息子は、食物アレルギー。マルチアレルギーなので、これまで何度も経口負荷試験を受けてきました。
6歳時点で、20回以上やっていると思います。
そこで今回は、今までの経験から、食物アレルギー経口負荷試験に持って行くもの・あると便利なもの・場合によっては必要になるもの・・・全てまとめました!
マザーズバッグはお勧め!全てが入る「大きめのかばん」
食物アレルギー経口負荷試験には、外来で行うタイプと入院で行うタイプがあります。どちらであっても、必要だと思うのは”大きめのバッグ”です。
私は、息子が赤ちゃんの頃から使っている、マザーズバッグを利用しています。
マザーズバッグは、哺乳瓶やオムツを持ち歩くことが前提なので、大きな内ポケットが多めに付いていたり、ショルダーバッグ用のベルトが付いていたり、何かと大荷物を抱えて移動するのに便利です。
入院の時は、旅行用の小さめのキャリーケースを使ったこともあります。
ただ、キャリーケースは移動には便利なのですが、ベッドの上に置いたり広げたりすることができません。
病室で開けっ放しにして広げられる場所があれば良いのですが、通常はスペースがありません。
個室であっても、キャリーケースを倒して広げられる場所は、床しかないかも。
ということで、最近のイチオシは、マザーズバッグです。
因みに・・・
自分の貴重品バッグは、別にしておきましょう。ショルダーバッグかリュックがお勧めです。
経口負荷試験は時間を要するので、検査中にトイレに行くことが多いです。突然の嘔吐で洗面所に駆け込んだり、看護師さんを呼びに行ったりする可能性も高いです。
その時に、いちいち大きなマザーズバッグを持って動けないので、自分の貴重品バッグは別にしておき、常に身に付けておくか、すぐにパッと持てるタイプだと行動しやすいです。
「診察券・保険証・受給券」など受付で必要なもの
病院の受付から会計までを想像して、絶対に必要になるものは、前日までに必ず揃えます。
私の場合、自分の診察券や保険証は常に持ち歩いているのですが、”子供のもの”となると普段は自宅保管。
というわけで、必要な時にすぐに出せるように、以下の3点セットを「おくすり手帳」ケースのポケットに入れています。
・診察券
・保険証
・自治体の助成金がある場合は、受給券
「明日は経口負荷試験!」というタイミングで、この色々入っている「おくすり手帳」を用意します。
ここで各種「受給券」には、期限があるので注意です。
私が失敗しそうだったのは、手元に2つの受給券がある時です。
新しい受給券が届くのは、古い受給券がまだ有効期間内のタイミング。新しい受給券の開始日は、この時点では”未来日付”です。
この時、危うく、新しい受給券を持っていきそうになりました。
保証人の捺印も忘れずに!「入院の書類」
私が最初にカバン(ここで言うマザーズバッグ)に入れるのは、「入院の書類」です。
※経口負荷試験が入院タイプの場合
入院の書類には、捺印欄があるので、忘れずに押印しましょう。
また、私が一度忘れて慌てたのは「保証人」の欄。保証人は、”生計が別の人”という指定をしている病院が多いと思います。
だから、息子の経口負荷試験による入院で、同居している親が保証人になることができません。
そこで、私の両親(=息子の祖父母)を保証人に指定しますが、好きな時にすぐに会える環境でもありません。
旧姓の印鑑は今や持っていないので、入院の書類をもらってから経口負荷試験の前日までに、ばあばorじいじと会う予定を立てて、保証人の欄に捺印してもらう必要がありました。
これを忘れた時は、保証人を急きょ、苗字が同じ義父にしました。そして我が家にある使っていない印鑑を押印し、事なきを得ました。
一押しはループ付き!「タオル」類
子供が使うタオルは、ループ付きタオルがお勧めです。
