我が家は、舞浜(千葉県浦安市)にある「シェラトン・グランデ・東京ベイ」(以下「(舞浜)シェラトン」)のリピーターです。
食物アレルギーがある息子が初めてディズニーランド&ディズニーシーに遊びに行く時も、数ある東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテルの中から、シェラトンを選びました。
舞浜シェラトンにはどんなアレルギー対応があるの?低アレルゲンメニューはあるの?
今回は、予約・申込から実食まで、シェラトンのアレルギー対応についてご紹介します。
※2021年の宿泊情報を元に更新済みです。
舞浜シェラトンに低アレルゲンメニューはある?
まず気になるのは、低アレルゲンメニューの存在。公式ホームページの「レストランについてのよくあるご質問」に食物アレルギー対応に関する回答が載っています。
Q.子供に食物アレルギーがあります。どの程度の除去食が対応可能ですか。
A.1F「グランカフェ」「ガレリアカフェ」、2F「舞浜 Teppanyaki+」「トスティーナ」、「ルームサービス」、(「シェラトンクラブ ラウンジ」)にて、卵・乳・小麦・そば・落花生・エビ・カニを使用しない低アレルゲンメニューのご用意が可能です。(ホテル指定の特別メニューとなります。)
ご利用に際しましては、ご利用7日前迄にアレルギー食材等をご連絡いただき、調理責任者確認の後、ご提供させていただきます。
シェラトンには、低アレルゲンメニューが存在することが分かりました。
宿泊予約は公式サイトでも旅行会社経由でもアレルギー対応の申込可能!
アレっ子連れの旅行は、食事のアレルギー対応と関連して、どうやって宿泊予約をしようか悩むものです。
旅行会社のwebサイト経由で予約したら、アレルギー対応のことを相談できないかも…。公式サイト経由で予約したらポイント使えないしなぁ…。好みの宿泊プランはこっちだけど食事プランが限定的でアレルギー対応してもらえないかも…etc。
結論から言うと、どこから宿泊予約してもアレルギー対応してもらえます。
私は、旅行会社(じゃらん・楽天トラベル・等)経由、公式サイト経由、両方で予約した経験があり。どちらで予約しても食物アレルギー対応をお願い相談&お願いすることができました!
旅行会社ネット予約の場合は、特記事項欄に「アレルギーあり」を書ける
旅行会社のwebサイトを経由してネット予約する場合、食事あり/なしや食事プランを選ぶことができても、食物アレルギーの有無を選ぶオプションはありません。
そのため、最後の方にある任意入力オプションに、食物アレルギーがある旨を記入します。「特記事項」「その他の留意事項」「スペシャルリクエスト」など呼び方は違うけど、自由入力できる欄があります。
ここに、同行者に食物アレルギーがあること、食物アレルギーがある人の年齢、アレルギーの種類を記入しておくと次のステップがスムーズです。
例えば、息子当時4歳、じゃらんnetから予約した時は、
子供(4歳)にアレルギー(小麦、乳、ゴマ)あり。
と記入(入力)しました。
この後の流れは、旅行会社やホテルによっても違います。
予約後にホテル側の担当者から直に連絡が入るパターンもあるし、旅行会社からの折り返しメールを待ち、ホテル側へ連絡するように促されるパターンもあります。
ネット予約時に食物アレルギーがある旨を申告して、何の音沙汰もない場合は、自分からホテル側に問合せするが吉です。
シェラトン側に直接、アレルギー対応について相談(問い合わせ)する
実際のアレルギー対応は、ホテル現地のレストラン担当者との事前調整で行うので、相談の入り口はどうであれ結局繋がるのはホテル側の担当者です。
私は予約後に、連絡がなくてソワソワしたり、アレルギー対応が確定できずにモヤモヤしたり、息子の食事はどうなるのかいつまでも心配したり…が嫌なので、次のステップとして自分からホテルに連絡しちゃいます。
宿泊予約が完了したら、次のステップはホテル側に電話かメールで問合せ、です。
「レストランについてのよくあるご質問」にある通り、原則としては「ご利用7日前までに」という期日があるため、早めの問合せをお勧めします。
しかし、シェラトンにメールで問合せしようとした場合、宛先となるメールアドレスを探すのに苦労しました。
