【食物アレルギー児の保育園の選び方】絶対にチェックすべき条件と重要ポイント

前回は、あえて「給食以外」で着目するポイントをまとめました。

【保育園の選び方】食物アレルギーだからこそ”給食以外”で重視するポイント

2018/04/03

食物アレルギーがある子は、保育園に入れるのだろうか?…私も当時は、とても不安でした。

食物アレルギー対応に着目しながら、保育園選びの重要ポイントをまとめました。

※忘れがちな観点からスタートして、徐々に「給食」という核心に迫ります。

事前に「食物アレルギー対応の現状」を問い合わせておく…がベスト!

食物アレルギーがある子の入園を目指すなら、保活(保育園探し)は早め早めに行動しましょう。

見学や説明会で、保育園側から説明されたり、保護者から質問したりできますが、食物アレルギー以外の話題がメインとなることを忘れずに。

実際に見学や説明会に出向く時には、ある程度”予測”できていることが重要です。

回答の方向性が分からない沢山の質問を抱えて臨むより、方向性は既に把握した上で、ここぞと言う時に的確な質問を投げかけた方が、自分にとっても有意義です。

食物アレルギーに関連する基本的なことは、事前に電話やメールで確認しておくことをお勧めします。

基本的な確認
・(対応レベルは別途確認として)給食の食物アレルギー対応はしているか。
・食物アレルギーがある子が、在園しているか。
・〇〇アレルギーがある子が、在園しているか。
・給食に該当アレルゲンが使われる場合、基本方針としては、代替対応か除去対応か代替弁当で対応か。

ほか、以降で譲れない条件ポイント

保育アイテムに要注意!「食品を使う時間」に対する姿勢

玩具類・文具類などには、「お子様に安心」と謳う商品があります。

その根拠は、「食品成分を使っているから」と言う商品も多いです。

子供たちの安全を考えてくれている保育園ほど、そういう「安心・安全なアイテム」を取り入れている確率は高いです。

食物アレルギーがある子は、絶対に注意が必要なポイントです。

食品を使った保育アイテムを取り入れているか、事前にチェックしておきましょう。

代表例が、小麦粘土(こむぎねんど)

どんな「ねんど」を使うのかは、入園後に”記名”する時に分かりますが、そこで気が付くのは遅いですよね。

個々の「ねんど」が普通の油粘土でも、食育やイベントで「小麦粘土」を扱うことがあります。

息子が通った保育園では、「小麦粘土」を作って遊んだり、(ヨーグルトを使う)「ラッシー作り」という食育保育がありました。

保育園選びとして重要なのは、「使うか/使わないか」ではなく、「使う時にどうするか」という、保育園側の姿勢です。

息子はクラスにただ一人の小麦&乳アレルギー。

下のクラスで「小麦粘土」を作って遊んだ時間に、息子のクラスでは洗剤と片栗粉を使った「スライム作り」で遊びました。

乳製品ヨーグルトを使う「ラッシー作り」では、息子だけ「豆乳グルト」を使って作りました。

「なるべく皆と一緒に」
そういう代替方法を考えてくれる保育園なのかどうか、保育園選びで見抜けますように。

息子は、保育園では(普通の)「油粘土」、自宅では「お米のねんど」を使っていました。

【食育】を謳う保育園は多い!イベントや形式じゃない、普段の「”食材”への想い」があるか

「食育」を謳う保育園はたくさんあります。

畑での農作体験プログラムへの参加、日々の給食当番制、秋のお芋掘りイベント、etc…。

パンフレットやHPに、『食育』というキーワードを載せてアピールしている保育園も多いです。

見学して話を聞くと、確かに「嫌いなトマトも、収穫体験をして自分で取ったトマトは、おいしいって言いながら、食べられた子がたくさんいるんですよ。」と、興味深い説明。

でも、今や保育園での「食育」は珍しくありません。

むしろ「食育」をやっていない保育園を探す方が難しいです。

そこで、食物アレルギー児の親としては、イベントや形式ではない、普段の「想い」を見抜きたいです。

本当に食べ物を大切にしているか、子供たちに常日頃から食材に対する姿勢を見せているか、これを見抜けると良いですね。

息子が通った保育園には、園庭の片隅に「畑」がありました。

「野菜の収穫」だから皆で並んで畑に集まるのではなく、毎朝、園庭で遊んでいる子供たちが自主的に、園長先生の「水やり」を手伝っていました。

園児が出入りする下駄箱の上には、保護者が家庭菜園で収穫した「規格外」な野菜たちが飾ってありました。

夏祭り・運動会・遠足などの年間行事…食物アレルギーでも参加できるか

保育園の夏祭り☆アレルギーっ子も安心!全て大丈夫な屋台が勢ぞろい!

