4歳の息子は、クルミ経口負荷試験で、アナフィラキシーショックを起こしました。
それを機に、病院で「エピペンの使い方」について、講習を受けました。
自分のサイト「ゆきまる生活」を見れば、慌てた時でも、エピペンの使い方が頭に入るように、簡潔な一文を使ってまとめました。
エピペンの種類
ケース入り、黄色ラベル
- 目安体重30kg以上
- 注射液0.3mg
ケース入り、黄緑ラベル ※幼児はこっち
- 目安体重15kg~30kg未満
- 注射液0.15mg
練習用トレーナー
- ケースなし
- 注射液なし、針なし
【症状チェック】1つでも当てはまればエピペンを使う!
躊躇しない!
5分以内に判断!
全身の症状
□ぐったり
□意識もうろう
□尿や便を漏らす
□脈が触れにくい、または不規則
□唇や爪が青白い
呼吸器の症状
□のどや胸が締め付けられる
□声がかすれる
□犬が吠えるほうな咳
□息がしにくい
□持続する強い咳き込む
□ゼーゼーする呼吸(喘息発作と区別できない場合を含む)
消化器の症状
□持続する強い(我慢できない)お腹の痛み
□繰り返し吐き続ける
エピペンのラベルを確認!
エピペンを処方された患者のエピペンケースには、必ずラベルが付いています。
- エピペンの患者情報を確認!
- 本人のエピペンであること!
エピペンの使い方
落ち着いて!
YOUがやらなきゃ、誰がやる!
もう一人いるなら、救急車を呼ぶ準備を。
YOU一人なら、電話をそばに置いて。
1.ケースから取り出し、青いキャップを外す
- 外したキャップの置き場は、どこでもいい
- とにかく注射の準備
2.利き手で握る
- オレンジが下
- 青いキャップが上
- 親指はかけないで握る
3.太ももにオレンジ部分を当てる
- 太もも:中央でもなく、真横でもなく、筋肉のところ
- ジーンズでも大丈夫
- ズボンのままでも大丈夫
※暴れる子供は、押さえつける。
※針が刺さった状態で動くと、皮膚が切り裂けるから、足を動かさないように!
5.グっと押し込み、5秒数える
- パニック時は、時間がわからない
- とにかく5秒数えれば、薬液は注入されたはず
6.外して、オレンジ部分が伸びているか確認
- オレンジ部分(ニードルカバー)が伸びていれば、注射は完了
- オレンジ部分が伸びていなければ、完了していない →もう一度、注射
7.患部をもむ
- 絆創膏を貼らなくて大丈夫
- 打った場所に、母指球(親指の下のふくらんでいる所)辺りを当て、グリグリともむ
8.エピペンをしまう
- エピペンをケースに戻す
- 蓋はしまらなくてOK
- 青い安全キャップは、しなくてOK
【練習用の場合】エピペンの片づけ
- オレンジ部分(ニードルカバー)の両側上部を押しながら、本体に押し込む
- 青いキャップをはめる
エピペンを使ったら、同時に救急車を呼ぶ
- 自分の車じゃダメ!
- 119番通報
119
一人でも慌てない。
「同時」と覚えていれば大丈夫。
エピペンを打ったら、すぐに救急車!
イチ・イチ・キュウ
エピペンを使ったら、絶対に立たせない・歩かせない
- 起きたら、顔面蒼白・一気に悪化するぞ
- 「トイレに行きたい」と言われたら、その場で漏していい
- 幼児ならオムツを履かせて!
息子も「トイレに行きたい」で、エピペン2本目を打つ参事になった。
横浜で亡くなった女の子も「トイレに行きたい」でトイレで倒れた。(=主治医談)
【アナフィラキシーショックに備えて】
小さな子供は、「注射」という言葉だけで、泣き叫び暴れる場合があります。いざという時に、適切な処置をするためにも、普段の訓練が必要だと感じました。
普段から、エピペンを身近なものとし、恐怖心ではなく安心感を与えるものにしなくてはならない。今日から毎日、息子と共に、エピペンの練習をします。
そして、エピペンと共に、携帯させる資料の準備をします。
エピペン関連サイト
公式エピペンサイトの他、見やすいと思った都道府県のマニュアル(pdf形式)のリンクです。
パニック時に、iphoneを見ることはできません。マニュアルは、カラー印刷&エピペンと一緒に携帯するのがオススメです。
【公式】エピペンサイト
https://www.epipen.jp/
<東京都>食物アレルギー緊急時対応マニュアル
食物アレルギー緊急時対応マニュアル
<大阪府>柏原羽曳野藤井寺消防組合 講習会マニュアル
エピペンの使い方 かんたんガイドブック
ブログとても参考になります。情報をいろいろとシェアして頂いて、ありがとうございます!
我が子も食物アレルギー持ちです。
突然のコメントでコメントですが、もし宜しければで構いません、ご参考までに負荷試験実施した病院を教えて頂けないでしょうか。。。病院を探しており、町医者では除去するだけの説明でしたので、安全に負荷試験ができる病院を探しているところです。。
>さら さん
コメントありがとうございます。
病院の実名を公開することは、医師や登場人物の特定にも繋がってしまうため、そのような行為をしない方針でやっております。
でも、さらさんがお子様の食物アレルギーでお悩みなら、サイトを通じて少しでも力になりたいと思います。
病院は、お住まいの地域に左右されると思います。
どんな名医がいようとも、新幹線に乗って毎回通うわけにもいかないから「親子で無理なく通える所」というのは第一条件に入ってくると思います。
アレルギーレベルにもよりますが、小数点単位の微量な負荷試験を必要としているくらい重度なのであれば、町医者ではなく大きめの病院をお勧めします。
私の経験では、街の皮膚科も耳鼻科も「アレルギー科」を掲げているのに、食物アレルギー対応としては全然ダメな町医者は多かったです。
食物アレルギー研究会
https://www.foodallergy.jp/
のホームページに、「食物経口負荷試験 実施施設一覧」が載っています。
お住まいの都道府県をクリックすると、実施医療機関の一覧が出てきます。
ここに掲載されていなくても、地元の大きめの病院で小児科・アレルギー科がある病院は候補です。
候補が絞れたら、電話をかけて食物経口負荷試験について問い合わせてみましょう。
「何のことですか?」的な態度をとる病院は、却下。
対応件数が多く、日々、経口負荷試験を実施している病院なら、その時の応対で分かります。
負荷試験を売りにしているなら、電話で確認するまでもなく病院の公式ページに掲載されているはずです。
経口負荷試験で出会うお母さま方は、2~3件は病院を渡り歩いている方が多かったです。
合う合わないは個人差がありますので、さらさん(とお子様)に合った良い病院が見つかりますように。
ご返信、ありがとうございます!
病院名、聞いてしまって、すみません( ̄◇ ̄;)
こんなに丁寧にお返事頂けて、希望につながりました!!!
親子で負担にならないように、無理なく通える病院を、探してみます♪
そうですね、合う合わないも、ありますよね。
また、ブログで、参考にさせてください♪とても読みやすくて、勉強になります!
>さら さん
知りたい事がありましたら、お気軽にコメント欄からご要望頂ければと思います。
お時間いただくかもしれませんが、ブログ記事にして公開しますよ!