飽きる?移る?ASDの”こだわり行動”で衝撃の事実!知って試して考えた!

軽度ASD(自閉症スペクトラム障害)の息子は、毎日その時に”イメージしているもの”を持ち歩きます。

厳密に言うと、イメージを具象化・象徴化した玩具(アイテム)を握って持ち歩き、握って寝ます。

この「こだわり行動」に毎日向き合っているのですが、私が読み返している本に衝撃の事実が載っていたのです。

それを知って試して考えてみた・・・というのが、今回の話です。

ASD息子の「こだわり行動」とは?

ASDの息子には、数々の「こだわり行動」があります。ここでは毎日握って持ち歩く「こだわりモノ」に焦点を当てます。

玩具を握って持ち歩く!対象は”イメージの象徴”?発達障害”強いこだわり”の解釈と付き合い方

2019/06/03

何かを持ち歩くことで、ちょっとしたトラブルになったり・・・

保育園で遊ぶ息子の後ろ姿

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本来は「持ち歩く」用途ではないために、パニックにつながったり・・・

危険な衝動!”握って持ち歩く玩具”が小さいと口に入れる!大問題

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こだわりの拡大や増長を防ぐために、私自身も”こだわりに付き合う”ことに奮闘したり・・・

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と、何かと苦労が絶えない、息子の「こだわり行動」。

朝から寝ている最中まで続く、この「こだわり行動」は、息子のイメージ物を特定して握って行動するというものです。

さらに最近、この”持ち歩くアイテム”が決まらず、パニックを起こすことが増えました。

上記の他記事にあるように、「本当は持ちたいアイテムがあるけど、小さいから、口に入れちゃうから持てない」とか、「本当は持ちたいイメージ物は決まっているのに、イメージに合致するアイテムがない」とかじゃないんです。

こだわり行動によって作り続けた作品
息子の”イメージ”を一緒に作り続けたアイテムたち

脅迫症状によって口に入れてしまう懸念がある時は、ジッパー付き保存袋に入れてから持ち歩くし、イメージするアイテムがない時は一緒に作ることにしています。

それなのに、

息子
なにを持っていけばいいか、わからない!

今日、何を持って(保育園に)向かえばいいのか、分からない!

今日、何を持って、ベッドに行けばいいか、分からない!

と、癇癪&パニックを起こすことが増えました。

家を出る時、夜寝ようとしている時に、この癇癪が出ると、時間が押されます。

家を出る予定時刻が過ぎても、「何を持って行けばいいか分かんない!の!」

寝る時間が過ぎても、「何を持って行けばいいの!!ん!!」

と始まることで、時間を守れずイライラが募っています。

「自閉症スペクトラムとこだわり行動への対処法」を読んで知った衝撃の事実!

私が何度も読み返している本に、白石雅一先生・著「自閉症スペクトラムとこだわり行動への対処法」という本があります。

以前読んだ時は、個々のこだわり行動に対する、具体的な療育的な対処方法について着目していました。

今回は、こだわり行動の種類やパターンに着目して、読んでいました。

冒頭の章で釘付けになりました。

読み始めの最初の方に「ASDのこだわり行動とは」という目次があって、こだわり行動の概要(というか「こだわり行動」を知るには充分なくらいの要点)がまとまっています。

そこに、

  • ASDの人もこだわり行動に「飽きる」
  • こだわり行動に周囲が巻き込まれて、周囲に移行する

という事実&現象があると書かれていたのです。
私にとって、衝撃でした。

ASDの”こだわり行動”に「飽きる」、「周囲が巻き込まれて移行する」ってどういうこと?

ASDの人が、自分でこだわって始めたにも関わらず、飽きて、うんざりしているのに、自分ではやめられず、うんざりしながらも「こだわり行動」を続ける-。

というのが、『こだわり行動に飽きる』という現象。

ASDの人の「こだわり行動」に付き合って、率先して対処することで、気が付くと、その「こだわり」が対処していた周囲の人に移行してしまい、ASDの人がその「こだわり」に付き合わされる逆転現象-。

