息子は、1歳から6歳までの5年間、保育園に通いました。
実際に通ってみると、噂や見学…保活時代には分からなかったことが見えてきます。
今回は、保育園の「お昼寝事情」について、まとめました。
※保育園給食・食物アレルギー対応の詳細は、別記事にまとめています。
お昼寝布団セットの持ち帰り・洗濯・持参は大変です!
保育園に「お昼寝」は付き物ですが、お昼寝布団セットの提供元は、保育園によって異なります。
お昼寝布団セットが、「自前・持参」なのか「園提供」なのか?という事情は、その後の保育園生活で、保護者の負担が大きく変わるポイントだと思います。
「自前・持参タイプ」の場合、お昼寝布団セットは各ご家庭で買わなければなりません。
持ち帰りは、週に1回。金曜日に持ち帰り、週明け月曜日に持ってくる、というスタイルが圧倒的に多いと思います。
これに加えて、お昼寝でおねしょをした日は、持ち帰り&洗濯&翌日に持ってくる、という負担が増えます。
仕事から帰って来て保育園に向かう、ただでさえバタバタぐったりの毎日。布団やシーツを洗濯乾燥するのは、とても大変です。
息子が通った保育園では、お昼寝布団セットは、「園提供タイプ」でした。
自分で持って行くのは、大判バスタオルだけ。これをシーツや掛け布団代わりに使うのですが、夏は”敷き”と”掛け”で2枚が必要でした。
週末に持ち帰り、洗濯して、週明けに持って行く。これが大判バスタオル2枚だけでも、洗濯量や干し場所が増えて大変でした。
保護者の負担軽減を優先するなら、お昼寝お布団セットは「園提供」がオススメです。
自前の場合、最近では、肩掛けできるカバン型ケース入りがあって便利です。必要なお昼寝アイテムが揃った「7点セット」が主流かな?
別の保育園に通っていた友人は、お昼寝布団セットを肩から掛けて、電動自転車を颯爽とこぐ姿が格好良かったです。
時代的な観点もあり、お布団の品質や衛生面を優先するなら、「自前・持参」が安心ですね。
何を優先すべきか、見えてくれば選択肢も絞れそうです。
お昼寝のシーツは”大判バスタオル”!?意外に細かい保育園の指定
お布団に敷くシーツは、「バスタオル」指定でした。
ベビー布団サイズのお布団を包むように使うので、普通のバスタオルではなく「大判バスタオル」を持参するように、保育園側から指定されたのです。
冬は、毛布が提供されるため、シーツ用として1枚。
夏場は、シーツ用と肌掛け用として、2枚が必要でした。
私にとって「大判バスタオル」は、保育園で使うために慌てて購入したアイテムです。
お昼寝のシーツは、ベビー布団サイズで”四隅にゴムバンドがないもの”とか、綿100%の布1枚とか、キャラクター柄はダメとか、意外に細かく指定される場合があります。
息子の保育園では、普通のバスタオルはダメで「大判バスタオル」指定でした。
準備期間を考えると、入園前に確認しておきましょう。
息子は、当時大好きだった「きかんしゃトーマス」の大判バスタオルと、コストコで買ったファインディング・ニモの「ビーチタオル」を卒園まで使いました。
◆入園前や入園直後には気が付かないポイント
幼児クラス(3歳・4歳・5歳児クラス)、つまり幼稚園で言う年少・年中・年長クラスになると、子供たちは自分でシーツを敷かされました。
その時、シーツの横幅が布団サイズ幅のギリギリだったり、分厚くて重みのある素材だったりすると、子供が苦労します。
息子の場合、大判タオルを布団の縁に入れ込む作業をやらされたので、これが上手くできず、いつも遅くて、先生に怒られました。
子供にとっては「扱いやすい」素材や形状のものが、賢い選択だと思います。
保育園生活は6年間ありますが、シーツや大判タオルの買い替えをせず、ずっと同じ物を使っている子が大半でした。
お昼寝で”おねしょ”すると…荷物や洗濯は大変!