後半でご紹介する「S字フック」に引っかけて、病室やトイレの適切な場所に吊り下げておけます。
(私のように)自分のカバンに「カラビナ型フック」を付けておけば、そこに吊るしながら息子に使ってもらえるので、便利です。
また濡れた時にも吊るしておけるので、その場で乾かすことができて衛生的です。
息子はかつて、ゴマアレルギー経口負荷試験でアナフィラキシーショックを起こし、外来のはずが急きょ1泊入院になった経験もあります。病室のベッドで寝るとなると、何かと活躍するのがフェイスタオルです。
枕代わりにしたり、気になる所に敷いたり、眠る時にお腹にかけたり、洗髪時に頭を拭いたり…と、何かと活躍します。
「怪しい」と思うアレルギーの経口負荷試験や、荷物に余裕のある時は、フェイスタオルを持参すると安心です。
”箱なし”か”中身だけ”が便利!「ティッシュ」類
ポケットティッシュ複数個・・・でも賄えますが、なんと言っても、使いたい時にシュッシュッとすぐに取り出せて便利なのが「箱ティッシュ」です。
とはいえ、箱ごと持って行くには嵩張ります。
最近、私がやっている技は、以下の3つ(いずれか)です。
{1}車で行き、車に常備してある箱ティッシュを(下車時に持って)使う。
{2}箱ティッシュの「箱なしティッシュ」タイプを使う。
{3}箱ティッシュの中身だけを半量ほど、ジッパー付き保存袋に入れ、真ん中に切り込みを入れて、マスキングテープで留めておく。使う時に、その切れ目から引き出して使う。
貧乏くさい戦法ですが、{3}はけっこう便利です。
使う時だけ「箱ティッシュ」ふうで、移動時など使わない時は、切れ目からティッシュが飛び出ないようにしまえるので衛生的です。
ジッパー付き保存袋(≒ビニール袋)ではなく、もっとオシャレな紙袋や布製の箱ティッシュケースを活用すれば良いんだ!…と今、気が付きました。
小物・ゴミ入れ~嘔吐まで役立つ「ビニール袋」と「食品クリップ」
透明のキッチンビニール袋は、役に立ちます。
ちょっとしたゴミ、後で残った”検査用の食品”、突然の嘔吐、、、など、用途が多いのに嵩張りません。
嘔吐用の容器は、病院側が用意してくれるので検査中は問題ないのですが、実際に嘔吐して困ったのが「検査後」です。
一定時間の経過観察が過ぎてから病室を後にして、普通に病院内で「あとは帰るだけ」というタイミングで盛大に嘔吐しました。もちろん、受け止める術がなく、そのまま吐き出し!
この時はまだ病院内だったので、小児科受付にいる看護師さんに伝えてから、一緒に掃除をしました。
これが帰りの車の中でも、ヤバかったです。
私は、ビニール袋と一緒に「食品クリップ」も持参しています。
食品クリップがあると、食べ物類をビニール袋に入れた時に、口を留めることができます。
私は経口負荷試験で”乳成分不使用チョコレート”(板チョコ状)を持って行くことが多いので、最後にビニール袋に入れて、食品クリップで留めて、持ち帰ります。
保護者用はエプロン案も!「着替え」一式
経口負荷試験では、食べこぼしや嘔吐などで、着衣が汚れる可能性があります。
息子も、クルミアレルギー経口負荷試験で嘔吐した時、着ていた洋服を汚しました。食べ物や嘔吐物が、親にかかれば自分の服も汚れます。
「子供と保護者の着替え」を持って行きましょう。
と言っても、子供の洋服上下&下着類ならともかく、大人の洋服上下を持参するのは、けっこうな荷物になります。
私が行き着いたのは、以下の準備。
・いつでも1枚脱げて洗えるトップスで臨む
・エプロン持参
冬より夏、寒い時期より暑い時期の方が、”着替え”関係の持ち物は少なくて済みます。
ベビーだけ…と侮るなかれ!「オムツ」は多めに
「入院のしおり」には、”必要な方に限り”オムツをご持参下さい、と書いてあります。
オムツが必要な赤ちゃん、お漏らしが心配な小さな子、、、と思いきや、オムツは絶対に必要です!
