息子は、ピーナツアレルギー経口負荷試験をクリア。砕いたピーナッツ全1.8gを食べることができました。
その後のピーナッツアレルギー対応としては、ピーナッツ食品を食べて試しながら、摂取可能な量を把握していく段階に入ります。
そこで悩み始めたのは、”ピーナッツ入りの食品”って何を選んだら良いのでしょう!?ということです。
落花生そのものじゃないピーナッツ食品って何がある?
ピーナッツ経口負荷試験で失敗した時も、その経緯をずっと見守ってくれた看護師さんは、息子がアレルギー症状なしでピーナッツを1.8gも食べられたことを、とても喜んでくれました。
先生の診察が終わり、今後は「ピーナッツ食品を食べて試していく」となった時、一緒に「ピーナッツ入りの食品って何だろう…」と、頭にハテナを浮かべて固まりました。
私はナッツ好きなので、ピーナツと言えば「ナッツとしてそのまま食べる」という発想しかありませんでした。
一方で、「ピーナッツをそのまま食べる」ということは、喉に詰まる懸念もあり、幼児に食べさせるという発想はありませんでした。
だから、これから5歳の子供が(ほぼ)毎日のように食べていく”ピーナッツ食品”が、すぐには思い付きませんでした。
あの懐かしい『みそピー』で良いじゃない?
そう言われて、昭和生まれの私も思い出したのが、味噌ピーナッツ。味噌とピーナツを混ぜた食品で、味は甘辛く、昔はよく食卓で見かけたアレです。
最近めっきり食べなくなり、「みそピー」の存在を忘れていました。
ん-、しかし、5歳の息子が、固い食感のピーナツと柔らかい食感の味噌を砂糖や水あめで練り込んだ、あの「ネバっポリっ」という複雑な食感の食べ物を好むとは思えません。
息子は警戒心を丸出しにして、味噌の中のピーナッツをつっついて終わるでしょう・・・。
念の為、調べてみると、決定的な理由で却下!
私が調べただけでも、「味噌ピーナッツ」はメーカー各種、ゴマ入りでした。ゴマアレルギーの息子には、食べられません。
ゴマ無しの「みそピー」を探すか、”ピーナッツ+味噌+砂糖+みりん”で「自家製ピーナッツ味噌」を作るか、いくつか手段はありますが、そこまでして「みそピー」を選ぶ意味がありません。
ということで、味噌ピーナッツは選択肢から消去しました。
ゴマアレルギーでもなく、ご飯に「みそピー」を乗せたらパクパク食べられる場合は、ピーナッツアレルギーレベルを食品摂取で試すにあたり、味噌ピーナッツはアリだと思います。
バタピーじゃない無塩ピーナッツ、千葉県産『落花生』
息子はこの日の夜から、ピーナッツ食品を食べ始めるというのに、答えが出ないままでした。
そこで私が思いつくままに、ショッピングセンターをウロウロして買い付けたのが、こちらのピーナッツ食品!(上の写真)
まずは初心に戻り、思い込みを捨て、選択肢から外していた”落花生そのもの”、無塩ピーナッツを買いました。
息子は、乳アレルギー。注意すべきは、乳成分が使用されている「バタピー」はダメ!ということです。
それと、もう1つ(私の余計な)こだわりがありました。幼児が毎日のように食べる食品選びということもあり、原材料は中国産ではなく、国産の落花生を選びたいと思いました。
バタピーじゃない、味付けは塩だけの国産ピーナッツを探しました。これが、なかなか見つからず、薄皮付きの中国産ピーナッツばかりでした。
値段は少し高いけど、国産の無塩ピーナッツを販売しているお店はけっこうありました。
5歳の息子が、この硬くて味付けのないピーナッツを食べられるか分かりませんが、千葉県産の無塩ピーナッツを買いました。
柔らかい落花生!『ゆでピーナッツ』
”バタピーじゃない国産ピーナッツ”を探し求めて、売り場を見て回っている時、「ゆでピーナッツ」を発見しました。
こ、これだ・・・!
