保育園の保護者面談で、「専門機関で診てもらった方がいい」と指摘されてから、約2か月後。
やっと予約がとれた、発達支援センターに行ってきました。正式には「幼児教育支援センター」と呼ぶようです。
待ち遠しくも、かなり緊張・・・。初めてのカウンセリングが始まります。
カウンセリング初体験!初めての幼児発達支援センター
こういう施設は初めてなので、何を話せば良いのか、何を質問すればよいのか、何を結論とすれば良いのか分かりませんでした。
長年勤務していた外資系コンサルファームの世界では、ミーティング前に話したい事は決まっているし、話し合いの目標は予め定まっていました。こんなモヤモヤした状態で、何を話せばいいのか?
幼児発達支援カウンセラーは、この施設では「スクールカウンセラー」と呼ぶようです。
目の前に現れたスクールカウンセラーは、とても穏やかな表情で、私を迎えてくれました。そして、さすがプロ。何を話してよいか分からない私に対して、うまく質問誘導してくれました。
- どんなことでも良いので、ご家庭で何か気が付いたり、気になった事はありますか?
- できること・できないこと、何でも良いので、お母さんから見たお子さんの様子はどんな感じですか?
まずは普段の生活で、息子と一緒に過ごす様子を思い出し、気になっていた息子の特徴を語りました。この時、息子は4歳になってばかり。3歳後半で目立っていた特徴を伝えました。
【育てにくい子は発達障害なのかも?特徴1】興味がある事にのめりこんで質問攻め
息子は、小さい頃から「宇宙」が大好き。地球、惑星、太陽系、星座、銀河、ブラックホール。3歳の時から、何でも知っています。
単語だけではありません。星が最後には超新星爆発を起こすこと、岩石惑星の中心に核があること、隕石がぶつかってクレーターができること等は、3歳の時点で知っていました。
全ての星座ではありませんが、気に入った星座については、星座の名前だけでなく、星座を構成する1つ1つの星の名前まで知っています。オリオン座の一等星で有名なベテルギウス。「ベテルギウス」と「ペテルギウス」はどっちが本当の名前なんだ!?と、私にとってもはどっちでも良いことにこだわって、困ったこともあります。
興味がある事は、とことん質問攻めで知識を吸収し、納得できるまで質問攻め。写真で見て、それが何なのか分かるまで、質問攻め。まだ自分で字を見て読んで理解することはできないから、とにかく質問攻め。
知りたい時に知れないと、癇癪に繋がるから、私が必至に答える毎日です。
息子の本棚は、図鑑だらけです。
【育てにくい子は発達障害なのかも?特徴2】「違い」に敏感、記憶力がよく見たことを鮮明に覚えている
過去に一度来たことがある場所に、再び訪れた時、前回との違いにすぐ気が付きます。
以前は存在したもの・存在しなかったものに、すぐ反応。前に見た風景や出来事・過去の言動について、イメージ画像のように鮮明に覚えています。
転んだ場所-。
なぜ転んだのか、転んでどうなったのか。
道路に落ちていた鳥のウンチの場所-。
ウンチの色や大きさ、それを踏みそうになったお父さんのリアクション。
私が言ったこともよく覚えているので、後から矛盾することを発言すると、揚げ足をとられます。「前は、〇〇って言ったじゃん。」-確かにそうだ(汗)。
自宅でも、物の配置をよく記憶しています。朝行く時にはなかった物が、帰宅した時に置いてあったり、物の位置が変わっていると、すぐ気付く。
その日に届いた宅急便の段ボールは、必ず見つけます。
だから、息子のためにネット通販で買ったプレゼントが、宅急便で届く時が大変です。息子がいない間に受け取ること、目につかない場所に隠すこと、これ必須。
挙げればキリがないですが、とにかくよく覚えているのです。
【育てにくい子は発達障害なのかも?特徴3】こだわりが強い
順番や何気ない事に、マイルールがあって、強いこだわりを発揮します。
食後にグミを食べる毎日が続き、マイルール化してしまうと、夕食後には必ずグミを食べなければなりません。
ダメダメ言うと逆効果だと分かっているから、「小さいグミは7個まで、大きいグミは5個まで」と理由を添えて決めてあげます。ルールを具体化してあげると、言わなくても自分でグミを数え始め、きっちり個数を守ります。
保育園の帰りに「てんとう虫を探す」ことが、息子の頭の中でイメージ化されてしまったら、それはもう”こだわりのルール”です。雨の日も風の日も、理由なくして例外はないから、親としてはかなりの忍耐と工夫が必要です。
その日その時、息子がイメージしているモノは、必ず手に握りしめて行動します。厳密に言うと、イメージした何かが抽象的でも具体的でも、それを象徴する「モノ」を1つ決めて、その「こだわりモノ」を持ち歩きます。
水族館に行く時は、海洋生物のマスコット。プラネタリウムや宇宙センターに行く時は、玩具の惑星ボール。イメージを象徴する玩具が1つだけ選ばれます。これを握りしめて、ひたすら持ち歩く!
