこだわり行動。

前回は、その握るアイテムが本来の玩具ではなく、部品のような小さな物になった時、「わざと口に入れて上を向く」という危険な衝動に駆られるエピソードをご紹介しました。

危険な衝動!”握って持ち歩く玩具”が小さいと口に入れる!大問題

2019/07/17

一歩間違えれば、喉に詰まらせて命に関わる大問題です。

息子が混乱しないように、新たな衝動に駆られないように、新たな”こだわり行動”を生み出さないように・・・。毎日、必死に対処しています。

「何を持てばいいの?」私を怒らせた”こだわりモノ”を決められない謎

玩具を握って持ち歩く!対象は”イメージの象徴”?発達障害”強いこだわり”の解釈と付き合い方

2019/06/03

自閉症スペクトラム(軽度)、こだわり行動が満載な息子は、常に玩具を握りしめて行動します。ベッドに行く時も、玄関を出る時も、その日に決めた「こだわりモノ」を持って行きます。

※握って持っていかないと、ベッドに行くことも玄関をでることもできません。

ある夜。
お風呂に入る前から、

息子
きょう、ベッドに何をもっていけばいいの?

お風呂から出ても、

息子
ベッドに何を持って行けばいいか、分かんないの。

と言い続けていました。

今日ずっと持っていた「コイン」で良いんじゃない?

朝から保育園から帰ってくるまで、ずっと握りしめて持っていたのだから、同じ「金色の小さなコイン」で良いじゃないか。何をこだわっているんだろう?

息子
なにか、違うのがいいの。

私の提案に、息子は首を振ります。

じゃあ、さっき図鑑で見た「恐竜」の人形にしようか?
息子
違う、マリオに出てくるやつの何か。

じゃあ、昼間ずっと持っていた「コイン」で良いじゃないか。なぜダメなんだ!?

危険な衝動!”握って持ち歩く玩具”が小さいと口に入れる!大問題

2019/07/17

※スーパーマリオの世界、「小さなコイン」については、上記ブログ記事をご参照

じゃあ、ヨッシーか、1UPキノコの玩具にすれば?

息子が持っているスーパーマリオ系の玩具を提案するも、ことごとく却下。

さぁ寝る支度が終わって、あとはベッドに行くだけ!というタイミングなのに、そんな会話が続くこと、約30分。

お風呂に入る前からグズグズグズグズ。思い出しては「何を持って行ったら良いと思う?」と聞いて来て、提案すれば却下の繰り返し。

そんなこんなで、時計はもうすぐ23時。こんな時間まで幼児が起きて、あり得ないでしょ!というイライラが募ります。

※私は、息子の「こだわり行動」のうち、たいていの事には怒鳴らず我慢する感情コントロールの技を身に付けたけど、「夜の寝る時間が極度に遅い」「5歳児が22時過ぎても起きている」というシチュエーションが重なると、途端にイライラが抑えられなくなる。

人に聞いたって、全部「違う」って言うでしょ。お母さんは「コイン」で良いと思っているの!でも「違う」んでしょ!だったら、自分で決めなさい!!
時計を見て!もう何時だと思ってるの!?

私は、もうこの「こだわり行動」、ベッドに持っていくアイテムを決めるために、攻防を繰り広げているような言葉のやり取りにうんざりして、声を荒げてしまいました。

これが、日中の余裕のある時なら我慢できたかもしれませんが、もう就寝(すべき)時間はとっくに過ぎていて、耐えられませんでした。

「口に入れちゃいけない」と本人が充分に分かっていた!ゆえの葛藤&優柔不断

息子
本当は「コイン」がいいの。マリオが集める「金のコイン」。でも、お口に入れちゃうから・・・。

私は、涙が出そうでした。

息子
だから、本当は一番は「コイン」だけど、二番目が分からないの。口に入らない大きさのやつ。

「握って持ち歩く玩具」を何にすればいいか自分で決められず、何度も何度も私に聞いてくる理由が分かったからです。

息子は、ベッドに持って行く玩具を”決められない”じゃない。”分からない”でもない。

本当は「コイン」が良いと、イメージに合致した玩具が確定しているのに、小さいと口に入れてしまう衝動が抑えられず口に入れてしまうから、1番イメージに合う玩具を諦めて、口に入らない大きさの玩具を探していたんだ…。

私が教えた「お口に入れちゃダメ」なルールを、ちゃんと守ろうとして…。

「玩具を口に入れてはいけない」ときちんと理解して、守ろうとして、でも「口に入れる」衝動を抑えられないから、口に入らない大きさの玩具を選ぼうとしていたのです。

小さなアイテムを握って行動しても「口に入れない」ための対処方法

小さなチャック袋に入れた「コイン」
考え抜いて、小さなチャック袋に入れた

時刻は23時を回っていましたが、必死で頭を回転させました。

息子が握って持ってベッドに行きたい「金色の小さなコイン」を安心して持たせてあげる方法。

「金色の小さなコイン」を握って持ち歩いても、「口に入れてしまう衝動」を抑える方法。

そうだ。これはどう?

