特別支援学級・通級指導教室への就学を希望する保護者向けに、合同説明会が実施されました。
私にとって、未知の世界である小学校。現在の特別支援学級・通級指導教室の現状を知るため、参加しました。
会場は”居住地区の学区内”の小学校!
特別支援学級・通級指導教室を考慮している親にとっては、学区内の小学校に通えるのか分からない…という不安もあります。
特別支援級・通級指導教室は学校によって、対象となる障がい内容・支援内容・設置クラスが異なるからです。
この時点では、自分の子が、どの学校の、どのクラスで、どんな支援内容を受けることが一番望ましいか?なんて、判断できないからです。
それなのに、
参加する説明会は「居住地区の学区内の学校」に限ります。
と指定されました。
私が住む地区は、マンション建設ラッシュの地域。人口が爆発的に増えて、小学校もパンパン状態のマンモス校となっています。
その背景もあり、去年まで設置されていなかった支援級が新設され、息子が該当するであろう「情緒」支援のクラスもできました。
もしも、該当する支援級が「居住地区の学区内の小学校」に設置されていなかったら、どうすれば良いのだろう?
特別支援学級は「知的・情緒・難聴」、通級は「LD・ADHD・言語」だけ!
合同説明会に参加して、私が知らなかった「特別支援学級・通級指導教室」という世界に、少しずつ足を踏み入れたわけですが…。
設置されている対象クラスが、学校によって異なるだけでなく、「特別支援学級・通級指導教室」 という2つの学級体系に対して、すでに選択肢がないことが分かりました。
と言うのも、私がロジックを間違えていました。
※あるいは、市町村区によって、その定義はバラバラなのかもしれません。
私は、「支援内容ありき」で考えていました。つまり、「情緒」支援に値すると判断した上で、「特別支援学級」か「通級指導教室」を選ぶものだと思っていました。
ところが、実際に説明を聞くと、「学級ありき」であることが分かりました。
つまり、「情緒」支援に値すると判断したら、選択肢は「特別支援学級」しかなく、「通級指導教室」は選べないのです。
例えば、お子さんのADHDの特徴が強くて、特別支援学級を考えていた場合、ここで「通級指導教室」しか選択肢がないことを知ることに。焦りますよね?
そうか…「情緒」は「通級」ではなく「支援級」なんだ!と判明しました。
付きまとう通学区域(学区内 or 学区外)問題!支援級と小学校の関係
通級指導教室に在籍するには、「LD・ADHD・言語(ことば)」の支援が必要な場合のみ、ということが分かりました。
では「ADHD」の支援が必要と判断されたら、「通級指導教室」に在籍できるか?
と言うと、そう単純ではないことも分かりました。
通級に該当する「LD・ADHD・言語(ことば)」の3種全てのクラスが揃っている小学校は、この地域には存在しないのです。
息子の通学区域(学区内)の小学校には、「ADHD」の通級はありません。
つまり「ADHD」支援の通級指導教室を望む場合、通学区域外(学区外)の小学校に行くことになります。
「学区内の小学校に通いたい」と決意して、この会場に来たのですが、ここに来て「学区内 or 学区外」を選択せよ的な境遇になるとは思いませんでした。
「特別支援学級 or 通級指導学級」をどちらが良いか悩んでいて、その違いを聞いて参考にしてから決断しようと思っていました。
これだと、決断どころか「迷い」に拍車をかけられた感じでした。
しかし…。
学区外の小学校に通う違和感については、あの「キャンセルした療育施設」の園長に言われた時から、散々悩んで来ました。
今回の説明会で”迷い”を煽られながらも、「学区内の小学校」(=この説明会会場)への通学を目指す気持ちは、ブレないだろう。
この小学校に通う前提で、息子にとって「どの学級が良いのか」考えて行こう。
そういう自分の気持ちが、再確認できました。
この小学校の前を通るたびに、「ゆきまるの小学校だよ!」
と言いながら、ここに入学することを想像している息子を想うと、私には学区外の小学校に通うイメージは持てない。
就学先の決定において、単に「必要な支援を受けられる学級はどれか?」を考える時にも、通学区域(学区内 or 学区外)の問題は、大きく関係していました。
特別支援学級でも週一回の自立活動で抜けるだけ!?
就学先は、通学区域の小学校の「特別支援学級」を視野に入れよう!
そう思いながら、現在の「特別支援学級」の担任をしているという先生の説明に耳を傾けました。
そこで更に驚いたのは、特別支援学級なのに、週一回の自立活動の時間帯に、普通クラスを抜けるだけ!という事実です。
後で、同じ会場に、保育園で同じクラスのTくんのご両親がいることを知り、Tくんのお母さんと話したのですが、やはり「よく分かりませんよね?」と言っていました。
私の混乱を整理すると、こうです。
毎日ほとんどの時間を「普通学級」で過ごしながら、必要な時だけサポートを受ける状態が、一般的に「通級」と呼ぶのだとしたら、この学校の「特別支援学級」は一般的な「通級」に近いということか?
特別支援学級なのに、週に一度の数時間、クラスを抜けるだけ?
私が持つ「特別支援学級」のイメージが誤っていただけなのか?
混乱しました。
では「特別支援学級」に在籍した場合の学校生活とは?
この小学校の「特別支援学級」の説明としては、
- 週に一度、自立活動を行います。
- 自立活動の時間帯以外は、「交流」という形で普通学級に参加します。
- 普通学級で”交流中”は、必要な時に可能な範囲で支援担当がサポートします。
- ”交流中”に必要となった時は、特別支援の教室に戻ってクールダウンしたりできます。
- 【情緒支援の場合】学習のサポートではなく、気持ちのサポートです。
- 【知的障害を伴う場合】視覚支援など1人1人にあった支援方法を考えます。
- 【難聴クラスの場合】他校の生徒も混合です。
という概要でした。
ここで分かったのは、
普段は普通学級の児童と同じように過ごしているけど、在籍としては「特別支援学級」であり、普通学級で過ごしていることを「交流」という言葉で表わすのですね?
ということ。
集中できない時や情緒不安定になった時に、サポートの先生が配慮してくれたり、別室である支援級の教室に戻ったりするわけだから、まぁそういう言い方になるのかな。
あくまで”交流”として参加しているだけなら、「普通学級」の担任の先生から見れば、自分が担任する生徒は全員いる・全員できた・全員〇〇…という言い方ができて、管理しやすいでしょうし。
(ちょっと卑屈な言い方)
特別支援学級に在籍した生徒は、ほとんどの時間を普通学級で過ごすことが分かりました。
現在では、行事やクラス毎の発表などで、普通学級と特別支援学級をそれぞれに分けることはなく、行動する時のクラスとしては「交流先の普通学級」になるそうです。
それについては、差別やいじめ問題に派生しないためにも、良い流れだと思いました。
特別支援学級に在籍した場合の「小学校生活」というものが、少しずつ見えてきました。
次回は、この説明会で多くの時間を費やした、「保護者からの質問」をまとめます。私も質問しまくりました!
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