こだわりが強い息子にはいわゆる発達の凸凹があり、4歳時点でうんちだけオムツでする子でした。
一方で私自身は、頭ごなしの強制や自然に反した矯正みたいな育児方法は嫌だったので、もともとトイレトレーニング自体は急いでいませんでした。
しかしある日を境に、この「うんちだけオムツ」問題については本腰を入れたのです。
それはなぜか!?こだわり強い子の「うんちだけオムツ」問題に悩んでいるなら、絶対知っておいた方がいいと思うことを共有します。
「ある日突然トイレでうんちをする」は期待できない?
当時の私は「今はうんちだけオムツでしていても、そのうち自然に”ウンチもトイレでする!”と言い出してくれるはずだ」と思っていました。
それが基本的な考え方だったので、うんちトレーニングはゆっくり進めていました。
※実際のうんちトレーニングは、別記事ご参照
ところが、保育園から「専門機関で診てもらった方が良い」という指摘を受けて、相談に行った先の幼児発達支援センターで、『それを期待して待ったらダメだ』と言われたのです。
トイトレ(うんちトレーニング)は少しずつ進んでいるのに!?
当時4歳の息子は、少しずつトイトレ(うんちトレーニング)が進んでいました。
うんちの「踏ん張り場所」は、トイレではなく本棚の前でしたが、オムツを履いたまま中腰で踏ん張るのではなく「おまるに座って踏ん張る」という、第2形態くらい進歩した形。
スモールステップを意識した息子のうんちトレーニングは、発達に凹凸がある子を理解した適切な方法だし、カウンセラーにも褒めてもらえると思っていました。
それなのに逆に、「本人がトイレですると言い出すのを待つのはダメ」「スモールステップでいいけど、出来たら次へとどんどん進めていく」と言うのです。
少しずつ進んでいるのに、どんどん進めていく気合が必要なのはなぜ!?
発達凸凹や強いこだわりがある多い「うんちだけオムツ」でする子
この時の発達支援カウンセラーは、発達凸凹や強いこだわりがあると「ウンチだけオムツ」の子が多いと教えてくれました。
強いこだわりがあると「うんちだけオムツ」になりやすい理由
こだわりが強い子は、場所や手順にこだわる以外にも、心地よい感覚を覚えて固執したり、嫌だった経験を頑なに避けたりします。
発達支援カウンセラーが教えてくれただけでも、トイレに関する嫌悪感やこだわりの事例がありました。
●事例
・トイレの臭いがイヤだ。
・トイレは汚い所だから、そこで自分がウンチをしたくない。
・便座に座ると、冷たいから座りたくない。
・便座に座ると、水が跳ねるから座りたくない。
・便座の冷気が伝わって、足が冷たくなるのが嫌だ。
など
こういう特性が強いと、トイトレが進んでも、うんちだけオムツでする傾向にあるとのことでした。
感覚過敏(繊細・敏感)があると「うんちだけオムツ」になりやすい理由
もう1つ、安心感や感覚が絡むと「強いこだわり」と区別が付きにくいことがある特性、感覚過敏。
トイレに関連する困り事も多いそうです。
●事例
・オムツを下ろした時の開放感が嫌だ。
・オムツを脱いだ時に、スースーと風があたる感覚が嫌だ。
・オムツが無いと便を支えてくれる感覚がなくて不安だから、オムツを履いていたい。
など
些細な感触や感覚が、「オムツをしたままウンチする」行動に繋がってしまうからです。
「ある日突然トイレでうんちする」を期待してはいけない理由
発達支援カウンセラーには、
「ある日突然、トイレでうんちをする」を期待して待ってはいけない。
1つ出来たら、次のスモールステップをどんどん進めること。
と言われました。
発達に凹凸のあると、ある日突然トイレでうんちをできるように”ならない”と断言されたわけではありません。
こだわりが強い子でも、ある日突然、トイレでちゃんとウンチが出来るようになる子もいます。一方で、強いこだわりゆえに「いつまでもトイレでできない」という子が多くいるのです。
この言葉にハっとしました。
もし、息子が「いつまでもトイレでできない」というタイプの子だったら?
こだわりの強い子は、「このパターンじゃないとウンチできない。」になりがちで、うんちする時の自分のパターンにこだわってからでは遅いのです。
「ある日突然」を待つのではなく、少しずつで良いから今すぐに変えていった方が良い。
と、分かりました。
息子がずっと使っていたのはコンビの「おまる」。踏み台にもなるから長く使えます。(息子はグリーン)
こだわりが定着する前に「うんちはトイレの便座でする」を覚えよう
息子は一度覚えたルールを頑なに守るタイプだったので、「もしもウンチがしたくなったら、この場所に来て踏ん張る」という規則を教えると、絶対にそこに来てくれました。
逆に、私と決めたはずの「踏ん張り場所」がない外出先や旅行先では、ウンチしたくなった時に行く場所がないので困る場面がありました。(普通はそこが”トイレ”なんですが)
そんな状態でしたが、本人がスモールステップ中の「やり方」にこだわってしまう前に、少しずつどんどん変えていく。と決心しました。
うんち対策後「事前予告してトイレでできる」ように(4-5歳)
発達支援カウンセラーのアドバイスを聞いた日から1年も経たないうちに、息子の「うんちだけオムツ」問題は解決しました。
もよおした時に「ウンチ!」と言って、私に必ず事前予告する”こだわり”はありますが、トイレでうんちができるようになりました。
小学生になった時、息子のある”こだわり”が原因で「下校時うんちお漏らし事件」が発生してしまうのですが、それはまた別記事でご紹介したいと思います。