お昼寝の時に、「おねしょ」をしても大丈夫か、気になり始めるのは3歳児クラス頃か。
最初のうちはオムツ生活なので、入園当初は「おねしょ」については、悩みの類ではありませんでした。
でも、オムツが外れる年頃になると、「お昼寝のおねしょ」について、親も気にし始めます。
「おねしょしないか?」「おねしょしたらどうしよう?」という心配は、けっこう保護者泣かせのエピソードに繋がります。
息子の保育園の場合、お昼寝でおねしょした日は、濡れてしまった寝具類とパジャマは持ち帰りでした。
おねしょ直後に、先生が水洗いをしてくれるのですが、夕方に私が引き取る時間帯までに乾くはずもなく、びしょ濡れ状態。
それもそのはず、水洗い直後に干すわけでもなく、絞ってビニールに投入され、私の帰りを待っている状態です。
シール代わりの大判バスタオルが、おねしょで濡れた日は、水洗いによって重たくなった大判バスタオルを持ち帰るのが、けっこう大変でした。
オムツが外れてからの「お昼寝のおねしょ」は、その日のうちに洗濯して、翌朝には洗い替えを持って行くため、親の仕事は増えることになります。
お昼寝で”おねしょ”したら…濡れた敷布団はどうする?
一方、おねしょ後にすぐ洗うことができない「敷布団」の処理方法が、気になります。
園で干して処理してくれるか、保護者が持ち帰って替えを持参か。おねしょ翌日の午睡でも必要になるお布団が、どうなるのか。
息子がお昼寝でおねしょをした場合、敷き布団は保育園で干してくれました。
3歳児~5歳児クラスの教室の窓側の欄干には、1日に1~3つくらい、おねしょ布団が干してありました。
それが乾いた次の日は、その布団をそのまま使います。
週末に業者が洗浄乾燥してくれるまで、おねしょした布団は乾かしながら使われていました。
今は昼寝布団セットがバッグ付きで売っていて便利ですが、敷き布団の「替え」を用意するのは大変です。
おねしょ布団のことは、入園前に確認できると良いと思います。
◆入園前や入園直後には気が付かないポイント
息子の保育園では、週末に業者がトラックで来て、綺麗なお布団と入れ替えてくれました。
週明けの月曜日、午睡の時間になると、先生が子供たちに、その綺麗なお布団を配ります。(1~2歳児クラスは先生が敷く)
子供は自分の昼寝場所にお布団を敷き、持ってきたシーツ(大判バスタオル)で包みます。
この時、敷き布団に名前が書いてあるわけではありません。
先週は、お友達が「おねしょしたお布団」である可能性は高いです。
お昼寝はパジャマに着替える?
お昼寝タイムは、パジャマに着替えました。
給食を食べて、歯磨きをして、パジャマに着替えて、お昼寝タイム…という流れです。
歯磨きが終わるまでが遅ければ、パジャマに着替え始めるのが出遅れるし、着替えるのが遅ければ、消灯された薄暗い教室で着替えました。
前ボタンがあるパジャマ(上)を使って、ボタン開閉の練習をするご家庭は多いと思いますが、保育園で使うパジャマは、ボタン開閉ではなく「かぶるタイプ」がお勧めです。
午睡に入るタイミングは、保育士さんも早く休憩に入りたくて、早く連絡帳の記入に取り掛かろうとしている時です。
パジャマに着替えるのにモタモタしていると、叱咤か放置の確率が高いです。
お昼寝のパジャマは、子供が素早く着替えられるタイプがお勧めです。
※保育園で前ボタンのパジャマが指定されている場合は、この限りではありません。
お昼寝の時間、教室は薄暗いので、「光るパジャマ」が流行っていました。
お昼寝パジャマの洗い替えは必要?
