夏本番。保育園では、天気・気温・風の強さなど環境条件が合えば、連日プールに入っています。
息子は、今年のプールを嫌がるようになりました。
その理由が判明したため、今までの経緯と共に、まとめました。
目次
3歳までは「溜まった水」が怖くて泣いていた!この3ステップは自然な流れ
3歳までは、確かに「怖くて」泣いていました。
息子が通う保育園では、「プール」と言っても段階があり、1歳児クラスは足首が漬かる程度の深さで水遊びレベル、2歳児クラスは浅くて小さなビニールプール、3歳児クラスはビニールプールと大きなプール併用、4~5歳児クラスは膝が漬かる程度まで水を張った大きなプールです。
1歳の時、息子は保育園で何をやるにも、最初は必ず泣いていました。玩具を使って水遊びするのも、初めての時は大泣きでした。
お母さんがいない中、これから何をやるのかよく分からないまま物事が進むので、いつも不安でいっぱい。水遊びで泣くのも理解できます。
2歳の時、赤ちゃんが水遊びする雰囲気から一転。水深は浅いとはいえ、水着に着替えてプールに入るという状況。初めての時は大泣きでした。
水面が揺れている、陽光を反射してキラキラしている、皆で一緒に水に漬かる、お友達がはしゃげば自分の顔に水がかかる…。息子にとってはインパクトが大きかったのでしょう。泣くのは理解できます。
3歳の時、息子は「去年と同じプールがいい」と言いました。浅く水を張ったビニールプールは、2歳児クラスのひと夏で経験済み。プール納めの頃にはすっかり自信が付いていたようです。
ところが3歳児クラスは、昨年までのビニールプールで慣らした後、いよいよ大きなプールデビュー!
初めてが苦手&怖がりな息子にとっては「お兄ちゃんたちが入っていた、大きくて深いプール」という印象があり、怖くて怖くてたまりません。
しかもこの時は、自閉症スペクトラム障害が判明する前。全体に向けた指示が通らない息子に対して、担任の先生が怒ってばかり。
息子にとっては、怖いプールの中で、頼りになるはずの先生が「水より怖い」という状況でした。
「大きいプールが怖くて、泣いちゃった」
帰って来てから、そうやって自分で言えるようになったのは大きな成長です。息子が泣いてしまった理由は、よく理解できました。
「ビート板楽しい!」大きなプールに慣れた4歳、事前練習の効果も出てプール好きに!
息子が4歳の初夏、保育園のプールシーズンを迎える前に、早めの夏休みを取りました。それが、ホテルエピナール那須に連泊した時です。
ホテルには、息子が”怖がらないプール”があり、そこでビート板の練習をしました。
その甲斐あってか、7月に入って保育園のプールが始まると、去年までの「プール嫌い」が一転!「プールが楽しみ」と言うようになりました。
4歳児クラスからは、プールの中に”体操教室の先生”も一緒に入ります。その体操の先生が、ワニ歩き・バタ足・ビート板などを教えてくれました。
自分が経験したことがあるビート板を、保育園のプールでも使い、体操の先生が教えてくれたということが、息子にとっては前向きになれる経験だったようです。
昨年まで、プールで泣いていた息子の姿は、もうありませんでした。
バシャバシャと楽しそうに、保育園のプールを満喫していました。
分からない!もう水は怖くないのに、なぜ「プールが嫌」なの?

ところが、今年、2019年の夏。
なんだろう、その口調は…。
昨年は、「プールある?」「うん、あるよ。」「やったー!」という会話の流れでした。
今年は、明らかに、「ないよ。」の回答を期待した言い方です。プールがない事を期待しているのです。
案の定、「あるよ。」と私が答えると、息子は「えーー」と言いました。
なぜ、今年は「やったー!」じゃないの?
去年の夏は、あんなにプールを楽しんでいたでしょう?
顔にかかる水の対策も、お風呂でワニ歩きの練習も、ずっとやってきました。
今年は、ビート板の練習はしていないけど、ビート板が怖いわけでもなさそう。
スイミングプールに通っていないから、泳げるお友達を見て、何か感じたのか?
なぜ「プールが嫌」なのか、息子本人が教えてくれるまで、理由が分かりませんでした。
理由は意外なところに!5歳児がプールを嫌がるワケ

お、おしっこ・・・?
なるほどなるほど、分かりました。
息子は、プールの水に入ると、”おしっこ”をしたくなる気持ちになるから、プールを嫌がっていることが分かりました。
「そうなったら、どうしよう」という不安が大きいのでしょう。
共感と状況説明のワンツー対応で不安を軽減
ここで「そんなことで」と怒ってもいけないし、「先生に言えばいい」と先に正論を述べても、息子の「どうしよう?」は解決しないんですよね。
まずは共感することが効果的。そして、次に具体的に理由や状況を教えてあげることが大事です。
これは、私が息子と向き合う毎に実感し、いつも心掛けていることです。

まずは共感してあげて、理解を示しました。
次は、「なぜそうなるのか」理屈を説明します。

お腹の前で、手で丸を作り、ジェスチャーで「膀胱の存在」を教えました。(視覚にアピール)

息子は、私のジェスチャーのマネをして、自分のお腹の前で作った、手の輪っかを動かしています。

(息子は、何か考えている)

息子は、「〇〇だから大丈夫」という表現をすると、落ち着く傾向があります。

息子には、理由や状況を説明した上で、「それが大丈夫なこと」であることを伝えると、安心する傾向があります。

「なんだか大丈夫そうだ」というニュアンスは、伝わったようです。
5歳になった息子が、プールを嫌がる理由は、「水に入ると、おしっこが出ちゃう気がするから」というものでした。
私の説明が、少しは安心材料になったのか、保育園でプールがある日の嫌がり方が軽減したような気がします。
水に入った時に「ボウコウ」が反応する話を気にしている様子だったら、もう少し視覚的にイメージできるように、絵に描いて教えてあげようと思います。
最近は、水を溜めるだけのビニールプール型ではなく、噴水タイプもあります。水が怖い子には、プール開きの前に、「水遊びが楽しい」という感覚を知ってもらえると良いですね。
ビート板は、泳いだ気分になれるアイテム。1000円ちょっとで買えるタイプが多いです。※レンタルでも充分です。