息子は、小麦・乳・ゴマ・ナッツ類の食物アレルギーがあり、アドレナリン自己注射薬「エピペン」を保持しています。
食物アレルギーのアナフィラキシー補助治療剤として、本人が携帯するエピペン。温度管理の条件もある中で、どうやって持ち歩けばよいのでしょうか。
今回は、エピペン収納アイテムについてまとめました。
エピペン管理条件に合うのは「保冷ポーチ」収納!
エピペンの保管において、適した管理条件を踏まえると、エピペン収納には「保冷保温機能付きポーチ」(以下、保冷ポーチ)が良さそうだと分かります。
エピペン保管の適正温度(15℃~30℃)をキープする場合、暑い日は常温より低くし、寒い日は外気を遮る必要があります。
保冷保温機能を備えていれば、これが可能。
夏は冷たい飲料水や保冷剤と一緒に入れて、外気より低い温度をキープできます。逆に寒い冬は、外気を遮ることができます。
※日本の春秋シーズンは、適温の上限下限を24時間連日で超えるわけではないので、シビアにならずに大丈夫
加えて、落とした時の衝撃から守るために、薄手の巾着タイプではなく、ある程度クッション性を兼ね備えた素材が良さそうです。
保冷ランチバッグを利用する
そうなると、浮上するのは、PCケース・化粧ポーチ・ランチバッグといったところですが、保冷保温を意識するなら「ランチバッグ」が断トツ候補です。
最近は、お弁当アイテムが豊富過ぎるので、問題は「エピペン収納管理のために、どのタイプを選べばよいか?」ですよね。
私もいろいろ悩んだ結果、今は「赤いスクエア型の保冷ランチバッグ」が、エピペンポーチとして定着しています。
内側がアルミシート仕様の保冷保温タイプ
上述の通り、エピペン保管の適正温度は、15℃~30℃です。
夏も冬も季節問わず、この温度がキープできる環境を維持しなければなりません。そのため、エピペンポーチは、適温キープに向いている、保冷保温タイプ(以下「保冷」で省略)が最適です。
保冷ランチバッグの場合、アルミシート仕様を中心に、断熱素材や厚みによって機能をカバーしている商品があります。
私は、内側がアルミシート仕様になっているタイプを選びました。
※実は、100円ショップで購入した安物!
※これが、以下の条件に合って良い感じなのです。
ファスナー開閉
市販のポーチやランチバッグには、紐で縛るだけの巾着型もありますが、巾着だと絞り口の真ん中からエピペンが飛び出てしまう可能性があります。
子供が雑に出し入れするかもしれないエピペンポーチは、知らぬ間に中身が飛び出ない開閉口が必至です。
マジックテープ開閉の場合は、(生地を折り返して止めるような)本体を振っても中身が出ないものを選びたいです。
ファスナー開閉なら、ポーチがバッグの中で逆さになったり揉まれたりしても、中身が出ません。
息子のエピペンポーチは、ファスナー開閉タイプを選びました。
わざわざファスナーを開ける行為をしないと、中身が出ないので、普段の持ち歩きで(中身の)落とし物をする心配がありません。
反面、いざと言う時にすぐ開閉できます。
高さがないスクエア型(長方形)や楕円形
エピペンポーチは、高さが低いスクエア型(横型の立体長方形)や楕円形が良いと思います。
実際、エピペンポーチを子供用リュックに突っ込んでいた幼児時代は、ポーチの形状について、ほとんど意識しませんでした。
しかし後に、息子が小学生になると、エピペンポーチが嵩張らない形状で良かったと思いました。
ランドセルの内ポケットに、エピペンポーチを突っ込むからです!
