夏本番。保育園では、天気・気温・風の強さなど環境条件が合えば、連日プールの時間がありました。
息子は5歳の時(年長クラスの夏)、今までとは違った理由でプールを嫌がるようになりました。
水は怖くないのになぜ!?その理由と共に、プールを嫌がった息子の経験をご紹介します。
【1歳】プールじゃない…水遊び・泥遊び・何をやるにも泣く
1歳の時、息子は保育園で何をやるにも、最初は必ず泣いていました。
玩具を使って、水たまりレベルの場所で水遊びをする時も、初めての時は大泣き。
砂場に水を流して、泥遊びする時も、泥がイヤなのか汚れるのがイヤなのか、とにかく大泣き。
※不安が強く過敏な子なので、今なら納得
とにかく保育園で何をやるにしても、特に初めてやる遊びは泣いて怖がり、先生を困らせました。
お母さんがいない中、これから何をやるのかよく分からないまま物事が進むので、いつも不安でいっぱい。
水遊びや泥遊びは夏ならではの季節遊びなので、当然「慣れた遊び」「いつもの遊び」とは違うので、泣くのは理解できました。
【2歳】水着&ビニールプール初体験!初めてが苦手な子は大泣き
2歳の時、赤ちゃんが水遊びする雰囲気から一転。保育園のプール・デビューです。

プールと言っても、2歳児クラスが使うプールは水深が浅いビニールプールです。
しかし、息子にとっては初めて水着に着替えて、初のプール体験。
まぁ…不安が強く初めてが苦手な息子は、当然大泣きです。
水着に着替える、水面が揺れている、陽光を反射して眩しい、水に漬かる、お友達がはしゃいで顔に水がかかる…。
息子にとってはインパクトが大き過ぎて、泣くのは理解できました。
【3歳】保育園のプールデビュー!水深が深いし、先生が怖い
2歳児クラス時代は、浅く水を張ったビニールプールを経験し、ひと夏を通して自信が付きました。
プール納めの頃にはビニールプール遊びが楽しくなっていました。
ところが1年経ち、息子が3歳の夏には、泣きそうな顔をして「去年と同じプールがいい」と言いました。
「プールが怖くて、保育園で泣いちゃった」と言うのです。
「今年のプールは泣かないだろう」と安心していた矢先だったので、なんで!?と思いました。
事情を探ると、なるほど、昨年までのビニールプールは2歳児クラスで卒業。
3歳児クラスは、ビニールプールで体を慣らした後、保育園に組み立てで設置している大きなプールを利用することが分かりました。
息子にとっては「大きくて深いプール」という印象。初めてが苦手で怖がりな子にとっては、怖くて怖くてたまりません。
しかもこの時期、「全体に向けた指示が通らない」と言って、この時の担任は息子を怒ってばかりでした。
息子にとっては不安なプールで、安心させてくれる大人もいない、頼れるはずの先生が「水より怖い」という状況だったのです。
帰って来てから、「怖かった」「泣いちゃった」と自分で報告できるようになったのは大きな成長ではありますが。
3歳までは「〇〇が怖い」で泣いていた!
このように、息子が通った保育園では、一言に「プール」と言っても段階がありました。
1歳児クラスは、足首が漬かる程度の深さで水遊びレベル。
2歳児クラスは、浅くて小さなビニールプール。
3歳児クラスは、ビニールプールと大きなプールを併用しながら、大プールがメインです。
ここまで振り返ると、確かに3歳までは「何かが怖い」という気持ちで泣いていました。
【4歳】プール練習、体操の先生が付添い…でプール好きに!
息子が4歳の夏、保育園のプールシーズンを迎える前に夏休みを取り、ホテルエピナール那須に連泊。ホテルの子供プールで遊び、ビート板の練習などをしました。
その甲斐あってか、7月に保育園のプールが始まると、去年までの「プール嫌い」が一転!
息子は「プールが楽しみ」と言うようになりました。
4歳児クラスからは、プールの中に「体操教室の先生」が一緒に入ります。
いつも保育園で体操教室をやってくれているお馴染みの体操の先生。跳び箱やマット運動を教えてくれる優しい先生。息子にとっては安心材料です。
その体操の先生が、一緒にプールで、ワニ歩き・バタ足・ビート板などを教えてくれました。
自分が経験したことがあるビート板を保育園のプールでも使い、しかも優しい体操の先生が教えてくれた!
…という体験が、「プール好き」に転じたようです。
1年前までプールで泣いていた息子の姿はなく、バシャバシャと楽しそうに保育園プールを満喫していました。
先生も水も怖くないのになぜ!?プールを嫌がる理由がナゾ

