裁縫は、学校の家庭科の授業で習っただけだった私ですが、「手作りマスク」に苦戦しつつも、少しずつ上達している事は前回記事の通りです。
今回は、そんな”苦戦”の中で経験した「マスクの耳のゴム紐」について。代替品や付け方など、工夫したこと気が付いたことをまとめました。
”マスク用のゴム紐”は入手困難!代わりに用意したもの
「マスクの耳紐」として販売されている、白くて柔らかい素材のゴム紐は、入手困難でした。
近所の100円ショップや手芸屋さんでは売れ切れ、ネット通販では大量で高額です。「わざわざ購入する」ということは、諦めました。
100円ショップでは、「丸ゴム」「シルク素材の毛糸」が売っていました。
時々使う「使い捨ての不織布マスク」は、消毒・洗浄・乾燥して再利用していましたが、何回か使用して捨てる時には、耳紐だけを切り落とし、手作りマスクの素材として使うことにしました。
Youtube動画やブログ記事で「マスクの作り方」を調べる中で、「ハンカチマスクを作る時に、必要となる輪っか状のゴムは、ストッキングや靴下の輪切りで代用できる」と知りました。
そういう経緯で、私が手作りマスクの耳の「ゴム紐」として用意した素材は、こちら。
- 平ゴム(通称:パンツのゴム)
- ヘアゴム
- 丸ゴム
- シルク混の毛糸
- 膝下ストッキング
- シースルーソックス(ストッキング素材の靴下)
- 使い捨て不織布マスクに付いていた「耳紐」
- 「手作りマスク」に使った布の端切れ(細長く切ったもの)
これらの素材を使って、手作りマスクに利用しました。
耳が痛くない・マスク用のゴム紐らしく…素材や色などで工夫したこと
素材が揃えば解決かと言えば、そうでもない。マスクとして着用した時の見栄え・付け心地を考慮すると、「これじゃダメだ」と思う素材もありました。
まず、輪切りにするだけで「柔らかゴム紐」として代用できるストッキング。これは通常「肌色」なので、肌色ストッキングを輪切りにして使うと格好悪いです。※個人的意見です。
伝線して「いらない」状態になるのは、圧倒的に「肌色ストッキング」が多いのですが、マスク素材(主にハンカチマスクの耳紐)として使うなら、黒やカラーストッキングがお勧めです。
秋冬用のカラータイツを利用するのもアリですが、素材として大き過ぎるので、膝下タイツが良いと思います。
私は、ほとんど履かなくなった「シースルーソックス」を輪切りにしました。
一番上の靴下のゴムが入っている部分が、最適でした。使っている途中で”ほつれ”確率が少なく、見た目も良い感じです。
「丸ゴム」「ヘアゴム」は、強い力で引っ張って何かを結ぶ用途には良いのですが、”マスクを耳にひっかける時”にそのゴム力が働いてしまうと、かなり耳が痛いです。
だから、「ゴム」だと思わず「紐」だと思って利用するのが吉。
”伸びる”ことを配慮して採寸せず、「伸ばさず、そのままの長さ」で使用することを想定すると、耳が痛くなりませんでした。
我が家では「パンツのゴム」と呼んでいる「平ゴム」は、伸びが良い。丸ゴムやヘアゴムに比べると、伸ばして耳に引っかけることができました。
しかし、このゴム力に頼ってしまうと、長時間の着用で耳が痛くなります。
やはり専用用途ではないゴム類は、ゴムというより「伸びない紐」だと思ってマスクに利用した方が”良い感じ”でした。
【平ゴムを細くカットする!】
上の写真は、その「平ゴム」を縦半分にカットしている所です。
「細く切れば、伸びもよく柔らかく、付け心地が良くなるのは!?」と思いました。
結果、柔らかくて、マスク用ゴム紐に近い感じ!