「レストランについてのよくあるご質問」 ページを見ても、その他の問合せを促す場所が見つからないのです。
2018年当時は、以下の方法で問合せフォームに行き着けました。
- レストラン予約をするわけではないけれど、「レストラン予約」ボタンを押す
- 「レストランに関するお問合せ」というページが立ち上がる
- 問合せ先のメールアドレス、必要な記入事項が書かれている
その後、シェラトンの公式ページは刷新されてマリオット(https://www.marriott.co.jp)傘下になり、2020年頃からは電話番号だけが表示されています。
以降、私は電話で問合せしています。
シェラトン側にアレルギー情報を提供する
滞在中の食事はアレルギー対応が必要である旨を相談すると、シェラトン側から連絡が来ます。
私の場合は、総料理長から電話がかかってきました。

シェラトンには、食事の食物アレルギー対応内容を決めるための資料(記入用紙)が用意されています。1つのExcelファイルに必要書類がまとめられており、それが添付されたメールが届きました。
ファイルは、
・ホテル側にアレルギー情報を提供するための「アンケート」シート
・ブッフェメニュー/低アレルゲン特別食メニュー/バースデーケーキを提供するレストラン情報
・低アレルゲン特別食メニュー(朝食)申込用紙
・低アレルゲン特別食メニュー(昼食・夕食)申込用紙
・低アレルゲン特別バースデーケーキ申込用紙
・特別メニュー成分一覧(原材料一覧)
で構成されています。
必要な項目を全て記入して、シェラトン側に情報を伝える準備をします。
利用するレストランと低アレルゲンメニューを決める
各シートごとの詳細は以下の通り。滞在中の食事内容を決めていきます。
全て記入したら、シェラトン側に返信して準備完了です。
【アンケート形式】該当アレルゲン・アレルギーレベル・食事の希望など
該当アレルゲンの種類(アレルギー特定原材料等28品目から選択)、アレルギー症状の出具合を選択肢から選びます。
アレルギー症状では過去のアナフィラキシーショック経験の有無を問われます。
アナフィラキシーショック経験があっても微量は食べられる方、現在は摂取可能量が増えて危険性は少ない方、原材料に含まなければ問題ない方など多数いらっしゃると思います。
その場合、「その他の特記事項」欄を利用して、コンタミは問題ない旨などを記入することができます。
【レストラン情報】ブッフェメニュー/低アレルゲン特別食メニュー/バースデーケーキ提供案内
ブッフェ、低アレルゲン特別食メニュー、バースデーケーキをどこのレストランで提供してもらいましょう?
レストラン情報の一覧から選択することができます。
選択肢は、
・ブッフェダイニングレストラン「グランカフェ」
・カジュアルダイニング「ガレリアカフェ」
・鉄板焼き「舞浜」
・カフェ「トスティーナ」
・クラブラウンジ(クラブレベルゲスト専用)
・ルームサービス
です。
朝食・ランチ・ディナーごとに利用可能なレストランが異なりますので、自分たちの滞在プランに合ったレストランをチョイス。旅行会社の朝食付き宿泊プランは、「グランカフェ」指定の場合もあります。
低アレルゲン特別食メニュー(朝食)の申込内容
朝食は洋食と和食から選べます。
※いずれもアレルギー特定原材料7品目が不使用。
●洋朝食メニュー
コーンスープ、サーモンソテーorトマトソース煮込みハンバーグ、スチームベジタブル、米粉パン、フルーツサラダ。
●和朝食メニュー
味噌汁、鮭の塩焼きor肉じゃが、スチームベジタブル、低アレルゲンライス、フルーツサラダ。
未就学児~小学生低学年くらいまでの子供が、満足できる量です。
それじゃ足りない!となった年頃の子は、上記の「or」で2択だったお料理を両方とも選ぶことができます。
息子の場合は、まだ2品同時に注文したことはないのですが、和朝食も洋朝食も両方を経験しましたので、以下の実食レポートでご参照下さい。
低アレルゲン特別食メニュー(昼食・夕食)の申込内容
昼食と夕食は4種類のメニューから選べます。
※いずれもアレルギー特定原材料7品目が不使用。
A.甘口ポークカレーライス
B.ミートソースパスタ
C.チキングリル フレッシュトマトソース&スチームベジタブル(米粉パン or 低アレルゲンライスを選択)
