朝起きない!保育園を嫌がる子を視覚支援「朝カレンダー」「保育園の絵」でスムーズに起こす工夫

息子は、保育園に行くのを嫌がり、起床から自宅を出るまで、とても手がかかりました。一番大変だったのは、3歳~4歳の頃です。

中でも、その日が始まる「起床」の場面は、大きな山場。目を覚まして、第一声が「保育園イヤだ!」でした。

そんな朝起きてすぐの癇癪が、次第に軽減した方法があります。

3歳になると「平日の起床=保育園」だと完全に理解している!

爽やかな朝・・・のはずが…

朝の起床時は、息子の「行動の切り替えの悪さ」と向き合う上で、大きな山場でした。

息子は目を覚ますと同時に、「ほいくえん、いく?いかない?」と聞いてきます。

「行くよ。今日は〇曜日だから、保育園だよ。」

と私が答えを言い終わらないうちに、息子は目をギュッと瞑って、顔をグシャグシャの表情にした表情。

次の瞬間、足をジタバタさせて、当たったら肋骨が折れそうな強力な空中キックで宙をこぐ。

そして、「イヤだイヤだ!」の大癇癪でした。

起床と同時に、「平日に起きる、イコール保育園に行く」ことを即座に理解しているのです。

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厳密には、前日の夜、寝る前から理解しています。

「明日になって保育園に行くのがイヤだから、眠るのもイヤ」だという想いが、なかなか寝ない原因の1つでもあります。

保育園に行きたくない気持ちと、行きたくないから夜もなかなか眠ろうとしない状況がり、朝はなかなか起きてくれませんでした。

視覚優位だから「今日」を見せる!視覚支援グッズ『朝カレンダー』で明確に

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息子は、視覚優位な特徴があります。

言葉だけでなく目で見て分かるように、ジェスチャーや絵に描いて説明すると、その理解度は雲泥の差です。

朝起きてボーっとしている脳は、日中の活発な脳よりも更に、言葉だけじゃなく視覚支援が必要なのかもしれない。

目覚めてばかりの息子には、「朝だよ」「起きて」等の声掛けだけでは、自分の気持ちと情報をうまく整理できず、「なんだ?」「嫌だ!」とプチパニックになっているのかもしれない、と思いました。

そこで、朝起きる時だけに使う「朝カレンダー」を準備をしました。

自宅にあった使っていない、ただのカレンダーです。お金も時間もかけずに、すぐに準備できます。

「朝カレンダー」の目的は、朝起きたら「今日は平日・保育園」と視覚から認識し、保育園に行きたくない気持ちを情報として整理できるようにすることです。

「もう朝?今日は何曜日?保育園?」という沢山のハテナと、「行きたくない」という確実な気持ちが、ごちゃ混ぜになると混乱して癇癪&パニックに繋がるので、そこを整理することから始めます。

まずは、息子が混乱する前の朝一番に、「朝カレンダー」を使って「今日は平日・保育園」という事実を視覚に訴えました。

◆カレンダーのタイプについて

「朝カレンダー」は、朝起きた時に目の前で見せるので、枕元に持ってこられる卓上タイプや、ノートサイズに折り畳める壁掛けカレンダーが便利です。

手帳やスマホのカレンダーアプリ等でも代用できますが、視覚支援ツールとしては「専用性」を高めた方が効果的です。

自分の手帳やスマホを見せるより、子供から見ても「朝のカレンダー」として認識できるように、それ専用のカレンダーがお勧めです。

「今日」はどこ?動かせる目印で視覚に訴える!貼って剥がせるシールを利用

朝カレンダーの準備できたら、子供に対して「今日」がどこなのか明確に知らせる必要があります。

私は『きょう』という、文字のシールを作りました。

貼り直し可能なシールを作るには、マスキングテープが便利です。無地で淡色のマスキングテープは、上に書いた文字が見やすいので重宝しますよ。

この『きょう』シールは、朝カレンダーの「今日」の日付に貼って使います。

貼って剥がせるため、何度も繰り返し使えます。

◆貼って剥がせるシールのタイプについて

シールは、すぐに「同じもの」が作れるアイテムにすることも重要ポイントです。

視覚優位な子は、こだわりが強い子も多いはず。使って気に入れば、こだわりに近い愛着を持つはずだし、見慣れたモノが変わった時に、余計な不安や疑問を与えてしまいます。

朝起きる時は、「どうして変わったのか」「前のモノはどうしたのか」など、本題以外の質問攻めに対応する時間がないので、変える必要がないモノは「いつも同じ」が正解です。

