学校給食のアレルギー対応の中で、ライスだけ給食提供し、持参した代替え食を乗せて(かけて)食べるパターンがあります。
カレーやハヤシライス等が、それに該当します。
今回の「ビビンバ」もこのパターンかと思いきや、なんだか嫌な予感。前日に電話で確認したら「やっぱり違う!」と判明する事件がありました。
今日の献立は?みんなの給食メニュー
・牛乳
・切干大根のビビンバ
・もずくの卵スープ
・プリン
※マーカーを引いたメニューは、該当アレルゲンを含むため、代替え食(弁当)です。
※「牛乳」は、年間を通して”停止”です。
※対象アレルゲンは、「小麦・乳・ゴマ・クルミ・カシューナッツ」です。
切干大根のビビンバ(具)にも、もずくの卵スープにも、「ごま」が使用されます。ゴマアレルギーの息子は、どちらも食べることができません。
デザートのプリンには、乳成分が含まれています。乳アレルギーの息子は、食べることができません。
この日は、「切干大根のビビンバ」のライスだけを提供してもらい、他の献立メニューは全て、代替え弁当の予定でした。
アレルギー児の代替え弁当の工夫
・切干大根のビビンバ
・もずくと卵の中華炒め
・国産かんきつゼリー
「切干大根のビビンバ」事件は、このあと詳しくご紹介。結果的に「白米」も添えた代替弁当になりました。
「もずくと卵スープ」は、スープの状態ではなく”炒め物”に変化させました。
給食も始まってばかりで、スープジャーの開け閉めにも慣れていない。液体を持って行くことにも慣れていないので、今回は”スープの状態”で持って行くのは諦めました。
もう少し慣れて、小さめのスープジャーを買って、開け閉めと飲む練習をしてから、”汁もの持参”に挑戦します。
ごま&小麦を含む「中華スープだし」が今後も代替率を上げることに!
学校給食の「調味料」話は、別の機会でまとめる予定ですが、今回の献立で「中華スープ」が登場します。
この正体を確認すべく、栄養士さんに原材料一覧の提示を求めました。
→ 結果、理研ビタミン株式会社の「新スープストック中華用」という粉末調味料を使っていることが判明。
原材料は、
食塩、チキンパウダー、鶏脂、粉末しょうゆ、デキストリン、酵母エキス、たん白加水分解物、野菜エキス、ごま油、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、カラメル色素
「ごま」を含む時点で、息子には使えません。
注目すべきは「小麦」アレルギーとしての視点。
メーカーが出してきた「商品規格書」内の原材料情報によると、上でマーカーした部分(チキンパウダー、鶏脂、粉末しょうゆ)に「小麦」を含みます。
原材料の一部である「チキンパウダー」「鶏脂」にも「小麦」が含まれています。
つまり、アレルゲン小麦表記は、「粉末しょうゆ」由来だけじゃない。
”醤油以外”の原材料の一部に「小麦」を含む、という判断になります。
息子のような「醤油は大丈夫な小麦アレルギー」でも、これは”使えない調味料”と判断しました。
※ 給食で多用される「新スープストック中華用」ですが、これを使用された給食メニューは、今後も食べられません(悲)。
【ビビンバ事件】ライス+具(ルー)のメニューは要注意!ご飯の正体は明確に
今回の代替弁当で、目玉となる注意喚起がこれ。ビビンバ事件です。
事前の献立表チェックでは「白米だけ提供」と決定していた
献立表チェックを終えた段階では、「白米は給食提供、ビビンバは代替弁当」という対応内容で決定していました。
だから私としては、アレルギー対応に不安を覚えたり、”嫌な予感”がしたり…という訳ではなかった。
ただ単純に、「切干大根を使ってビビンバを作る」という経験がなかったので、「切干大根のビビンバってどんな感じ?」と素朴な疑問が沸きました。
ビビンバのご飯って「ゴマ入り雑穀米」なの!?
そこで、小学校給食の過去の献立に着目。
「同じメニューが過去にも登場しているはずだ」と思い、小学校のホームページで、去年アップされた給食の写真を探して、確認しました。
私は、そのビビンバ姿に唖然!
見つけた「切干大根のビビンバ」(の写真)は、「白」ではなく「紫」のご飯だったのです。
よく見ると、ベージュの粒々も。…ゴマ?
そうなんです。
去年の「切干大根のビビンバ」は、白米ではなく雑穀米で作られていました。
麦類(大麦・もち麦・はと麦など)が使われているのか!?
※息子は、小麦アレルギー。大麦10g以上で痒み症状
しかも、ゴマ入り!?
※息子は、ゴマアレルギー
給食は明日に迫る!取り越し苦労でもOK!「確信」を得ることが超重要
慌てて小学校の代表電話にかけ、栄養士さんに取り次いでもらい、質問しました。
だって、「切干大根のビビンバ」の給食は、もう明日に迫っています。
今日寝て明日起きたら、すぐに「低アレルゲンビビンバ」作り、というタイミングです。
どんな”ご飯”が出るか分からないまま、不安が残るまま、アレルギー児に給食を提供するわけにはいかない!