D.真鯛のソテー フレッシュトマトソース&スチームベジタブル (米粉パン or 低アレルゲンライスを選択)
上記の料理すべてに、野菜スープ、ぶどうゼリー&フルーツ が付きます。
舞浜という場所柄、昼食と夕食はディズニーパーク内かイクスピアリ内で済ます旅行客が多いと思います。
我が家も例外ではなく、シェラトンのレストランで昼食・夕食の低アレルゲン特別食メニューを頼んだことがないので、今後経験したら追記します☆
低アレルゲン特別バースデーケーキ申込内容
シェラトンでは、アレルギーっ子が食べられるホールケーキが注文できます。誕生日や記念日で訪れた人にとって、とても嬉しいサービスですね。
ケーキは直径15cm、卵・乳・小麦が不使用のホールケーキです。
料金は、4,600円です。
公開されている原材料は以下の通り。
苺、植物油脂、砂糖、豆乳、苺シロップ漬け(苺、砂糖、水あめ、レモン果汁)、大豆粉、ショートニング、還元水あめ、異性化液糖、ゼラチン、米粉、麦芽糖、寒天、食塩、ぶどう糖、デキストリン、加工でん粉、トレハロース、乳化剤(大豆レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル)、
安定剤(加工でん粉、増粘多糖類)、膨張剤、香料、着色料(カロテン、酸化チタン、黄4)、メタリン酸Na、pH調整剤、酸化防止剤(V.C)
更に嬉しいのは、メッセージプレートを付けられること。
メッセージプレートはチョコレートプレートで、原材料は「カカオ油脂、カカオマス、てんさい糖」。
子供だけでなく大人の方も、ルームサービスでアレルギー対応ケーキが運ばれてくる記念日旅行、素敵ですね☆
特別メニュー成分一覧(原材料一覧)
上記でご紹介した各種メニューの原材料が一覧化されています。
これが有るのと無いのとでは、安心感が全然違います☆
※原材料は、必ずご自身でご確認下さい。
低アレルゲン特別食メニュー(朝食)の料金
朝食の低アレルゲン特別食メニューは、2,000円です。2択のお料理で両方を注文する場合は、1品追加扱いで2,500円です。
宿泊プランに、子供の朝食料金が含まれている場合、低アレルゲンメニューの料金は(そのまま)無料です。
宿泊プランに朝食料金が含まれていない場合は、低アレルゲンメニューの代金を支払うことになります。
マリオットボンヴォイ会員は、12歳以下の朝食料金が無料!
マリオットボンヴォイ会員の場合、12歳以下の子供の朝食は無料です。
我が家では、息子の初めてのディズニーリゾート旅行を終えた後、マリオットボンヴォイ会員になりました。
そのため、それ以降のリピート宿泊では、アレルギーっ子である息子の朝食(低アレルゲンメニュー)が無料になっています☆
低アレルゲン特別食メニュー(昼食・夕食)の料金

昼食・夕食の低アレルゲン特別食メニューは、選んだお料理によって価格が違います。
「A.甘口ポークカレーライス」と「B.ミートソースパスタ」は、2,200円。
「C.チキングリル」と「D.真鯛のソテー」は、3,400円です。
グランカフェの朝食ブッフェは大人気!時間帯や待ち時間に工夫を

朝食のブッフェ会場となるブッフェダイニング「グランカフェ」は、人気があってとても混んでいます。待つのがイヤな方は他のレストランに移動していました。
アレっ子ファミリーの場合、事前に低アレルゲンメニューの提供レストランを指定していますので、グランカフェで頼んであれば混んでいようとグランカフェ一択です。
滞在プランに余裕があるなら、混み合う時間帯を外した方が無難です。
とはいえ、利用客の回転には波があり、15分くらい待てば2~3組が入れ替わります。待合いソファに座りながら待つグループも普通にいました。
並びながら待っている間、列に代表者を残して、ちょっと外に出ることができます。
グランカフェ入口のすぐ横に、庭園への出入口ドアがあるので、そこから出て庭園を散歩できます。
庭園からガラス越しに行列の様子が見えるので、もうすぐ順番だ!というタイミングで、館内に戻ることができました。
ブッフェメニューにアレルゲン表記あり!※一部なし
グランカフェの各ブッフェメニューは、基本的にはアレルゲン表記がありました。
「基本的に」と書いたのは、細かいサイドメニュー(よりもサイドの一品)に、アレルゲン表記プレートがないお料理があったからです。
