息子がまだ赤ちゃんの頃。
抱っこと授乳だけで1日が終わってしまった日々が続きました。
これが育児ノイローゼの一歩手前か?と赤ちゃんを抱っこしながら泣いたこともありました。
朝まで寝る?3時間間隔?とんでもない。
せめて2時間、続けて寝てほしい…と思っていました。
「寝ない子育児」の日常を振り返ります。
目次
とにかく寝ない!眠いのに寝ない!

とにかく、なかなか寝ません。
眠いはずなのに、ウトウトしながら、1時間が経過します。
この1時間は、何なんだろう。
食器も片付けてないし、洗濯も畳んでいない。10:00までに家事を済ませようと思っていたのに!
あとどれくらい時間が経てば、寝てくれるんだろう…。
せっかくウトウトしてたのに、またギャー!ってなって後戻り、もう!
何時になったら寝てくれるの!
後から思えば、そんな気持ちがダメだったのかも。
敏感な子であることは確かなのだから、そんな親の気持ち・雰囲気も敏感に感じ取っていたのかもしれません。
”安心して眠れないのね、よしよしギュ~。寝れるまでお母さんがギューしてあげるから大丈夫だよ。”
そうやって優しいほほ笑みで、穏やかな気持ちで、静かに抱きしめてあげていれば、30分くらいで寝たのかもしれない。トントンも子守歌もいらない、ただ静かに密着して。
感覚過敏-。些細な音と刺激ですぐ起きる

1時間(以上)経過後、やっと寝てくれた・・・と思っても、油断できませんでした。
水道の水が出る音、机からボールペンが落ちた音、窓やドアの開閉音ー。些細な音で目覚めて、またグズりだす。
マンション室内は気密性が高いので、主人が帰宅した時にドアを開けると、若干、室内の空気圧が変わります。「ブオッ」という感じ。
これで起きて、また泣き出す。
主人がキッチンの水を出して、たらい(洗い桶)に溜まった水に当たって「ポチャッ」となる。これで起きて、またグズリ出す。
これを主人に注意すると、「なんで、俺がそんな気を使って生活しなきゃならないんだ!」と、逆切れ。
寝ない赤ちゃんを抱えて、夫が絡むとストレス倍増です。
寝かしつけてきた1~2時間が無駄になり、さらに雰囲気悪~い沈黙の夫婦喧嘩が勃発するのですから。
「着地」ができない!抱っこから降ろすと必ず起きる

やっと寝て、抱っこでユラユラ15分、そのまま座って15分。もう大丈夫かな?
そ~っと、ベッドに降ろしてみる。
床(布団や座布団)に降ろすのは無理でした。
抱っこからの距離が長く、リスクが高いから、高台(ベッドやソファの上)に降ろします。
「着地失敗」「着地成功」、この言葉を発するのが習慣となりました。
「着地失敗」を約3回繰り返し、4回目で成功する事が多かったです。
一度でも着地に失敗すれば、また寝かしつけが始まるから少なくとも10~15分。それを3回繰り返すとなれば、それだけで1時間近くかかります。
一番最初の寝かしつけで1時間くらいかかっているのだから、トータルでどれだけ時間が経ったことか。
「着地成功!」
という時には、自分も疲れて果てて、全身ぐったり、一緒に着地していました。
長い時間、眠らない!すぐに目覚める

夜中も2時間連続で寝れば、良い方でした。
少しでも眠くて、寝れなくてぐずったら、授乳しないと泣き止まないパターンでした。
だから昼寝や夜中も、寝ている途中に泣きだして、まだ寝たかったのに起きちゃった感じだったら、授乳。
断乳の日まで、睡眠らしい睡眠はとらないで過ごしました。
【寝ない子育児】寝ない赤ちゃん、1日のスケジュール
生後6か月。
離乳食を始めようかという、ある日のタイムスケジュールを見てみましょう。
0:00 | 0:30授乳:寝ずにバタバタしている。 |
1:00 | 1:30授乳:ずっと起きている。 |
2:00 | 2:30授乳、2:40就寝(1時間半) |
3:00 | |
4:00 | 4:00授乳、4:30就寝(1時間) |
5:00 | 5:30授乳、5:45就寝(45分) |
6:00 | 6:30起床 |
7:00 | 7:30授乳 |
8:00 | |
9:00 | 9:30授乳 |
10:00 | 10:00ねんね(1時間半) |
11:00 | 11:30授乳 |
12:00 | |
13:00 | 13:30授乳 |
14:00 | |
15:00 | 15:00授乳、15:30ねんね(30分) |
16:00 | 16:00授乳 |
17:00 | 17:00授乳、17:30おふろ |
18:00 | 18:30授乳 |
19:00 | 19:30授乳 |
20:00 | 20:00就寝(1時間半) |
21:00 | 21:30授乳 |
22:00 | 22:00就寝(1時間半) |
23:00 | 23:30授乳:寝ずにゴロゴロして起きている。つづく… |
夜中の睡眠は「就寝」、昼間の睡眠は「ねんね」と表現しています。
寝てはぐずって起きて、授乳。
授乳しては寝て、またすぐ起きる。
というパターンが分かります。
自己嫌悪…赤ちゃんに「寝なさい!」と怒鳴ったことも。