2018/07/30

運動会や遠足など、保育園の一大イベントについては、見学や入園説明会でも質問に挙がるかもしれません。

食物アレルギー児の親としては、もう少し踏み込んで考える必要があります。

パンフレットや入園資料を見ると、保育園の年間行事が分かります。

その各イベントで、食物アレルギーがあっても皆と一緒に参加できるか、想像しましょう。

息子が通った保育園では、毎年夏になると大々的に「夏祭り」が行われました。

屋台で売られる食べ物は、すべて園児たちの制作作品。イカ焼きもかき氷も紙製です。息子も皆と一緒に、楽しく参加できました。

乳アレルギーなのに「運動会」でカルピスとか配布されても困るし、キウイアレルギーなのに「遠足」でキウイ狩りに行かれても困ります。

年間行事の各イベントの実態は、事前チェックしましょう。

園内に【調理室】がある自園調理か?アレルゲン除去・代替対応に「給食が自炊」は必須条件!

調理室

認可保育園は、お弁当ではなく給食対応だと思います。

私が重視したいのは、その給食が外部委託や外部搬送ではなく、自園調理であること。

つまり、給食が「園内にある調理室」で作られているか、です。

アレルゲンの除去や代替え対応は、調理担当の方々の手作業となる以上、それが普段の献立チェックでやり取りしている方(が中心の調理チーム)の手によるものであって欲しいですよね。

それに、食物アレルギー対応の有無や質は、調理室の有無や質に比例すると思います。

たとえアレルギー対応食が、アレルゲン27品目不使用のレトルト食品を湯煎するだけでも、その代替え対応に調理室は必要です。

私が実際に見学して、第1候補に決めた保育園には、広い調理室がありました。

食の大切さに直結!「給食を作っている人・場所・食材」が園児から”見える”身近な環境”か

後に、息子もガラスに張り付き、調理室を覗きながら成長することに。

ある保育園の見学に行った時、ステンレスの棚や台がピッカピカの給食室(調理室)に出くわしました。

見学者がなぜ、ステンレス台がピカピカだと分かるのか?と言うと、給食室がガラス張りで、室内が丸見えだったからです。

見学者一同、ガラス張りの給食室に驚いていると、

園長先生
そうなんですよ、なかなかいいでしょう?背が低い子供たちでも、中の様子が見えるように、膝の高さから透明です。

と説明されました。

園長先生
「何つくってるのー?」とか「それニンジンでしょー!」とか。子供たちが大声を出しながら、いつも、このガラスに貼りついていますよ。

この保育園は、ホームページも地味で、業者が作ったパンフレットもなく、何においても手作り感が満載でした。

保護者に対するアピールに派手さはないけど、そういう手作り感が象徴しているように、子供に対する温かい姿勢が伝わってきました。

食材や調理さんが作っている姿が、廊下を通るたびに見える毎日。

それがとても素敵に思えました。

後に息子が通うことになる、この保育園。第一希望として提出した保活書類には、この見学で見たことを綴りました。
※私が住む地域の保活激戦区では、書類の欄外や別紙に「志望理由を書き綴る」という戦法が、最低限必要だとされていた。

ガラス越しに見える給食室は、食物アレルギーを通して「食の大切さ」を実感している私にとって、とても印象的でした。
貴園であれば、「子供が食べ物を大切し、作ってくれる人に感謝し、楽しく食事ができるように育ってほしい」という想いが、共有できると思いました。

(当時の保活書類より抜粋)