サラダコーナーのサラミ1種ずつとか、置いてあるソール類1つずつとか。
経口免疫療法(自宅負荷)が進んでいるアレっ子なら、低アレルゲン特別食メニューだけではなく、一般メニューからの取り分けが検討できるかもしれません。
※マルチアレルギーには取り分けが厳しかったのでご自身でご判断下さい☆
★実食★低アレルゲンメニュー(和朝食)@グランカフェ

こちらが実際に食べた、低アレルゲン特別食メニュー(和朝食)です。
ごはん・お味噌汁・肉じゃが等、シンプルな和食メニューが並んでいます。
子供用のカラフルなスプーンとフォークもあり、お箸が苦手なお子様でも大丈夫。
肉じゃがや温野菜は、ブッフェの一般メニューとしても提供されていました。
自分で取り分ける一般メニューには、メニューごとにアレルゲンが表記されているので、トング共有の課題をクリアすれば、取り分けで一食分を用意できる可能性はあります。
白米、お味噌汁、肉じゃが、バナナ、ジュース・・・これらの一般メニューで幼児一食分なら賄えるかもしれません。
因みに、含有アレルゲンに該当しない方は、グランカフェで噂の「ベイクド・フレンチトースト」がお勧めです☆
※原材料は、必ずご自身でご確認下さい。
★実食★低アレルゲンメニュー(洋朝食)@グランカフェ

こちらは実際に食べた、低アレルゲン特別食メニュー(洋朝食)です。
米粉パンは確か2枚。低アレルゲンメニューの配膳は、私たちがテーブルに案内されてから厨房に指示が入り、席についてからお料理の到着まで10分程度を要したタイミングです。息子は待ちくたびれてお腹がすいてしまい、お料理が来てすぐに米粉パンを先に食べてしまった時の写真です。
ドリンクは先に親がサーブすることができるため、ドリンクマシンが乳成分を含む飲料と混在していないジュースやピッチャードリンクを選んで用意しました。
小麦・乳アレルギーがある息子の場合、温野菜の味付けは、塩・マヨネーズ・小麦は醤油だけに使用されている和風ドレッシングが主流です。
グランカフェではドレッシングに選択肢がなく、「塩」をかけました。
この「塩」を持っていただくのに時間がかかりました。他のホテルでは一般メニューの「天ぷら」付近にある塩を取り分けたり、テーブルソルトがあったりするのですが、グランカフェでは見つかりませんでした。
混み合う朝食の時間帯、フロア係に声をかけてからだと暫く待つので、アレっ子の調味料として「塩」が必要な時は、テーブル案内時に予め伝えておくのが良いと思います。
ハンバーグは、余計な”つなぎ”で誤魔化されていない、肉々しい感じが良かったです。
一般メニューのコーンスープは乳成分を含むので、低アレルゲンメニューに子供が好きなコーンスープが入っているのは嬉しかったです。

秋シーズン、低アレルゲンメニューのデザート「フルーツ盛り合わせ」は、梨・柿・パイナップル・オレンジ・ピンクグレープフルーツでした。
パイナップル・バナナ・オレンジ等は、ブッフェの一般メニューにあったので、一部の果物はおかわり出来ました。
シェラトン・グランデ・東京ベイのアレルギー対応を経験して
シェラトン・グランデ・東京ベイの食物アレルギー対応は、いかがでしたか。
何回か経験して申込から提供までの流れと、低アレルゲン特別食メニューの内容が把握できました。
朝食・昼食・夕食の他、バースデーケーキまで低アレルゲン特別食メニューが用意されているので、食物アレルギーがある人でも意外と自由に滞在できます。
ディズニーリゾート(TDL、TDS)のアレルギー対応と合わせれば、皆と一緒に柔軟な旅行計画ができると思います。
今後は、グランカフェ以外のレストランでの低アレルゲン特別食メニューや、昼食のためのテイクアウトをお願いできないか?等、引き続き新たな挑戦(注文)を計画中です。
私としては息子にもブッフェの取り分けを経験させてあげたいので、一般メニューから「自分で取り分けする」が目標なのですが、まだ時期尚早。マルチアレっ子の息子の場合、各アレルゲンの毎日の負荷摂取量が「1g未満の微量」なので、もう少し増量してからの挑戦になりそう。
とはいえ、ブッフェの料理ラインナップやアレルゲンを事前に確認できたり、低アレルゲン特別食メニューをスムーズに予約できたり…と、アレルギー対応は年々良くなっています。
舞浜シェラトンの宿泊レポートは、別記事にまとめました。