玩具を握って持ち歩く!対象は”イメージの象徴”?発達障害”強いこだわり”の解釈と付き合い方

握って持ち歩く理由は、憶測です。

真相は定かではありませんが、息子は、家の中で移動する時・外出する時も、寝ている時も1日中、その時に「こだわっているモノ」を握りしめて行動します。

それはたいてい、その時の”頭の中”を象徴する「玩具」です。この不思議な行動を分析してみました。

単なる「安心感を得るため」じゃない!?

最初は、一種のマスコット代わりなのか、お守りのような感覚なのか、安心感を得るためだと思っていました。

でも、ずっと息子の行動を見てきて判明した事は、単なる安心感を得るために、その「こだわりモノ」を握って持ち歩いているのではない-ということです。

もしも、単に安心感を得るためならば、お気に入りの何かを持ち歩くはずです。お気に入りの人形を抱きしめて歩く女の子や、お気に入りのアイテムを鞄に忍ばす人たちのように。

お気に入りのマスコット類を持ち歩くこと自体は、子供の行動としては、よくあること。しかし、こだわりの強い子は、その「こだわりモノ」を持っていること自体に、何かの”こだわり”か”意味”があるのかもしれません。

脳内イメージを具象化し、玩具の中から抜擢している!

クラゲにハマった時は「クラゲのマスコット」を持ち歩いた

息子が持ち歩く「こだわりモノ」は、単に「お気に入り」という言葉では片づけられません。その日の「こだわりモノ」は、その日の朝、あるいは出掛ける前に、頭でイメージしたものなのです。

水族館に行く時は、「くらげ」を見たくて「くらげ」で頭がいっぱいでした。当然、その日に握って持ち歩く「こだわりモノ」は「くらげ」です。

東京スカイツリータウン「すみだ水族館」の年間パスポートを購入!クラゲ観賞を楽しみました。

2018/03/28

その日その時、イメージした物を象徴する玩具の中から、お気に入りのモノを選ぶ…という感じ。自分の脳内でイメージしていることを具象化して、自分の玩具の中からイメージに近いモノを選び抜いています。

毎日毎日24時間、握って持ち歩いているモノは、頭の中のイメージを具象化して、イメージを合致させた1つの玩具です。

持ち歩くのは1つだけ!納得できた「言い聞かせ」は”こだわりルール”に

脳内イメージを具象化した「こだわりモノ」は、その日ずっと、息子の手に握りしめられています。

でも、持ち歩くのは、絶対に1つだけ。

上の水族館で「クラゲ」を持ち歩いた例でも、ガチャポンやお土産ショップで集めたクラゲのマスコットはたくさんあるのに、1つだけ選び抜き、抜擢したクラゲだけを持ち歩きました。

思い返せば、もっと息子が小さい頃に、玩具を3つくらい持ち歩こうとしたことがあります。その時期に、

・たくさん持つと落としちゃう
・右手と左手しかないから、多くても2つしか持てない
・右手と左手の両方に持っちゃうと、他のものを何も持てないし、何もできない

ということを、実演しながら根気よく教えました。

この時は、息子が持ち歩こうとしている玩具が、こんな意味のある「こだわりモノ」だとは気が付いていません。

でも、”普通はやらない”ことにはそれなりに理由があって、それを「普通はやらない」という表現ではなく、理由が分かるように言い聞かせました。

今思えば、この時に息子を納得させられたことが、後に「持ち歩くのは1つだけ」というルールにすることが出来たのだと思います。

「これも持って行く?」
今では、私が2つの玩具を持って行くか尋ねると、「落としちゃうから、1つだけ!」と、本人がキッパリ断ります。

もう1つ、「1つだけルール」と同様に、根付いているルールがあります。それが「保育園には持って行かない」ルール。保育園の門の前で、息子は、それまで握りしめていた玩具を私に無言で渡します。

本人にとって「こだわりルール」と化すれば、こだわりが強い本人が、勝手に守ってくれます。

昼寝も夜の就寝も!玩具を握ったまま寝る

ザリガニ釣りに行く日は、ずっと「ザリガニ」を象徴する玩具を握っている(寝る時も)

手に握って持ち歩く玩具=「こだわりモノ」は、外出する時に限りません。

昼寝の時も夜寝る時も、保育園にいる時間を除いて、本当に一日中、握りしめています。

ご想像の通り、寝ている間に手から離れ、目が覚めた時には手の中からなくなっています。

だから、上に乗ると壊れてしまう玩具・小さすぎて見失う玩具・刺さると痛い玩具の場合は、「枕元に置いてから寝る」ルールになっています。

たいていの玩具は、起きた後に掛け布団を畳めば、ポロンっとすぐに姿を現すから大丈夫です。

朝になって「こだわりモノ」が見当たらないと大変です。

だから、私が起きたらまず「こだわりモノ」を探します。息子が起きた時に、息子が見つけられる場所に置いておくのが、私の朝一番の仕事です。

掛け布団をめくっても、枕の下を見ても、見つからない時は、懐中電灯を照らしてベッドの下を探します。

小さくて薄い「こだわりモノ」は、寝ている間に息子の手を離れ、ベッドと壁の隙間から下に落ちてしまうことがあるからです。

家の中では四六時中!食事もトイレも握りしめて行動

宇宙で頭いっぱいの時・・・食卓に「惑星ボール」

家では四六時中、「こだわりモノ」を握って持ち歩きます。

食卓につく時、テーブルの片隅に「こだわりモノ」を置いて食事します。

「食卓に、食事に関係のないものを置いてはいけない。」と教えてありますが、片隅に置かれた「こだわりモノ」は玩具とは違う”何か”です。その日の「こだわりモノ」だけは、食卓に置くことを許しています。

