息子は、小麦・乳・ゴマ・ナッツ類の食物アレルギー。
処方済みのアドレナリン自己注射薬「エピペン」は、アナフィラキシー症状に備えて、本人が携帯しています。
外出先に持ち歩くエピペンは、エピペンポーチに収納された状態です。
今回は、このエピペンポーチに入れて保管することになった経緯をご紹介。背景には、エピペンの適した管理方法がありました。
外出先に持参!すぐ見つけられる状態に!
エピペンはいざと言う時に、すぐ使えるように携帯(持参)する必要があります。
私の経験では、
・外出時に持参するのを忘れない
・外出先から持ち帰るのを忘れない
・自宅での置き場所を見失わない
という3大ポイントが、失敗談に大きく関係しています。
※詳細は、別記事に続く…
◎外出時に、すぐカバンに入れられる。
◎カバンの中で、どこにあるかすぐ分かる。
◎忘れて取りに戻った時、どこにあるかすぐ分かる。
◎アレルギー緊急対応時に、どこにあるかすぐ分かる。
ということを考えると、エピペンは、目立つポーチに入れて保管するのが便利です。
冷蔵庫・凍った保冷剤はNG!エピペン保管の適正温度
エピペン講習会で肝に銘じた1つに、「冷凍した保冷剤と一緒に、保冷ポーチに入れてはいけない」という禁止事項があります。
「注射液」「温度管理に注意」と聞くと、冷蔵庫で保管するのが良さそう?と思ってしまいますが、エピペンの保存に適した温度は、15℃~30℃です。
つまり、冷蔵庫がNG!
人が快適に過ごせる”室温レベルの温度”が、適温とされています。
直射日光に当たるような高温下はNGだし、超高温になる夏場の車内に放置も厳禁。
10℃を下回る冬の外気に当たり続けてもNGだし、冷蔵保存はもちろんダメ!
そう、言われなければ私がやらかしていた失敗は、上述の「冷凍した保冷剤と一緒に保冷ポーチに入れる」ことです。これをやってしまうと、保冷ポーチ内は、冷蔵庫のような温度になります。
冷蔵庫で冷やした保冷剤と一緒に入れて、保冷バッグ内を15℃くらいにキープするなら大丈夫ですが、
冷凍庫で凍らせた保冷剤と一緒に入れて、保冷バッグ内を10℃以下に冷やした環境では冷えすぎです。
エピペンの保管は、高温・冷えすぎに注意が必要です。
外気とは違った温度をキープしたい時、保冷保温機能付きのポーチが便利です。
「エピペンケース」として、専用ポーチが販売されています。
その他にも、内側がアルミシート仕様になっているランチバッグやボトルケースは、エピペン保管に役立ちます。
割れるエピペン、落下と衝撃に注意!
エピペンは、プラスチック製の専用ケースに入れて処方されます。
この専用ケースには、使用期限や患者情報が書かれたシールを貼ることになっています。
エピペン本体と専用ケースは、プラスチック製品なので、落下や衝撃で割れる可能性があります。
専用ケースは、けっこう硬くて丈夫なプラスチックです。専用ケースに入っているだけでも、エピペン本体の破損をだいぶ防ぐことはできると思います。
エピペン講習会で勧められたのは、エピペンポーチに入れることでした。
クッション性のある素材のポーチや保冷ランチバッグなどを利用して、エピペンを(温度管理だけでなく)衝撃から守るように言われました。
衝撃を緩和する意味では、キルティング素材のランチバッグ・カトラリーケース・巾着などもお勧めです。
エピペン保管方法の詳細は、エピペン公式「エピペンガイドブック」に掲載されています。
エピペン公式サイトからダウンロードできます!
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