こだわり行動「握って持ち歩く”おもちゃ”」で初のお友達トラブル!?

保育園で遊ぶ息子の後ろ姿
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発達障害(軽度ASD・自閉症スペクトラム障害)の息子は、こだわり行動が満載です。

そのうち「玩具を握って持ち歩く」行動は、最近になって私を悩ませています。

恐らく1記事では語れない。何回かに分けて、悩みの真相を綴りたいと思います。

今回は、数年続いている「玩具を握って持ち歩く」行動において、初めてお友達を巻き込むトラブルが発生しました。

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息子は、(保育園に行っている時間を除く)常時、あるアイテムを終始離さず、握って行動します。

そのアイテムは、その日その時、息子の頭の中を具象化したもので、イメージと合致させた玩具です。自分が持っているモノの中から、一番イメージに近い物を選びます。

そのアイテム「こだわりモノ」は、厳密には玩具だけでなく、石・植物・文房具・家にある物、いろいろ含めて、イメージに一番ピッタリ合う物です。

※ここまでは、前段の「玩具を握って持ち歩く!」記事の通り

今までは、なくすから・見られちゃうから・片手で持てないから…等の理由もあり、息子が選ぶ「こだわりモノ」と言えば、片手で握りしめられる玩具が選ばれました。

頭いっぱいでイメージしているモノは、たいていガチャガチャもやっているから、握りしめているモノで一番多いのは、ガチャガチャで出たアイテムたちでした。

※ストラップが付いているモノは、必ず外して”アイテムだけ”にする…という「こだわり行動」もありますが、それは別の機会に!

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ところが、あの映画館デビューで「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を見た頃から、持ち歩くアイテムが巨大化。

巨大化するのは、映画の中のモンスターだけでいいのに、息子が持ち歩く「こだわりモノ」まで大きく目立つようになりました。

というか、再び持ち歩く玩具が小さくなった最近までを振り返ると、アイテムが巨大化したのは、「こだわりモノ」がゴジラ系の時だけですね。

※ゴジラ系の人形の手足の動き方などで、それはそれは「こだわり行動」に向き合うのが大変でしたが、それも別の機会に!

ゴジラやキングギドラ等の怪獣(の人形)は、大きいと目立ちます。

保育園の帰り道、息子がビオランテ(バラとゴジラの細胞で作ったバイオ怪獣)の人形を持って歩いている時には、通りすがる見知らぬサラリーマンも振り返っていました。

この「持ち歩くおもちゃ」が、”片手で握れる小さな物”から、”大人も振り返る大きなフィギュア”になった時、私にも嫌な予感がし始めました。

保育園から出てから「こだわりモノ」を息子に手渡す、と言っても、帰り道が一緒になった友達や、同じタイミングで保育園から出てきた友達に、”玩具”を見られてしまうからです。

帰り際、女の子からの指摘はセーフ!

ゴジラ系のフィギュアを持ち歩いた時は、私もどうにかしなければと思いました。

朝、保育園に入る時、私が「こだわりモノ」を預かる約束なので、玄関で私が受け取り、私のカバンにしまいます。この時、キングギドラの尻尾がカバンからはみ出る!

そのまま教室に入ると、
「ゆきまる君のママ、なんでオモチャ持ってるの~?」と突っ込んでくる園児もいる。

保育園の帰り道に、息子が持ちながら歩いているのを目撃すると、
「オモチャ持ってきちゃいけないんだよ~!」と指摘する女児もいる。

5歳児にもなると、特に女の子は賢く、先生の口調をマネするような言いっぷりで、悪い事は悪いと指摘してきます。

それでも、玩具を持ってきた悪い子 VS それを注意した女の子、という構図があっただけで、トラブルに発展することはありませんでした。

しかし、片手で「こだわりモノ」を握りしめていた時にはなかった、他者からの指摘。これが増えたことで、やはり「大きな玩具」は「こだわりモノ」として不適切、と実感しました。

恐れていた事が!仲の良い男の子を傷つけた!

保育園に行く日は「大きな(=お母さんのカバンに入らない)玩具は持って行けない」ことを、丁寧に言い聞かせました。

ゴジラ熱が冷めてきたこともあり、事態は好転。息子の興味は、海洋生物・恐竜系・ゲーム中継動画で見たモノへとシフトし、手に握りしめる「こだわりモノ」は、片手に収まるアイテムに戻りました。

しかし、トラブルの種は、既に撒かれていた!