トイレに行く時も、「こだわりモノ」を持って行きます。でも、トイレの中には持って入りません。

食卓にも置いてしまう「こだわりモノ」は、トイレに持ち込んではいけない-。これも根気強く言い聞かせて、今や「こだわりルール」になりました。

だから、ずっと息子と一緒にいた「こだわりモノ」は、息子がトイレに入っている間、トイレのドアの外で待っています。

トイレに行く時、「こだわりモノ」を持って行くのを忘れると、元にいた場所に戻ってきます。

パンツを下した後、「こだわりモノ」が無い事に気が付くと、少しパニックになりながらも、あわててズボンまで履き直し、半分お尻が見えたような格好で、「こだわりモノ」を取りに来ます。

そして、リビングやテーブルの上にある「こだわりモノ」を見つけると、安心したように握りしめ、また駆け足でトイレに戻ります。

”強いこだわり”に付き合う1.「こだわりモノ」の在処を常に把握しておく

幼虫図鑑を読みながら、「頭の中のイメージ=蝶」を握りしめている

もしもその時、「こだわりモノ」が見当たらなかったら?
・・・半分お尻が見えたような格好のままパニックになり、「ない、ない、ない!ないないないないないないない・・・」と始まります。

だから私が、常に心掛けていることは、
・今日は、息子が何を握りしめているのか
・今、本日の「こだわりモノ」はどこにあるか

です。

その日の「こだわりモノ」の正体と場所を常に把握しておきます。

もし「ないないパニック」が始まったら、わざと表情を変えずに、静かに在処を教えてあげます。

「食卓の上に置きっぱなしだけど。」

言った場所に「こだわりモノ」を見つけると、安心したように再び握りしめて行動します。

”強いこだわり”に付き合う2.「イメージの象徴」が決められない時にサポート必須!

脳内の「幼虫&蝶」を具象化&抜擢された「アサギマダラ」

息子が脳内にイメージして、そのイメージを具象化して、お気に入りの玩具の中から一番イメージにぴったりな玩具を選ぶ-。それで選ばれた玩具が「こだわりモノ」です。

”幼虫&蝶”で頭がいっぱいの時は、ガシャポンで集めた蝶や幼虫のアクリルマスコットを選んでいました。選ばれるマスコットは日によって違います。

息子のこだわりに長らく向き合っていると、何を選びたいのか、何を探しているのか、事前に分かってきます。

時々、探している玩具が見つからず、パニックになることがあります。

単純に「見つからない」場合は、私が全ての玩具の在処を把握しておけば、だいたい解決するから大丈夫。

問題は「存在しない」場合です。

例えば、深海生物のテレビ・図鑑・画像を見て、クラゲのような蛇のような赤くて細長くてユラユラ動く(…名前が覚えられない)ある深海生物が気に入りました。

その深海生物にイメージを合致させた玩具を持ち歩きたいけど、そんな玩具、うちにはない!!

息子は「ない、ない、ない、ない」とパニックになりながら、姿が似た玩具が何かないか?と探します。

この時は、私が「赤いカラーモール」を差し出して、一件落着しました。

このように、「イメージの象徴」が見つからなかったり、決められなかったり、存在しなかったりするとパニックになるので、常に「こだわりモノ」をスムーズに探して決められるサポートが必要です。

握って持ち歩く玩具は”イメージの象徴”!まとめ

何をしているかお分かり頂けるだろうか…

最後に、「こだわりモノ」を持って外出している息子の様子と共に、〆たいと思います。

上の写真は、息子が自分の「iPhone」を持ち出して、草木などの自然を撮影しているところです。

もちろん、息子のiPhoneは、玩具。手作りの紙製iPhoneです。

いつも私がiPhoneのカメラで撮影しているので、息子もマネをしたくてしたくて、自分もiPhoneを持って撮影するイメージで頭がいっぱい。

この日の「こだわりモノ」は、iPhoneでした。夫がズボンの後ろポケットにiPhoneを突っ込むところまでイメージしてマネします。息子のズボンにはポケットがないのに!

ないポケットに、玩具のiPhoneを突っ込もうとして、なかなか入れられなくてパニックです。

「お父さんは、ポケットがない時は、ズボンのゴムに挟んでいるよ。」と教えてあげました。(やむを得ないウソです。)


このように、玩具を持ち歩く行為は、単なるワガママでもないし、単なる安心感を得るためのものでもない。

自閉症スペクトラム、強いこだわり、浮かんだイメージを再現せずにいられない・・・等の特徴を持つ息子にとって、持ち歩く「こだわりモノ」は、その時のイメージの象徴であることが分かりました。

社会生活、集団生活を送るためのルール化も共に進めることで、「こだわりモノ」との生活は、とりあえず問題ないレベルになってきています。

もう少し様子を見ながら、イメージの象徴「こだわりモノ」と付き合っていこうと思います。


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