息子は、小麦・乳・ゴマ・ナッツ類の食物アレルギーがあります。
アドレナリン自己注射薬「エピペン」に関して、これまで使用方法・保管方法・エピペンポーチの選び方などをご紹介しましたが、今回は「エピペンポーチの中身」についてまとめました。
ペットボトルケースorカラトリーケースに入れたエピペン
エピペンは元々、プラスチック製の携帯用ケースに収納されている状態です。
エピペン使用時は、このケースのワンタッチ押し上げ式の上蓋を開けて、エピペン本体を取り出す仕様です。
この携帯用ケースに入ったエピペンを、そのままエピペンポーチに入れている方が多いと思いますが、私は更に、布製のケースに入れてから、エピペンポーチに収納しています。
息子のエピペンポーチは、保冷ランチバッグを活用しているので、エピペン専用ポーチのように、エピペンを留めておくバンド類は付いていません。
それをカバーする意味合いもあります。
・布類に包まれている状態が、保護の役割になる
・エピペンポーチに保冷剤を入れた時に、保護・保温の役割をしてくれる
等の理由で、いったん布類でクッション性と保温性を高めてから、エピペンポーチに入れています。
ハンカチや布ナフキンでエピペンを包んだこともありましたが、いざと言う時に取り出しにくいので却下。
今は、「ペットボトルケース」か「カラトリーケース」を使っています。
エピペン管理としては、エピペンポーチ内の温度が15℃より低くなるのを避けるため、「凍った保冷剤」ではなく「冷やした凍っていない保冷剤」を入れるのが鉄則ですが、そうは言っても急いでいると、既に冷凍庫でスタンバイしてある「凍った保冷剤」を使ってしまうことがあります。
そんな時、エピペンがペットボトルケースやカラトリーケースに入って守られていると、「凍った保冷剤」を直接入れても、直に触れるのを防げます。
息子のエピペンポーチには、エピペン以外のアレルギー緊急対応時に必要なアイテムが入っていますが、エピペンだけを持ち歩きたい時に、ポーチからエピペンケースだけを出しても、エピペンがむき出しではないので良い感じです。
ペットボトルケースの良いところ
ペットボトルケースは、内側がアルミシートになっている保冷保温タイプや、結露を防ぐ厚めの素材タイプが多いです。
500mlタイプなら形状も縦長で、細長いエピペンが入ります。
保冷剤で冷えたエピペンポーチ内でも、ペットボトルケースに入ったエピペンは冷えすぎずに済みます。
ボトルケースは、ネット通販や100円ショップで、安くて良い物がたくさん出回っています。
ショルダーベルトが付いている場合は外して、口を閉める紐だけ残っている状態にすると、ポーチに収納しやすいです。
カラトリーケースの良いところ
布製の細長い巾着型のカラトリーケースは、ペットボトルケースよりエピペンの出し入れが楽で、ポーチに収めやすいです。
可愛い生地で手作りされたハンドメイド品も出回っているので、お気に入りの柄を見つけることができます。
この手軽さに慣れた最近は、カラトリーケースにエピペンを入れて、ポーチに収納しています。
食物アレルギー緊急対応マニュアル
息子のエピペンポーチには、エピペン以外に、アレルギー緊急対応時に必要になるものが一式入っています。
その1つが、「食物アレルギー緊急対応マニュアル」です。
自分のカバン等に入れて携帯している「A4用紙の印刷物」ではなく、ハンドブック型の携帯版です。
3つ折りに折り畳めるタイプで、折り畳むと母子手帳サイズになり、携帯に便利です。
※確か昔、病院でもらいました。
3つ折りにした状態でそのまま、エピペンポーチに入れることができます。
この小さいタイプが手元にない場合は、既に持っているマニュアルを折りたたむか、縮小コピー版を入れておく手もあります。
エピペンポーチに「食物アレルギー緊急対応マニュアル」が入っていれば、いざと言う時に、エピペン使用タイミングが客観的に把握できます。
エピペン取扱い説明書
エピペンと一緒に、「エピペン取扱い説明書」が添えてあります。
エピペン処方時にもらえる、薄い黄色い用紙です。
メーカー発行の取り扱い説明書が備えてあれば、安心できます。
誤食・皮膚症状を発症した時の内服薬
実際、エピペンポーチの中身の中で一番、使用率が高いのが「内服薬」です。
食物アレルギー事故は、件数や頻度で言うと、エピペンの出番となるアナフィラキシー(ショックを含む)症状よりも、粘膜の違和感・皮膚症状などの発症例が多いと思います。