というのが、『周囲が巻き込まれて移行する』という現象です。

玩具を握って持ち歩く!対象は”イメージの象徴”?発達障害”強いこだわり”の解釈と付き合い方

2019/06/03

息子の「こだわりモノ」を見失うと、自宅や外出先を問わず、一生懸命になって探す自分の姿が、「こだわりが移行した周囲の人」として重なりました。

息子の場合は、まだ自分から「こだわりモノ」を求めているから、完全に”移行”したわけではない。

でも、”こだわり行動に付き合う”ことと、”こだわり行動が移行してしまう”は紙一重な部分もあるから、こだわりに向き合う上で、きちんと意識しなければならない!と肝に銘じました。

それから、ASD本人でさえ、”こだわり行動自体に飽きる”という事実がある、ということは、常に「息子が今でもこだわっているのか?」という視点で、客観視しなければならないと思いました。

”持ち歩く行動”に飽きているのか?試しに「何も持たない」案を提供してみた!

息子
なにを持っていけばいいか、わからない!

今朝も、ここ数日ではお馴染みのセリフが、飛びました。

保育園に行きたくない!という感情も重なって、「なにを持って行けばいいか、分からない!」とパニックになりました。

昨日までは、10分くらいなだめて何を持つか決めさせるか、今は持っていないアイテムを口走った場合は、5分くらいで手早く新しいアイテムを(画用紙・厚紙・ボンドを使って)作っていました。

今日は、

「アイテムを持って家を出る」という”こだわり行動”に、本人も飽きているのかもしれない。

という視点を持ちました。

本で知り、学んだことが本当なら、これは本人さえ飽きたにもかかわらず「やめられない」状況なのかもしれない・・・。

ねえ。持って行きたい物がある時だけ、持って行けばいいんだよ。持って行くのが分からない時は、すごく持って行きたいのがないってことだから、手は「からっぽ」で良いんだよ。
持って行きたい物がある時は、手にギューって持って安心。持って行くのが分からない時は、手は「からっぽ」で安心。だから「分からない」でも大丈夫なんだよ。

白石先生に教わったことを実践するがごとく、「握って持って家を出る」ということに、こだわらなくて良いのだと、具体的に言ってみました。

手のひらが「からっぽ」でも、「行ってきます」はできるのだと伝えました。

持って行くものが分からない時は、手の中が「からっぽ」でも安心ということなのだと、説明しました。

持って行きたい時だけ、持って行けばいいのだと、説明しました。

重要なのは「こだわりを自分に移さず、客観視を意識して向き合う!」ということ

すると、どうでしょう。

息子は今日、何も持たずに保育園に向かいました!

手のひらは、両手とも空っぽの状態で、玄関を出ました!

家に帰ってくると、また図鑑やゲーム攻略本を読みだして、頭の中に新たなイメージが沸いてくるでしょう。

そこで「手に持ちたいイメージ(=アイテム)」が決まった場合は、また作ってあげればいい。

今後も、何を持ったらいいか分からない時は、パニックになるのではなく、何も持たないことを選択できるように、導いてあげたいと思いました。

「じゃぁ、これは?」「こっちにする?」「これを作る?」…と、何かを持って行くこと前提にあたふたと動いていた自分は、まさに『こだわりが移行している』状態にあったのだと思います。

息子のこだわりを自分に移行せず、客観的に判断することを心掛けなければ。

息子のこだわり行動に対して、本人が飽きているのか、うんざりしているのにやめられない状況なのか、冷静に見極めていかなければ。

こだわり行動に対して、客観視することを常に意識して、向き合っていこうと決意したのでした。

今回の主役となった「自閉症スペクトラムとこだわり行動への対処法」
※表紙の男の子が、息子(5歳)の姿と重なります。


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2 件のコメント

    • >徳浪正樹 さん
      コメントありがとうございます。

      ASDについてよく分からない方が、ASD系のブログに訪問して下さったことが嬉しいです。

      こだわり行動には「変えないこだわり」「やめないこだわり」「始めないこだわり」という3パターンがあると言われています。

      それぞれのこだわり行動が、どんな言動として現れるかは、人それぞれ違います。

      息子の「アイテムを手に握って行動する」のは、
      持ち続けることを「変えないこだわり」でもあり、「やめないこだわり」でもありますね。

      変えないことによって安心する、やめないことによって安心できる、と捉えることもできますが、「安心感」だけでは片づけられない複雑さを持ち合わせています。

      難しいですね!

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