息子は不安がとても強い子。就学相談の流れの中で悩んだ末、学区内小学校の特別支援学級(情緒クラス)に在籍することを決めました。
就学先を決めた後、次なる一番の心配事は「入学式」でした。
入学前の新入生が、本番前に「入学式の練習」はできるのでしょうか?
式場見学、先生との顔合わせ、簡単な打ち合わせ。これらを入学式当日前に実現し、少しでも息子の安心を得るために奮闘しました。
小学校の入学式は、不安が強い子の「苦手」がいっぱい
息子は、初めてのことや慣れない場所がとても苦手で、予定が分からないと落ち着かない、不安が強い子です。そして母子分離不安症もあり、これらの不安が母親と離れる時に増大します。
初めてでもお母さんがいれば大丈夫、慣れない場所でもお母さんと一緒なら大丈夫、と今までは一緒に何でも乗り越えてきました。
しかし、小学校生活はそうもいかない。その入口である「小学校の入学式」は、慣れない場所・知らない先生・母親と離れて行動・・・何もかも、息子が苦手な状況で開催されます。
小学校生活に向けて、不安が強い息子の最初の関門は「入学式」でした。
「入学式の練習」がしたい!
特別支援学級に在籍する子、情緒に不安がある子への対策として「入学式の練習」をする場合があるらしい?
そんな情報がネットやSNS上で分かり、もしも本当に事前に練習できるなら、事前に出向いて息子を安心させてあげたい、と思いました。
視覚優位な息子に「ここで入学式をやるんだよ。」と直接、式場を見せてあげる安心効果は大きく、当日の安心感は格段に違うはずです。
不安が軽減して情緒が安定さえしていれば、入学式(当日)では他の子と同じように行動できると信じていました。
せめて式場見学がしたい!
もしも息子が通う小学校で、新入生のための「入学式の練習」を断られても、会場の見学だけでもしたい。
見学によって得られる少しの安心感が、本人の自信や当日に誰にも迷惑をかけないことに繋がり、皆にとって嬉しい結果になるはずだから。
練習という大袈裟なイベントじゃなくても良い…。とにかく入学前に学校&会場(=式場となる体育館)に行って、実際の当日のイメージを息子に教えてあげたいと思いました。
新入生の「入学式の練習」はやってくれる?
息子が通う小学校で、新入生向けの「入学式の練習」は、イベントとして存在するのか?
特別支援学級に在籍する新入生であれば、入学式から特別配慮は受けられる?
入学式当日のサポートがあるなら、内容について打ち合わせが必要だよね?
このまま待っていれば、見学や事前練習(打合せ)の案内がくるの?
「入学式の練習」に参加したい気持ちはありましたが、とにかく具体的なことが分からず疑問だらけでした。実際にどうしたらよいのか全く情報が無かったのです。
入学前は、教育委員会(就学相談先)に連絡&申し出
そこで私は、教育委員会に連絡しました。
就学相談から特別支援学級の入級手続きまでを担当して頂いた先生に、事情を説明して相談。「入学式の本番前に、会場の見学や練習をしたい。」という希望を伝えました。
新入生の「入学式の練習」の計画は無い!?
教育委員会からは、
◎「入学式の練習や会場見学」は、予め学校側で計画されているわけではない。
◎ 保護者が要望した場合に配慮してくれる状況だと思う。
と言われました。
ここで初めて、黙って待っていても「入学式の練習はどうしますか?」「事前に見学しますか?」なんていう連絡や”お誘い”は来ないんだ!と実感。
受け身ではダメだ!
各小学校による?教育委員会でも断言できず
教育委員会の就学相談の担当者でさえ、各小学校の特別支援学級の新入生向けに「入学式の練習」があるのか無いのか、正確には知りませんでした。
「例年そういうものが用意されているわけではない」「でも希望すれば対応してくれるはず」というレベルでした。
ここからは”手続き”ではなく、実際に通学する小学校内での実対応となるため、各小学校の方針にも左右されるそうです。
こういう情報を得るためにも、相談は早めに申し出て正解でした。
新年度の担任が決まらない「3月」は身動きできない。
この時、3月初旬。
この時点では、教育委員会の就学相談担当の先生でさえ、詳細は断言できませんでした。
そこで、教育委員会の先生経由で、学校側に話してくれることになりました。
まだ入学していないのに、小学校に直接問い合わせることは緊張するので、私の代わりに教育委員会が小学校と話してくれることになって助かりました。
こうして、具体的な日程や詳細は分からないまま、「入学式の練習・会場見学」に向けて動き出したのです。
小学校側で入学式の準備が整うのは4月に入ってから
入学後に進級のたびに思い知ることになる、重要な情報。
それは、新年度4月以降の何もかもが、「新しい担任が決定しないと詳細は詰められない」ということでした。
そんなこと言っても実際は、3月末の春休み時期に打ち合わせとか出来ちゃうんでしょ~?
と密かに期待して、新年度に向けた面談が必要になる度に、面談予定日を相談しても、答えは「4月に入ってから」。
先生たち自身も本当に、自分が何年何組を担任するのか3月31日まで知らないのか?
ということで、今回の「入学式の練習」も例外ではなくて。
新しい担任の決定や、会場の準備が整ってからじゃないと実施できない。つまり、4月に入らないと開催できない。ということでした。
小学校の特別支援の取り纏め役は、教頭先生
就学相談も終わり、就学先が決定し、入学式を待つだけのタイミングでは、教育委員会との接点が既にない状態ですよね。
私は結果的に教育委員会を経由して小学校に連絡することになりましたが、逆に教育委員会に今更連絡していいのか迷う場合は、小学校に直接問い合わせても良いと思います。
教育委員会の先生も、「小学校の校長先生・教頭先生に連絡して、直接聞いても大丈夫ですけど…」という言い方でした。
因みに、息子の小学校の場合、特別支援(入学式の練習を含む)の取り纏め役は、教頭先生でした!
※校長ではなく、教頭先生!
新入生の「入学式の練習」は、いつ?
4月に入ると、約束通り、教育委員会の先生から電話がかかって来ました。
教育委員会経由で、小学校の特別支援学級を取り纏める教頭先生に話が伝わり、「入学式の練習」が開催されることになりました。
教頭先生から直接、「入学式の練習」の詳細ついて、連絡(電話)が来ました。
なんと、練習日時は、入学式本番の前日!でした。
「入学式の練習」で得た安心感が、小学校生活への自信に繋がりますように
特別支援学級に入学する子に対して、予めサポートの一部/予定として「入学式の練習」が設定されている小学校は、安心ですね。
息子が通う小学校では、特別支援学級に在籍する新入生さえ、入学式の練習ができるのか曖昧で分からない状態でした。
息子のように、事前に見せたり説明したりすることが、安心や自信に繋がる子の場合、本番前の「入学式の練習」はとても大事。
「入学式の練習」で得た安心感が、これからの小学校生活の自信に繋がりますように!
いざ「入学式の練習」へ!
次回、「入学式の練習」当日の様子をお伝えします。
結論から言うと、「入学式の練習」と題して集まり、会場見学したり不明点を確認したり支援内容を相談したり、先生や支援員(介添員)と打ち合わせする機会に恵まれました。
特別支援級の新入生だけ事前見学をしたり、申し出があった親子だけ会場の下見ができたり、小学校によって対応は違うので、詳細は実際に通学する小学校に確認を!