終わりの時間が迫るとパニック!視覚優位&切り替えが苦手な子は「短い針」に合わせた方が良いのか?

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軽度ASD(自閉症スペクトラム障害)の息子は、気持ちと行動の切り替えが大の苦手です。

すぐに”今の行動”をやめることはできないから、何でも事前に「おしまいの時間」を約束してから、行動を始めなければいけません。

最近、新たな問題が浮上しました。

「おしまいの時間」の約束は根付いた!

「行動の切り替えが苦手」対策!『おしまいの時間』を時計で確実に告げる方法

2019/02/12

5歳になった息子は、だんだんと「時計」を意識するようになりました。

息子がテレビを見る時、ご飯を食べる時、図鑑を読む時、自宅にいる時はいつでも、事前に「おしまいの時間」を予告してから行動を始めています。

終わりの時間の約束が済むと、私はリビングにある大きな壁時計に、「おしまいの時間」を現す印を付けます。

なので、息子は行動の途中、チラチラ・チラチラ、その壁時計を見ながら物事をこなします。

私が「おしまいの時間」の約束を忘れていると、

息子
「おやくそく」は?

息子自ら、終わりの時間の約束が済んでいないことを指摘してくるようになりました。

「おしまいの時間」に、”おしまい”にできるかどうかは別として、「おしまいの時間」を設定して、その時間がきたら終了という約束自体をすることは、完全に根付いています。

終わりの時間が迫って焦って大パニック!”おしまいの前”から癇癪スタート

「紙ひこうき」で終わりの時間を指しているところ

「おしまいの時間」を示す印は、息子が飽きないように、定期的に変わっています。

放置されていた、折り紙で作った「紙ひこうき」を使ったり・・・

「モール」を輪っかにしてポイントした”終わりの時間”

モールを丸めて、輪っかにして、時計の数字をポイントしたり。

視覚優位な息子にとって、「今回の”おしまい時間”は、あそこだ!」と視覚的にも意識的にも、より強調してインプットできるように、時計の数字の位置に着目できるように、日々工夫をこらしています。

ところが!

「おしまいの時間」が、息子の脳内に強烈にインプットされ過ぎなのか-?

5分や10分が経過するごとに、チラチラチラチラ時計を気にしているのです。

時計の「長い針」と「おしまいの時間の位置」を見る度に、ソワソワソワソワ落着きがなくなっていきます。

残り10分くらいになると、さぁ大変。

息子
なっちゃう!なっちゃう!なっちゃう!なっちゃう!!

「もうすぐ、おしまいの時間に、なっちゃう」という意味だと思いますが、「なっちゃう!」を連呼して、パニックが始まるようになりました。

まだ10分あるし、大丈夫だよ・・・。

と思いながら、なだめるも、一度スイッチが入った癇癪を収めることは難しい。

まだ「おしまいの時間」が来ていないにも関わらず、「おしまい」の前から、まるで「おしまい」になったような癇癪&パニックを起こすようになりました。

過集中タイプのASDな子に、時計の「長い針」は早すぎる!?

息子は、気持ちや行動の切り替えは苦手ですが、いったん始めた行動に対しては、すごい集中力を発揮します。

公文の宿題など、息子にとって”嫌なこと”を始める時は、途中でダラダラして、集中どころじゃないこともありますが、「おしまいの時間」を決めなければ終わりにできない=息子にとって”好きなこと”、については過集中!!・・・声をかけても、聞こえないほどです。

「時間はあっという間」という表現をよく使うけど、過集中な息子にとっては、本当に文字通り、時間はあっという間。

時計を見る度に、「長い針」の位置がどんどん変わっている。

あの「長い針」のスピードが、過集中な状態の時に認識されてしまうと、もう3!もう4!もう5!・・・という感じなのだと思います。

「おしまいの時間」に向かって、「長い針」はまっしぐら!

迫って、焦って、焦る気持ちを受け止め切れずに、大パニックへ!

なんだか、分かる気もしました。

過集中タイプの息子の行動を合わせるのに、「長い針」は早すぎるんだ。そう思いました。

ゆっくり進むから大丈夫!「短い針」に合わせよう!対策

そこで、「短い針」に着目しよう!
と思いました。

「大人の針」じゃなくて、「こどもの針」にご注目!!

息子に、今まで教えていた「長い針=大人の針」ではなく、「短い針=子供の針」を見るように、言い聞かせてみました。

息子
みじかい針?
そう。短い「こども」の針。短い針。

短い針は、ゆっくり進むから大丈夫。

短い針は、時間が気になって時計を見ても、ゆっくり進んでいるから、安心できる。

短い針は、少しずつ進むから、慌てないでいられるから大丈夫。

「なっちゃう!」「なっちゃう!」ってならない練習ができるから、大丈夫。

と説明しました。

(時間のスピードが変わるわけではないが・・・)
「おしまいの時間」が迫る時の、心構え的な練習として、視覚的にインパクトのない「短い針」に注目することにしました。

視覚優位の息子が、時計を見た時に、針がどんどん進んで、針の位置が、さっき見た時と”全然違って”見えるよりも、さっき見た時と”あまり変わっていない”ように見える方が、平静で安心した気持ちで過ごせるに違いない-。

注目する時計の針を「長い針」から「短い針」に変えて、実践し始めた直後、以前より落ち着いて行動をしている息子の姿がありました。

「短い針」を見ることに慣れてくると、もしかすると「長い針」が迫る感覚と同じ結果になるかもしれません。

どのみち同じ対策や同じやり方で、ずっと安定できるわけではないと思っているので、工夫&改善しながら、様子をみていきたいです。

現在、モニタリング中。

・・・でも、「短い針」に注目できるようになると、朝から夜までの行動=約12時間を円グラフで視覚化できるようになりました。

長期的に見て、メリット大かも。
円グラフの話は、別記事でご紹介予定です!


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