注意点としては、完璧にまっすぐカットすることの難しさと、見栄えでしょうか。
平ゴムは、細~いゴムが何重にも並んで1つのゴムになっています。自分ではまっすぐ切っているつもりでも、この細いゴムの縦ラインから、微妙にはみ出てしまうのです。すると、使っているうちにサイドから細いゴムがピョコピョコはみ出てきます。
それをピーっと引っ張って処分すると、元の太さより細くなります。だから、あまり細く切り過ぎてはいけません。
あと、その「サイドから細いゴムが飛び出た状態」を直しているうちに、ゴムがヨレヨレになります。そうすると、少し見栄えが劣ります。
結局どの「耳紐」がいいの?付け心地について
手作りマスクの耳紐の代替素材について色々試す中、私が結局「これが一番いいじゃん!」と感じたのは、使い捨て不織布マスクに付いていたゴム紐です。
元々、正真正銘マスクの耳紐として製造され、検品・販売を経て世の中に出たもの。当然と言えば当然なのですが、付け心地といい、見た目といい、完璧です。
欠点を挙げるなら「長さ」かな…。
使い捨て不織布マスクから切り取った耳紐は、紐の部分の長さが半円分しかありません。そう、ループ型(輪っか)にするには足りないのです。
サイドのトンネル部分に紐通しで通してから輪っか状に結ぶとか、ハンカチマスクに使うとか、出来ないのです。
だから、縫い付けるしかない。
ミシンを使えば、耳紐を縫い付けるのは早くて簡単だったので、慣れると「結局これが第一位」という結果です。
第2位以降は、甲乙がつけ難いです。
「平ゴム」を縦にカットして細くしたゴムは、付け心地としては第2位、見栄えとしては下位です。
上の写真が、実際にコットン生地(息子が赤ちゃんの時に使っていたお口ふきガーゼ)で作ったプリーツマスクに、その”細くした平ゴム”を耳紐として通したものです。
向かって右側、平ゴムのサイドからピョコンと”細いゴム”が飛び出ているのがお判りいただけますでしょうか。
こういう解れたゴムをカットして処理した結果、かなり全体としてヨレヨレです。見栄え重視なら厳しいかもしれません。
私は髪の毛で耳が隠れ、マスク着用時に外から耳紐がほとんど見えず、これでも充分です。全く耳が痛くなりませんでした。
「平ゴム(そのまま幅)」「丸ゴム」「ヘアゴム」などのゴム系は、長ささえ注意すれば耳は痛くありませんでした。
引っ張らないと耳に届かないような長さ(短さ)にしてしまうと、とても耳が痛いです。
前述の通り、ゴム力に頼らず「紐」だと思って、必要な長さでそのまま使えば良い感じです。
ただ、耳の後ろで少しでも摩擦があると、赤くなってしまうような肌が弱い方には、お勧めできません。
”ゴム紐”じゃなくて良い!?「痛くない紐」で結べばイイネ!
プリーツマスクを作れるようになってからは、まだ試していないのですが「意外とイケるかも!?」と思ったのは、生地の切れ端を使う方法です。
私が「手作りマスク」の練習を始めた頃と違い、最近では布マスク着用者が増え、バラエティも豊か。耳紐は輪っかにせず紐状の状態で、着用時に耳の後ろで結んで使用するタイプもありました。
紐のように”結んで使う”なら、ゴム紐にこだわらず、むしろただの”紐”でも良さそうです。
伸びるゴム紐ではなく、肌触りの良い生地・痛くない素材を選び、細長く切って結びながら使うはアリですね。
私は、宅配受取り時や自宅用として使っている初期試作マスクでは、「紐状にカットした生地の切れ端」を耳紐として使っています。耳の後ろで結んで長さを調整するタイプです。
自宅にある”耳紐”代用品の中に、「シルク素材の毛糸」も今後使えそう。
最近の手作りマスク情報では、Tシャツ類など伸縮性のある生地を利用する案も出ています。細く切って引っ張るだけで、両端が丸まり、縫製も不要。「マスクの耳紐」として活用できそうです。
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代替品で充分だと分かった、そんな手作りマスクの耳紐。次回は、「付け方」に着目して語りたいと思います。
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