ところが翌年、5歳の夏。
な、なんですか、その嫌そうな口調は。明らかに「今日はプールないよ」という答えを期待した言い方で、プールがあるか無いか聞いてきました。
私が「今日はプールあるよ」と答えると、息子は「えーー」と言って嫌がりました。
昨年は「プールある?」「うん、あるよ。」「やったー!」という会話の流れだったのに。
なぜ、今年は「やったー!」じゃないの!?
顔にかかる水の対策も、お風呂でワニ歩きの練習も、ずっとやってきて、もう怖くないのに。
スイミングプールに通っていないから、泳げるお友達を見て、何か感じた?
なぜプールを嫌がるのか、息子本人が教えてくれるまで、理由が分かりませんでした。
【5歳】プールを嫌がる意外なワケは、アレ。

お、おしっこ・・・?
なるほどなるほど、本人にヒヤリングした結果、プールを嫌がる理由が分かりました。
息子は、保育園のお腹の辺りまで水があるプールに入ると、「おしっこ」がしたい気持ちになるから、嫌がっていました。
本当に「おしっこがしたい」のではなく、「おしっこがしたくなったら、どうしよう」という不安が大きい状態でした。
※息子は、とても不安が強い子です。
「先生に言えばいい」の正論は通じない…
不安が先行して困った状態になっていた息子ですが、ここで「そんなことで」と流すと逆効果だし、「先生に言えばいい」と正論を教えるやり方は、息子に通じないんですよね…。
息子の「どうしよう?」を解決するには、コテコテの共感と、科学的?根拠のある具体的な理由や状況を教えてあげるのが得策です。
これは、息子の特性と向き合う度に実感しているので、不安が強すぎて質問攻めしてくる傾向のお子さんにお勧めの対策ですよ。
※全ての不安が強い子に効果があるとは限りません(汗)
プール嫌がる対処法1.ツーっとお腹に走る冷たい感じを共感

息子がプールを嫌がる気持ちを落ち着かせる対策。まずは、コテコテな共感対処法です。
冷たい水にお腹まで漬かると、ツーっと冷たい感覚が走ることに理解を示します。
そして、なんとなくオシッコがしたい感じに似ていることに共感しました。
プール嫌がる対処法2.ボウコウの存在(理屈・根拠)を説明

次は、理屈の説明です。
息子は「なぜそうなるのか」理由が分からないと、次の質問を投げてきます。
回答を誤魔化すと延々に質問攻めが繰り返されることになるので、理屈や根拠を教える必要があります。
お腹の前で、手で丸を作り、ジェスチャーで「膀胱の存在」を教えました。

息子は、私のジェスチャーのマネをして、自分のお腹の前で手の輪っかを作って動かしています。

(何か考えている)

嘘にならないように、かつ5歳児に分かるように説明するのが毎回大変ですが、なんとか膀胱の存在と「おしっこがしたい」気持ちとの関連性を教えました。
プールを嫌がる対処法3.安心してから正論「先生に言う」を教える

息子は、「〇〇だから大丈夫」という表現をすると落ち着く傾向があります。
膀胱の存在や「おしっこしたい」ような気持ちになる理由がわかった上で、「だから大丈夫」と伝えて安心してもらいました。

「なんだか大丈夫そうだ」という安心感を覚えてから、本当にトイレに行きたくなった時にどうすれば良いのか教えました。
息子の場合は、正論を教える前に、安心させることが鉄則ですね。
「プール嫌だ」の意外な理由が判明して
5歳になった息子が、プールを嫌がった理由は、「先生が怖い」でも「水が怖い」でもなく「冷たい水に入ると、おしっこが出そうな気がするから」というものでした。
私の説明が少しは安心材料になったのか、理屈や根拠を説明した後は、プールの嫌がり方が軽減しました。
もしも膀胱の話が気になる様子だったら、もう少し視覚的にイメージできるように、絵に描いて教えようと思っていましたが、その後は大丈夫でした。
保育園最後のプールが、無事に終了しました!
水を溜めるだけのビニールプール型ではなく、噴水タイプもあります。
水が怖い子には、プール開きの前に「水遊びが楽しい」という感覚を知ってもらいたいから、これで遊んであげれば良かったです。
ビート板は、泳いだ気分になれるアイテム。機能的なタイプが1,000円ちょっとで買えるのは良いですね!
※年に数回なら、レンタルでも充分です。