食物アレルギーっ子の旅行先・宿泊先の選び方(予約時の条件)
国民の3人に1人の割合で何らかのアレルギーを持っていると言われる現在では、食物アレルギーを持つお子様も多いと思います。
普段の食生活における問題を乗り越えても、更なる難題あり。それは、外食と旅行です。
外食や宿泊を繰り返す中で、外食先・宿泊先を選ぶ時のポイントを考えていきます。
食物アレルギーっ子に立ちはだかる「旅行」という壁

ご家庭では、ご家族の努力の甲斐あって、食物アレルギーに対するノウハウが蓄積されます。
ご家庭での食事はまず安心、何とかなる状態になっても、次に、幼稚園・保育園・学校などでの集団生活における食事対応の壁にぶち当たります。
そして次に、外食の壁。
そして更には、旅行の壁。
全てを持参で賄うには無理のある旅行において、旅行の食事問題が最大の壁となります。
食事の楽しみ=思い出の共有

楽しみにしていた外食や旅行で、アレルギー児だけが「あれ?食べられるメニューがないね。」という状況、私はイヤです。
最近では、多くの飲食店ではアレルゲン表記があります。このおかげで、該当アレルゲンを避けてメニューを選ぶことが可能となりました。
しかし、アレルゲンを避けるだけでは、アレルギーっ子だけが質素な食事なってしまう経験もあります。
とあるブッフェ式のレストランで、アレルギーっ子が食べられるのは、しらすご飯と鮭の塩焼きだけしかない、という事もありました。
白米と焼き魚だけを食べている小さな子供の前で、大人だけ美味しそうなメニューを選り取り見取り・・・というのは、やはりやり切れません。

「どうせ自分は食べられない」と諦めて、自分を否定するような感情に繋がってほしくないし、何より、一緒に食事を楽しむことは、思い出の共有に繋がる大切なことです。
【0歳・1歳・2歳児のポイント】アレルギーっ子の食事が「持ち込み可能」か?
0歳~2歳までは、ほとんど持参で対応していました。
離乳食の時代は、離乳食自体が持ち込み可能かどうかを確認していました。
最近では、離乳食を提供してくれる施設が増えたので、アレルギーっ子でも大丈夫な離乳食メニューがあるか否か、確認すれば大丈夫です。
もしも、「離乳食はアレルギー対応していない」なんて言われたら、瓶タイプやレトルトの離乳食を持ち込みましょう。
1歳を過ぎると、提供メニューと持参メニューの組み合わせで対応。
白米、焼き魚、焼肉、温野菜などのメニューが存在することを確認した上で、持参したレトルト食品を組み合わせて一食分を作りました。
アレルゲンフリーのレトルトカレーは、持参にとても便利で、強い味方です。
甘栗とバナナを持参することも多いです。
いずれにしても、持ち込み許可であることが条件です。
【3歳以降のポイント】アレルギー対応可能(低アレルゲンメニューあり)か?

最近は、低アレルゲンメニューを用意してくれる宿泊先が増えています。
大手旅行会社のパンフレットや、予約サイトのホームページ上には、食事のアレルギー対応に関する詳細が書かれていない場合があります。
「お食事にアレルギー等のご心配がある方は、お問合せ下さい」的な記載の場合は、宿・ホテルに直接、問い合わせるのがポイントです。
予約してから、旅行会社や予約専用サイトを経由して問い合わせると、伝言ゲーム状態になってしまいます。
予約後ではなく予約前に、その宿・ホテル自体が、アレルギー対応可能なのかどうか、直接確認します。
アレルギーっ子との旅行において、食事がアレルギー対応可能であることは必須条件。
ここで対応不可ならば、宿泊先を再検討するか、食品の持参で旅行期間の食事が賄えるのか要検討です。
アレルギー対応可能、低アレルゲンメニューがある、と判明すれば、あとは簡単!お気に入りの旅行会社や予約サイトで、予約するだけです。
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【バイキング形式・ブッフェ形式のポイント】取り分け可能か、出し切り料理(代替メニュー)か?
浅草ビューホテルのスカイグリルブッフェ武蔵は、未就学児は無料でした。
無料なのに、幼児向けの「出し切り料理」の提供が可能でした。
無料ゆえに「代替」というよりは「除去」(取り分け)に近い対応です。
一方で、未就学児でも食事料金(旅行代金)のかかるブッフェ形式レストランを利用した場合、「除去」ではなく「代替え食」を用意してくれました。
有料でも、旅先の食事バイキングで、代替メニューの提供がある事は、感動に近い印象を受けました。
アレルギーっ子の宿泊先選びのポイント(まとめ)
私はなるべく、未就学児でも宿泊代金が発生するプラン(宿泊先)を選んでいます。
必ず(今のところ100%)、「代替」対応が可能だからです。
代替えが可能ということは、未就学児1食分の低アレルゲンメニューを提供してくれます。
夕食として準備された代替メニューが、立派なお重箱に、片栗粉の衣のから揚げ(=竜田揚げ)や枝豆が入っている、立派な低アレルゲンメニューだった経験があります。
当時3歳の息子は大喜び!でした。
殆どの場合、金額とサービスは比例していて、未就学児が有料でも、息子のアレルギー対応食として返ってきました。
未就学児が、無料ではなく有料のプラン(宿泊先)がオススメです。
旅行先を決める上で大事なポイント
アレルギー症状に対応できる病院が近くにあるか

離島・山奥・海外などの場合は、注意が必要です。
何かあった時に、救急車で駆けつけ可能な病院が近くにあるか。
アレルギー症状にもよりますが、子供が小さいうちは、都市やバリバリの観光地を選択するようにしています。
食事のアレルギー対応について相談できるか

最初の入り口は、予約課やお問合せ窓口で良いと思います。
まずは問合せができて、次のステップで、担当者と相談できる施設が安心です。

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