【療育選び】個人に合わせたプログラム?児童発達支援サービスの特性ある子のグループ活動や声掛け

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児童発達支援サービス(以下「療育」)の見学で、よく気にして見ていたのが「個人に合わせたプログラム」は本当か?ということ。

その活動が本当に個人に合わせているのか疑問に思う一方で、保育園よりは特性ある子に合った声掛けをしていて感心するなど、療育施設の見学で感じたことを記録に残します。

「個人に合わせたプログラム」の意味って?

私が見た、療育施設のパフレットやHPの殆どで「個人に合わせたプログラム」を謳っていました。

しかし実際に見学した所では、個人療育やマンツーマンではなくて、グループ活動メインのプログラムでした。

数人で活動することは想像していましたが、想像以上に「ただの集団行動」という所もありました。

これの、どこが「個人に合わせたプログラム」なんだろう?

特性を考慮してグループ分け、個別のゴール/目標はしている…

一方で、個人個人を意識してくれている面もありました。

グループ分けやゴール設定など所々に、個人を意識した要素があって…。(詳細は後述)

そういう施設では、療育当日のメンバーとうまく噛み合えば、他の子の影響を受けながらも自分のペースで活動できそうでした。

その辺は療育施設によって差があり、「グループ活動」のレベル具合を見極める必要があるな…と思いました。

少人数グループ活動の中で、「個人に合わせた」レベルで頑張る

こうして「個人に合わせたプログラム」的な意味が、だいたい実際は

5~8人くらいのグループ活動の中で、個人設定した目標/ゴールに向けて頑張る

という感じなのだな、と解ってきました。

集団行動の練習なら保育園?

療育施設によっては、日程(時間ごとのスケジュール)に合わせて、次の活動・次の作業・次の運動とただこなすような印象があったため、「保育園を休んでわざわざ療育に来る意義は?」と考えたこともありました。

集団行動で遅れがちな子の療育なのに、指示や対処に何の工夫もない全体指示ありきの集団行動なのであれば、通い慣れている保育園の方がよっぽどトレーニングになってて良いのでは?

という気もしました。

まぁその”集団”が、保育園に比べるとだいぶ少人数なので指示も通りやすく、行動しやすい環境で活動できるのは効果に繋がるかもな…

と気持ちが揺れ動いて、すぐに決断できませんでした。

特性を理解した「グループ分け」

少人数制の単なる集団行動に見える療育施設でも、保育園より断然(特別支援や合理的配慮として)優れているな~と思う部分もありました。

例えば、マット運動。

時間に合わせて次の活動に切り替わっていく流れ自体は、半ば強引で保育園と変わらないにしても、そのグループ分けは適確で良かったです。

・年齢や特性から判断してグループに分ける
・身体を動かすことが苦手/事情がある子は、絵本グループとして別室へ移動する
・マット上でゴロゴロ遊ぶ組と、マット運動する組に分ける

など。

特性を理解した上での「順番決め」「声掛け」

それから、同じマット運動にしても、率先して動く子・誰かに続くor真似ならできる子・恐る恐る様子を見つつ最後にちょっとやってみる子など色々ですが…

それを理解した上で、率先して動く子に対して先に「じゃぁ○○君やっていいよ!」と声掛けし、順番決めをしていました。

こういうのは事前に、子供達1人1人の特性を理解していないと無理なので、個々の特性を覚えた上で指示出しや声掛けしているのは凄いな、と思いました。

個人の「やる気」や「肯定感」を高める声掛け

マット運動が見学できて良かったです。

子供が何かをできない時に、先生がどう接しているか?

が見えやすいから。

個人に合わせたゴール(療育プラン)がベースにあるので、同じ作業(ここではマット運動)でも声掛け内容が全く違っていて。

「できなくても諦めずに挑戦する」が目標の子
→ 前転が一度目でできない時に「がんばれ!もう一度やってみよう!」と励し、挑戦を促される

「皆と一緒に行動できる」が目標の子
→ 前転ができない時でも「すごい!皆とできた!」と褒められる

「順番を待つ」が目標の子
→ 前転どーの関係なく、並んで順番を待てただけでOKが出る

という具合で、子供達の「やる気」や「肯定感」が高まる声掛け方法で、素晴らしいなと思いました。

「個人に合わせた対応」ってすごい!

実際、息子と一緒に見学/体験参加した時に、マット運動のプログラムに当たりました。

息子は不安がとても強く、母子分離不安。初めての場所でマット運動にスムーズに加わることは難しかったです。

最初は、私から離れられず参加できませんでした。

しかし、その様子を見た先生が、私のそばにマットを近づけて「お母さんの目の前だから大丈夫だよ、やってみる?」と息子に声をかけてくれました。

その途端、息子がやる気になって、私の前の前のマットで前転をし始めました。

どうする【療育選び】決め手が難しい!

「個人に合わせたプログラム」をよーく深堀すると、活動プログラムそのものは合同で集団行動であっても、個々の目標やレベルに合わせて声掛けや対処をしてくれる(療育施設がある)ことが分かりました。

保育園の集団生活では「遅れをとる子」に対してここまで対処されないので、「さすが療育」という印象もありました。

道路で四つん這いになる男の子

息子にとっては「苦手で過酷」な保育園の集団生活で既に頑張っているから、これから通う療育が、更に負担になってはダメだし。

療育そのものが、「保育園で過ごしやすくなる」「集団生活が楽になる」に繋がらないと意味がない。

そう考えると、「保育園を休んで通う療育」として、どの施設が息子にとって有意義なんだろう?

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