だから、かわいい付箋紙や既成シールを使うより、メートル単位で巻いてあるマスキングテープは、同じ文字シールを何度でも再現作成できるので、超お勧めです。

「保育園、嫌でも今日は保育園!」は、「保育園の絵」で視覚からインプット

朝カレンダーと『きょうシール』を使って、今日が何日で平日だと知らせたら、次の視覚アピールは、ずばり「保育園」です。

使うのは、保育園の絵。

息子が「保育園イヤだ!」と認識する前に、保育園の絵を見せて「今日は保育園だぞ!」という事実をインプットします。

手書きでも写真でも良いので、子供が「自分の保育園」だと一目で分かることが重要です。

私は、屋根の色・レンガ風の壁・丸い窓など、息子が通う保育園の特徴を盛り込んで手描きしました。

紙は柔らかいより、固めが使いやすいです。私は画用紙を使いましたが、カード型タイプにしても良さそうです。

寝起きの息子
…丸い窓は、屋根じゃなくて壁にあるんだよ。

この「保育園の絵」を初めて息子に見せた時、息子は、絵に対する修正点を指摘してきました。

なんと!
この効果が、お分かり頂けますでしょうか。

朝起きた第一声が、「イヤだ!」でも「今日は何日?」でも「保育園行かない!」でもなく、絵に対する感想だったのです。

息子の脳に、「保育園」ということがストンと伝わった。第一声が「イヤだ!」じゃなかった。それが、とても嬉しかったです。

スムーズに起こす工夫1.体を動かし始めたら静かに「おはよう」の声掛け

「朝カレンダー」「今日シール」「保育園の絵」などの視覚支援グッズは、それを見せるだけでは効果半減です。

実際の使用方法にも、ポイントがありました。

まずは、近付くタイミング声掛け方法です。

「質の良い寝起き」について調べていた時、寝起きの悪い人の家族が、よくやってしまうミスについて学びました。

寝返りも打たず、静止してスヤスヤ寝ている時は「深い眠り」なのに、ここで声をかけてしまう!というミスです。

逆に、朝の陽光を感じて身体を動かし始めたら、脳はまだ寝ていても、起きようとしているサイン。ここで静かにゆっくり声をかけていくことで、「自分で起きようとしている」ところを”手伝ってあげる形”になるそうです。

だから、起こす時間になったら近付くのではなく、そろそろ起きる時間というタイミングには、既に近くにいるようにします。

そして、体をゴソゴソ動かし始めたら、優しく「おはよう~」と声をかけます。

最初の「動き」を見逃してはいけません。モゾモゾ動いたり、寝返りを打ったり、「動き」を見せた時が声掛けタイミングの合図です。

これを守るようになってから、見事に朝の癇癪(=冒頭の足で宙を蹴りまくり、イヤだイヤだ!と暴れる状態)が軽減しました。

スムーズに起こす工夫2.「今日」と「保育園」を視覚アピールしながら「今日は保育園」と聞かれる前に教える!

次の工夫は、他のことにも活用できる、なるほどポイントです。これは、療育に関わる先生に受けた、アドバイスからヒントをもらいました。

保育園を嫌がる子なのに「保育園に行く?」と聞いてくる場合、期待している答えは「行かない」ですよね。

だから、聞かれる前に「保育園に行くよ。」という、揺るぎない事実を教えてあげる、というものです。

質問させてしまうと、本人が質問に対する答えを予想してしまい、期待していた答えと違うことが、癇癪パニックを誘引してしまいます。

◆期待と違って癇癪を起こすパターン

本当は、保育園に行かなければいけないと分かっている。
→ でも、行きたくない。
→ 行きたくないから、聞いてみる。(質問)
→ もしかすると、「行かなくていいよ」と言われるかもしれない。(期待)
→ 「保育園に行く。」と言われた。(期待と違う)
→ モヤモヤモヤモヤ(癇癪)

◆期待させず、諦めて受け入れさせるパターン

本当は、保育園に行かなければいけないと分かっている。
→ でも、行きたくない。
→ 行きたくないけど、「保育園に行く。」と言われた。(事実)
→ 行きたくないけど、やっぱり行くのか、モヤモヤモヤモヤ(諦め)

という訳で、息子が今日は保育園に行くのか聞いてくる前に、「今日は、保育園だよ。」と伝えるようにしました。

「朝カレンダー」と「保育園の絵」を見せながら、「今日は保育園に行くのだ」という事実を先に教えます。

視覚優位の子は、複雑な気持ちが絡むことを教える時、言葉だけだと勝手に余計な心配事まで考えて、妄想も広がり、思考回路で迷子になって混乱します。

あれこれ考えて「イヤだイヤだ!」と混乱する前に、「保育園の絵」を見せて、まずは「今日は保育園」という事実を頭にストンと置いてあげます。

そうすると、保育園に行くこと自体は前提となり、”次の嫌なこと”に対して目を向けてくれるので、一歩先に進むことができました。

この繰り返しで、”次の嫌なこと”を1つずつ解決して行きます。

スムーズに起こす工夫3.「朝カレンダー」に遊び感覚を取り入れて”朝の楽しみ”にする

私(母)
今日はどーこだ?

