シェア畑に入会して、数日後。
荒れた畑を耕すため、シェア畑の自分の区画にやって来ました。
菜園アドバイザーとマンツーマンで、夏野菜の土づくりをします。
クワを持った経験が一度もない私が、ウネを立てる(+マルチを張る)作業を行いました。
目次
夏野菜としては遅いスタート
時は既に7月上旬。
他のベテラン区画では、夏野菜が収穫のピークを迎えようとしていました。
夏野菜の種まきが、これからスタートという時期の遅れが、この後どう影響するか。
乞うご期待。
そして何より、今年(2018年)は、記録的な猛暑!
観測史上、最も早い梅雨明け、記録的な最高気温、危険な暑さ。
これが野菜たちにどう影響するか。
この日も、不要不急の外出を避けるよう、地域のスピーカーからアナウンスが流れているような酷暑です。

「畝づくり」のために用意したもの
まずは、土づくりに必要な農具を準備しました。
女性アドバイザーは手際よく効率よく、私よりも重たい農具たちをサッサと準備してくれました。
道具置き場から畑(自分の区画)まで、行ったり来たりは大変です。少ない往復で済むように、道具はなるべくまとめて運びます。
土づくりに必要な道具
・くわ
・ならし版
・スコップ(大)
・スコップ(小)「移植ごて」と言うらしい。
・カマ(草むしり用)
・バケツ(草むしり用)
・バケツ+肥料
・水いっぱいに入れたジョウロ(2つ)
・マルチ(黒いビニール)
・マルチ止め(T型の先がとがったやつ)
水を入れた重たいジョウロが2つある時点で、一度に運ぶのは無理でした。
自分の区画まで、必要な道具を運び終わったところで、いよいよ土づくり(畝づくり)スタートです。
土づくり手順1.草むしり
シェア畑の1区画は、全部で4つのウネから成り立っています。
手前が1番ウネ、一番奥が4番ウネです。
私がレンタルした区画は、1番ウネと4番ウネだけ、既にサンプル野菜が育てられていました。
1番ウネには、トマト・ナス・ピーマン。4番ウネには、カボチャ・インゲン・キュウリ。これらは既に、収穫可能!
問題は、2番ウネと3番ウネです。
ウネどころか、雑草ボーボーの荒れ地だったのです。
これを耕す…?

酷暑の中、カマを右手に、ひたすら草むしりが始まりました。
15分程で終わってしまったのは、菜園アドバイザーの目にも止まらぬ「カマさばき」のおかげでした。
土づくり手順2.土を耕す(掘り起こす・石を取り除く)
1.微生物や根っこのために、土の中に空気を入れてあげる。
2.塊を砕いて、肥料をなじみやすくする。
3.塊を砕いて、水はけをよくする。
4.土を柔らかくして、根が伸びやすいようにする。
生まれて初めて、クワを持ちました。
運んだ時は、意外と重たい事にびっくりしましたが、意外と使いこなせました。


・・・アドバイスが的確でした。
途中で、石がゴロゴロ出てくるため、見つける度に取り除きます。
また、酷暑のせいで土の乾燥もひどく、掘り起こすたびに土埃が舞います。ジョウロの水を撒きながら耕しました。
土づくり手順3.肥料を混ぜる
シェア畑自慢の?有機質肥料の出番です。
バケツに入れて持ってきた肥料を、スコップ(小)で混ぜ合わせます。
よく混ざったら、柔らかくなった土の上に、まんべんなく撒きます。
そして再び、クワを使って、土を掘り返しながら肥料を混ぜました。
土づくり手順4.ウネを立てる
種や苗を植え付けるために、土を盛り上げたもの。
ウネを立てることで、通気性や水はけが良くなり、肥料が雨で流れづらくなり、根を深く張ることができる、等のメリットがあるそうです。
「ならし板」という細長い板を使って、ウネを立てます。
ならし板の高さが、ちょうどウネの高さ。ならし版で土を抑えながら、上が平らになるように土をならします。
驚いたのは、ウネを立てる位置やウネ幅を、きっちり測ることです。
ならし版に、1cm間隔の目盛がマジックで書いてあり、ならし版自体が大きな定規のようになっています。
端から20cm、幅60cm、というように、きちんと測りながらウネを立てました。
土づくり手順5.マルチ張り

ここまで来れば、ゴールが見えてきました。
初めて作ったウネを、マルチ(黒いビニール)で覆います。
雑草防止、保湿、保温、病気予防、肥料流出の防止、土の団粒構造の崩れ防止。
予め、ウネにぴったりのサイズになるように、マルチはカットして持ってきました。
風になびかせながら、うまく広げたら、四隅をマルチ止めで止めます。
最後に、マルチが風でめくれないように、マルチの裾を土にかぶせて、完成です。
完成したウネに”肥料不要の枝豆”の種まき!

これ以上は、熱中症の危険もあり、そろそろ引き揚げます。
しかし、夏野菜の栽培スケジュールが押しているため、「枝豆」の種だけ撒くことになりました。

張ったマルチに穴をあけ、種(=乾燥した枝豆みたいなやつ)を撒きました。
発芽した芽が、鳥に食べられないように、白い布(不織布)をマルチの上からかぶせて、マルチ止めで止めました。
最後はもう汗ダラダラ、服は汗でびしょ濡れです。ここまでの畑作業で限界を迎えました。
次回は、土づくりから1週間後、オクラ・葉物野菜の種まきです。


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