厳密に言うと、アナフィラキシーショックを起こす心配がある子が、経口負荷試験を受けるならオムツは必須!多めに持参するが吉!です。
息子はかつて、クルミアレルギー経口負荷試験でアナフィラキシーショックを起こし、エピペンを打った後、トイレに立ち歩いてしまい顔が真っ青になってダウンしました。
エピペンを打ったら絶対安静。その後、トイレに行ってはいけないのです。だからオムツは大活躍しました。
日中はパンツで過ごす子であっても、急きょ入院になった場合に備えると、夜のオムツも必要です。
病院の売店には、オムツの各サイズが、豊富に揃っている訳ではありません。経験上、Sサイズは心配ないか?M~Lサイズは怪しいぞ?と言う感じ。
「オムツ持参」を侮ってはいけません。
足りなくて売店にもなければ万事休す。万が一に備えて、多めに持参しましょう。
お口拭き、おしりふき…「ウェットシート」類
赤ちゃんであれば、オムツとセットで”おしりふき”も持っているので、忘れ物の心配はなさそうです。
問題は、日中オムツを使わない幼児。普段の外出では、すっかり「おしりふき」を持ち歩かなくなりました。
でも、アナフィラキシーショックを起こす可能性がある子は、いつ何時オムツをはかせて絶対安静にするか分からないので、”おしりを拭ける何か”は必要です。
アルコール消毒タイプのシートだと、手は拭けても口やお尻を拭けないので要注意。
私は、手だけでなく口も拭けると謳っているウェットシートを(息子に)愛用しています。
荷物を少なくするには、”お口も拭けるウェットシート”が便利です。
いざと言う時、お尻も拭けます。
”いつもの”が安心!マグマグ、コップ類
経口負荷試験では、”直飲み”ではなく”コップ飲み”が推奨されています。病院によっては、推奨というより指定されるかもしれません。
経口負荷試験ではアレルゲンをあえて食べますが、本来であれば「食べてはいけないもの」を食べるわけです。
食べ慣れないものを口に入れた本人は、必ず水を飲みたがります。
この時、”直飲み”だと、マグマグや水筒の口には「アレルゲン」が付着し、中には「アレルゲン」が入ってしまいます。
次にその水を飲んだ時に、余計な「アレルゲン」が口に入ってしまうため、直飲みはダメなのです。
経口負荷試験の途中で何かを飲む時は、”コップ飲み”がセオリー。コップを持参しましょう。
マグマグの場合は、一度に飲む量だけを入れて飲み切り、ゆすいでから次に備えます。
幼児であれば、幼稚園や保育園でいつも使っているコップがお勧め。息子は、保育園のコップ袋(巾着)に入れるところまで”いつも通り”です。
いつものコップで、いつも通り水分補給することが、慣れない場所でのちょっとした安心感につながります。
※入院検査の場合は、コップを貸してもらえる病院もあります。
お茶・水など、普段の「飲料水」
例えば普段、日中を過ごすのに500mlの水筒を持って、水分を補っている場合、経口負荷試験では”いつもの500ml”が足りない可能性大です。
経口負荷試験は長いです。水分は多めに持ちましょう。
息子は、経口負荷試験の時、大量に水を飲みます。
アレルゲンを食べた後にゴクゴク、お口がかゆい時にブクブクゴックン、何か違和感があるとゴックン。あっという間に、息子の水筒は空っぽになります。
過去の教訓としては、自分の飲み物も”息子が飲める飲料にする”ということ。
息子の水筒が空になった時、私の水筒には温かい紅茶が入れてあった時がありました。息子にとっては熱い濃い紅茶、これが飲めない!
息子の経過観察を看護師さんに託し、病室から遠い売店まで走ってペットボトルの水を買いに行く…という失態でした。
以来、経口負荷試験の時は、私の水筒の中身も(息子が飲める)「水」にしています。
そして、息子500ml+私500mlの水では、量が足りない実績あり。最近では、更に水500mlをプラスして、合計1.5リットルの水を持参。
この量が、経口負荷試験の日帰り入院検査で、二人が過ごすのに丁度良いこの頃です。
病院に事前確認を!付添い人「ランチ」
経口負荷試験を入院して行う場合、付添人の昼食の準備を忘れずに。
食べ物の持ち込みが不可だったり、付き添い人の食事注文は受け付けていなかったり、病院によってルールが違うと思います。
息子は、いつも相部屋で負荷試験を行いますが、付き添い人食を注文しているのは私だけです。
本人は病院食を食べる中で、他の子の付き添い人(=その子のお母さん)は、事前に買ってきたコンビニパンか作ってきたおにぎりを食べているパターンが多いです。
私は息子に、「終わったら、病院の給食を一緒に食べよう」と言って励ましているので、自分のランチは持参ではなく、病院から出る”付添人食”を選んでいます。
おもちゃ類は必至…「長い時間を過ごすためのアイテム」
日帰り入院タイプの経口負荷試験の場合、朝8:30までに受付して、早ければ15:00頃まで、アレルギー症状が出て長引けば17:30頃までかかります。
この長い時間を過ごすためのお助けアイテムが、おもちゃ類です。
荷物を減らすためには、その時々で”旬”なアイテムを厳選しなければなりません。
私は、息子と相談して決めています。