※これらは、ほんの一例です。
【育てにくい子は発達障害なのかも?特徴4】話す人より背景の細部が気になる
これが一番、今の保育園生活を考えた時に、カギとなる特徴かもしれません。毎日少しずつ気になり、それが何回も続くので、確信を得た特徴です。
息子は、全体に向かって話している人がいる時、話す人ではなく「背景の細部」に注目しています。
最初に気が付いたのは、テレビのニュースを見ている時。
アナウンサーがニュースを読んでいる時、花のことはニュースで話題にしていないのに「あの花、何ていうの?」
アナウンサーは事件についてニュースを読んでいるのに、「水が滝みたいでキレイだねー。」
花?水?滝?
言った内容を考えながらテレビを見ると、確かに。アナウンサーの背後には、季節を彩どった花があり、アクリル板の中に流れる滝がデザインされたようなインテリアがありました。
その特徴が分かると、息子が何を気にして、何を見ていたのか、少しずつ分かるようになって来ました。
息子の通う保育園は、電車が見えて、電車の音もする。先生が皆に向かって話している時も、きっと「ガタンゴトーン、ガタンゴトーン」
先生の背後には、昨日までなかった制作物が飾られている。きっと「あれは、昨日作ったオバケじゃないか!自分のやつはどれだー」
先生が手に何かを持って話している。きっと「あれは、ノリか?手がベタベタに汚れるやつだ」
という思考回路。
先生が、全体に話して指示した内容を、聞いているわけがないのです。
☆
この時、息子は、4歳を迎えたばかり。3歳後半から現在までで目立って感じていた、息子の普段の特徴をスクールカウンセラーに伝えました。
※発達支援カウンセリング相談、発達支援カウンセラーのアドバイスにつづく。
はじめまして!
3歳になったばかりのASD疑いの息子がいます。ブログを拝見させていただいて、余りにも息子と特徴や悩みがそっくりなのでびっくりしました。
市の発達相談では凸凹があると言われながらも、療育のレベルではないと言われていますが、5月から通い始めた幼稚園の先生はかなり違和感を感じているようで、ほぼ毎日報告を受けます…(未診断ですしまだ発達のことは話していません。)
少し先をいくお兄ちゃんの成長が
とても参考になります。ありがとうございます!
>kabakko さん
コメントありがとうございます。
集団に混じって、自分でできる事が少しずつ増え、できる子・できない子の差が出てくる頃ですね!
その時期、診断や療育よりも一番大切なのは、周りの大人が理解してあげて導いてあげることだと思います。
「診断」や「療育」自体は、1つの手段であって意味はあるけど、まずは、その子の支えになるのは、何よりも”お母さん自身”ですから・・・。
幼稚園の先生が、どんな意図をもって報告してくるのでしょうか。
子供が言う事を聞かないイライラを晴らすように、ただ保護者に報告しているようなら、対策が必要かも。
どうにか集団に馴染めるように、という前向きな想いを兼ねて報告してくるなら、お子様の特徴を伝えながら「先生の力も必要です、一緒に見守ってください」的に巻き込んでいくと良いのかも。
「療育レベルじゃない」と言われたなら、うちの”ゆきまる”より軽度のはず。
大丈夫ですよ!応援しています。
返信ありがとうございます!
まさにその通りで、
うちは年少よりも一年早く
満3歳クラスからスタートしたので
大多数はまだ2歳なのに、毎日の様に報告される内容を見ると、他の子は出来てるんだ‥
と再認識している所です。
療育については2歳前半に言葉の発達を相談して言われた内容で、当時そこまでの
問題行動がなかった為だと思いますが、
集団行動でどうなっていくかだと思うので
まだ分からないなと感じています。
先生については、最初とても心配でしたが、
指摘されたことの家での対処法と、家で出来ているポジティブな話をたくさんお伝えして、理解をしてもらえるように努力しながら
様子を見ていくつもりです。
でも私自身、言っても言ってもなかなか
変わらない癖だとか、過集中のための
会話のし辛さだとか、グレーゾーンのもやもやとした期間が長くなるにつれイライラしたり落ち込んだりしがちなので、改めて理解してあげないといけないと実感いたしました。
アドバイスをいただき
ありがとうございました!
>kabakko さん
「癖」は、”治す”じゃなくて付きあう!です。
とことん付き合い続けたある日、気が付くと軽減しているパターン、多いですよ。
イライラして、モヤモヤして、ここに書き込んでくれたということは、お母さんが一生懸命頑張っているということ。
それが伝わってきました。
気晴らしついでに、私の愚痴や体験談を覗きに来て、少しでもお役に立てば幸いです。