今秋の敵は、アブラムシ!
11月に入り、収穫シーズンを迎えた冬野菜(白菜・大根)を苦しめたのは、大量発生したアブラムシでした。
イモムシよりもアブラムシ!今年の害虫注意報
シェア畑(手ぶらで通えるレンタル農園)を始めてから、数々の害虫と戦ってきました。
枝豆 VS カメムシ
白菜 VS イモムシ
はらぺこあおむし
アリ退治
寒起こし(幼虫起こし)
などなど…。
実りの準備を迎える冬野菜を守ろうと、2019年夏も秋も害虫退治を続けてきました。
が!
今秋は、アブラムシの大量発生のレベルが、尋常ではありませんでした。
こんなにたくさんのアブラムシを一度に見たのは、初めてです。
菜園アドバイザーからも、「アブラムシの大量発生に注意!」というメッセージを(ホワイトボードを通じて)受けました。
注意って・・・もうスゴイことになっています。
なぜアブラムシが大量発生したのか?
なぜ今年は、こんなにもアブラムシが大量発生したのか?
去年は、こんなにアブラムシはいませんでした。
菜園アドバイザーと話して、判明した原因は大きく2つ。
- 風通しが悪い
- 湿度が高い
私が通うシェア畑の環境は、菜園アドバイザー曰く「なぜか風が多い」という地域です。
「いちごの受粉」を始め、野菜の花の受粉が、ミツバチに頼らず「風」でもイケると言われているほどです。
それなのに今年は、晴れの日も曇りの日も、なぜか”いつも吹いている風”が少なく、風通しの悪い日が続いた、とのことでした。
また、例年よりもジメジメした日が多く、湿度が高い日が続きました。
これが、アブラムシが好む環境に合ってしまい、大量発生の原因となったようです。
アブラムシ対策1.集団を手で押しつぶす

驚くほどの大量発生を遂げたアブラムシは、他の対策をとる前に「まず潰す」が早いです。
黒マルチ(土を覆っている黒いビニールシート)の上に、白いカスがびっしり乗っている時は、既に大量のアブラムシが脱皮した合図。
脱皮したアブラムシたちが、野菜の葉の裏に、もう住んでいるのです。
葉を1枚ずつめくって、スプレーをかけるのは、すごい手間。
ビニール手袋をした手で、集団を押しつぶすのが得策です。
親指1押しで、何百匹は退治できます。
アブラムシ対策2.油せっけん水スプレーを浴びせる

シェア畑には、アブラムシ対策として、手作りの「油せっけん水」が常備してあります。
その名の通り、油と石鹸水を混ぜて作ったものです。
スプレーボトルに入れてあります。
アブラムシが集っている葉を1枚1枚めくって、アブラムシに目掛けてスプレーします。
この時、適当にシュッシュとやると、アブラムシに当たりません。
アブラムシに当たらないと、アブラムシが窒息しないので意味がないそうです。
大群めがけて、確実に「油せっけん水」を浴びせます。
アブラムシ対策3.天敵”てんとう虫”に頼る

この時期、農園のあちこちに、てんとう虫の幼虫がいます。
アブラムシの天敵と言えば・・・てんとう虫!
この時期に成虫を見つけるのは難しい。しかし、幼虫はたくさんいました。

シェア畑に来るたびに、てんとう虫の幼虫を捕まえました。
アブラムシ被害がすごい「大根」と「白菜」を覆う防虫ネット内に放ち、大きな虫かご状態です。
成虫と同じくらい食欲旺盛と聞いたことがあるのに、 じーっと見ていると、てんとう虫の幼虫がパクパクと食べている様子はない。
「食べていいよ」と、アブラムシがびっしり付いた大根の葉を近づけました。(それが上の写真です)
てんとう虫(幼虫)の食欲より、アブラムシの発生率が勝るのか?
てんとう虫の幼虫は、もうお腹いっぱい食べた後で、これ以上食べられないのかもしれない。
アブラムシを退治するには、「大根の葉の数に対して、てんとう虫の幼虫の数が足りないのかも」と思いました。
というのは、てんとう虫の幼虫をたくさん入れた「白菜の防虫ネット」の中は・・・アブラムシが激減していたからです。
”てんとう虫”の幼虫でもアブラムシ対策に効果があると知る!

大根とは離れたウネで作っている「白菜」は、全部で4つ。
白菜は、既にヨトウムシ等の他の害虫の被害にも合い、これ以上の成長は諦めていました。
せめて収穫する時に「アブラムシびっしり」の状態を避けたい・・・と思い、4つの白菜に対して、てんとう虫の幼虫5~6匹、放しておきました。
防虫ネットをかけているので、普通に考えれば「逃げられない環境」です。

白菜を片付けしようと、シェア畑に来てみると・・・
なんと、白菜の葉の裏に付いていたアブラムシは、激減!!
若いアブラムシが、大根の葉に大量に集っている状況とは逆に、白菜に住むアブラムシは激減していました。
「君たちが食べてくれたのか~?」
アブラムシの大群に悩まされた秋でしたが、増殖のピークはもう終わり。
何度も一人で戦って、退治方法もバッチリ習得しました。
農園にも、寒い冬がやってきます。
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