アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、小児喘息、停留睾丸…。赤ちゃんの頃から色々あった息子の日常は、通院だらけです。
子供は病院を嫌がるものだし、ただでさえ不安が強い・母子分離不安・自分のペースを崩されるのが苦手・気持ちと行動の切り替えが苦手…な子を病院に連れて行く私も大変でした。
しかし息子は、病院では比較的「いい子」で、むしろ普段より「いい子」ふう。
それには事前に準備した工夫が色々あったので、一部をご紹介します。
病院に行く理由を「何日も前から」説明
納得しないと動かない子には、最終的には細胞レベルで説明することになりますが(後述)…
病院に行く理由は、何日も前から説明が必要でした。
注射・歯医者・入院検査・定期通院など、予め分かっている通院については数カ月、数週間前から予定を伝えました。
細胞や免疫レベルで説明
気になったことは質問攻めで納得できるまで動かないので、自らスムーズに動いてもらうためには、事細かに説明が必要でした。
例えば、インフルエンザ予防接種では、「体に侵入するウイルスに打ち勝つため、免疫(細胞)を強くするのだ」と説明するのですが…
ウイルスって何?
体に入ったらどうなるの?
負けたらどうする?
どういう形?
見たことある?
ウイルスとバイキンマンどっちが強い?
あらゆる質問に答えながら、細胞や免疫レベルで説明しました。
当日の「嫌なこと」だけを我慢すればいい状態に
病院に行く「理由」は完全に理解すると、未知の恐怖(不安)は軽減したようで…
不安からの質問攻撃が落ち着くと、「注射痛い?」「遠いの?」「臭い?」など本来の疑問を聞いて来ます。
チクンと痛い、すぐ終わる、歩いて行ける場所、、、など真実を話しますが、本人が嫌だと思うこと自体はどうにもなりません。
当日は、本人が「嫌なこと」(痛い/遠い/臭い…など)だけ我慢すれば良い状態にしておきました。
先生は「自分のために」何かをしてくれる…
先生は「嫌なこと」をやるのではなく、息子にとって良いことをしてくれるのだと説明します。
- お腹と背中をポンポンして、悪い音がしないか聞いてくれる
- お口を大きく開けたら、喉が赤いか見てくれる
- 咳が治る薬をくれる
- お母さんが分からないことを教えてくれる
- アレルギー症状が出た時にすぐ助けられるように見ててくれる
など
自分やお母さんのために何かをしてくれる、と思えると意外とポジティブ化できました。
「お医者さんごっこ」で診察シミュレーション
息子の不安を軽減するため、診察シミュレーション(お医者さんごっこ)もけっこうやりました。
ディズニーチャンネルの人気アニメ番組「ドックはおもちゃドクター」をご存知ですか?
当時、息子と一緒に観ていた番組で、この挿入歌を歌って遊び感覚でやっていました。
診察しよう♪診察しよう♪
どこか、かゆい所、ないかな~♪
みたいな感じで…
息子は喘息持ちでうちには聴診器があるため、聴診器を持った人が先生役になり、診察シミュレーションします。
「はい、ポンポンするよ~。お腹見せて~。次は背中~。くすぐったいからねー、我慢してねー。」
というセリフが息子のツボにはまり、当日本番に本物の先生が聴診器を当てる時に、自分で「はい、くすぐったいよ~」と言ってて、ちょっとウケました。
*聴診器は喘息などで実際に使う時以外にも、子供に診察を慣れてもらうための支援グッズとして役立ちました。
足型マークで遊び感覚「ここに並んで下さい」
親も子供も疲れて限界な、最後の会計。
「ここに並んで下さい。」を現す足型マークがある時は、ぴったり足型を合わせることができるか挑戦してもらいました。
会計番号がある時は、レシート状の用紙を息子に渡し、モニターに自分の番号が出た時にすぐ気が付いたら勝ち。
…など、なるべくゲーム感覚で対処できる部分を探しました。
キッズスペース利用など、ルールは「事前に約束」
気持ちと行動の切り換えが苦手な子の対処方法として、これが必至となってくると思いますが…
キッズスペースで遊ぶ”前”に
「名前が呼ばれたら、オモチャを置いて靴を履く」
絵本を読む”前”に
「名前が呼ばれたら、読み途中であっても絵本は閉じておしまい」
など、ルールは必ず、「やる前」に約束させる、鉄則。
*これを忘れて、後付けで「ほら呼ばれた、終わり!」と言った時は、最悪な状況になります。
コメントを残す