と思いました。
私はあまり「茹でた落花生」というものを食べたことはありませんが、シェア畑で落花生を初めて植えた時に、菜園アドバイザーから、
「落花生は干して乾燥させて初めて”あのピーナッツ”になる。新鮮な落花生を茹でると超ウマい。」
と聞いていたので、茹でピーナッツに興味がありました。
しかも、”茹でた”ということは、あの硬いピーナッツが柔らかくなっている!ということではありませんか。
これなら、5歳の息子が、お菓子感覚で食べられるかもしれない。
注意すべきは、この「ゆでピーナッツ」は醤油が使用されているということです。
息子の小麦アレルギーレベルでは、醤油は問題なく摂取できますが、重度アレルギーの方は判断が必要です。
【ゆでピーナッツ(しょうゆ味)の原材料】
ピーナッツ、しょうゆ、砂糖
※一部に小麦・落花生・大豆を含む。
カモ井「ゆでピーナッツ」のパッケージに、落花生の産地は書いてありません。公式HPを見ると、ピーナッツの品種は「大粒のバージニアタイプ」であることは分かります。産地は分かりませんでした。
米粉パンに塗る?乳成分なしの『ピーナッツバター』
夕食のタイミングで「ゆでピーナッツ」を食べるか、朝食のタイミングで米粉パンに「ピーナッツバター」を少し塗るか?
という思考回路で、念のため買ったピーナッツ食品が、このピーナッツバターです。
ピーナッツバター探しは、”原材料ガン見”を繰り返す必要があり、けっこう苦労しました。
(繰り返しますが)息子は、乳アレルギー。どこの食品店舗にもピーナッツバターは必ず置いてありましたが、乳成分が不使用のピーナッツバターを置いている店舗を特定するまで大変でした。
この日、色々なメーカーのピーナッツバターを手に取り、実際に原材料を見ました。おかげさまで、乳成分を含んでいないピーナッツバターのメーカー&商品ブランドが、だいたい把握できました!
※乳成分不使用のピーナッツバター詳細については、別記事でご紹介しています。
私がこの日、購入したのは、明治屋の「ピーナッツバター クリーミー」(630円)。ねっとりしたスプレッドタイプです。
粒々感がある「クランチー」タイプもありました。
子供が食べることを考慮した時、食べやすい(喉を通りやすい)のは、ツブツブ感のない「クリーミータイプ」かな?と思って選びました。
【明治屋 ピーナッツバター クリーミー の原材料】
ピーナッツ、粉糖、植物油脂(大豆油を含む)、食塩
※明治屋のピーナッツバターは、乳成分が不使用です。
厳選したピーナッツ食品でアレルギー対応「食べて試す」へ!
こうして、悩みながら買い揃えたピーナッツ食品。息子の反応はどうでしょうか。
息子が選んだのは・・・
◆千葉県産落花生(無塩ピーナッツ)
私:「ピーナッツ1粒だけ、一緒に食べてみようか?」
息子:
眉をひそめ、怪訝な顔をして首を振り、「固いからイヤだ」と言いました。
◆ゆでピーナッツ(しょうゆ味)
私:「これは柔らかくて美味しいよ。食べてみる?」
息子:
指でつまんで、固くないことが分かると、口元に運んだ!そのままパクリと食べました。
私:「どお?」
息子:「美味しい!」
◆ピーナッツバター クリーミー
私:「これ美味しいよ。パンに少し塗ってみる?」
息子:
臭いをかいで、怪訝な顔をしました。「くさ!ゴマの臭いがする。」
私:「ごま?ピーナツなんだけど・・・」
・・・
ということで、まずは「ゆでピーナッツ」を食べながら、ピーナッツ摂取可能量を把握していくことに決定しました。
「ゆでピーナッツ」を食べると言っても、1粒が何グラムで、どれくらいの量からスタートすれば良いか分かりませんでした。
恐る恐る、ピーナッツ食品(ゆでピーナッツ)の摂取を始めた様子は、別記事でご紹介します☆