【感覚過敏】特定の音「ドアの音」を嫌がる聴覚過敏。理由と対処方法が見えてきた!

後に「軽度・自閉症スペクトラム障害」の診断書をもらうことになる息子は、この時4歳。発達障害グレーゾーンに位置します。

最近になって、際立って過敏になった「特定の音」があります。それは、ドアの音

疑問、理由、傾向、対処方法-。特定の音「ドアの音」について分析しました。

大きな音が精神的ショックと重なると「特定の音」になる

「風船の割れる音」過敏の分析で分かるように、「特定の音」として分類されてしまうきっかけは、精神的ショックを受けた時に、同時に「大きな音」がしてびっくりした時です。

【感覚過敏】「特定の音」を嫌がる怖がる-”風船が割れる音”で見えてきたこと

2019/05/23

これを前提に、息子が怖がる「ドアの音」について考えてみると…。私は自分を呪いました。

後になって、療育施設長(兼 小児科医)から「怒っちゃダメ」と教えてもらうように、怒れば怒るほど二次障害まっしぐら的な特徴を持つ息子に対して、

怒りながらドアをバタンと閉める

ということをしてしまったのです。

私がイライラしてすごく怒った時、怒鳴りながら、ドアをバン!っと閉めたのです。

私が怒ること自体、息子にとってはショックが大きく、怒ると収拾が付かなくなります。それなのに、怒るどころか、それに加えて、ドアをバン!と勢いよく閉めたのです。

当然、息子にとっては大きなショック。この時に聞こえた「ドアの音」が、息子にとっては二度と聞きたくない「特定の音」になってしまいました。

「ドアの音」が特定の音になった時

怒鳴るのは限界まで我慢しているから、限界を超えた時、息子を怒鳴りつける声は、それはそれは大きな声です。それに加えて「ドアの音」。

記憶にあるだけでも、2回あります。

-1回目は、ひどく怒鳴った後に、トイレのドアをすごい勢いで閉めた時。

息子が産まれてから、私は何かあった時のために、トイレの鍵は閉めない習慣だったのですが、この時は、トイレの鍵を閉めて籠りました。

息子は泣きながら、トイレのドアをガチャガチャやって、開けようとしていました。

-2回目は、ひどく怒鳴った後に、寝室のドアを勢いよく閉めた時。

「もう無理!違うお母さんに来てもらうから!」

寝室のドアを勢いよく閉めた後、鍵をかけて籠り、暗闇でしばらく一人で泣いていました。

息子は泣きながら、寝室のドアをガチャガチャやって、開けようとしていました。

「お母さんがいい!違うお母さん来なくていい!」
と言って泣いていました。


発達障害の特徴や対処方法について、素人なりに理解しているつもりなのに、時間通りに約束通りに行動できない息子の言動に対して、すごくイライラしてしまう時期があったんですよね…。

今思えば、危うく二次障害へ突入です。

いけない!逆効果だ!と頭では理解しながらも、立て続けに「ドアをバン!と閉める行為」をしてしまいました。

この時、息子にとっての「ドアの音」は、私から拒絶されたようなショックの音。締め出されるような、遮断されたような、怖い音。大好きなお母さんが自分を嫌いになったかもしれない音。

こうして「ドアの音」は、すごく怖い音というイメージを持ちながら、感覚過敏な子が過敏に反応してしまう「特定の音」になりました。(と思っています)

「特定の音」に分類された「ドアの音」が聞こえそうになると…

それ以来、今まで大丈夫だった「ドアの音」に、過敏に反応するようになりました。

【感覚過敏】「特定の音」を嫌がる怖がる-”風船が割れる音”で見えてきたこと

2019/05/23

「風船」の時と同じです。
ドアの音が聞こえる時ではなく、ドアの音が聞こえそうな時・聞こえる前に、耳をふさぎます。

「ドアの音が嫌だ」とインプットされてしまった息子は、ドアの音が想像できる場面で耳をふさぎます。

【対処方法1】ドアの取っ手を持ったまま閉めることを事前アピール

家の中のドアは、問題ありません。玄関のドア以外、ドアが開いている状態で手を離しても、勝手に閉まらないからです。

問題は、マンション内の公共部分のドアです。ダストルームのドア、駐車場・駐輪場に出入りするドア、非常階段に繋がるドア。

自分も含めた多くの人が、取っ手を持ったまま(最後までは)閉めないドア。

これらのドアは、ドアを大きくあけた状態で手を離してしまうと、バタン!と大きな音が鳴ります。

息子と一緒の時は、手を離せば自然に閉まってしまう全てのドアにおいて、最後まで取っ手をもって閉めるようにしました。

それでも耳を塞ぎドアを見ながら「あっあっあっ」とプチパニックになっているので、ドアを閉める行動よりも先に、取っ手を持ってちゃんと閉めることを教えてあげます。

「(取っ手を)持って閉めるから大丈夫だよ」
そう言いながらドアを通り、取っ手はドアを閉め終わるまで持ち続けました。

最近では、この効果が出て、息子の不安も和らぎました。「持ったまま閉めて。」と自分から言った後、ドアが閉まるのを見届けずに去れるようになりました。

ひどい時は、耳を塞いだまま、静かにドアが閉まるのを見届けるまで、その場を離れられなかったのに!

【対処方法2】どんな「ドアの音」が鳴るのか、事前に説明する

「このドアは、ちょっと大きな音がするよ。」

「そのドアは、持ったまま閉めなくても、カチャって小さな音だよ。」

「このドアは、キーバタン!ってなるから、最後まで押さえなきゃね。」

感覚過敏(聴覚過敏)は、同じ程度であっても、体調や心構えによって、その刺激が変わってきます。

息子が、心の準備ができるように、事前にどんな「ドアの音」がするのか、具体的に予告するようにしました。

たいてい、息子は耳をふさぎながらドアが閉まるまで見届けていましたが、想像通りの「ドアの音」を聞くと、安心した表情をするようになりました。

【対処方法3】「ドアの音」の理由を具体的に説明する

ドアの音がなぜ大きいのか、なぜ鳴るのか、具体的に説明しました。

(指をさして)
・あのドアの上にある部品が、ドアを押さえてくれているけど、少しずつ力を緩める時にキーキーなることがある。
・開いたドアを押さえている部品が、最後まで押さえている力はなくて、最後に疲れてバタンって鳴っちゃう。
・この閉まると凹む部品が、凹む時にカチャって鳴る。

などなど、分かるような分からないような、でも具体的に、ドアの仕組みを説明しました。

息子はなんとなく理解したらしく、
「ドアにはね、この部品が付いているんだよ、お父さん。」

と 夫の手を引きながら、家じゅうのドアに連れて行き、ドアの部品を指さして教えていました。

一度ちゃんと理解すれば、ちゃんと分かってくれる子。仕組みを理解することで、息子の過敏が和らぐなら、何でも説明して見守っていこう。説明すればするほど、更に質問攻撃に合って説明は大変ですが、仕組みを知ることで息子が安心しているのは事実です。


感覚過敏は、人によって症状もレベルも様々。奥深くて難しく、私も常に勉強中です。

この時、息子4歳。
一般的に耐えがたい音である「ガラスや食器を引っ掻く音」は、なぜか平気です。これを感覚過敏に対して、感覚鈍麻と言うらしい…。


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