給食を作っている食材・作っている人・作っている所が、実際に”見える”に越したことはないけど、これは「ガラス張り」かどうかに限ったことではありません。

壁に飾られた「給食だより」や写真・資料などからも、食と子供たちを繋ぐ環境が、身近なものかどうか、分かるはず。

食物アレルギー児の親だからこそ、「食の大切さ」は普段の園生活で実感させてあげたいです。

保育園で【初めて食べる食材】を避ける体制が整っているか

園長先生
「初めて食べる食材」は、園では提供しない方針です。

「初めての食材」を給食では扱わない、もしくは食べないように避ける、という方針がある保育園は、安心できると思います。

方針があるということは、保護者に献立表が配られ、給食の内容を保護者が確認するでしょう。

息子が通った保育園では、献立表に「初めての食材」が記載されている場合は、園で提供される日までに自宅で食べて確認しました。

「未確認」あるいは「不安がある」という状態で給食当日を迎えた場合は、その食材は除去となりました。

保育園の給食で「初めての食材」を食べない対策!アレルギーっ子ママの実例から伝授します。

2019/03/27

食物アレルギーじゃなくても、「初めて食べる食材」は緊張します。

親が見ていない保育園で、「初めて食べる食材」を食べないような体制がとられているかは重要です。

時に、0歳児クラスから預ける場合は、「初めて食べる食材」や離乳食についてどういう対応をしているのか、重視すべきです。

保護者から聞かなくても、説明してくれる保育園、もしくは予め配布物に記載されている保育園をお勧めします。

アレルギー対応「除去」だけでなく「代替え」がベスト!…でも内容が超重要

献立表(アップ)

「みんなと一緒に」を目指すなら、アレルゲンの『除去』だけではなく、『代替え』対応をしてくれるか、というポイントは重要です。

代替対応の方が、明らかに「皆と同じような給食」を再現できます。

息子が通った保育園では、麺類の給食も「米粉麺」、パンも「米粉パン」に代替えしてくれたので、いつもみんなの給食と「パッと見、同じ」でした。

「アレルゲン除去」の場合、対応レベルにも大差あります。

栄養面だけでなく、子供にとって”良くない”除去対応であれば、それを見極めなければなりません。

「ミートスパゲティの日に、炒めたひき肉だけ」は、主食がなくて嫌ですよね。

「プリンを食べる”おやつ時間”に、水だけ」も、嫌ですね。

ここで重要なのは、「だから、(保育園は)どうしているのか」だと思います。

食物アレルギー問題は難しいので、安全面を最優先して「代替え対応」は行わず、「除去のみ対応」という保育園も多いはず。

除去なら除去で良いのです。除去しか出来ない体制なら、仕方ないのです。

でも、除去しか出来ないから、保育園側は「何を言って来るのか?」には着目しましょう。

「プリンを除去だと水だけになっちゃうから、おやつを持ってきて下さい」なら良心的だと思います。

何も相談なく、おやつに水だけ出すような保育園は、入園しちゃダメです。

「なるべく皆と同じメニューにするためには、どうするか」「皆と違うメニューでも、皆と一緒に給食時間を過ごせるように」

これを一緒に考えてくれる保育園に、出逢えますように。

アレルギー対応が「除去」でも「代替え」でも、皆と同じ物が食べられない子供のことを一緒に考えてくれる保育園なのか、絶対に見極めましょう。

エピペンを管理してくれる?緊急時のアレルギー対応マニュアルの存在

食物アレルギーは、万が一の場合に、命に関わります。

もしもに備えて、エピペンの管理方法や緊急時のアレルギー対応について確認しましょう。

息子が通った保育園では、エピペンは事務所保管でした。

毎朝エピペンを持参し、事務所に預けて、夕方帰る時に受け取って、持って帰る。この繰り返しです。

注射針が内蔵されているエピペンが、小さな子供のリュックに入れっぱなし、というのも怖かったので、事務所保管で良かったです。

それに、エピペンは緊急時に使うもの。

いざ使う時に、あるはずの場所に「ない!」という事態は、絶対に避けなければならない。

園児のリュック内だと、悪意はなくても紛失の可能性があります。私は事務所で保管してくれる保育園に賛成です。

それから、緊急時のアレルギー対応。

どんな症状が出た時に、どんな処置をするのか。これが事前に決まってないと、いざと言う時に(あわてて)出来るわけがないです。

保育園側に、「緊急時のアレルギー対応マニュアル」が存在するなら、一旦安心。あとは保護者側でも目を通し、齟齬をなくしていけば良いと思います。

私は、保育園側にマニュアルは存在しなかったので、エピペンと一緒に、自分で用意したマニュアルを入れておきました。

いざと言う時に、とにかく「事務所に預けたエピペンポーチ」を開ける、そんな初動です。

保管場所やマニュアルなどは、後から用意もできること。

まずは保育園側が、緊急時の準備ができているのか、緊急時にはどうしようと考えているのか、探りましょう。

この保育園に、大切な子供を預けられるか見えてくると思います。

【保育園】入園・進級・新学期に、食物アレルギー児の親が誤食事故を未然に防ぐためにやること。

2018/04/03

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