息子の保育園では、お昼寝に使ったパジャマを持ち帰るのは週末でした。
これは、毎日持ち帰る保育園もあるようなので、事前に確認しておきましょう。
週末持ち帰りの場合、金曜日に持ち帰り、土日で洗濯して、月曜日に持って行くので、パジャマの洗い替えは不要でした。
だけど実際には、お昼寝でおねしょをしてしまう日があり、週中でパジャマを汚します。
翌朝までに洗濯乾燥ができない場合もあるので、保育園用パジャマは、予備が合った方が良いと思います。
ただ、自宅でも夜のおねしょは付き物。必然的にパジャマの洗い替えは自宅にある、と考えると、その共用で済ますもアリ。
パジャマの洗い替え要否、洗い替え枚数は、おねしょの頻度に左右されます。
昼寝時間が長い!夜の就寝時間に影響
0歳児クラスの赤ちゃんたちは、昼寝タイム以外でも、眠い時間に寝ていました。
でも、基本は集団生活。
外で遊ぶ時間に寝ている子は、保育士におんぶされて外に一緒に出ていたし、給食時間には起こされて、給食を食べさせられていました。
昼寝時間は、部屋が薄暗くなり、寝かし付けられ、半ば強制的に眠ります。
1歳児クラス以降、昼寝時間は更に徹底。
給食を終えて13時になると、午睡の時間です。
お昼寝時間は、13時~15時の約2時間。けっこう長いです。
保育園で2時間近くも昼寝すると、夜に眠たくなる時間が引きずられて遅くなります。
就寝時間を早くするために、昼寝時間をなくしたり削ったり、なかなか寝ない子の対策として帰宅後に「疲れさせる活動」を試みたり…と、努力してきた保護者ほど、保育園の昼寝の存在には、きっとイラつくはずです。
午睡の個人対応は難しい!寝ない子ケアは年長クラスだけ
私も、午睡の存在にイライラした保護者の一人です。
3歳児クラス(年少)の後半にもなると、「昼寝、長くない?」という気持ちが沸き、4歳児クラス(年中)になると「昼寝、1時間で良くない?」とモヤモヤしました。
5歳児クラス(年長)にもなれば、「昼寝時間2時間なしで、就寝時間を2時間早めた方が、体内時計的にも健康にも良いよね?」と思いました。
時代の流れもあり、保育園の昼寝不要論は、メディアでも散見されるようになりました。
保育園でも、就学準備のために「昼寝がない生活」は意識してくれますが、それは5歳児クラス(年長)に限った話。
4歳児クラスまでは、まだまだ「昼寝強制」状態でした。
就学を控えた5歳児クラスになると、個人差を許容する園側の姿勢が見えました。
昼寝終了のタイミングは早まりませんでしたが、「寝ない子」「寝られない子」に対するケアが見られました。
「14時までは昼寝」というコアタイムはあるものの、14時以降は、眠れない子・目が覚めた子は起きてて良いルールが設けられました。
その代わり、「静かにする」「話してはいけない」「自分の布団の上にいる」という決まりでした。
午睡の要否・昼寝時間バラバラOKでも、実態を事前確認して!
本来は、昼寝は個人差も大きく、昼寝の要否も時間もバラバラで良いはずだけど、集団生活ではそうもいかないのが現状です。
「個人に合わせた昼寝対応」を謳っている保育施設は珍しいですが、もしそういう所に入園するなら、その実態は入園前に必ず確認して下さい。
「個人対応」という実態が、誰もいない部屋に「寝ない子供」だけ放って放置という可能性もあります。
上手い話ほど、慎重に事実を見極めましょう。
お昼寝はいつまで?何歳まで?
5歳児クラス(年長クラス)の途中から、「昼寝時間」がなくなる保育園が多いと思います。
就学に備えて、5歳児クラスのある時期から、お昼寝タイムがなくなります。
息子の保育園では、5歳児クラスの「12月の第1週」に、お昼寝が終了となりました。
この時点で、5歳の子もいれば、既に6歳になっている子もいます。
4月の時点で6歳になった子は、この12月初旬まで、午睡の2時間枠を寝て過ごしたかと思うと、辛かったかもしれません。
逆に、まだまだ昼寝が必要な子にとっては、急に「この2時間、起きて活動しなさい」というのも可哀想。
まだ昼寝が必要な子は、学生が居眠りするスタイル…、椅子に座って机に伏せる姿勢で、仮眠しても良いルールがありました。
平気or眠いの個人差はあれど、クラスの多くの子が6歳になる頃、午睡は終了しました。
「お昼寝タイム」から「就学前教育カリキュラム」へ
今までの午睡2時間枠は、「午睡カリキュラム」と呼ばれる活動の時間になりました。
午睡の時間を使ったカリキュラムなので、そう呼ばれていましたが、実際には「就学前教育カリキュラム」という感じです。
担任の先生以外の保育士さんたちが、日替わりで担当になって、色々なことを教えてくれる活動です。
個々の保育士さんの得意技を披露して一緒に体験したり、就学に向けて必要なことを練習したりしました。
初めての書道、けん玉、コマ回しなど、息子にとっても良い経験になりました。
絵本の読み聞かせ、ゲーム遊び、生活クイズなどを通して、子供たち自らの「気付き」を大切にする活動も目立ちました。
楽しみながらも、自分で考えて動くことを学んだり、小学生になったらどんな生活なのかイメージしたり、就学準備に繋がる活動でした。
入園する時は、お昼寝が当たり前の赤ちゃんでも、数年後には「お昼寝不要」の園児になります。
「保育園の昼寝」に関する方針で、保育園側とぶつかる保護者も多いです。
保活時代に、希望する保育園の昼寝対応については、必ずチェック!
目の前の”赤ちゃん”を想定するだけでなく、就学を控えた6歳の子を想定した条件も確認して下さいね!
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