ドアの音。発達障害の特徴:感覚過敏→聴覚過敏→特定の音に過敏・息子4歳の事例

ドアの音。発達障害の特徴:感覚過敏→聴覚過敏→特定の音に過敏(4歳の事例)

発達障害グレーゾーンの息子は、現在4歳。

最近になって、際立って過敏になった「特定の音」があります。

それは、ドアの音です。


「特定の音」は、実音より想像音に過敏

3歳頃から過敏なのは、風船が割れる音。

風船が割れる音にびっくりして泣いたり、バンっという突発音にびっくりして驚いたりする子供は珍しくなく、大人でもびっくりする事があるから、最初はあまり気に留めていませんでした。

ある時、風船ガムのCM映像を見ていると、息子が突然「消して!消して!見ない!」と半ばパニックになったのです。

後からゆっくり事情を聞くと、風船ガムを膨らませてパンっと割れると思ったから、イヤだったそうです。

その風船ガムのCM映像では、風船ガムが割れるシーンはありません。

この時、自分が避けたい「特定の音」に対して、かなり想像力が働いていることが分かりました。

大好きだった風船への態度が、変わりだした時のことを思い出してみると、「風船が割れる事件」が立て続けに2回ありました。

約1年前、3歳の夏。

1回目は、よく行く室内パークで、風に乗って風船がたくさん舞っている遊びエリア。突然、風船が1つ割れました。

2回目は、保育園の夏祭り。ヨーヨー釣りでもらったヨーヨーが嬉しくて、振り回して遊んでいたら、地面にかすった瞬間に突然、割れて水が飛び散りました。

いずれも、割れたその場では、あっけにとられて唖然とした顔。泣きもしない、ただびっくりして立ちすくむ。

近づいて「割れちゃったね。大丈夫だった?」と聞くと、引きつった顔をして「なんで割れちゃったの?」を繰り返すだけでした。

それ以来、あんなに欲しがっていた風船なのに、街中で風船がもらえる場面に遭遇しても、「いらない。割れちゃうから。」と断るようになりました。

誰かが、風船を膨らませている場面に遭遇すると、「もうやめな。割れちゃうよ!」と叫んで知らせます。

そういえば、ディズニーランドで風船を買う時も、「あの風船は割れない?」と聞かれました。

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2018.06.29

「音に過敏」というものが、少し分かってきました。

「特定の音」が鳴った時にパニックを起こすのではなく、「特定の音」が発生しそうな時にパニック(か近し症状)を起こすのです。

もともとの聴覚過敏に、体験が拍車をかけるのだと思います。

それでは、問題の「ドアの音」について、整理してみます。

ショックと大きな音が同時に生じると「特定の音」になる

 

「風船の割れる音」で分かるように、避けたい「特定の音」として分類されてしまうきっかけは、ショックを受けるような場面と共に、大きな音がしてびっくりした時です。

本来であれば、びっくりして、その場で泣いておしまい、という場面なのに、それがトラウマになる感じ。

「ガーン」という見えない音、心に受けたショックが、その時聞こえた大きな音と重なっている感じ。

「ドアの音」について考えみると、私は自分を呪いました。

もしかすると、私がイライラしてすごく怒った時、怒鳴った後に、ドアをバン!っと閉めたからかもしれません。

1回目は、すごく怒鳴った後に、トイレのドアをすごい勢いで閉めて、トイレに入ってしまいました。

息子は、泣きながら、トイレのドアをガチャガチャやって、開けようとしていました。

2回目は、「もう無理!違うお母さんに来てもらうから!」とすごく怒鳴った後に、寝室のドアを勢いよく閉めて、鍵をかけ、寝室の暗闇でしばらく一人で泣いていました。

息子は、泣きながら、寝室のドアをガチャガチャやって、開けようとしていました。

「お母さんがいい、違うお母さん来なくていい」と言って泣いていました。

発達障害の特徴や対処方法を素人なりに理解しているつもりなのに、時間通りに約束通りに行動できない息子の言動に対して、すごくイライラしてしまう時期がありました。

いけない、逆効果だ、と頭では分かりながらも、その時に立て続けに、「ドアをバン!と閉める行為」をしてしまいました。

この時、息子にとって「ドアの音」は、締め出されるような、拒絶されるような、怖い音に変わってしまったのかもしれません。

「特定の音」に分類された「ドアの音」

それ以来、です。

今まで大丈夫だったドアの音に、過敏に反応するようになりました。

ドアの音が聞こえる時に、耳をふさぐのではなく、ドアの音が聞こえそうなとき・聞こえる前に、耳をふさぎます。

「ドアの音が嫌だ」とインプットされてしまった息子にとって、ドアの音が想像できる場面で耳をふさぎます。

【対処方法1】大きな音を避ける・ドアの取っ手を持ったまま閉める

家の中のドアは、玄関のドア以外、ドアが開いている状態で手を離しても、勝手に閉まらないため問題ありません。

問題は、マンション内の公共部分のドアです。

ダストルームのドア、駐車場に出入りするドア、駐輪場に出入りするドア、非常階段に繋がるドア。

自分も含めた多くの人が、取っ手を持ったまま(最後までは)閉めないドア達です。

これらのドアは、ドアから手を離しても、安全に自然に閉まるようになっていますが、ドアが閉まる時の音はドアによって違います。

重たいドアほど、ドアを大きくあけた状態で手を離してしまうと、大きめの音が鳴ります。

息子と一緒の時は、手を離せば自然に閉まってしまう全てのドアにおいて、最後まで取っ手をもって閉めるようにしました。

最近は、「持ったまま閉めて。」と自分から言ってきます。

【対象方法2】心の準備をする・ドアの音が鳴ることを予告してから閉める

このドアは、ちょっと大きな音がするよ。

そのドアは、持ったまま閉めなくても大丈夫だよ。

このドアは、小さい音だよ。

感覚過敏(聴覚過敏)は、同じ程度であっても、体調や心構えによって、その刺激が変わってきます。

息子が、心の準備ができるように、事前に「ドアの音」について予告するようにしました。

息子は、耳をふさぎながら、ドアが閉まるまで見届けています。

【対処方法3】音の理由を説明する

ドアの音は、「どうして音がうるさいの?」と聞かれたので、説明してあげました。

(指をさして)あの部品が、ドアを押さえてくれてるけど、ドアを閉めるために少しずつ力を緩めるんだよ。

途中で、疲れちゃって、バタンってなっちゃうんだ。
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私のイケていない説明でも、なんとなく理解してくれたらしく?「ドアにはね、この部品が付いているんだよ、お父さん。」

と、家じゅうのドア毎に、夫の手を引いて連れて行き、ドアの上のところにある部品(後日、名前を調べておきます…)を指さして、教えていました。

気難しく思われがちでも、一度ちゃんと理解すれば、ちゃんと分かってくれる子だから、私は息子の過敏が和らぐように、何でも説明して見守っていこう。

感覚過敏は、人によって症状もレベルも様々。奥深いです。

息子4歳、一般的に耐えがたい音、ガラスや食器を引っ掻く音は、鈍麻・平気です。

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