一年に一度の健康診断・人間ドックだけではダメな理由

20年以上、IT業界、IT系コンサルティングファームでキャリアを積んできました。子供が欲しいと思った矢先に、癌と診断されました。

健康第一だと悟ったから、伝えたい-。1年に1度の健康診断(35歳以上は人間ドック)だけじゃ、私は助かりませんでした。

年に一度の健診待たずに病院回り!

1年に1度の健康診断・人間ドックを過信しないで下さい。
体調に関して何か「なぜだろう」を感じたら、納得できるまで病院回りをして下さい。

病院は混んでいるし、仕事の合間を縫って病院に行くのは、難しいです。それでも、もし今、何かの不調を感じているなら、病院を渡り歩いてでも納得できる結果に至って下さい。

年に一度の検診・人間ドックを待たずに、病院回りを強く勧める理由、それは…。

1.自覚症状が出てからではヤバイ

毎年、検診・人間ドックを欠かさずに受診している方こそ、過信があるから要注意です。「毎年、経過観察だからいいや」「来年もひっかかったら二次検査に行こう」と思っていませんか?

病院の予約は、「不調を感じてから」では遅い時もあります。病によっては自覚症状が出てからじゃヤバイです。

最近ココが痛いけど何だろう、そういえばココが腫れているけど何だろう。少しでも「なぜだろう」があるならば、早く検査の予約をしましょう。仕事のスケジュールを調整し、半休や休みをゲットして、病院へ行くことをお勧めします。

私は、毎年人間ドックを欠かさなかったし、1つでもひっかかれば必ず二次検査・精密検査に行きました。それでも何も指摘されませんでした。

不妊治療の過程で、子宮内膜ポリープを切除した時、その検体検査で初めて癌だと分かりました。この時の自覚症状については、自分では「症状」だと認識していないレベルです。後から思えば「そういえば、あれが自覚症状なのか?」というレベルでした。詳しくは、不妊治療の記事で書きたいと思います。

2.「痛いところ=悪いところ」じゃない

痛い所が悪い所とは限りません。
私は、足の付け根が痛くてヘルニアでした。

「痛いところ=悪いところ」じゃないから、流れ作業の検診で原因なんて分からないのです。

3.「血液検査」の項目は限定的

「血液検査をしたらから大丈夫」と思ってしまいがちですが、1回の血液検査で何でも分かるわけではありません。

血液検査は、採血をする前から、「今から採血する血液は、この検査をする血だよ」と決まっていて、それ相応の量しか採血しません。

検診で採血されるのは、小さな試験管に蓋が付いたようなケース2~4本前後だと思います。予め検査することが決まっている一般的な項目について、検査するだけの量です。

4.朝食抜きの採血で分かるのは「空腹時血糖値」のみ

検診の当日は、空腹で来院していると思います。行った先で血液検査をして、血糖値が分かります。後日、90mg/dlを超えていない数値を見て、安心している方が大半です。

しかし、この結果を侮ってはいけません。検診で分かった血糖値は、空腹時血糖値であり、自分がいつもの食事をした後に、どれくらい血糖値が上昇してしまうかなんて、分からないからです。

私は毎年、空腹時血糖値は75mg/dl~90mg/dlの間だったのに、ブドウ糖を摂取すると急激に血糖値が上がりました。そして、妊娠糖尿病の診断を受けました。

75g経口ブドウ糖負荷試験で妊娠糖尿病の陽性判定!妊婦に厳しい判定基準と血糖値の落とし穴

2018/04/12

もし、妊娠糖尿病だと診断される機会さえなかったら、「私は糖尿病体質じゃないし、血糖値は低いから」と油断して、今でも大量の炭水化物を頬張っていたに違いありません。

5.オプションで増やす血液検査|分かるのは「可能性」だけ

血液検査のオプションを付けた人ほど、採血される量が多いです。

最近では、「腫瘍マーカー」と呼ばれるオプションを付けることが可能です。特定の癌の可能性がある場合に、反応して数値があがる項目があり、その癌の可能性があるか分かるというものです。

癌の種類によって「腫瘍マーカー」の種類も違うので、より多くの種類の癌の可能性について知りたいと思う方は、より多くのオプション項目を申し込むことになります。1つのオプションで数千円の追加金額が必要になる場合が多く、検査可能な全ての「腫瘍マーカー」の検査を実施するには、お金がかかってしまいます。

「腫瘍マーカー」オプションを考えている方は、まずは自分が心配な部位の癌の可能性について、調べてみてはいかがでしょうか。

私は、子宮体がん罹患後の定期検査で、子宮系の腫瘍マーカーについては検査しているため、人間ドックの血液検査オプションでは、消化器系の腫瘍マーカー検査を追加していました。

残念ながら、腫瘍マーカーは、「可能性」を把握するためのものです。数値が低いからと言って、「癌ではない」ことを保証してくれるものではありません。

6.婦人科検診のガン検査は「子宮頸がん」

健康診断・人間ドックの婦人科検診、自治体主催の婦人科検診で行われている「子宮がん検診」は、子宮頸がん検診です。

細胞の一部をこすり取って、検体を検査に回すイメージです。これで子宮体がんは分かりません。

私は、子宮がん検診でひっかかったことはありませんが、子宮体がんでした。

7.婦人科検診の腹部(子宮)エコーで癌は分からない

腹部のエコーで、子宮内膜ポリープの有無は分かりますが、癌化しているかまでは分かりません。

しかも、子宮内膜ポリープは、子宮内に存在しても自覚症状がほとんど無い場合があります。

私は、子宮内膜ポリープの存在を指摘されて、その都度、二次検査に行きました。毎回「経過観察」で終わったけど、子宮内膜ポリープは癌化していました。

8.「乳がん検診」は見逃しも多い

乳がん検診は、超音波検査かマンモグラフィーか、あるいは両方かが選択できると思います。

それぞれの特徴を調べた上で、自分にはどちらが良いのか、両方を実施した方が良いのか、決断しましょう。

私の母は、毎年、マンモグラフィー検査を受けていました。マンモグラフィー検査でひっかかったことがないのに、乳がんでした。

「少しずつ少しずつ大きくなった癌だけど、10年以上前からずっとあったと思うよ、この癌は。」と担当医に言われました。家族一同、動揺を隠せなかったのは、ご想像頂けるかと思います。

仕事はお金を得るために重要だし、仕事仲間は仕事をする上で大切な存在です。しかし、病気になったり、普段と同じ生活ができなくなったり、今までと同じように生活できなくなったりした時に、仕事より大切なものが見えてくるものです。

不調を感じたら、仕事よりも自分を優先してほしい-。どうかお身体、お大事にして下さい。

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