感覚過敏の特徴も持つ、軽度ASD(自閉症スペクトラム障害)の息子は、音や空気の振動にも敏感です。
見慣れぬものに強い警戒心を示し、初めてのところは大の苦手。分からないところは質問攻めで、原因や仕組みを知ることで安心感を得るタイプです。
間違いなく機内で泣き叫ぶ!と判断した赤ちゃん時代は、飛行機に乗ることを諦めました。
”もうきっと泣きはしない!息子は飛行機に乗れるだろう”、と思える日が来るまで、何年もかけて長~い間、徹底的に準備してきました。
「初フライト」に向けて、準備したことをまとめました。
「いつか飛行機に乗ろうね」空を飛んでいる”実物”を視覚にアピール
自動車や電車と違って、飛行機はなかなか目の前で見る機会がありません。
息子が小さい頃は、空を飛んでいる飛行機を見る度に、必ず指をさして、その存在を教えてきました。
雲の中に姿を消したり、曇りの日は音だけしか聞こえなかったり。そういう状態も必ず、説明して教えました。
ゴーっと音を出して頭上を飛んでいても、驚かなくていい。いつも空を飛んでいる身近な乗り物。…と認識してもらうためでもあります。
「大きくなったら、飛行機に乗ろうね。」
と最後に添えるのを忘れずに。
”いつか乗りたい”と思ってくれれば、大成功です。
感覚として身近なものに!玩具・衣服・スタンプまで”飛行機”を意識
息子が身に付ける衣服の柄や遊ぶ玩具には、積極的に”飛行機”を取り入れました。
そうしないと、息子自身が選ぶのは、”新幹線”や”電車”。プラレールにハマった2~3歳の頃は、レールを走る玩具で溢れていました。
新幹線や機関車と同じように、飛行機だってあるんだよ。飛行機だって地上にいると見えにくいけど、働く乗り物として大活躍!
それを知ってほしくて、「機関車トーマス」にハマった時は、ハロルドとジェレミーの存在も強調しました。
※ハロルドはヘリコプター、ジェレミーはジェット飛行機、トーマスの世界では数少ない空飛ぶ仲間たちです。
保育園に着ていく衣服やタオルなど、持ち物には全て記名が必要ですが、そのために購入したネームスタンプは、飛行機の絵柄のスタンプを選びました。
乗り物として”飛行機”も身近なものだと、(実際に乗る頻度は少ないけど)感覚的に、感じてほしい一心です。
私が実際に購入したのは、青いインクで、飛行機のまわりに平仮名フルネームが書かれたタイプ。絵柄が選べて、インクは補充式です。
(6年くらい経っているので、同じものが見つけられませんでした)
★私が購入したスタンプと、見た目がそっくりなのは、こちらです(↑)
今は、「飛行機」がないですね!?
”飛行機”を好きになる!航空博物館を休日レジャーに取り入れる
親の説明する内容をほとんど理解し、難しいことでも分かりやすく説明すれば納得し、難しければ絵に描くと分かってくれる・・・。
ここまで成長したのが、4歳から5歳になる頃。
既に、息子が好きな”きのこ”や”宇宙”関係の博物館には通っていましたが、休日レジャーに、航空博物館も意識して取り入れました。
「所沢航空発祥記念館」もその1つです。
成田空港の傍にある「航空科学博物館」にも通いました。
好きな飛行機に乗り込んで、座って、空を飛んだ気分になる。息子は、純粋に楽しんでいました。
「航空科学博物館」のブログ記事は、書き忘れていることが発覚!
…後日、折りを見てご紹介予定☆
そろそろ「本物の飛行機に乗りたい!」と思ってくれたかな?
成田・航空科学博物館で搭乗シミュレーション!
成田の「航空科学博物館」では、実際の”搭乗”を意識して、息子に説明しました。
出入口が、本物の「保安検査場ゲート」のようになっているため、親と手をつながずに一人でくぐり抜ける練習をしました。
「飛行機に乗る時は、武器をもっていないかチェックしまーす。」と言って、なぜこのゲートをくぐるのか、(簡単に)教えました。
成田空港のすぐそばにはる「航空科学博物館」は、展望席から実際の飛行機を見ることができます。
実際の滑走路で、飛行機が離発着する場面が、好きなだけ観察できます。
飛び立つ飛行機が、滑走路に一列になって行列を成す姿は、必見!
「飛行機に乗ったら、ああやって順番を待って、どんどん空に飛んで行くよ。」
難しい説明も、『百聞は一見に如かず』です。
館内(東棟)に、フライト体験できるコーナーもあります!
TVニュースで”空港”が写るたびに状況説明!
TVニュースを見ていると、高い頻度で「空港」の様子が映し出されます。
帰省ラッシュや旅行シーズンで混雑状況を報じる時、台風や災害などによる”空の便”の影響を報じる時、有名人が帰国した時、航空機や空港でトラブルがあった時、などなど。
その度に、息子に、”今写っている場面が何か”を説明し続けました。
いよいよ初フライトの日が近づいた先月には、「飛行機に乗る時には、あそこ(空港)に行ってから乗るんだよ。」と私が言うと、「それは知ってる!」と言われてしまいました。
それくらい、しつこく説明を続けて来ました。
☆
こうして、ずっと目指してきた「初フライト」ですが、準備が整いました。
いざ実現へ!
次回は、テイクオフ前日から当日の準備と、機内の様子(対応したこと・心掛けたこと)をまとめていきます。
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