節分に「手巻き寿司」を食べることが、関東地方でも当たり前になってきました。食品スーパーでは、恵方巻の予約販売も始まっています。
息子が通う保育でも、節分の日の給食は「手巻き寿司」です。
私は毎年、この節分の給食を目前にして募るモヤモヤがあります。
保育園給食の”普通の”かにかまは小麦・乳が不使用!
息子が通う保育園で、普段の給食で使われる「かにかま」は、小麦・乳が不使用です。小麦・乳アレルギーでも食べられます。
この普通の「かにかま」は、主にスープやサラダの具材として使われるため、調理士さんがほぐしてから調理されます。
だから棒状ではなく、ささ身のような形。”普通の”かにかまです。
息子は毎回、みんなと同じように、給食で”かにかま”を食べています。
節分の「手巻き寿司」で使う”棒状”かにかまは小麦が含まれている!
ところが、1年に1度、節分の日の給食だけ、かにかまが「除去」対応になります。
節分の給食メニューである「手巻き寿司」では、いつもの”かにかま”ではなく、”棒状かにかま”を使います。
「手巻き寿司」は、出来上がったものが登場するのではなく、園児たちが自分で具材を挟み、くるくる巻きながら作るため、”棒状かにかま”を紐状にしたものが盛られて登場。これなら、ほぐした後の長さも均等、まさに「手巻き寿司」にぴったりだからです。
が、
この「棒状かにかま」には、小麦が含まれている!というわけです。
みんなと見比べながら、具を乗せて巻き巻きと楽しむシチュエーション。ここで自分だけ「かにかま」がないって・・・
普段のかにかまは除去でいいから、節分の「手巻き寿司」の時だけは食べられる、という逆の状況が良かったです。
同じニッスイの”風味かまぼこ”なのに
上の写真は、我が家で食べている「かにかま」です。生協で買っています。
商品名は、日本水産の「サラダフレーク」、ずわいがに3%入りのダブルパックで、アレルギー特定原材料28品目は「かに・大豆」だけ。小麦・乳成分は含まれていません。
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保育園給食の「手巻き寿司」で使っている「棒状かにかま」の商品名は、ニッスイ「活風味かまぼこ(かに風味)」です。
含まれるアレルギー特定原材料等28品目は、「かに・小麦・大豆」。小麦アレルギーだと食べることができません。
同じ日本水産の魚肉ねり製品でも、原材料とアレルゲンが違います。
棒状かにかまに含まれている「たん白加水分解物」が小麦由来なのか、棒状に成形加工するには必要な成分なのかもしれません。
”棒状だから”じゃない!カニ配合率が小麦含有を左右する?
そこで、同じく日本水産の”棒状じゃない”かにかまを見てみました。棒状じゃなければ、小麦は含まれていないのか?
日本水産の公式ページで、”棒状じゃない”かにかまは「海からサラダフレーク」と「香味焼 焼がに風味」。
「海からサラダフレーク」は、私が生協で買っている(小麦不使用の)「サラダフレーク」に名前は似ているけど、アレルギー物質は「かに・小麦・大豆」でした。棒状かにかまと同様に、小麦が含まれています。
「香味焼 焼がに風味」は、私が生協で買っている「サラダフレーク」に見た目が似ています。アレルギー物資は「かに・大豆」だけでした。
なんとこちらは、ずわいがに5%を配合。うちの生協サラダフレークは3%配合なので、更にずわいがに配合率が高いです。
なるほど、ずわいがに配合率が高いと、小麦たん白を使って整える必要もないのか?
