東京近郊にも雪が降り、レンタル農園「シェア畑」にも連日、霜がおりるようになった2月。
菜園アドバイザーと直接会えない日々が続く中、新たな指令が下りました。
「寒起こし」って何!?
厳寒期の畑仕事!「ビニールトンネル作り」と「寒起こし」
週に一度の「シェア畑」通い。
ある日、菜園アドバイザーからの連絡事項が書かれた掲示板(ホワイトボード)に、新たなアドバイスがありました。しかも「注目」マークが!
この辺りも、本格的に寒くなってきました。厳寒期の畑仕事として「ビニールトンネルで保湿」「収穫後の寒起こし」をせよ、との指令です。
ビニールトンネルは、何となく分かります。防虫ネットを使って何度もトンネル立てを経験しているから。
防虫ネットではなく、ビニールシートを使ってトンネルを立てればいい-。ビニールの裏表を間違えないように気を付ければいいし、他の先輩区画のマネをすればいい。
でも「寒起こし」って何だろう!?
「寒起こし」とは?
ホワイトボードで「寒起こし」の文字を目撃した日は、「寒起こし」なるものをせず、目的のサラダホウレンソウの収穫だけして帰りました。
次にシェア畑に行った時、運よく非番の菜園アドバイザーに遭遇!
「寒起こし」とは何かを尋ねると、なんと実演してくれました。
ほー!
家に帰り、全く別の目的で「野菜づくりBOOK」を読んでいると、目に留まった「土のリフレッシュ」ページ。なんと!ちゃ~んと「寒起こし」について掲載されているではありませんか!
厳寒期の畑に霜がおりる時期(1月~2月)に土をおこして、寒気にあてる作業を寒おこしといいます。寒さで病害虫が死滅したり、土が凍結と解凍を繰り返す事により、土壌の構造が団粒化する効果などがあります。
引用:「野菜づくりBOOK」-「土のリフレッシュ」-「寒おこし」より
※「野菜づくりBOOK」は、年に一度、シェア畑の会員に配布されるテキストです。
テキストをちゃんと読め!ということでした。
寒起こしタイムリミット!さようなら冬大根「三太郎」
あの「イモムシ白菜」4株を全て収穫した後、空いたウネに種蒔きした冬大根の「三太郎」。何度か間引きをして、1本化して(=1つの穴に1本の大根がある状態)、大きくなるのを待っているところでした。
が!
今年は、収穫~次の作付けまでの間、土づくりをして土を寝かせる期間が延長されました。去年までは1週間だったのに、今年からは2週間!
「寒起こし」で1週間、土を寒気にさらすことを考慮すると、次の作付けから逆算して3週間前に、畑を片付ける必要があります。
3週間後にジャガイモの植え付けが迫った日、育て中だった「三太郎」たちを泣く泣く収穫しました。
ハサミの大きさと比べると、大根(三太郎)がまだまだ成長途中だったことが分かるでしょう?
絶対、大事に食べるからね!
「寒起こし」で用意するもの(必要な道具)
いざ「寒起こし」!
初めての寒起こしです。スコップ1本でできます。
●「寒起こし」に必要な道具
スコップ
「寒起こし」の手順
- 収穫が終わった畑(ウネ)の残渣などを取り除いて、更地にする
- スコップを30cmほどさしこんで、土の上下を入れ替えるようにひっくり返す
- 害虫を発見したら捕殺!
これは、「野菜づくりBOOK」にも掲載、菜園アドバイザーからも教わった手順です。3番目が気になります・・・。
「寒起こし」で幼虫起こし!
ギャー!
気になるそばから、本当にいました。しかもゴロゴロ・・・複数匹。
とりあえず土から出して、捕殺しよう・・・。でもどうやって?
畑の区画と区画の間の通路に、いったん退避。
ギャー!起きた!
歩き出すし!
ダメだ、退避しておけません。土から避けたら、すぐ捕殺だー。
(キモいー、コワイよー)
クワガタ?コガネムシ?可哀想だけど野菜優先!私がやらなきゃ誰がやる!スコップでやっつけました…。
意外と難しい「寒起こし」完成☆
掘り起こした幼虫を(スコップではなく)ゴム手袋をした手で掴めるようになった頃、初めての「寒起こし」は完了しました。
スコップに土を乗せたままひっくり返すのが、女性には結構重たく、辛いかも!
キレイに上下をひっくり返すことが出来ませんでした。ひっくり返そうとする途中で、土をスコップから落としてしまい、土が細かくなってしまいました。
また、視野に入った幼虫を見失ってしまい、再び掘り返して探している間に、土が耕したような状態になってしまいました。
1/2ウネ(ウネ1つの半分)の寒起こしで、幼虫4~5匹起こし、と言ったところでしょうか。体力的にも精神的にも疲れました。
この状態で、1週間、寒気に曝します。その後、肥料を混ぜて土を耕し、土を2週間寝かせます。3週間後、ジャガイモの植え付けです!
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