保育園生活、最後の夏。
息子が通う保育園で、5歳児クラス恒例「お泊り保育」がありました。
息子は、クラスにただ一人の食物アレルギーっ子です。食事は心配の種…。
なぜなら、「お泊り保育」の食事は、給食とおやつだけじゃない。夕食・朝食付きの1泊2日だからです。
今回は、「お泊り保育」の食物アレルギー対応について、まとめました。
目次
お泊り保育の食事メニューは「献立表」に載っていない!
保育園給食の献立表は、アレルギー対応内容をチェックするため、毎月事前に確認しています。
「お泊り保育」当日の献立表には、お泊り保育としての食事メニューは載っていません。
通常保育の後に、お泊り保育へと突入するのは5歳児クラスだけなので、0歳児~4歳児クラスの子供達は普段通り。給食の献立表としては、いつも通り「昼食」と「おやつ」のメニューだけが掲載されていました。
アレルギー児の保護者は、いつもの給食献立チェックに加えて、お泊り保育の食事についてもケアする必要があります。
お泊り保育に向けて、「当日の夕食」「翌日の朝食」のメニューについても、確認しなければいけません。
お泊り保育の食事対応・アレルギー対応について、調理担当者と打ち合わせましょう。
◆確認すること
・お泊り保育の夕食メニューの内容
・お泊り保育の朝食メニューの内容
・上記食事メニューのアレルギー対応
・食材準備など、協力が必要なことはあるか
お泊り保育の食事はアレルゲン不使用!クラス全員同じメニューに

調理士さんからの返事には、「アレルギー代替え対応ではなく、クラス全員、同じもの」を提供する、と書いてありました。
夕食はカレー、朝食はおにぎり。全て7大アレルゲン不使用です。
小麦・乳・ゴマ・クルミアレルギーの息子でも食べられるメニューです。
お泊り保育の夕食・朝食は、クラス全員”同じもの”が提供されることが分かりました。
アレルギー特定原材料等不使用の「クラス全員、同じメニュー」には、その献立に見えない、たくさんの気持ちが詰まっています。
仕入れ価格も高い「アレルギーに配慮した食品」を使ったメニュー化。
思い出のイベントで、他のお友達と一緒にテーブルを囲める配慮。
園も先生も保護者も本人も全員が大変な思いをしてしまう「食物アレルギー事故」に対する、究極の未然防止策の選択。
私は涙が実際に溢れたほど、感謝しました。
【実例】お泊り保育「夕食」の献立メニュー

「お泊り保育」の夕食メニュー(献立)は、「カレーライス」です。
チキンカレー
アレルギー対応ルー※を使用。
※アレルギー特定原材料等27品目不使用「カレーの王子様」
レタスとキュウリのサラダ
マヨネーズを使用。
いちごゼリー
「ゼリーエース」を使用。
トッピングは、豆乳クリーム・缶詰みかん・缶詰パイン
ゼリーに添える生クリームは、乳製品ではなく「豆乳クリーム」をホイップしてくれました。
【実例】お泊り保育「朝食」の献立メニュー

「お泊り保育」の朝食メニュー(献立)は、「おにぎりセット」です。
おにぎり
以下の4種類から好きなものを選び、自分でにぎります。
・鮭フレーク(ニッスイ焼き鮭 あらほぐし)
・ツナマヨ(ツナ缶+マヨネーズ)
・おかか(かつお節+しょうゆ+砂糖)
・塩
ウインナー
みんなの食卓「 ポークウィニー皮なし」を使用
※7大アレルゲン不使用
スイカ
朝食前の「スイカ割り」で使ったスイカをカットします。
食育プログラム「ラッシー作り」はアレルギー代替対応!

お泊り保育の1日目の日中、食育プログラム「ラッシー作り」がありました。
三大栄養素について学んだ後、自分たちでラッシーを作って飲む、という食育プログラムです。
「ラッシー作り」は、乳製品の代表格ヨーグルトが使われます。
この「ラッシー作り」の材料は、アレルギー代替え対応でした。
乳アレルギーの息子は、ブルガリアヨーグルトを「豆乳グルト」に代替えです。
息子は、「豆乳グルト+ジュース+はちみつ」でラッシーを作りました。
作業は…
・三大栄養素について説明を受ける場面は、皆と一緒
・「ラッシー作り」の作業から「ラッシーを飲む」場面まで、皆とは別のテーブルで、先生と一緒
という状況でした。
お泊り保育アレルギー対応まとめ

「お泊り保育」の食事は、素晴らしい食物アレルギー対応でした。
保育園側の配慮によって、アレルギー児がみんなと一緒に、全員同じものを食べることができました。
息子は普段の給食の時、少し離れた「お誕生日席」で、お友達の隣りではなく先生の隣りで食べています。
お泊り保育では、隣は先生ではなくお友達だったので、得意の変顔を披露しながら、嬉しそうに食べていました。
2~3時間おきにweb上に公開された”お泊り保育中”の写真には、皆と一緒に笑顔でカレーライスを食べる息子が写っていました。
アレルギーっ子の楽しい食事の思い出は、食の準備に関わる人の協力があって成り立っているのだと、身に染みて感じました。
今回の食事内容が、世の中の「お泊り保育の食事とアレルギー対応」の事例となり、食物アレルギーっ子にとって楽しい食の思い出作りに繋がれば嬉しいです。
※原材料は、必ずご自身でご確認下さい。
うわあ!うれしいですね!
読んでたら涙が滲んできました。
息子さん、よかったですね。
>レオさん
ありがとうございます。
とても楽しかったようで、私も嬉しかったです。