息子が、サラリーマンも振り返る”目立つ怪獣のフィギュア”を持ち歩いていた頃、お友達のK君は黙ってずっと見ていたのです。

K君とは、保育園も公文も一緒。保育園から公文の教室まで一緒に向かったり、公文が終わった後に少し遊んだり、息子とは仲の良いお友達です。

公文が終わる時間は少しずれてしまうので、早く終わった方が遅い子を待って、一緒に帰るというパターンでした。

ある日、公文を終えたK君が、K君のお母さんと一緒に教室の前で待っていました。息子も学習を終えて、私の迎えを待っているという状態です。

ごめんね、今、ゆきまるも来るから。

息子を迎えに来た私が、Kくん親子に「一緒に帰ろう」という意味をこめて声をかけると、

「ゆきまる君は、玩具を持っているから(一緒に帰るの)イヤだ。」

と言ったのです。

それは、私にではなく、K君が自分のお母さんに対して。私には聞こえないと思って。

私は教室に入る所でしたが、ドアが閉まる直前だったので、K君の声が聞こえてしまいました。

そういえば最近、K君が、仮面ライダーのキーホルダーをリュックから外して、息子に自慢気に見せていたっけ。

友達が玩具を持っていれば、自分も持ちたくなるのが当たり前だよね。

息子にとっては、”玩具”という一言で片付けられるアイテムではなく、複雑な事情があるんだけど、そんなの関係なく、玩具を見せられれば「見せ合い」したいよね。

自分だけ持っていない、なんて嫌だよね。。。

私は、なんとも未熟で、K君の頭をなでて「ごめんね」と言う事しかできませんでした。

実情を伝えて理解を得られるか?健常児の親に謝るということ

もっと早くお伝えしようと思っていたのですが、玩具の件です。
ゆきまるが玩具を持ち歩き、K君に嫌な思いをさせてしまい、すみません。

K君のお母さんとは、育児や家庭の愚痴を言い合ったり、食事にも行く仲ですが、息子の「こだわりモノ」について打ち明けたことはありませんでした。

ゆきまるには、様々なこだわり行動があり、その1つが「その日にイメージした玩具を持ち歩いて行動する」というものです。

今回の「持ち歩く玩具事件」を謝るにあたり、息子の特徴を伝えました。本当に申し訳なく思っていることを伝えるには、なぜ玩具を持ち歩くのか説明しないと、伝わらないと思ったからです。

新しい玩具を見せびらかすために持ち歩いているんじゃない。

お友達が羨ましがるようなアイテムどころか、カラーモールを握りしめていることもある。

「こだわりモノ」を持っていないと、ベッドに行くことも、玄関を出ることもできない。

そんな声に出せない実情を、「こだわり行動があります。玩具を持ち歩いてしまいます。」という表現で、簡単に伝えました。

K君のお母さん
玩具の件は、全く気にしていないから大丈夫ですよ!

幸い、息子とK君は、その後も仲良く遊び、K君のお母さんからも暖かいお返事を頂きました。

でも今回の件で、モヤモヤも残りました。

それは、K君親子とではなく、今後のことです。

K君のお母さんは、K君が公文で集中できずに学習に時間がかかることや、引っ込み思案であること等をすごく悩んでいます。

保育園の5歳児クラス(=年長クラス)で、いつも最後まで何かができないグループの中に、うちの息子とK君は必ず入っていると言っても過言ではなく、子育ての悩みにも、私と共通点が多いです。

でももし、息子の「こだわり行動」で傷付けてしまうお友達が、いわゆる優等生タイプだったら?

発達凸凹・発達が気になる・うちの子は大丈夫?という感覚とは無縁なタイプを「健常児」と表現させて頂くなら、健常児のママであっても理解は得られただろうか?

そんな疑問が湧いてきて、当然、今は答えなんて見つかりません。

息子の「こだわり行動」が、誰かの迷惑に繋がらないように、それでいて息子自身の心の安定を保てるように、どうにか工夫し続けなければ!

…と、なんだか私自身に、思い課題を突き付けられたような出来事でした。


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