「魔法の板」とも呼ばれる、カプラをご存知ですか?
息子がカプラで一番遊んでいたのは、4歳の時です。
ASD「強いこだわり」の特徴がある息子がカプラで遊ぶ時、私を困らせたのは「積み上げたカプラが崩れた時」の癇癪と、「カプラを片付ける時」です。
今回は、息子の「カプラの片付け方」について、ご紹介します。
積み上げる時は平和!作品手本の真似や再現する得意能力を発揮
カプラ・ブロックを始める時は、何を作ればいいか自分では決められず、悩んでいることが多いです。
それでも、お手本のマネや再現する能力には長けていて、カプラ作品の模範が決まると、それを再現すべく、黙々と作り始めます。
手前は、私が作ったカプラ作品。パンフレットに載っているカプラ作品の一部を真似して作りました。これ以上は崩れる、限界。
息子は気持ちが落ち着いている時は、人の作品を羨ましがって壊すことはありません。静かに、自分のカプラ作りに集中しています。
こんな時は、平和なひと時です。
これも”カプラ作品”なのか?片付けで”強いこだわり”を発揮
問題は、カプラの片付け。
時間がかかるから、急いでいる時は大問題ですよ。
息子は、カプラを片付ける時、1つ1つのカプラ・ブロックを箱の中にキレイに並べます。
ちょっと拡大。
カプラのピースが、箱の底で同じ方向を向いて、キレ~イに並んでいることが分かります。
息子にとって、(カプラを片付けた後の)箱に入った「カプラ・ブロックの姿」さえも、カプラ作品なのかもしれません。
今回は、カプラ・ブロックを縦向きに並べていますが、横向きに並べることもあります。
でも、横向きと縦向きを混在させることはありません。
カプラの片付けには、自閉症スペクトラムな息子の「強いこだわり」が発揮されます。
”こだわり”に付き合う工夫!協調して向き合うとスムーズ
箱の底にカプラブロックを並べる時、箱が真上を向いていても、真横を向いていても入れにくいです。
「バラバラに入れてもいいんだよ。」と制しても、こだわっている片付け方を変えさせることはできません。
片付け方にこだわっても良いから、早く片付けてもらう方法を考えました。
私がカプラの箱を斜めに傾けながら、この箱を斜めにしたまま支えてくれる、何か”この下の空間”に置くもの・・・というジェスチャーをすると、息子がソファの上にあったクッションを持ってきました。
それ以来、息子はカプラを片付ける時、
- クッションを床に置く
- カプラの箱をクッションに寝かせる(斜めに立てかける感じ)
- カプラ・ブロックを1つ1つ箱の中に並べていく
という手順で片付けるようになりました。
こだわっている片付け方を叱るのは無意味。やめさせたり変えさせたりするには、息子が納得できる理由も必要です。
カプラの片付け方については、息子のやり方に付き合うことにしました。
楽しそうに片付けているから、これはこれで良いのだと思っています。