ジッパー付きの小さなチャック袋を取り出して、「金色のコイン」を入れて、息子に見せました。

これなら、お口に入れたくならないし、こうやって手に持っていられるよ。

息子は、納得したような安心したような表情をして、「コイン入りチャック袋」を受け取り、ベッドルームに走っていきました。

「コイン入りチャック袋」を握ったまま、息子が眠りについたのは23:30を過ぎた頃。明日は絶対、起きられないだろう…。

一件落着するも、ため息ばかりです。

口に入らなくても「舐めてしまう」衝動の対処方法

息子が自分で作ったアイテム:スーパーマリオに出てくるクリボー

1つの問題が解決できても、次なる「こだわり行動」に苦戦は続きます。

スーパーマリオの世界に出てくる「クリボー」というキャラクターをご存知ですか?

息子はクリボーがお気に入り。頭の中が「クリボー」でいっぱいの時、クリボーの玩具を持ち歩きたい。でもクリボーの玩具は持っていない。

そんな時の対処方法は、「自分で作る!」です。

息子が画用紙に「クリボーの顔」を書いて、ハサミで切り抜き、自分で作りました。

お口に入らない大きさで作ろうね。

私のアドバイスの元、息子の口の中に丸ごと入れることができない大きさで「クリボー」を作りました。

ところが、息子には、「口に入らなければ一部を舐める」という衝動が!

しかも、これも私が教えた結果、理解していることですが、息子は「紙は濡らすとヨレヨレになる」「紙は舐めると湿ってシナシナになる」「紙がたくさん濡れると溶けちゃう」ということを知っています。

だから、紙類を舐める衝動に駆られて舐めては、「あーっ、あーっ、舐めちゃったー!」と言いながらパニックになります。
※発音や様子は、小さな玩具を口に入れてしまう時と、同じです。

自分で作った「クリボー」を持ってベッドに行き、電気も消して寝かし付け状態に入っている…というのに、暗闇で「クリボー」を舐め舐め。

「あーっ、あーっ、舐めちゃったー!クリボー溶けちゃう?」・・・と始まりました。

段ボールに貼って強度を増したアイテム
段ボールに貼り付けて、切り抜いたクリボー

ここで「舐めちゃダメ!」なんて怒ったら、舐める衝動は悪化します。

待っててね。舐めてもクリボーが溶けないようにしてあげる。

私は、息子から”画用紙製のクリボー”を息子から預かり、ベッドから抜け出しました。

キッチンにある、リサイクルゴミ出し待ちの段ボールの中から、状態が良い薄手の1枚を抜き取り、ボンドで「クリボー」を貼り付け、切り抜きました。
※出来上がったのが、上の写真の「クリボー」です

もう舐めても、大丈夫だよ。

段ボールの裏地が付いて、強度を増したクリボー。「これなら舐めても大丈夫だよ」と伝えながら、息子に渡しました。

※本当は、薄い段ボールを付けただけなので、たくさん舐めたら湿ります。それでも、できるだけ「舐めさせない」ために、「舐めて大丈夫だよ」のセリフがあえて必要。あえて禁止事項を強調しない。という複雑な対応です。

クリボーを持っていなくなったお母さんが、2~3分後に現れた時には、なんかクリボーが変わっている!

という気持ちのはずの息子は、硬くなったクリボーを何度も何度もひっくり返して、感触を確かめていました。

息子は、このクリボーを「あーっ」と言いながら舐める時もありますが、概ね安心して落ち着いた様子で、握って持ち歩いています。

「口に入れない」ためのチャック袋の”ジッパーが気になる!次なる”こだわり行動”の対処方法

ピンクのハートのストーン
息子の頭の中で、イメージと合致した「紫コイン」アイテムたち

私もスーパーマリオに詳しいわけではなく、息子がYoutubeでゲーム実況を見る度に学んでいるという状況ですが、マリオシリーズには「スーパーマリオ・オデッセイ」というゲームがあります。

スーパーマリオ・オデッセイの世界では、マリオがチャリン♪チャリン♪と集めるコインの中に、各ステージ(=国)専用の通貨コインがあります。これが、金でも銀でもなく、パープル!

加えて、取得するとマリオの命が増える、赤いハートのアイテム。

そこで、息子の頭の中をいっぱいにしたこれらのアイテムと、イメージが合致した玩具が、(写真の)ピンク色ハート型のビーズストーンたちです。

「金色の小さなコイン」と同じように、お口に入れない対策として、ジッパー付きのチャック袋に入れてあげました。

しかし、このチャック袋に少々問題が。。。

ジッパーを抑えて閉める時のプチプチ感。ジッパーの開閉口を引っ張って開ける時のピーーと剥がれる感じ。

自閉症スペクトラム(感覚過敏あり)な息子には、これが気になって気になって仕方がない。

チャック袋の開閉具合が気になり、何度も何度もジッパーを開けたり閉めたり、常にチャック袋の開閉をしながら歩くようになりました。

チャックが気になっちゃうの?
息子
気にして、開けちゃうの。

そこで、「ジッパー付きの保存袋」登場。

これならジッパーの感触が、そんなに伝わらず、気にならないでしょう?

という予想通り、「ジッパー付き保存袋」なら、チャックに対するこだわり行動を発動せずに済みました。

息子
これのほうが、大きくて、こうやってできるから、いいね。

とりあえず、”口に入れる衝動に駆られる小さなアイテム”は、「ジッパー付き保存袋」に入れる対処方法で、ようやく落ち着きました。

またすぐに、新たな問題が出てくるのだと思うけど…。

「玩具を握って持ち歩く!」に纏わる悩みは、続きます。


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