現に、息子が保育園で誤食事件が起きた時も、アレルギー経口負荷試験で痒みと皮膚症状が出た時も、エピペンではなく内服薬を使用しました。
この内服薬。
エピペン保有者の場合、エピペンポーチに一緒に入れておくのがお勧めです。
内服薬で済むか、エピペン使用レベルに移行するか、誤食に気が付いた最初は分からない。パニックであたふたしても、判断力を失っても、とにかくエピペンポーチを持ってくる!という対応ができます。
とにかくエピペンポーチが手元にあれば、アレルギー緊急対応の初期処置ができる!という準備ができます。
与薬依頼書
保護者と離れた集団生活でも、エピペンや内服薬がすぐに使えるように、エピペンポーチには投薬に必要な書類も入れておく必要があります。
保育園時代は、保育園指定の与薬依頼書。小学校時代は、小学校指定の与薬依頼書です。
与薬依頼書は通常、風邪や化膿止めなどに必要な薬(抗生剤など)について、いつ・どのタイミングで・何の薬を飲ませるか?という情報を書いて、当日提出する事例が多いと思います。
だけど、アレルギー対応の場合は、投薬・内服のタイミングの予測はできないので、
いつ: アレルギー発症時
どのタイミングで: アレルギー緊急対応マニュアル通り
対象の薬: 内服薬(薬名を明記)、エピペン
という内容で記入した与薬依頼書を事前に作成します。
このアレルギー対応用「与薬依頼書」の保管先は、施設・団体・機関によって違いました。
保育園では、エピペンと一緒に毎日持参、つまり「エピペンポーチの中に入れておく」指定でした。
小学校では、保健室保管、つまり「エピペンポーチの中には入れていない」状態です。
因みに、おやつを食べる機会があった療育や放課後等デイサービスでは、書類はエピペンポーチ内ではなく事務所保管でした。
凍っていない、冷たい保冷剤(夏場のみ)
真夏の外出の場合は、エピペンポーチに、「冷たくした保冷剤」を一緒に入れます。
保冷剤は「冷凍」ではなく、「冷蔵」で冷えだけの柔らかい状態です。これをハンカチ等で包みます。
ハンカチ等で包む時間がない時、忘れてしまう時、包んでも冷えすぎかと感じる時などがあるので、(上述の通り)予めエピペンの方を布製ケースに入れておくと便利です。
エピペンポーチの中身まとめ
実際、保育園で誤食事故が起こった時は、一報を受けた園長先生が「赤いポーチ(=息子のエピペンポーチ)」を事務所の戸棚から取り出すところから、スムーズに対応できました。
このように、エピペンポーチには、アレルギー緊急対応時に必要になるものを一式、まとめて入れておくと、いざと言う時に役立ちます。
はじめまして。
家族がエピペンを持つことになり、今日こちらのブログに出会いいくつか記事を拝読し、とても参考になります。
他の記事もこれからゆっくり読ませていただきます。
ありがとうございます。
>スズナルヨさん
はじめまして!
そう言って頂けて嬉しいです。
私は息子の食物アレルギーをきっかけに、アレルギーがあってもみんなと一緒に楽しめる環境になってほしい、集団行動や外食や旅行などで理解ある環境を増やしていきたいと思い、細々と「アレルギーある生活」を発信しています。
ご家族も大変なことが多いと思いますが、共に乗り切っていきましょう。
たまたまエゴサしたらゆきこさんの返信を見つけ今きづきまして、通知とか来てたのでしょうかゴメンナサイ…
実は私もアレルギーについて発信したい気持ちが湧いてきています。娘に同意してくれるか聞いてみようと思うこの頃です。
1人じゃないと思えますし、理解ある世界になってほしいですよね。
共に乗りきっていきましょう。
>スズナルヨさん
いえいえ、こちらこそすみません。
実は、私が返信しても自動通知が行かない仕様の問題がありまして、いずれ何とかしたいのですが手が回らない現状でした。
アレルギーがある子の保護者の方々が、あちらこちらで発信してくれていて、お互いに情報を知ることができて助かっているので是非!
自分が知っていることや普段使っている食品などが、誰かの知らなかったことだったり誰かの役に立ったりするので是非!
アレルギーある子(人)が過ごしやすい世の中になりますように。
たぶんメール通知を選んだからかメール通知がきました!
そうですね、自分の知っていることを発信したいです。
ありがとうございます!