シェア畑を始めて1年が過ぎました。
いつもは初心者向けの野菜をチョイスして育てて来ましたが、初めて上級者向けの「ニンジン」を選択しました。
順調に育ち始めた私の人参。
ところが、シェア畑に通う度に、ニンジンの葉本がポキっと折られる、イタズラ被害に頭を悩ませました。
人参を植えたウネの一角だけがハゲ山に!
最初に異変に気が付いたのは、ニンジンを植えたウネの端っこだけ、土だけになっていたからです。
人参を植えたエリア一帯に、ニンジンの葉が出揃っていたのに、まるで人の足で1か所だけ踏みつぶしたように、葉がなくなっていました。
風が強かったから、防虫ネットに押されて芽がやられたのか?
隣りの区画のお子さんが、遊んでいるうちに尻もちでもついたのか?
最初は、何かの”事故”だと思って、そんなに気に留めませんでした。
ところが、次に行った時に、また新しい人参がダメになっていたのです。
今度は、明らかに意図的に”折られた”状態でした。
土に埋もれて見えない人参のボディ部分はそのままに、土から見えている葉の部分だけが、葉本からキレイにポキっと折られていました。
折られた葉は、その場で倒れていました。
なんで!?
私を恨むにしても、なぜこの畑?なぜニンジン?
誰かが防虫ネットから手を突っ込んで、葉本を掴み、親指でポキっと折ったとしか思えない!
防虫ネットがめくれている訳でもなく、綺麗に戻っている時点で、明らかに子供のイタズラではなく、大人の仕業だよね!?
その次の時も、シェア畑に行くと、新しい人参が同じように折られていました。
完全に、人間不信です。
私は、シェア畑に行く度に、「誰だ、私の人参を折る嫌がらせをしているのは…」と犯人を捜すように、キョロキョロするようになりました。
頼れる菜園アドバイザーに人参の被害状況を相談
人参を間引いている時に、ちょうど菜園アドバイザーが来ました。
私は、今まで心の内に秘めていたモヤモヤを打ち明ける決意。
毎回、来る度に、人参の葉本が折られていることを打ち明けました。
そして証拠のように残しておいた、”この日のイタズラ被害の人参”を見せました。
菜園アドバイザーは、土の上に倒れて残された人参の葉を手に取って、「はは~ん」と心当たりがありそうに何度もうなずく仕草。
え!犯人を知っているの?
他の区画でも、被害が多発してるとか?
何やら、心当たりがる様子。頼もしい雰囲気、頼れる感じ。(同世代の女性なのに!)
単独犯じゃない!人参を折った犯人を捕まえる
菜園アドバイザーは、私からスコップを受け取ると、おもむろに被害で土だけになった部分を掘り始めました。
そう言って、掘り進めると・・・
「・・・!。」(私)
グレー色の幼虫が、ゴロゴロゴロゴロ、3匹ほど出て来ました。
「うわ!」(私)
見慣れたコガネムシの白い幼虫と違って、その風貌は気持ち悪い。
色も薄気味悪いグレーだし、ボディがプニプニと弾力性のある感じ。
ね、ネキリムシ…。
気持ち悪さと同時に、安堵感もありました。
もう人参は大丈夫という安堵感と、犯人は人間じゃなかったという安堵感。
人参被害を解決してくれた菜園アドバイザーは、大爆笑。
「いや~、私もそう思っていたんですが、だからこそ今回は、流石に精神的にきそうでした。」
人参を毎回1本ずつ折った犯人は、人間ではなくネキリムシでした。
ガジガジかじって、あんなにキレイにポキっと折れるなんて、ある意味、感心です。
苦難?乗り越え、人参の収穫スタート!
これは、今朝のニンジン。
初めての上級者向け野菜で選んだ「ニンジン」は、収穫シーズンを迎えました。
間引きタイミングを見誤って、大きくならない人参もありますが、数本ずつ抜いて大切に食べています。