ライスの正体について、とにかく確信を得るために、電話しました。
ライスも代替!問題視すべきは”変更”ではなく”連絡をくれなかった”こと
え…。
私の中では、モヤモヤがグルグルです。
今回の給食では、雑穀米ではなく、予定通り「白米」で提供されることは分かった。これは一安心。
でも、栄養士さんからは、「連絡しようと思っていた」とか「一人分だけ白米をよけて置くので、当初打ち合わせ通りで大丈夫」とか、そういう発言は全くなかったからです。
急きょ変更されたこと自体は、仕方ない。仕入れ・人手・配膳などの都合で、変わる可能性はゼロではないでしょう。
でも、変更によって”ライスがもらえない子”について、どうするつもりだったの!?
…それが全く、見えなかった。
もし、電話しなかったらどうなったの?
もし、知らないまま代替弁当を作って、ライスがなかったらどうするの?
代替ビビンバは、ご飯に乗せる予定だから、濃いめの味で作っちゃうんだよ?
息子は、ご飯抜きで「ビビンバの具」だけを食べることになったかもよ?
しかも、もう前日(夕方17:00過ぎ)だよ?
疑問だらけの私に対して、栄養士さん自身はどうしようと思っていたのか、全く伝わってこないからモヤモヤしました。
こうして、代替弁当では、白米を含めた「切干大根のビビンバ」を持参することになりました。
「取り越し苦労でも良い!」と決意して電話確認したことが、結果的に功を奏しました。
本日の給食カード(= 給食でもらうもの)
ビビンバ事件の通り、この日は「ライス」も給食でもらえなくなりました。
全メニューが代替弁当になるため、給食でもらうのは「スプーン」だけです。
『給食カード』は、「スプーン」の絵カードだけ持参しました。
『給食カード』とは ・・・「給食でもらうもの」という意味を持たせた、手作りの絵カード一式
今後の課題①言わないともらえないアレルゲン&原材料情報(成分表)とスピード感
今回のデザートは、「プリン」でした。
ここでも1つ、課題だと思うことがあります。
常識・経験・レシピなどを想像することで、「プリン」に乳成分が入っている可能性が認識できます。
だからと言って、その「プリン」という名前だけでは、真相が分かりません。
乳成分不使用の「植物生まれのプッチンプリン」かもしれないし、豆乳を使った「手作りプリン」かもしれないのです。
だけど、保護者側が「このプリンには乳成分を含むか?」と聞くか、「このプリンの原材料を教えて下さい」「このプリンの成分表を確認したいです」と依頼するまで、成分表がもらえません。
だから、献立表チェック「最初の1回」だけで、いかに漏れなく、「原材料情報を確認したい」と思う食材をリストアップできるかが勝負です。
※ここでリストアップした食材について、栄養士さん側がアレルゲン有無(あり・なし)を書いてくれるなら1ステップ減りますが、恐らく責任問題も絡んで、それはされません。
※ここでリストアップした食材について、栄養士さん側がメーカーから成分表を取り寄せ、それを保護者に渡し、保護者が原材料を確認して、アレルゲン含有有無を見極めて回答する、というのが現状。
※そうかと言って、生鮮食品以外の食品・加工品について、献立表と一緒に成分表を添付してくれれば早いのに、それも中途半端です。(一部の食品について、最初から成分表を付けてくれる時もある)
1回で完璧に、確認対象の食品をリストアップできても、最終確認できるまでタイムラグがあり、最終チェックが給食当日に間に合わないことがありました。
保護者→栄養士→業者→<成分表をメールやFAXで提供>→栄養士→保護者→<アレルゲン含有を確認・給食提供か代替弁当か決定して回答>→栄養士
この流れが、2~3日で済む時と1週間位かかる時など、食品によってバラバラです。
今後の課題②決定したアレルギー対応が変わる時は教えてよ!と念を押す対策
今回のビビンバ事件のように、決定したはずのアレルギー対応が、知らぬ間に変更された時にどうするか?
保護者としては、「決定したことが変更されたら、教えてくれる」と思い込んでいる節があります。
でも、言わなくても分かってくれる(教えてくれる)、きっと分かっているはずだ、という信じ込みは危険ですね。
こちらが「何を教えて欲しいのか」というポイントは、毎回明確に伝えようと思います。
大きなポイントは、見えているだけでも2つ。
・既に確認した調味料と加工品(メーカー、原材料)の切替・変更
・ライスの提供スタイル(ごはんに乗せる・かける・ 混ぜる)の確認・変更
です。
これを栄養士さん側に、”簡易的でも明確に”伝えるため、献立チェック方法の工夫が必要だと思いました。
<確認済みの調味料・食品について>
・私自身が、既に確認した情報を管理して、該当アレルゲン有無を把握
・今回使用される「調味料・食品」が前回同様か確認
・毎月&献立ごとではウザいので、確認タイミングや方法は要検討
<ライスの提供について>
・白米以外の「ライスの状態」は必ず確認
・「ライスだけ提供可能か」を毎回確認
について、実践しようと思います。
「国産かんきつゼリー」はヨークの商品です。生協の宅配「コープデリ」で買いました。
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