息子が通う保育園で「お泊り保育」がありました。
今回は、”夜のお薬対応”に着目。
園長先生・他の保護者からのヒアリング結果と、息子の喘息薬の対応を元にまとめました。
いつも通り「塗り薬」は不可!
息子が通う保育園には、「薬投与依頼票」という書類を書けば、必要な投薬をしてもらえます。
連続して飲むことが求められる抗生剤の内服依頼が、一番多い事例でしょうか。給食後に飲む必要があるからです。
しかし、「塗り薬」については、普段から薬投与依頼の対象外です。
保湿・日焼け止めクリームはもちろん、ステロイド剤も原則NG。化膿止めなど個人交渉による例外はあっても、朝晩だけでなく日中にも塗る必要がある皮膚状態で登園すること自体が基本NG、という考え方です。
実際、乾燥肌の息子は入浴後の保湿は欠かせませんが、お泊り保育の夜は我慢。
ポツポツ出現する膝裏や足首の”出来物”には、処方されたステロイド剤を塗っていますが、お泊り保育の夜はなし。
「お泊り保育」では、いつものルール通り、「塗り薬」を依頼する保護者はいませんでした。
成長ホルモン療法の注射はNG!
低身長などの治療で、成長ホルモン療法をしている子は、成長ホルモンが睡眠中に増える効果を狙うため、就寝前に筋肉注射をしています。
その子のお母さんが、お泊り保育の夜の注射について保育園に相談しました。
結果は、NG!!
園長先生から「注射はできない」という回答でした。
その子のお母さんは、
「注射は、エピペンと同じく、大人が簡単に打てるタイプ。保育園でエピペンが打てるのに、なぜ(成長ホルモンの)注射はダメなんだ!」
と疑問視していました。
気持ちは分かりましたが、エピペンは緊急事態用、成長ホルモン療法の注射は継続治療薬。治療薬の投薬は、請け負ってくれる保育園側に従うしかない、と思いました。
看護師が常勤している園では、可能かもしれませんね。
息子の保育園の「お泊り保育」では、成長ホルモン療法の注射は”お断り”という結果でした。
処方された内服薬はOK!
薬の種類を問わず、医師が処方した「内服薬」については、薬投薬依頼票が提出されるがままに、全て許可されていました。
市販の飲み薬は、NGです。
風邪薬、抗生剤、咳止め・・・等々、粉薬の正体は何であれ、処方薬であればOKでした。
ただし、飲み方がネックか!?
内服薬の「飲み方」の制約は、事前に相談する
5~6歳児の集団「5歳児クラス」には、粉薬が自分で飲める子、粉を口に入れられる子、水に混ぜないと飲めない子、、、いろいろなタイプの子どもがいます。
園長先生に、飲ませ方を事前にヒアリングしたら、
「ほとんどの子が、自分で飲めるから、薬と水を渡して、だいたい自分で飲んでもらうパターンが多いですね。」
という答えが返ってきました。
え、息子は、水に溶かして、水ごと飲まないと、飲めないんですけど・・・!!
ということで、「水に溶かして、飲ませて下さい。」と事前に伝えました。
内服薬の「飲ませられ方」が心配な方は、事前に飲ませてくれる先生(=うちの場合は園長先生)と打ち合わせが必要です。
※「お泊り保育」だけでなく、普段の投薬にも言える事です。
喘息の継続薬(キプレス・シングレア)は内服可能!
内服薬がOKということは、喘息の継続薬である飲み薬も大丈夫でした。
息子は喘息持ちで、毎晩「シングレア」を内服しています。
「お泊り保育」の夜は、園長先生に飲ませてもらいました。
喘息の吸入薬はどうする?吸入補助器具の種類によって対応が違う!
では、喘息の吸入薬は、お泊り保育で対応してくれるのでしょうか?
園長先生からの回答は、「吸入補助器具の種類によって異なる」という、複雑な回答でした。
※園長先生自身も喘息持ちであり、吸入薬には理解がある人です。
ネブライザーはNG!
ネブライザーはNG、お泊り保育では対応しない、とのことでした。
吸入時間を要すること、液体を入れる時の煩雑さ、等が理由かもしれません。
そもそも、5~6歳児でネブライザー式の吸入を使うイコール、喘息症状がみられる時か、喘息症状を警戒しているタイミングだと思うので、「ネブライザーだったら断る予定」と言われた時に納得できました。
スペーサーや補助器具を使うだけの吸入器ならOK!
スペーサーや補助器具だけを使う、スプレー式の吸入器であれば、お泊り保育でも対応可能でした。
加圧噴霧式定量吸入器と言われる吸入器です。
息子が、お泊り保育の時点で使っている吸入器は、オレンジのケースに入った「フルタイド」でした。
これをスペーサーに取り付けて、スプレー部分をプッシュして、スペーサー内に噴射された薬剤を吸い込みます。
お泊り保育では、吸入器をスペーサーに取り付けた状態で持参しました。
チャック付きのジップロックに、必要書類と一緒に入れて、持たせました。
「お泊り保育」のお薬対応まとめ
息子の保育園の投薬対応、いかがでしたか?
私としては、30人以上が一度に1泊する「お泊り保育」で、”よくやってくれた”というのが感想です。
一方で、断られたお薬があった子もいて、不平不満を言っている保護者もおりました。
総合的には、
・本当に必要な投薬は受け入れ
・ひと晩だけやらなくても大丈夫そうな投薬、かつ投薬方法が煩雑と判断したものは断る
という一貫性はあり、適切な対応だった気がします。
今回は、「お泊り保育」に関する心配ごとのうち、「投薬・内服・吸入」ついて語りました。少しでも参考になれば幸いです。
お泊り保育に持参するお薬は、巾着袋に入れました。かわいいポーチや専用のお薬ポーチを利用するのも良いと思います。
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