せっかく用意した「朝カレンダー」は、最大限に活用します。

「今日シール」を使って、「今日はここだよ」と教えれば理解してくれるようになりました。

我が家では次のステップとして、今日がどこなのか何日なのか?と、息子に対して逆に質問をして、今日当てクイズをしました。

答える時に、朝カレンダー上の今日の日付枠に、「今日シール」を貼ってもらいます。

最初のうちは、「今日シール」を貼ること自体を面白がり、遊び感覚で答えてくれました。

次第に、「きょう何曜日?」と聞くようになりました。

カレンダー上で「今日」の場所が自分で分かった!何曜日なのか分かるようになった!…という感情は、プラスに働いたようです。

その嬉しい気持ちが、「今日は保育園」という不安な気持ちを和らげているようでした。

保育園が嫌な気持ちは事実なので、それを和らげる”遊び感覚”的な楽しみがあると良かったです。

スムーズに起こす工夫4.「平日は保育園」だと感覚的に当然になるまで教え続ける

私(母)
今日は、月曜日。カレンダーの数字は、黒だよ。

私は最終的には、「今日は明日は」という日付単位ではなく、「平日は保育園」「土日祝は休み」という曜日括り単位で、基本的な行動パターンを覚えて欲しいと思っていました。

だから、手始めに、「平日は黒」「土曜日は青」「日曜日は赤」というように、曜日の種類の違いを「カレンダー上の日付の色」で教え続けました。

日付の色を言葉で言って、明確に教えました。

私(母)
黒だから、お仕事やガッコウを頑張る日。

そして、保育園の日は「平日」だと、繰り返し教えました。

平日(黒い日)は、大人は仕事があり、子供は学校に行く日である、と強く認識させます。

同じように、日付が青や赤の日は、”休み”であることを教えました。

根気強く半年ほど続けると、息子は、連続する黒の日は「ガッコウ」を頑張る日と理解しました。

※この当時、息子は保育園のことを「ガッコウ」と呼んでいた。

そうすると、朝カレンダーで「今日はここ」と教えるだけで、イコール「保育園の日」と認識できるようになり、起床時の癇癪がなくなりました。

スムーズに起こす工夫5.「保育園の絵」を見せながら「予定」も教える

こうして、息子が朝起きる時、私が「今日は保育園でーす。」と言いながら、「保育園の絵」を見せるシーンが当たり前になりました。

それに加えて、とても有効だったのは、その日の保育園での「予定」を教えてあげることです。

意識しないと、今日は保育園で何をするのか、私自身が知らないことがありました。

保育園で「何をしたか」結果は知っていても、「何をするのか」予定を知らない日があったのです。

そこで、「明日は保育園で何をするのか?」を必ず(概要でも良いから)把握して、翌朝に備えるようにしました。

分からない時は、担任の先生に「明日は何をやりますか?」と聞いてから、帰るようにしました。

私(母)
今日はねー、保育園でねー、避難訓練でーす♪
息子(口をふさぐマネ)
カジはね、こうやって口を押えるんだよ。

朝起きる時、例えば「避難訓練がある」等、その日の保育園の主な予定を伝えると、息子はそれを想像して、「火事の時は口を押えて避難する」旨などを教えてくれました。

ベッドで足をバタンバタンさせて暴れて、「ヤーだ!ヤーだ!」と癇癪を起していた子が嘘のよう。

保育園に行くことを前提にした会話が、できるようになりました。

「朝カレンダー」と「保育園の絵」を見ながら、朝の段階でその日の保育園の予定を把握することで、息子自身、その後の行動(朝の身支度)まで、だいぶスムーズになりました。

保育園を嫌って朝起きない子。視覚支援アイテムと少しの工夫で効果あり!

この数年間を振り返ると、息子が保育園が嫌で朝起きないからと言って、私が「起きなさい!」と怒鳴ったり、「何時だと思っているの?」と嫌味を言ったり、「もう知らない!」と投げやりになったりと、方向性の違うやり方をしていたら、息子は今でも起床時に癇癪を起こしていたかもしれません。

息子の場合は、視覚優位だという特徴が、早い段階で分かったので、いろいろな場面で視覚支援アイテムを取り入れて、対処してきました。

癇癪を起こしている時は、複雑な気持ちが絡まり、混乱していることが多いです。

そんな時、気持ちや状況を1つ1つバラバラにして、順番に「絵」など目に見える形で表現してあげると、混乱の正体が見えてきました。

今回の起床時の癇癪パニックの場合は、「保育園がイヤだ」という気持ちは本当なので決して否定はせず、「今日」と「保育園」を目に見える形で表現しました。

「朝カレンダー」と「保育園の絵」で視覚アピール、それから「今日の保育園の予定」を事前に教えて安心させてあげることは、息子にとって効果てき面でした。

ここでの情報が、子供が朝起きない!保育園を嫌がる!…と悩むママに、少しでも役立てれば幸いです。


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「絵カード」は、手作りがお勧めです。実物に似せて描くことで大きな効果を発揮します。
逆に、物理的な実態がない「気持ち」や「行動」を表わす絵カードは、自分では書きにくい。市販品を取り入れるのも手です。



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