主な持参アイテムは・・・
- 絵本、図鑑などの書籍
- お絵かきセット(紙、色鉛筆)
- ぬり絵
- 折り紙
- 戦いごっこ用のアイテム(玩具の武器、マスコット的な人形など)
- トランプ
です。
持って行くアイテムとして、息子に”分厚い図鑑”を指名された時は、持って行くのが大変でした。でも、読むだけでなくお手本にして絵を描いたり、折り紙で表現したり、クイズを出したりと、分厚いだけ多くの時間を使うことができました。
最近は、トランプができるようになったので、助かりました。小さくて軽いから持ち運びが便利、遊び方はいろいろなトランプは便利です。
最近では、イヤホンを使用してスマホやタブレットでの動画観賞、ゲーム機などで遊んでいる子も見受けられます。電子機器類の持ち込みや使用について病院の許可がとれれば、待ち時間がかなり充実しますね。
全部か一部かは人それぞれ!「経口免疫療法中の食品」
経口免疫療法中の食品がある場合は、持参します。
経口負荷試験当日の朝は、検査に支障が出る可能性もあるため、アレルゲンを食べてはいけません。
※病院から指示があると思うので、従って下さい。
息子は、「小麦(うどん)・牛乳・ごま」(後にカシューナッツも追加)を経口免疫療法中です。
息子の場合は、普段から朝ではなく、夕食のタイミングで食べていますが、もしも朝食のタイミングで食べている場合、当日は食べずに持参します。
息子の経口免疫療法中の食品は、複数種類あるので、全部ではなく一部を持参します。
※これも主治医から指示があると思うので、従って下さい。
複数のうちどれを持参するかの判断は、保護者に委ねられました。
選び方の例として「経口負荷試験当日の夜に、自宅で食べさせて心配なもの」と言われました。
息子の場合は、その基準で選ぶのは難しいので、「持参しやすいもの」「食べやすいもの」で選びました。
経口負荷試験が終わった昼食のタイミングで食べるのか、午後の経過観察の途中で食べるのか。経口免疫療法中の食品を食べるタイミングについて、指示があるので従います。
経口負荷試験で食べるアレルゲン
経口負荷試験で食べるアレルゲンを持参するのか、病院で用意してくれるのか、病院によって違います。
私が前に通っていた病院では、持参でした。
今通っている病院では、病院側で用意してくれます。
病院側が提供してくれる場合、ゴマは摩り、ナッツ類は砕いて摩り下ろして、0.1g単位で計量した状態で出てくるので便利です。
自分で持参した時は、決められた量ごとにラップに包み、それを小さな保存容器(タッパー等)に入れて持参しました。
経口負荷試験で食べるアレルゲンを口に入れるためのグッズ一式
これが経口負荷試験の成功のカギを握ると言っても、過言ではない!かも?しれません。
経口負荷試験で食べるアレルゲンに合わせて、それを口に入れて飲み込むためのグッズが欠かせませんでした。
※病院によっては、「検査対象の食品(アレルゲン)以外、口に入れてはいけない」という決まりがあるので、要注意。
卵や小麦アレルギーの経口負荷試験で、”ゆで卵”や”うどん”を食べる時は、そんなに気にしなくて大丈夫です。
深刻なのは、牛乳・ゴマ・ナッツ類。
本人の体が、最大限の警戒反応を示している中で、口腔内に纏わりつく”アレルゲン”を単体で口に入れるなんて、出来ないです。特に幼児は!
しかもお腹の中に比べて敏感な口腔内に、アレルゲン単体でベタベタ付いたら、痒くなるのが普通なのです。
食べて消化するまでどうなるか?を検査&観察したいのに、「お口カユイ!」「もう食べない!」で止まってしまえば本末転倒。
だから、経口負荷試験で食べるアレルゲンを”スムーズに口に入れて飲み込むためのアイテム”が必要なのです。
◆息子の場合
- 穴を開けて中央にアレルゲンを入れるための「プチゼリー」
- 同様に「プチようかん」※ゴマとナッツ類は、フルーツゼリーより羊羹と一緒に食べた方が美味しい。
- プチゼリーやプチようかんに穴を開けるため、それを食べるためのスプーン
- ナッツ類と一緒に食べるための乳成分不使用チョコレート
- それを掴み、刻むための「調理用ビニール手袋」と「キッチンバサミ」
- 励みにするための「おやつ」※アレルゲンフリー、病院の許可要
などです。
狭い病室で超便利!「S字フック」
最後に、私が「あると便利なグッズ」として紹介するのは、「S字フック」です。
小さいフックより、大きいフックの方が、使える場所が多いです。
相部屋だと、物を置くスペースも限られています。大荷物に加えて、冬場は自分と子供のジャンバー、出しっぱなしにしたい息子の水筒、すぐ使いたいタオル類…と、とにかく置く場所がない。
そこで大きめの「S字フック」が大活躍。ベッドの手すり、窓の手すり等々、引っかけて荷物を置いておくことができます。
息子の水筒をぶら下げておけるので、息子が飲みたい時に自分で取って飲むことができました。
病院・医療機関、お子さんの年齢、外来か入院か、などによって変わってくると思うので、上記を参考に、必要なものを見極めて頂ければ幸いです。
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