【うちの母子分離不安】一人で遊べない!家事できない!「母親から離れない子」対策

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息子には、母子分離不安の症状があります。

5歳になってからASD(自閉症スペクトラム、いわゆる発達障害)の診断を受けました。

発達障害とは関係がないのか、発達障害ゆえなのか。明確に線引きはできませんが、”心配性”や”過敏さ”が影響しているのか、とも思います。

とにかく、赤ちゃんの時から6歳になった現在まで、私(母親)と離れて新しい環境や慣れない場所に行くことはできません。

キッチンに立っている時も、「こっち来て」「一緒に」「ねえ見て」の呼び寄せ攻撃。そばに行かないと息子がキッチンに来て纏わりつき、危ないです。

一人の時間どころか家事ができない!一人で「遊んで待つ」ができない。

息子が書いた「お母さんだいすき」のメッセージ

そんな”母子分離不安”状態だと、一人の時間を作るどころか家事ができませんでした。

洗濯、掃除、食事の支度・・・と時間に追われながら、家の中をあちこち移動するのに、ずっと子供とくっついているわけにはいかない。

息子はリビングにいて、私がキッチンにいても、それは「一緒にいること」だし、「安心して良いこと」なのに、それがなかなか伝わらない。

一緒に遊びたくても、やらなきゃいけない家事がある。息子は「一人で遊んで待つ」ということができませんでした。(今もですが、少しずつ成長中)

毎日悩みながら、どうにか家事をこなすために、工夫した”対策”があります。

いくつかの対策は「戦法」として確立し、一定の効果があったのでご紹介したいと思います。

野菜ほぐし紙ちぎり・・・保育園での経験を”お手伝い”としてやらせる

まずは、息子が保育園で何を経験してきたのか把握します。

制作作業では、新聞紙ちぎり、折り紙など。キッチン当番では、きのこほぐし、小松菜ほぐし、もやしのヒゲ取りなど。

これを「お手伝い」としてやらせます。

戦略としては、「お手伝い」自体が目的ではないということ。

「お手伝い」としてやるのは嫌だから、すぐに飽きるか嫌気がさす。「これをやるくらいなら、一人で遊んだ方がマシ」と思わせるのが目的です。

そういえば、新聞紙チギチギできるんだって?これをメモ帳に使いたいから、小さく千切るの、手伝ってね。

キッチンで手伝えるレベルの下ごしらえがない時は、本当は「不要」な作業でも、お手伝いに見せかけ、キッチンカウンターの脇で手伝うように頼みました。

疲れたら、先に遊んでても良いよ。

ここで「遊んでていいよ」という声をかけておくと・・・

”言われる”とやりたくなくなる天邪鬼的な部分もあるから、すぐに飽きてイヤになるのは想定通り。

息子
あ、もういい。

と言って、すぐに私の隣りから去っていき、リビングで少しの間、一人で遊ぶことができました。

息子1往復=調理1ステップ!畳んだ洗濯物を”行き先ごと”に置いておく。

「行き先ごと」に置いた洗濯物

息子を保育園に迎えに行き、帰ってくると夕食の支度が待っています。

その時のために、準備しておくのは「畳んだ洗濯物」です。(上の写真)

細かく分ければ分けるほど、”家事”の時間がキープできます。

なぜかと言うと・・・

洗濯物は、「行き先ごと」に畳んで、分けてあります。

これを「洗面所」の棚に置いて来てね。

畳んだ洗濯物を「ひと山」ずつ息子に渡し、どこに置いてくればいいのか指示を出します。

最初は、やる気マンマンで、畳んだ洋服たちの「行き先」に向かってくれます。その間に、夕食作りの1ステップをこなす!

息子が洗濯物「ひと山」を置きに1往復する間に、ニンジンと大根の皮をピーラーで向き、カットするくらいまで余裕で終わります。

この往復回数が多ければ多いほど、調理がはかどります。

息子は細かいことや、いつもと違うことに敏感な子です。部屋の配置が換わっていたり、見慣れない物が置いてあったりすると、すぐに気が付きます。

私の指令による1往復の時間が長ければ長いほど、家事1ステップの時間をキープできるわけですが、この方法は息子のように「いつもと違うことに敏感な子」ほど有効かもしれません。

1往復してくる間に「行き先でいつもと違うこと」に気が付くと、何が違うのか自分で分かるまで、その場で考えている時間があるらしく、隣の部屋に行くだけの1往復が、1~2分以上かかる時があるからです。

逆に「おばけが怖い!一緒に来て!」という時があり、この戦法が全く意味のない日もあるから、難しいです。

「ちょっと待って」「すぐ行く」を具体的に、かつ真実だと認識させる。

5歳後半からは、だいぶ語彙力が高まり、言葉の意味を理解するようになりました。

「ちょっと待って」と言っても、「”ちょっと”ってどれくらい?」「”ちょっと”って言っておいて、全然”ちょっと”じゃないでしょ。」と言い返してきます。

「すぐ行く」と言っても、同じ。
数秒待った後に、「”すぐ”って、もう”いま”でしょ!」と言ってきます。

確かに「すぐ行く」と言っておきながら、私の中では「この鍋に材料を全部入れてから」などのイメージはあるくせに、それを言葉に出していないから、息子に伝わるわけがない。

だから、”思っていること”を誤魔化さずに具体的に言うようにしました。

「ニンジンと大根と蒟蒻を切って、お鍋に入れてから行く。」というふうに。

そうすると、息子は「えー、そんなに?」と言いながらも、「もうニンジン切った?」「大根入れた?」と進捗を気にしながら、なんだかんだ(ちゃんと)待っている…。

そして最近、とても重要だと思ったのは、「言われたことは本当なんだ」と信頼に繋げることです。

どんなに、あともう少し(ついでに味噌汁も作っておきたい!とか)何かやりたいことがあっても、一度でも「これが終わったら行く」と伝えたことが終わったなら、とにかく息子のそばに行きます。

ニンジンと大根と蒟蒻を切ってお鍋に入れたから、来たよ。本当に来たよ。

絶対に、約束を(いったん)果たします。

そして、息子が乗り物の玩具で遊んでいる時なら「ブーン、ブーン」と言いながら”数秒だけ”、仲間に入ったように紛れて遊びます。

息子がブロックで遊んでいる時なら、「何を作ろっかな~」と言いながら”数秒だけ”、いくつかのブロックパーツを組み立てます。

あ、まだ〇〇が終わっていないんだ。〇〇してから、また来るね。

いったん一緒に遊んだ、という既成事実を作った後、続きの家事へと戻って行きます。

これを繰り返すと・・・

夕食も完成!

・・・かつ、
息子も「〇〇するまで待っててね」「〇〇してから行くね」という言葉を信頼して、本当に〇〇するまでは待てるまでに成長しました。

以上、うちの「母子分離不安」対策の中から、効果的だった一部を紹介しました。今でも、毎日奮闘中です。


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