そう思って、一覧化した情報がこちら。
商品名 | ずわいがに配合率 | 原材料 | アレルギー物質(推奨品目含む) | 備考 |
---|---|---|---|---|
日本水産「海からサラダフレーク」 | 1% | 魚肉、でん粉、はっ酵調味料、食塩、ずわいがに、砂糖、かにエキス、たん白加水分解物、植物油脂、大豆粉/調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、炭酸Ca、香料、レシチン、トマト色素 | かに 小麦 大豆 | |
日本水産「サラダフレーク」 | 3% | 魚肉、砂糖、はっ酵調味料、ずわいがに、かにエキス、でん粉、食塩、醸造酢、加工でん粉、トマト色素 | かに 大豆 | 我が家で食べているカニカマ |
日本水産「香味焼 焼がに風味」 | 5% | 魚肉、ずわいがに、かにエキス、はっ酵調味料、砂糖、でん粉、食塩、たん白加水分解物、醸造酢、酵母エキス、加工でん粉、香料、着色料(トマトリコピン) | かに 大豆 | |
日本水産「活風味かまぼこ」 | 0% | 魚肉、はっ酵調味料、食塩、砂糖、かにエキス、たん白加水分解物、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、紅麹色素、炭酸Ca、香料 | かに 小麦 大豆 | 保育園の手巻き寿司で使用する棒状カニカマ。 魚肉100% |
結局(結果的に)、日本水産の”かにかま”では、ずわいがに配合率が高いほど、小麦不使用という結果でした。
「卵アレルギー対応すりみ」は評価!
ニッスイの「はなかっぱソーセージ」を喜んで食べた時、ニッスイが始めた「卵アレルギー対応すりみ」について触れました。
今回の小麦が入っていて残念だった「活風味かまぼこ」にも、「卵を使っていません」マークが目立つように付いています。アレルギー対応を意識しているパッケージでした。
「卵不使用」にこだわった練り物づくりをしている姿勢は、食物アレルギーの観点からも、余計なものを入れないで欲しいという観点からも、とても評価しています。
背景に学校給食問題「小麦・乳アレルギー対応すりみ」も普及を切望!
卵と同じレベルとは言わないけど「小麦・乳成分を使わない”すりみ”」の商品展開が、もっと盛んになって欲しいです。
「小麦・乳・卵を使わない魚肉ねり製品」が、食品スーパーの陳列棚からも手に取れて、幼稚園・保育園・学校の給食では主要商品として仕入れができるようになって欲しいです。
学校給食では、ニッスイ製品が採用されているのか分からないけど、「かにかま除去」の世界ではなく、「除去対象の”かにかま”が使われている一品まるまる、提供できません。」の世界です。
だからこそ、魚肉加工食品に余計な添加物(小麦・乳・(卵))を混ぜないで下さい。
本当にそう思います!
保育園の給食対応が手厚いのはわかっていますが、小学校ではちくわやウインナー程度ならアレルギー不使用のものが簡単に手に入るにもかかわらず、アレルゲン入りの普通のものを採用されて、除去もしてくれないので、それが入っただけでおかずが全滅状態です。
手に入りにくい食材ならわかるんですが、プライベートブランドレベルでも不使用のものが売られている食材は仕入れる努力をしてほしいと切に思います。
うちの園でも似たようなことがありました。
普段はカップケーキやホットケーキがおやつのときは米粉ミックスで食べられるものを作ってくださるのに(ありがたい!)、お楽しみ会やクリスマス会のケーキはなぜか非対応で、みかんそのまま1個という時があります。
ケーキの代わりがイチゴとかならまだわかるけど、みかんって…!
普段は干菓子でいいから、お楽しみ会だけはみんなと同じものを提供してくれたらいいのになぁと思いました^^;
>こゆりす さん
コメントありがとうございます。
皆と一緒に楽しむイベントの場で、みんなとあまりにも違うのはショックですよね。
小学校給食については、アレルギー対応をしてくれないのだから、取り扱う食材については、「余計なアレルゲンが入っていない食材」を選んで欲しいです。
これについては、教育委員会の給食担当にも問合せたのですが、「努力はしている」みたいな回答しかもらえず。
努力しているなら、給食で使う”かまぼこ”に、小麦も乳成分も卵も入っていないものを仕入れて下さいよ!
と思います。