違いに敏感だったり、壁や床の小さなキズにすぐ気が付いたり…
息子を育てていて「この子は目が良いな」「この子は視覚が発達しているのかな」と思うことが多かったです。
実際に、児童発達支援(以下「療育」)施設の人に「視覚優位なのよ」と言われた時に、やっぱり母親の直感は合ってた!と思えました。
ASDの視覚優位とは?
LITALICOジュニア「視覚優位・聴覚優位とは?特徴や子どもの困りごとと対処法」
https://junior.litalico.jp/column/article/087/
視覚優位とは、簡単に言うと「目から得た情報処理が得意なこと」を指しますが、『視覚優位』という言葉を知らない時から、私は息子が”それ”だと思っていました。
絵本より図鑑を好み、長時間見ている
息子は小さい頃から絵本よりも図鑑が好きで、1人で長時間ずっと見ていました。
読み聞かせも本人が選んだ図鑑を使っていたし、旅行に持参する1冊を本人に選ばせたら「野菜の図鑑」でした。
違いに敏感、すぐ気が付く
前回との違い、何かを見比べた時の違い、いつもと何か違う…など「違い」に敏感ですぐ気が付く子でした。
視覚優位という言葉を知らない頃は、「記憶が良い」「目が良い」「細かいことによく気が付く」みたいな特徴として捉えていました。
見たことは繰り返し「再現ごっこ」
目で見て記憶に残ったシーンは、よく覚えていて、繰り返し「再現」して遊んでいました。
私は「何でも再現ドラマ」と呼んでいましたが、再現遊び・再現ごっこ…という方がイメージできるかもしれません。
予定は「時計」「行動」を視覚化
もともと「気持ちと行動の切り換えが苦手」な子で苦労しましたが、次の行動や終わりの時間を「言ったけど聞いていない」みたいなパターンも超絶多かったです。
そのため、行動の切り換えが必要な時は特に、視覚に訴え→注目させて→事前に説明→納得させる、が必至でした。
予定表はいつも手作りで、息子が注目して動けるように「時計」と「行動」をセットで視覚化していました。
話す人の声よりも、背景や様相に注目している
保育園で「一斉指示が通らない」と指摘された時、「誰かが話している時に、息子はどういうふうに聞いているんだろう?」と分析しました。
息子は、話す人の声(=話そのもの)よりも、話す人の背景や様相に着目している傾向がありました。
保育園訪問支援で「視覚優位」だと言われて
その頃、息子が通う保育園に、療育施設の人が訪問支援として訪れたことがありました。
息子の様子を観察した後、

「目から入る情報の処理は長けている」と教えてくれました。

自分以外に、息子の特徴のことを理解できる人と初めて会った気がして、すごく嬉しかったです。
視覚優位の特徴ある子を理解して「おうち視覚支援」に繋ぐ
子供の遊び方や話の聞き方から得ていた直感も当たっていて、息子は『視覚優位』なんだ、と思えました。
今まで1人で頑張って工夫したことが「視覚支援」でもあり、結果的に「おうち療育」になっていたので、烏滸がましいけど自負でもあります。
これからも、視覚優位の特徴がある子を理解して、普段の生活で「おうち視覚支援」に繋げていこうと思いました。
私にとって『視覚優位』『視覚支援』とは…
いくらガミガミ言っても動いてくれずくじけそうな時に、「言葉だけでダラダラ言っていないか?」「息子に本質が伝わっているか?」と意識して振り返られるようになったASDキーワードの1つです。