ランドセルに入れる荷物が多いと、メインの空間には教科書や体操服などの”大物”を入れて帰ってくるため、普段はエピペンポーチが入っている内ポケットに、筆箱・プリント・ノート・工作の作品などを突っ込んで来るのです。
「エピペンポーチはどこへ行った?」と思って、ランドセルを覗くと、ランドセルの底に、”底板”のように敷いてありました。
ランドセルの底と同じ形、スクエア型(長方形)であることが、デッドスペースをなくす意味でも役立っています。
トートバッグのような手持ちバッグに、エピペンポーチを立てて収納する時にも、スクエア型は入れやすいです。
エピペンの収まり具合で言えば、細長い楕円形の化粧ポーチのような形状も使いやすそう。
ポーチ自体に元々、高さ(厚み)があったとしても、狭い所に突っ込む時に余計な厚みをつぶせる素材であれば、カバンの種類や容量を選ばずに収納できるのでお勧めです。
エピペンが余裕を持って入る幅
エピペンポーチは、エピペンがすっぽり入る幅が必要です。
息子の場合、エピペンポーチには、エピペンの他に「アレルギー緊急対応時グッズ」が入っています。
エピペンがポーチの幅ギリギリだと、無理矢理押し込まないと入らなかったり、使う時に取り出しにくいです。
エピペンが必要な時に、エピペン以外のアレルギー対応グッズが一緒に飛び出てしまうし、その1つ「内服薬」だけを出そうとした時にエピペンが飛び出てしまいます。
いざと言う時のために、エピペンの出し入れがスムーズに行えることは、とても重要。
エピペンがゆとりを持って収まるかどうか、確認しましょう。
アレルギー緊急対応時に必要な一式が入る容量
上で少し触れましたが、息子のエピペンポーチには、食物アレルギー緊急対応時に必要となるものが一式、エピペンと一緒に収納されています。
※一式の中身は、別記事でご紹介しています。
エピペンポーチは、これらのアレルギー対応アイテムが入る大きさを選びました。
棚やバッグの奥にあっても「目立つ」色
エピペンポーチは、色選びも重要だと思います!
息子のエピペンポーチは「赤色」ですが、このカラーで良かったです。
エピペンポーチが、目立つカラーであることが、とても役立ちました。
例えば、保育園時代、息子のエピペンは事務所保管でした。事務所のガラス戸の棚に、エピペンポーチが保管されている事が遠目でも一目で分かりました。
廊下にいた先生に、事務所の外から「エピペンポーチを取って下さい」と頼む時も、目立つポーチを指差すことですぐに理解してもらえました。
いざと言う時に、エピペンの保管場所さえ把握していれば、誰もが気が付く色合いであることが重要です。
目立つ色のポーチは、リュックやランドセルなどバッグの中でも見えやすく、見つけやすいです。
「目立つ色」と言っても、ド派手の色イコール目立つ色、とは限りません。
一般的には「白」「赤」「黄色」あたりが目立って良いと思いますが、その人の持ち物が「赤」ばかりなら「赤いポーチ」は目立たないし、「白」だらけの棚の中で「白いポーチ」は目立ちません。
私が最初に、エピペンポーチとして使ってみたバニティ型のランチバッグは、息子の他の持ち物と色合いが似ていました。
そうすると、何も言わなければ「エピペンポーチ」に見えず、まるで「お弁当」!
どっちが本物の「アレルギー代替弁当」で、どっちが本物の「エピペン」なのか、分からない感じでした。
これだと、万が一の時に、目立たなすぎる!
エピペンポーチは、「普段なら持たないカラー&絵柄」を選ぶのが良いと思います。
普段の持ち物に多いカラーとは「反対色」、他の持ち物にはない色、当人の持ち物としては「珍しい色」が正解かもしれません。
アレルギーサインカード類が装着できる
エピペンポーチ自体が目立っても目立たなくても、第3者が「これにエピペンが入っている」と分かることが重要です。
そのためには、エピペンポーチに「エピペン入ってます!」というサイン(合図)を付けることになりますが、息子のエピペンポーチの場合は、裏に大きく『エピペン』と書いた「アレルギーサインカード」を付けています。
たいていのポーチには、「取っ手」が付いているので、紐を付けたカード類やキーホルダー類を装着できると思います。
もしもポーチ自体に「取っ手」がなくても、ファスナー開閉のポーチであれば、ファスナーの取っ手の穴の部分を利用して、”サイン”をぶら下げることができます。
エピペン専用ポーチもある!
エピペン携帯のための専用ケース(医療用ポーチ)も販売されています。
専用というだけあって、エピペンポーチとしての条件を満たし、使い勝手が良さそうです。
以下、いくつか見つけた商品をご紹介します。
★「アスモスマイル」さん
https://asumosmile.ocnk.net/
アレルギー・通院・災害に役立つアイテムを制作販売されているWebショップです。
「赤」「黄色」の他、意表をついて?「カムフラージュ柄」「チェック柄」のエピペンポーチもあります!
キャンプなどの野外活動、目立ちたくないシチュエーションで役立ちそう。
★ 大手ネット通販
自分でエピペンポーチを厳選できない時は、専用ポーチが頼りですね!
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