この調子が、1歳5か月の断乳の日まで続きます。
あまりにも寝ないので、イライラが爆発してしまったことが何度かあります。
ウトウトしたのにまた再びグズリだした時、「いい加減に寝なさい!!」と大声で叫んでしまいました。
案の定、赤ちゃんは泣く…。
そして鼻水が詰まったり、涙を拭かれたり、ちょっと目が覚めちゃったりで、寝れない時間が長引く悪循環。
自分はと言えば、当然、自己嫌悪。こんな幼子に怒鳴りつけてしまったという後悔。いい事なんて何一つもありませんでした。
怒鳴ったって、なぜ怒鳴られたのか分からない赤ちゃんに、怒鳴る意味はないのに。余計に不安にさせてしまった。
ママへの行動アドバイス-「寝ない子育児」ママを応援しています-

私が読んだ本のどこかに、「イライラした時に、怒るのは簡単」と書いてありました。
怒鳴ることで逃げるのではなく、自分自身の修行のつもりで、声を上げるのはグっと堪えようと思いました。
堪えた時に、その気持ちをどんな言葉にしたら良いか分からない時は、「お母さん、イライラしてる!ゴメンね。」と低い声で言いました。
赤ちゃんに、その言葉が通じない日々は続きました。
でも、やがて言葉が話せるようになると、面白い答えが聞けるようになりました。
最近の息子 (5歳前半、現在) が言う返答の中で、一番多いのは「ポリープできちゃうよ。」です。
寝ない子のママ対策1.大声で泣く
とにかく辛かったら、子供が寝た後に、まず大声をだせる個室(誰もいない部屋やトイレ)で声を出して泣きました。
泣くだけですっきりします。
夫に愚痴っても伝わらないなら、1人で泣く方がマシでした。
寝ない子のママ対策2.「寝ない原因」を突き止めない
「寝ない原因」を突き止めようと頑張るのはやめた方がいい。敏感な子なのだと割り切ることも必要だと、後になって実感しました。
本当に寝ない子の育児をしているママは、普通の子のただの夜泣きとは比べ物になりません。
昼も夜も寝てくれない子供のママが、一般的な育児本やネット検索で「寝ない原因」とか調べても、情報に翻弄するだけだからです。
参考程度に捉え、情報を取捨選択できる精神的な余裕があるなら、ネットサーフィンも良いかもしれない。
でも、あれこれ真面目に捉えて試してみては、あれもダメこれもダメ、やっぱり違う!と負のスパイラルに陥るくらいなら、一般論の詮索はストップした方がいいと思いました。
他人の意見を元にした原因探りではなく、「この子が安心できそうな抱っこ方法」「寝ないこの子が寝た時に、自分がしていた仕草」をマスターする方が得策でした。
冷たい布団を嫌がる子、うるさいのを嫌がる子、電化製品の光を嫌がる子。
寝なかった原因は、子供の嫌がることが明確になる4歳頃、なんとなく後から分かりました。
原因は後から分かるから、まずは赤ちゃんを安心させることに徹すれば良かったんだ、と感じています。
寝ない子のママ対策3.児童発達支援センターを頼る
「もっと早く利用すれば良かった」と思うことの1つは、地域の児童発達支援センターの利用です。
呼び名は違っても、各自治体に設置されているはず。これを息子が赤ちゃんの時から、もっと活用すれば良かったです。
子供が産まれるまで自治体を頼る場面がほとんどなく、役所というと近寄りがたい気持ちがありましたが、児童発達支援センターの場所自体は、役所ではなく別の場所に設けられていることも多いです。
そこには、専門のカウンセラーがいて、育児の悩みを聞いてくれました。
定期的に数人を集めて「育児にお悩みではありませんか?」類の講座を開いていることもあります。
本気で悩んでいるなら、集団講座よりも個人相談がオススメです。
後になって利用した時、これがとても役に立ちました。
子供の発達に詳しいカウンセラーは、自分の親よりも夫よりもママ友よりも、子供の特徴を理解してくれました。
「そういう子、います、います」と受け止めてくれただけでも、気持ちが楽になりました。話すだけで楽になるし、カウンセラーからアドバイスが聞けます。
「寝ない子」に悩んでいる時代に、児童発達支援センターで話しを聞いてもらったら、もう少し楽になっていたのかもしれない、と思います。
「寝ない子」は少しずつ寝るようになってきた
うちの「寝ない赤ちゃん」は、授乳間隔に比例するように、1時間半おきの浅い眠りから2時間おき、3時間(弱)おき・・・という成長を経ました。
そして「断乳」という一大イベントを境に、3時間以上続けて寝るようになりました。
保育園に入り、2歳・3歳・4歳と成長するにつれ、夜は長く寝られるようになりました。
眠いはずなのに、ベッドに行ってから30分くらい起きている、という入眠下手な特徴はありますが、なかなか寝ない時にも安心させてあげることに徹しています。
「大丈夫だよ。眠れるまで見ててあげるから。」
そう言うと、スーっと目をつむり出すことが多いです。

世界初!赤ちゃんをあやし寝かしつけるイス【LaLaCoチェア】
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