小麦/乳/卵などに食物アレルギーがあると、市販のお菓子を選ぶのに苦労しますが、ポテト系スナック菓子には助けられています。
有名メーカーや商品ブランドほどシンプルな「塩味」があって、アレルギーがあっても食べられることが多いのです。
今回は、カルビー社の「じゃがビー(jagabee)」に着目。似てるけど”食べられない”商品もあるので、ご注意を!
カルビーはすごい!ポテトスナックの種類が豊富
カルビーは、子会社のカルビーポテトを含めると、ポテトスナック類の種類が豊富。スーパー、コンビニ、旅行先どこでもどれかは手に入ります。
カルビーのアレルゲン情報はWebサイトで確認できる
カルビー商品のアレルゲン情報
https://www.calbee.co.jp/products/allergy/
カルビーの各商品のアレルゲン情報は、カルビーの公式HPから参照できます。
自分の該当アレルゲンを含まない商品が、一覧からすぐ分かるので便利です。
小麦アレルギー持ちとしては、「小麦」の●印が、醤油なのか醤油以外なのか一目で分かるといいのですが。これは商品の原材料を見るしかないですね。
アレっ子は要注意!じゃがビーとじゃがりこは全然違う!
同じカルビーのポテトスナックの中に、メジャーな商品が2つ、「じゃがビー」と「じゃがりこ」があります。
この2つは、子供から見た時に、形状が似ていて間違いやすいです。
私は大人ですが…食物アレルギーと関係ない世界にいた頃は、じゃがビーとじゃがりこは「ほぼ同じ」感覚でした。
じゃがりこの方がサクっと軽い、食感が違うか?程度。その違いを意識したことはなかったです。
息子の食物アレルギーをきっかけに、食べられる商品や原材料を吟味するようになると、じゃがビーとじゃがりこは明らかに別物だと分かりました。
じゃがビーとじゃがりこの違いは、原材料と作り方をみるだけでも明らかに違うので、詳しくご紹介します(↓)。
じゃがビー(うすしお味)の原材料
じゃがいも(遺伝子組換えでない)、植物油、食塩、コーンスターチ、こんぶエキスパウダー、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(V.C)
じゃがビーは、ジャガイモをカットして揚げて味付けしているため、原材料が比較的シンプルです。
アレルギー特定原材料等28品目は不使用です。
※アレルゲン情報は、カルビー公式アレルゲン情報からも分かります。
じゃがビーの作り方とこだわり
以下、じゃがビーのHP(jagabeeのこだわり)より抜粋・要約です。
- ジャガイモを皮付きのままカットする
- 選別する
- 油で揚げる
- 塩で味付け(うすしお味の場合)
- カップ・箱につめる
スティック状にする成形工程はなく、皮付きポテトをスティック状にカットしただけだと分かります。
マッシュポテトから成形する時に、小麦・乳を含む調味料などが混ぜ込まれてしまう商品は多いですが、「じゃがビー」はジャガイモをカット→揚げる→味付け というシンプルな作り方でした。
※「じゃがビー」は箱買いがお得です。コストコだと1箱998円で購入できました。
じゃがりこ(サラダ味)の原材料
じゃがいも(遺伝子組換えでない)、植物油、脱脂粉乳、粉末植物油脂、乳などを主要原料とする食品、食塩、乾燥にんじん、パセリ、こしょう/乳化剤(大豆を含む)、調味料(アミノ酸等)、香料、酸化防止剤(V.C)
一方、「じゃがりこ」は、一番シンプルと言えるサラダ味でも、「乳成分」と「大豆」が含まれています。
実は、他の「チーズ」「じゃがバター」「たらこバター」味に含まれるアレルギー特定原材料等28品目も乳成分と大豆。
これは理解できる…しかし、「サラダ味」から乳成分を除いてくれ~!なぜ乳成分が必要なのだ~!?
と思っています。
「じゃがりこ」の作り方
以下、カルビー株式会社HPの「じゃがりこ」の「よくあるご質問」より抜粋・要約です。
- ジャガイモをスライスして蒸す
- 裏ごしする
- パセリ、にんじん、調味料で味付けする
- ところてんのように、生地を押し出してスティック状にする
- 乾燥させる
- 油で揚げる
- カップ・箱につめる
「じゃがりこ」は、裏ごししたジャガイモに調味料で味付けする工程があるので、ここで「乳などを主原料とする食品」が投入されているようです。
味付けしたポテト生地を押し出してスティック状に成形 → 揚げる という作り方でした。
同じメーカーの類似品でも原料や製法が全然違う!
ポテトスナック類は、同じメーカーの類似商品であっても、原材料や製法が異なるので要注意です。
食物アレルギーがあると、「塩だけで味付けした〇〇」と謳っている商品に反応してしまいますが、塩味だから食べられる訳でもないので、原材料をよく確認しましょう。
アレっ子が食べられるお菓子こそ「教え方」は要注意
特に、原材料やアレルギー情報を正しく読めない子供の場合、その教え方には注意が必要です。
息子が保育園児の頃、「じゃがビーは食べられる」という言い方をしてしまった時に、息子がスーパーでじゃがビーの「バターしょうゆ味」の箱を取ろうとしたことがありました。
今は「じゃがビーのうすしお味は食べられる」「じゃがりこは乳成分が入ってて食べられない」という言い方がメインですが、実はこれもちょっと危険。
同じメーカーで同じ製品であっても、商品リニューアルや原材料変更などで含有アレルゲンがかわる場合があるからです。
小学生になり、漢字が読めるようになってきた息子には少しずつ、「前に食べたことがあっても、買う時と食べる時にアレルギー(=アレルゲン情報)を確認する」と教え始めています。
アレっ子ファミリーがいつも選び、アレっ子が食べられるお菓子こそ、普段の教え方が難しいですね。
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