発達凸凹「行動の切り替えが苦手」対策!壁時計を行動予定表にする工夫

発達障害の特徴の1つ、行動の切り替えが極度に苦手という症状は、まさに息子の日常です。
毎日毎日、様々な工夫を凝らして、行動を切り替えていく練習中です。

今回は、壁時計を行動予定表に見立てて利用する方法をご紹介します。

1時間を予定で区切る!朝の身支度

朝は、最大の難関です。限られた時間内で、起きて身支度を済ませ、保育園に行かなければなりません。それも約1時間で!

「大人の針が、『3』になったらゴハンだよ。」と言っても、行動を切り替えて『3』ぴったりに食事を始めることはできません。

言われたことは理解していて、時計が気になってチラチラチラチラ、長い針の場所を見ていても、行動の切り替えが苦手な子は、実際に次の行動に移ることができないのです。

時計の針が『3』になってしまった途端、プチ癇癪が始まります。
「あー!『3』になっちゃったー!(んーん!)」
(泣いてもいないけど、言葉になっていない、ベソかきながら唸っている感じ)

そこで、1時間の中でうまく行動を映していくために、工夫が必要です。特に「朝の身支度」は、1時間の中でどんどん予定をこなさなければなりません。

1時間と言えば、長い針(大人の針)が1周!
この長い針の位置を見るだけで、行動の予定が分かるように、以下の工夫をしました。

視覚優位の子のために「大きな丸い壁時計」を導入

”約束の『3』になっちゃった”ということ自体は、すごく良く理解している-。次に必要なのは、『3』になっちゃったからどうすればよいか、きちんと導くことでした。

そこで、大きな壁時計を購入し、食卓から正面に見える場所に、設置。それが冒頭の写真の時計です。

私が購入したのは、直径約45cmのビッグサイズ!

時計サイズは、掛ける場所に左右されるので、ご自宅に合ったものを選んで。視覚優位な子には、時計の絵柄も目に入ってしまうから、シンプルな時計がお勧めです。

※1~12までの数字が明確で、色が邪魔しないシンプルカラーがお勧め

1時間内の行動予定と”今何やるか”が一目で分かる壁時計にする方法

大きなアナログ時計を利用して、作ったのがこちら!

壁時計のまわりに手書きのイラストを貼り、1時間内の「行動」が見てすぐ理解できるようにしました。

大人の針が、どこに来たら何をするか。今は何をやる時間か。次は何をやるのか。リビングや食卓から見て、ひと目で分かります。

行動の切替が苦手な子に合わせて、行動イラストの位置はリカバリ可能に!

次の行動に移ることが極端に苦手な子は、頭では「次のことをしなくっちゃ」と分かっていても、なかなか今取り組んでいる物事をパっと止めることができません。

1~2分、いや5分くらい、約束の時間を過ぎてしまうことは日常茶飯事です。でも、その時にガミガミ怒ると逆効果であることも分かっています。

「もう何分だと思ってんだよ!」と怒鳴りたくなる気持ちはグっと堪えて、「長い針が次に行っちゃったから、一緒に次の〇〇をやろう。」と丁寧に促してあげると、(あら不思議)けっこう素直に着いて来ます。

次の行動に移せたことを褒めながら、次は時計ぴったり合わせて行動できるように、時計のまわりの絵(行動イラスト)をズラしてあげます。

そうすると、時間を守るために頑張った、頑張ったらできた、という自信に繋がってくるようです。約束した大人の針の場所を、自分ですごく気にするようになりました。

だから、行動を現すイラストは、行動に合わせて何度も書き直しができるように、 色鉛筆でササっと描くだけ。何度も貼り直しができるように、マスキングテープで止めるだけです。

これが、壁掛け時計の行動予定表が、「手作り感満載」の理由です。

※手書きが大変な場合は、市販の「絵カード」もたくさんあります。絵カードを時計周りに貼って代用できます。

こだわりが強い子に合わせて、現実的なイラストにする。

行動を現すイラストは、臨機応変に変更します。

視覚優位・こだわりが強い息子は、絵にこだわってしまうから、余計なこだわりが生じないように、なるべく現実に合わせます。

例えば、朝食を現すパンの絵は、息子が朝食で本当に食べている「黄色いパン」です。

みんなの食卓「米粉のパンケーキ(メープル)」はアレルギーっ子が毎朝食べている黄色い米粉パン

2018/06/25

「あれはパンだよ。『ごはん』じゃないよ。」と指摘されたこともあります。パンの絵の上に『ごはん』と書いてあるからです。朝食のことを”朝ごはん”と呼ぶことを説明しました。

ここで予測できるのは、朝食で”おにぎり”を出した時に、何が起こるか?ということです。そのため、パンの絵の裏側は、おにぎりの絵になっています。
※おにぎりの日は、イラストをひっくり返して貼り直せばOK

洋服の絵は、息子が気に入ってよく着るTシャツです。胸に土星のワッペンが付いた緑の半そでTシャツ。
※撮影当時は、半袖シーズン

ちょっと七分袖っぽくなってしまったので、やはり「なんか半袖じゃないね。」と突っ込まれました。

「靴をはく」「行ってきます」の行動を現す絵は、息子の靴の絵です。これは息子が毎日履いている、ナイキのダイナモフリー。この絵でばっちり通じています。

このように、こだわり強い子に対する事前対策として、イラストを現実に近づける、イラストが本人の行動を現している感を醸し出す、などの工夫が必要です。

理解を深めるため、イラストは説明しながら目の前で描く

その他、意識した事は、絵を描く時の場所です。ササっと本人の目の前で書くというのがポイントです。

「この洋服を着て~、ズボン履いて~、靴下を履く。」と言いながら、言葉に合わせて絵を描きます。

それを見ていた息子は、横から「えー、靴下は水色じゃないよ。」等とこだわりを見せてくるけど、このイラストが「洋服を着る」という行動を現すことは、しっかり頭の中に入りました。

時計の周りにあるイラストが、自分のやるべき行動なのだと、確実にインプットしてあげるには、説明しながら絵を描くのが最適でした。

※もう1つ「再現する」手法があるのですが、別の機会で!

慣れて壁時計の行動予定表を見なくなったら?

この壁時計を利用した行動予定表は、設置当初にすごい効果を発揮しました。

息子の方から、時計と周りの行動イラストを見ながら、「早く早く、うんちの時間になっちゃう」「あー、もう、時間だー」と言うようになりました。

時計に合わせて、急ぐ気配がたくさん見られました。

でも、だんだん絵にも慣れてくると、時計のまわりにある絵自体に興味を持たなくなり、存在を忘れているかのようにスルーするようになりました。

同じ戦法を続けるためには、少しずつ変化を加える工夫が必要です。

私は、
・息子の毎日の服装に合わせて、「きがえる」の絵を日替わりにする
・息子の靴に合わせて、雨の日は「しゅっぱつ」の絵を長靴にする
など、工夫しました。

絵を貼り替える所を見せつければ、何をやっているのか気になって、着目してくれます。貼り替えるイラストを見せながら、「今日はこれだよ」と言うと、その行動イラストと時計の針の場所を再認識してくれました。

これに限らず、療育グッズは常に進化が必要ですね!


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1時間内の予定は壁時計が便利だけど、週間単位で何をやるのか示すには、お薬カレンダーが利用できそうです。

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